三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

人生波乗り越えて、の居間ソファ

2015年05月19日 05時28分19秒 | Weblog
わが家のソファは、新築の1991年からしばらくの間、
10年間くらいは、HUKURAのソファが使われてきていました。
居間のスペースにぴったり合わせたソファ選択でした。
ふたりの子どもが小さいときには、そのソファだったのですが、
職住一体・夫婦共働きの悲しさで、当初の想定生活スタイル
好きな音楽に囲まれたムーディな暮らしはまったく実施できず(泣)、
居間も大きく模様替えになり、居住性も無視せざるを得なくなっていました。
保育園などに預かってもらいながらの仕事優先生活だったので、
のんびりとした家族団らん時間は、ほとんどなかった・・・。
仕事場は近くの土地を購入して新築したので
こっちは専用住宅になったのですが、夫婦共働きなので、
どうしても事務所にいる時間が長くなり、自宅の方はほったらかし気味。
さすがに居住性がイマイチでした。
HUKURAのソファは、それでも布カバーもへたってきたので、
3階の個室に移動させ、写真右手に見える1枚天板、
無垢のナラ材テーブルを座テーブルのようにしていて、
長く、ソファを置いてきませんでした。
そしてついに昨年、下の坊主も家を離れて東京暮らしに。
そんなことで、わが家の居間のインテリアについて、
時間を掛けて考えるゆとりのない、悲しい生活だったのです(泣)。

なんですが、逆に子どもたちがいなくなってきて、
今度は、たまに帰って来たときに、ゆっくり会話したい、
そういう空間を演出したい、というように考えるようになった。
直接には娘が久しぶりに帰ってくるというタイミングで
ごらんのようなソファを買い始めてきています。
日曜日に手前側の2人掛けソファも追加したので
いまは、4人分のお揃いのソファが揃ったところ。
長寿社会になって、子育て時期と、アフター子育て時期では
家族生活ということも、どうも大きく様相が変わるもののようですね。
わたしたちはこれから、子どもたちを待っているという生活になる。
そういう家では、たまにやってくる子どものいる時間が愛おしい。
そういう時間を充実させたい、というように変化するのではないか。
いろいろな人生の波を乗り越えて、
ようやく家族団らんのためのイレモノをじっくり考えられるのでは、
いまは、そんな気がしてきています。
これからの日本の家の、大きな変化のキーポイントのように思う次第。

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