三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

人類史とご先祖さま伝承

2015年05月18日 05時29分54秒 | Weblog
写真は江戸時代の「蝦夷地地図」の一例。
先日もわたしのブログでは、人類史の巨視的視点について書きましたが、
きのうのんびり、BSテレビを見ていたら、
「大英博物館展」という展示が東京美術館で現在開催中という案内番組。
人類200万年というようなふれこみによる展示だそうです。
われわれ現生人類よりも先行した人類の痕跡について
かの博物館では展示が行われているようです。
その最古の人類痕跡では、石を他の石で割って、道具として使えるように
「加工」した状況が明瞭であるということだそうです。
学芸員の方の説明では、その石を使って、直接ではない「ご先祖」様たちは
他の動物が獲物として食用に供した動物死骸の骨を砕いて
その「髄液」を貴重な栄養源として摂取していたとされていました。
で、その髄液摂取によって、他の動物とは違った
脳の進化が人類にもたらされた、というように解説されていました。
その発達した脳の領域とは、言語を司る部分と重複するそうで、
人類が言語を用いるようになった起源ではないかということ。

というようなことで、
どうも最近わたしは、巨視的な人類史とふしぎと触れる機会が多い。
先行した人類から、わたしたちホモサピエンスは
枝分かれして発生してきたのでしょうから、
DNAレベルで、こういった進化はわたしたちを形作ってもいるのでしょう。
縄文の開始から13,000年というのが、
この列島社会でのわたしたちの親しい歩みと思いますが、
そうすると世代更新としては、500世代くらいではないかと書きました。
わが家は、江戸の中頃までは確実に遡れる家系なのですが、
確実そうなのは、おおむね10世代程度。
その以前になると、確証がないというか、
どうも三木姓を持った商家を、わたしの直接の肉親のご先祖が
M&A的に入手したようで、
三木姓の方のご先祖様はまだ先までたどれるのですが、
わが血縁の家系の方は、ちょっと手掛かりが見えてきません。
江戸の前期頃のご先祖様が、その家系について書き残した文書もあり
その家系についての故地を訪ね、類縁とおぼしき方たちの墓や家も
確認はできましたが、「あの、その昔・・・」と図々しく声掛けするのも
ややはばかられたので(笑)、その段階から先には進めずにおります。
江戸期以前の社会では、家というのは法人格である意味合いの方が強く
必ずしも血縁関係重視ということでもなかったようです。
家の「相続」にあたって、5親等程度まで幅広く認められていたそうで、
その間で便宜的に「養子」関係でも縁づけられればよかったようです。
血縁と言うよりも、そのような社会状況の中を生き抜いてきて
現在のわたしたちが存在している、
その総体が「ご先祖さま」であるのだろうと理解しています。

家系をたどるうちに、いつしか人類史的な、よりマクロな視点に
導かれていっているように思われます。
恐縮ながら、本日も考古的、歴史的な妄想のブログで、失礼(笑)。


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