歴史の歯車は、大きく回ったと言えるかも知れない。
当面する世界での一番の危機要因は、中国の覇権拡張の動き。
日本への内外からのさまざまな反日攻撃、韓国などを使嗾した攻撃は、
国内危機の排外的目くらましであると同時に、
かれらの覇権主張として尖閣・沖縄への現実の攻撃可能性も示している。
「社会主義市場経済」国家という、合理性のない国家体制のまま、
いびつな「大国」になってきたこの中国という存在こそが、
現代世界の危機の中心に存在している。
尖閣や防空識別圏設定などのかれらの攻撃に対して、日本が取った
対米協調対応の結果、米軍B29が中国が設定した識別圏内を飛行して
そうした無謀な挑発を無力化したことは記憶に新しい。
その明らかな失敗以降、中国は南シナ海での岩礁を自国領土化するという、
国際的に明瞭な無法国家ぶりを見せていた。
まさに、戦前における国家社会主義・ナチスともアナロジーされる。
こうした中国の傍若無人なふるまいは、
オバマ政権の足下のおぼつかない対中戦略の結果だったことは明らか。
「新型大国関係」という覇権主義の主張に一定の黙認を与えるという失敗を
アメリカ国家指導者は犯してしまっていた。
そして先般の習近平訪米の誰の目にも明らかな大失敗の結果、
アメリカはついに、南沙諸島への米軍艦派遣に踏み切った。
米中首脳会談後の、オバマの怒りに震えた表情がすべてなのだろう。
TPPの妥結と、一連の流れとしてこの事態はあると思う。
まさに日本の安全保障と直結する事態が、始まったといえる。
折しも、中国では共産党の重要会議が開かれている最中だという。
まさか正面から対米武力衝突という選択肢はないだろうと思うけれど、
習近平は国内の政敵たちから追い詰められている可能性も高い。
腐敗撲滅という名の国内権力闘争を仕掛けてきて、共産党内部で
緊張は相当程度まで高まっていることは疑いないだろう。
「皇帝気取りでなにをやっているんだ」という江沢民や胡錦濤サイドからの
突き上げの激しさ、共産党内部での権力の暗闘も予想される。
アメリカ側としては、こうしたタイミングも狙っていたに違いない。
いずれにせよ、この南沙諸島問題から、ついに「米中対峙」局面が始まった。
今後の世界を規定する基本的な国際関係が定まったと言えるだろう。
オバマ自身は、もうすでに任期最終盤にかかってきていて、
習近平は、オバマに戦略的決断を下せると思わなかった可能性が高い。
しかし、次の大統領候補者たちの主張は、
習近平を「恥知らず」と言い切ったヒラリーの言葉が象徴的だろう。
アメリカは総体として、反中国感情が高まってきている。
わたしたちの国、社会は
こういった冷徹なリアリズムの国際関係の中にある。
憲法9条で守られているなどと平和ボケで脳天気に言っている状況ではない。
いずれにせよ、国際関係は大きく緊張が高まっていく可能性が高い。
そうなっていくとき、日本の安全保障の基本スタンスは
これまで同様、戦後の基軸である日米同盟関係であるべきだろうことは、
冷静なリアリズムで考えて理の当然といえると思う。
<写真は長篠合戦図より>
当面する世界での一番の危機要因は、中国の覇権拡張の動き。
日本への内外からのさまざまな反日攻撃、韓国などを使嗾した攻撃は、
国内危機の排外的目くらましであると同時に、
かれらの覇権主張として尖閣・沖縄への現実の攻撃可能性も示している。
「社会主義市場経済」国家という、合理性のない国家体制のまま、
いびつな「大国」になってきたこの中国という存在こそが、
現代世界の危機の中心に存在している。
尖閣や防空識別圏設定などのかれらの攻撃に対して、日本が取った
対米協調対応の結果、米軍B29が中国が設定した識別圏内を飛行して
そうした無謀な挑発を無力化したことは記憶に新しい。
その明らかな失敗以降、中国は南シナ海での岩礁を自国領土化するという、
国際的に明瞭な無法国家ぶりを見せていた。
まさに、戦前における国家社会主義・ナチスともアナロジーされる。
こうした中国の傍若無人なふるまいは、
オバマ政権の足下のおぼつかない対中戦略の結果だったことは明らか。
「新型大国関係」という覇権主義の主張に一定の黙認を与えるという失敗を
アメリカ国家指導者は犯してしまっていた。
そして先般の習近平訪米の誰の目にも明らかな大失敗の結果、
アメリカはついに、南沙諸島への米軍艦派遣に踏み切った。
米中首脳会談後の、オバマの怒りに震えた表情がすべてなのだろう。
TPPの妥結と、一連の流れとしてこの事態はあると思う。
まさに日本の安全保障と直結する事態が、始まったといえる。
折しも、中国では共産党の重要会議が開かれている最中だという。
まさか正面から対米武力衝突という選択肢はないだろうと思うけれど、
習近平は国内の政敵たちから追い詰められている可能性も高い。
腐敗撲滅という名の国内権力闘争を仕掛けてきて、共産党内部で
緊張は相当程度まで高まっていることは疑いないだろう。
「皇帝気取りでなにをやっているんだ」という江沢民や胡錦濤サイドからの
突き上げの激しさ、共産党内部での権力の暗闘も予想される。
アメリカ側としては、こうしたタイミングも狙っていたに違いない。
いずれにせよ、この南沙諸島問題から、ついに「米中対峙」局面が始まった。
今後の世界を規定する基本的な国際関係が定まったと言えるだろう。
オバマ自身は、もうすでに任期最終盤にかかってきていて、
習近平は、オバマに戦略的決断を下せると思わなかった可能性が高い。
しかし、次の大統領候補者たちの主張は、
習近平を「恥知らず」と言い切ったヒラリーの言葉が象徴的だろう。
アメリカは総体として、反中国感情が高まってきている。
わたしたちの国、社会は
こういった冷徹なリアリズムの国際関係の中にある。
憲法9条で守られているなどと平和ボケで脳天気に言っている状況ではない。
いずれにせよ、国際関係は大きく緊張が高まっていく可能性が高い。
そうなっていくとき、日本の安全保障の基本スタンスは
これまで同様、戦後の基軸である日米同盟関係であるべきだろうことは、
冷静なリアリズムで考えて理の当然といえると思う。
<写真は長篠合戦図より>