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三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

休日の昼は、わが家ラーメン

2007年05月21日 07時00分08秒 | おとこの料理&食

帯広、仙台と続いた出張から帰ってきて
日曜日はゆったりと体を休めておりました。
さすがに1日はゆっくりなにもしない日を作らないと堪えるようになっています。
なんですが、ゆっくりする、ということのなかに
どうも、「自分で食事を作る」という要素があるようなんです(笑)。
出張なんかに行くと、この部分は、満足不能。
食事自体は好きなものを食べることが出来ますが、
お店の料理はやはり出来合いで、好みを反映させるものでもない。
まぁ、物見遊山の楽しみは満足できても、ちょっと・・・。

そんなことで、きのう朝は、わたしの疲れを気遣って
自分でも仕事が入っていたのに、カミさんが作ってくれたんですが、
昼からは、わたしが担当いたしました。
出張中はラーメンを食べることが出来なかったので、
昼食は、坊主とふたり、意見が一致してのメニューです。
最近は、外で食べると、さっぽろのラーメン店の味は、ちょっと閉口気味。
なんていうのか、すべて「濃すぎ」。
味が濃い、というのでもないのですが、
コテコテの背脂なんていうような、どうも進化の方向を間違えていると思われるのが多い。
なので、めったにおいしいと思える店がありません。
こういう感じ、わたしだけなのか、どうなんでしょうか?
昔は、実家のもやし製造販売のアルバイト・配達業務担当で、ラーメン店には詳しく、
ときどき、それらの店の味もチェックしていたラーメン青年だったのです。
いちおう「うまい」と言われる店を歩いたりしますが、・・・ね。

で、結局、わが家で作るのが楽しい。
坊主とふたりでハマっているのは、辛味噌とふつうの味噌の
中間的な味のもの。
これは、麺の老舗、西山さんが家庭用に出荷しているタレをブレンドするのです。
辛味噌のライト版とも言えるかなぁ、はてさて。
汁の方は、出汁として煮干し・カツオ・こんぶを使用しています。
なぜか、こういうブレンドがいちばん、似合っています。
動物性のとんこつとか、鶏ガラとかは
たまにお店で食べる分にはいいけれど、わが家で食べるには
手間が掛かりすぎるのもあるけれど、ちょっと「濃すぎ」。
麺はやはり、西山さんの5食入り。冷蔵庫から切らしたことはありません。
わが家は、麺はやや柔らかめが好みです。
麺をゆであげて、即座に汁で満たすのが、段取りで考えるところ。
このタイミングから逆算して、麺のゆで時間と、
汁・具材の調理進行を考えますね。
具材はふつうはもやしとピーマン、挽肉などの炒め物を入れることも多いのですが、
きのうはあっさりと、メンマとわかめで。

まぁ、作るのが楽しいっていうわが家ラーメンです。
人それぞれの好みですが、みなさんはどんなのがお好きでしょうか?
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バッテリーで、またまたJAF頼み

2007年05月20日 06時33分27秒 | 出張&旅先にて

仙台には車を置いてあります。
いつも常時、東北出張するので、公共交通機関を使うのは面倒。
やはりどうしても、自由の利く車が便利なんですね。
もう3年近く置いてあるワケなんですが、
今回は、出張の間隔が長くなって、3週間ほど経っておりました。
で、駐車場に行ってみたら、ドアが遠隔操作ボタンではロック解除しない。
「あれ、ヤバ・・・」と、内心おそれが広がり、
車に手動で入って、セルを回したら、起動しない。カシャ、とむなしい音。
あんまり予定まで時間がない、ってことで、大急ぎで近くのGSへ。
お願いしてバッテリーチャージしてもらって、
無事起動。エアコンなどの電力消費が激しいものは使用せず、だましながら走行。
なのに、当日の仙台は最高気温26度という暑さ。
北海道から移動してくると、ちょっとこたえる暑さなんですけど・・・。
仙台市内での用事を片付けてから、走行1時間くらいでホテルの駐車場に到着。
普通はこれくらい走行すれば、充電も充分だろうと思って、
心配することもなく、仕事を片付け、その後の会食、2次会と
ご主人様は、楽しく過ごしておりました。
ということで、翌朝、ややお酒の元気が残る頭で、
この件は、すっかり忘れていたほどだったのですが、車に荷物を取りに行くと、
症状が再発しておりました。
こんども、うんともすんとも言わない。
どうやら、バッテリーがへたっているのですね。

また、GSまでと、考えたのですが、ここでようやく自分がJAF会員であることを思い出しました。
「そうだよ、こういう時のために会員になっているんだった」
なんですよね、なかなか、思い出さないものなんですよ。
こういうのんびり屋さんがいるから、JAFって、儲かるのでしょうか?
という次第で、会員になって5年くらいで2回目のレスキュー依頼。
バッテリのトラブルは、JAFの超定番サービスなんだそうですね。
連絡してから待つこと35分、仙台市内中心部のホテルまで駆けつけてくれました。
HONDAのフィットを社用車では使っているのですが、
まぁね、車は走ればいいので、あんまり詳しくもないし、フリークじゃない。
こういうことになって初めて、部品を知ることになります。
聞いたら、やはりパワー不足のバッテリーを使っているのだそうで、
個体差もあるけれど、3~4年程度で交換時期になるものもあるとか。
性能チャックをしてもらったら、かなりくたびれている感じ。
長距離移動と、長い休暇とを繰り返すうちに早めの寿命を迎えたのか?

しばし、バッテリーの知識を得た次第なのですが、
交換用のバッテリーで、いまのよりもややパワーが大きいものを持参している。
値段は、と聞いたら8500円。
車専門量販店などでは、安いのだと4000円くらいからあるそうですが、
専門に見ているので、性能は最適のもの、と太鼓判を押します。
ちょうど、持ってきてくれているのなら、手間も省けるし、
「じゃ、それに交換してください」とお願いしました。
この段取りの良さは、JAFの基本的マニュアル通りの展開なのでしょうね。(笑)
しかしまぁ、助けに来てもらっているので、
まぁ、しょがないし、またそれで買い物に行くのも面倒ですよね。
交換バッテリーは充電も十分のものなので、
作業は点検も含めて、十分程度で完了。
セルも一発起動で、無事甦ってくれました。

写真は、新旧のバッテリーを並べたもの。
やや大きめのものに交換したわけです。
時間的には仕事にも支障は出ず、大きなトラブルにならずに済んだ次第です。
まぁ、いちばん気をつけなければならないのは、
自分がJAF会員であることを忘れないで、思い出すことですね(笑)。
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換気装置の防虫ネット

2007年05月19日 07時11分37秒 | 住宅性能・設備

今週は業界のいろいろな組織の総会がありました。
ちょうど3日間に4つほどの総会があったのですが、とても無理。
参加は、2つだけといたしました。
それにしても札幌から帯広に移動し、
翌日車でトンボ帰りで千歳から仙台へ移動。
そのまま、総会に参加して、コメンテーターも勤めました。
ということで、本日朝はやや、おつかれ気味です。ふ~っ、と。

ひとつはこのブログでも何回も紹介している新住協総会。
木曜日に帯広で開催されていました。
全国から230名を越す参加者があり、なんと広島県から8人もの参加がありました。
地球温暖化問題への意識の高まりからか、
どうすれば、暖房や冷房の負荷を削減できるのか、
温暖な地域からの住宅性能向上への意識の高まりが感じられます。
鎌田紀彦室蘭工業大学教授による基調講演でも、
冷房負荷削減のための温暖地域対策が大きく触れられていました。
講演では、暖冷房エネルギー消費に直接関連する
換気装置に大きなテーマが当てられていました。
さらに窓の問題、そして最後に壁の断熱厚みのアップ方法などが
展望されていました。本日は、そのなかの換気装置がテーマ。

写真は、会場周囲に展示された換気装置を見せてもらったところ。
最近、高性能住宅では、排気のみ機械を使用して行う第3種換気から、
吸気も排気も、機械を使って熱交換させて換気する
第1種換気装置に関心が大きく向かっています。
そうすると、従来以上に虫の問題が大きくなるのだそうです。
「最近、世界的に細かい虫が増えているんですよ」と
開発されたメーカーの方が言っていました。
こういう虫が機械の中に入り込んで、性能を劣化させる問題が
開発者のみなさんの悩みの種なんだとか。
話を聞いていると、ウィルスの進化を連想させるようで、
「虫は、無視できないんだ」などとダジャレでは済まされない状況。
それで、作ったのが写真でごらんのような防虫ネット。
素材は化繊で出来ているように見えましたが、
虫が溜まってくれば水洗いできるように工夫されています。

この換気装置の熱交換システムって、
日本メーカーの特許技術が期限切れして、それ以来
ヨーロッパで研究開発がずっと先行してきたのですね。
新住協が、より高性能住宅へのアプローチを高めてきて、
Q1.0住宅においては第1種換気を主に採用。
ドイツのメーカーのものが熱交換効率90%という売り込みもあって、
ほぼ独占のように、販売を伸ばしたのですが
ようやく日本メーカーも追撃作戦をはじめているようです。
やはり技術進歩は、競争を刺激しなければならない部分がありますね。

そのほかにも、いろいろに興味深いテーマもありましたので、
気がついたときに、またそれらにも触れたいと思います。
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夫婦一緒に使えるキッチン

2007年05月18日 06時21分00秒 | おとこの料理&食

さて、きのうからの続きです。
情けなくも、TOSTEMさんのPR作戦に乗っかっちゃっています。
で、アンケート調査のなかで一番聞きたかったであろう項目。
「どのようなキッチンだったらいいですか?」
という質問に対しては、
1 収納の充実。 36.6%
2 広い作業スペース 32,1%
3 使い勝手のよさ 12.7%
というような結果でした。

やはりこの質問から浮かび上がってくるのは、現代の夫婦像。
夫婦とも仕事を持って働いていて、
こどもも塾通いや、クラブ活動などで忙しくて、
その分、家族でいる時間をなんとか充実させたいということ。
ようするに、料理を作るのも夫婦でいっしょに
そういう時間をも大切な家族コミュニケーションに活用したい、
というような欲求が感じられます。
広い作業平面スペースへのリクエストが高いということに
そんな思いが読み取れます。

これは、わが家でもいつも感じていること。
わが家は新築時、キッチン選びではこういう考えには至らず、
一般的な、壁に向かって立つ、I型キッチンにしました。
これはひとりで料理を作るには問題はありませんが、
時間がない中、ふたりで作る、となったら、
さっそく夫婦でぶつかり合ってしまうんです。
ようするに作業スペース平面が全然足りなくなっている。
仕方ないので、台所に面している食卓テーブル平面も、
臨時の作業ワークトップに変化して使うことになります。
「今度、リフォームするときには、絶対ここがポイントだね」
と、話し合っているところ。
それと、子育てのあいだ中、ふたりとも料理をしてきたので、
もしも、子育てが一段落したら、こんどは友人たちと
夫婦で料理を造りながら、いっしょに酒を飲んだりしながら、パーティが出来るような
そんな空間が、いちばん欲しいね、と話している次第です。
理想としては、大きな作業平面があって、
シンクが大きめのものがふたつ、コンロも2方向に。
そしてそういうキッチンが、食卓に向き合っていて、
座っている友人をもてなしながら、自分たちで楽しく料理を作って、
出来た先から、そのまま、味わってもらい、自分たちもワインをやりながら食べる。
いくつかの料理を夫婦で役割分担しながら、
次々に作っていく、というようなイメージですね。
食事の最後は、そばをゆでて締めようか、などと
作りながら、楽しみながら、食べながら、
そのまま、パーティになっているようなスペースがいいと思うんです。

こんなささやかなリフォームの夢を見ながら、
日々に追いまくられている生活でございます。
われながら、あんまり大きな夢ではありませんね。(笑)
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意外に多い「お父さんの味」

2007年05月17日 06時29分40秒 | おとこの料理&食

「ほぼ毎日、自分で料理を手作りしている」男性4割強。
~TOSTEM全国既婚男性80人調査結果~

というように銘打たれたマスコミ向け情報が、送られてきた。
この手のたぐいは、大体、採用しないことが多いのだけれど、
つい、タイトルに引かれてしまって、こうしてパブリシティ作戦に乗ってしまった(笑)。
素性を最初に明かしておくと、
これはTOSTEMの企業広報であって、自社のメールマガジンに登録した
インターネットユーザーに対してのアンケート調査結果。
男女をそれぞれ、80人に設定し、20歳代以上既婚者限定としたもの。
ということでの調査結果、であることをまず、認識してください。
まぁ、そもそも160名の調査では、限界はありますね。

で、主な結果では、
1 意外に多い「お父さんの味」4割強!
ほぼ毎日、自分で料理(朝食・昼食・夕食のいずれか1つ以上)を、手作りしている男性が
全体の42.5%を占め、その半数は子どものいる家庭。
2 お父さんの味はおいしいのか?
料理をする理由を聞いたところ、「そのほうがおいしいから」と答えたのは、
女性約25%に対して、男性は8.3%と、低い答えだった。
3 食事は、家族団らんがいちばん
家族全員での食事は、朝食で35,6%、夕食で46,3%。「理想は?」に対する答えは
夕食を家族全員で取りたい人が、9割以上。

というようなポイントが上げられておりました。
わが家のケースのようなのが、案外多いのかなぁ、というのが素朴な印象。
わが家みたいなのが、確実に増えつつあるんだなぁ、と納得。
子どもがいて、夫婦とも仕事をしている、というケースが増えてきている、
というような社会状況を表しているかも知れませんね。
インターネットを積極的に活用しているひと、というのは
年代的には、20、30~40代の方が多いでしょうから、
これから家を建てたい、と考えれば(TOSTEMの情報会員ですから)
いきおい、夫婦とも仕事を持っていることになるのではと思います。
こういう家庭で、男性が食事を作らない、というのでは、確かに済まされないでしょう。
もし、作らないでいたら、確実に奥さんへのシワ寄せはきつい。

まぁ、わが家では、このような傾向をそのまんま表したような生活。
ただ、わたしの出張が多いので、そうするとカミさんの苦労は・・・
やっぱり、母の日に、なにかしてやればよかったなぁ(笑)。
わが家の場合は、朝、わたしが作ることが多い。
で、大体、男が作ると、すこし量を多く作るので、タッパーに保存して、
夕食でもサイドメニューを固める食材として、再活用している。
大体、3品くらいのおかずを考えています。
魚は焼き魚、玉子料理は目玉焼きにベーコンか、玉子焼き、プレーンオムレツ。
それらに野菜中心のサラダとか、酢の物で野菜の量の多い料理など。
サラダのバラエティには気を使います。いろいろなバリエーションで、
子どもと家族の健康を考え、色取りに注意を払う。
何かの本でだったか、母親から言われたからか忘れましたが、
栄養バランス良く作るために、野菜の色が豊かになるように、って考えています。
朝から、肉じゃがなんかを作ることも多い。
それに、煮干しで出汁を取る味噌汁。
これには、ほぼ絶対の確率で、ワカメが大量に入れられる。
ワカメは、わが家では健康も考えて大量に摂取いたします。
というような朝食メニューを、作っていますね。

なもので、よく帰省する娘から、
「お父さん、あれ、作って・・・」と言われることがあります。
そういうときには、ちょっと幸せを感じたりもいたします。
なんか、変なヤツだとお笑いください(笑)。
こういう調査データ、どうも、こんなツボに効いたみたいなんですね。
ということで、意味不明のブログでした、失礼いたしました。
<写真は本日、朝のポテトサラダです。野菜はきゅうり、ニンジン。ハムと残り物のサケ切り身ほぐしをマヨネーズであえました。盛りつけ前です>
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ツツジ満開~投稿ご紹介

2007年05月16日 05時19分50秒 | 住宅性能・設備

いろいろとストレスの多き、21世紀の今日ですが、
みなさん、いかがお過ごしでしょうか?
日々、あくせくと仕事の厳しさに追われ、つい心にぽっかり空洞も空いてまいります。
そんな虚ろさを、庭の花木は巡る季節とともに慰めてくれますね。
写真はわが社、オフィスの外部通路に面した花壇、
とまではいえないけれど、お花の植え込みです。大好きなツツジです。
ちょうど昨年も、このツツジを写した写真があったので、左右に並べてみました。
まぁ、開き具合、すこし違いがあるようですね。
花の芽の付きようも、微妙に違ってくる。
同じように見えて、やはり生きていくことは変化していくこと、って、
教えてくれるようなあでやかさです。

さて、読者の方から、なんとも長文なコメントをいただきました。
バンドルネームmechaoyajiさんからの投稿です。
あまりにも内容が面白く、興味深いものでしたので、
本文コーナーで以下、大筋を掲載いたします。

 「芝置屋根」についてコメントさせていただきます。
 以前勤務していた研究開発組織のバイオチームが「植栽ブロック」なるものを開発しました。これは30cmX30cmX5cm程の空間の多い(雷おこしの様な)コンクリートブロックの空隙に、芝の種と土と肥料を乾燥した状態で充填したものです。これを砂地や軟弱路盤に施工し、散水することで、自動車が駐車出来る路面強度の芝生が作れることになります。
 実際に研究所の庭に100枚ほどの「植栽ブロック」を敷き詰め散水すると初年度は綺麗な芝生になりました。しかし冬季間は芝が枯れ、春になってそこに飛んできた雑草の種が芝より早く成長するため、3年目には雑草が芝より優勢となり、5年目には雑草にタンポポやアザミも加わり、本項の「芝置屋根」同様、手付かずの野生の状態になりました。こうしたことを考えると、「芝置屋根」は非常に環境負荷の少ない構造体であり、芝は雑草が生えるための準備植物として立派に役目を果たしたのではないでしょうか。
 日本の家屋も、材料や気候風土から「木」「竹」「萱」「藁」「土」「漆喰」で造られ「風通し」を考慮して間取りされていました。暑い夏、昼は野良仕事、夜は蚊帳を吊って寝ていました。寒い冬は綿入れ半纏を着て終日炉辺に寄り集い、湯たんぽを抱いて藁布団で寝ていました。燃料は里山で採れた薪炭で賄っていました。
 現在のように高気密高断熱の住宅で屋内全体を冷暖房することはエネルギーの無駄遣いに思えてなりません。夏に蚊帳を吊って家族で寝ていたのと同様に、冬は部屋にテントを張って家族で寝れば、必要最小限の高気密高断熱空間となります。(私の経験では、独りでも充分暖かいものです)
 私の生活波長に合った記事が多くありました。機会を見て私のリフォームも投稿させていただきます。「発行人」の方の御健康と本項の継続をお願いいたします。

というご意見。
たいへんありがとうございました。
本当におっしゃられる通り、と手を打ちました。
あえて、付け加えさせていただけば、こうした考え方を実践し、
エネルギー負荷の低減を実現させ、なおかつ現代生活の利便性と調和させるためには、
高断熱高気密の住宅性能が、
不可欠な要素ではないか、というのが、当方の考えという点。
環境への負荷を低減させていくためにも、
住宅それ自体の性能を向上させる、という技術はもっと普及すべきです。
断熱にしろ、気密にしろ、それ自体の環境負荷は、
たいへん小さいものであり、
たとえばグラスウールは再生ガラスを原料とする割合が高い、
というように、エコロジカルな工業製品です。そして、
それによって得られるメリットは計り知れないものがあると思います。
そうしたしっかりしたボックスがあって、
そこに自然エネルギーを活用する技術を導入する、
というのが、目指すべき方向ではないかと思っています。
歴史時間を戻すことは出来ない、前に向かって解決するしかないのではないでしょうか。
みなさん、いかがお考えですか?
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憲法改定と東アジア情勢

2007年05月15日 06時46分44秒 | 状況・政治への発言

「憲法9条改正が核心」と関心=国民投票法成立で中国新華社
 【北京14日時事】中国の国営新華社通信は14日、憲法改正手続きを定める国民投票法が成立したことについて「日本政界に大きな食い違いがあり、特に憲法9条を改正するかどうかが一つの核心問題だ」と伝え、中国として日本の軍国主義化につながりかねない9条改正の行方に関心を示していることを示唆した。 (時事通信)

なにか政治的に弛緩した状態の中で、
戦後体制の根幹的な部分での変更が法的に成立した。
安倍という政権は、憲法の改定を志向していることを明らかにしてきたので、
その道筋の中で、ひとつのメルクマールを超えたということだろう。
かなり重要な改変だと、戦後一貫して語られてきた割りに、
通過した現在の状況は、奇妙な静かさと言える。

こういう変化が何となく気になりながら、
無意識に、週末、日清日露の戦争の記録をたどっていたのかも知れないと思う。
明治維新以来の流れという、この当時の日本には、
欧米列強に対する植民地支配への恐怖、という根源的な危機意識があり、
それが「富国強兵」という、考えてみれば当時の列強時代の
ある意味、自然な「国際感覚」に基づいた、「国家意志」が存在したと思う。
内政的政治論議としては、こうした基本方針に対して、
その都度、穏健的か、強硬的か、というような論議しかおおむね、存在しなかった。
当時の国際関係を見ていると、
清朝中国に対する、剥き出しの国家間利益獲得競争が展開されていて、
平気で、主権国家の領土内で、第3国同士が戦争する、という
とんでもない事態が進行している時代だった。
たしかに指をくわえてみていれば、
当時の国際政治の世界では、世界最強の軍事国家と思われていた
剥き出しの帝国主義国家ロシアが、その伝統的南下政策で、
儒教的退嬰の中に眠っていた中国・朝鮮を支配しただろうことは理解できる。
もしそれが現実になれば、列強時代の国際常識として、
ロシアは、日本をも支配しようと考えたことは自然だったろう。
すべては、この、やがて、第1次、第2次の世界大戦に突き進む時代がなせる技といえる。

ひるがえって、今日の世界の中、
アジア情勢で、決定的なのは日中関係であることは明白。
中国も、開発独裁型に転換した共産党独裁国家という
未来が見通しにくい政治体制を持っている不安定感がある。
ああした政治体制が、ほんとうに長く続いていくのか、
多くの国家が国内に民主主義を持っている時代に、
あのままの政治体制で、安定的な国際関係を構築できていくのか、
という不安定要因はあると思う。
帝国主義列強時代とは、国際的経済の構造が変化してきて、
今日の世界では、石油などの剥き出しの利権争奪というような側面は
見えにくくはなってきている。
だけれども、ロシアや中国などのように明確にエネルギー戦略を
国家戦略の最前線にしてきてもいる。

日本は、憲法改定を経て、「戦争の自由」まで獲得するところまで行くのか、
というのが中国の最重要関心事なのですね。
アメリカの対外戦略の変化(アジアからの撤兵)にともなって、
こうした日本の変化は国際的にも自然に受け止められていく流れがあるのでしょう。
北朝鮮の問題は、日本自身のこうした変化への
アシスト作用を期待して、日本の政治指導層が利用してきた、という側面もあると思う。
まぁ、いろいろな情勢変化がこれから出てくることは間違いないですね。
しかし、間違っても、日本が破局的な国際関係に至らないような
なにかの、国際的保険のようなものは必要と思われます。
現状ではそれが、わかりやすく、憲法9条だったのですね。

<写真は沖縄・中城城址から東シナ海>
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戦争の記述

2007年05月14日 19時25分18秒 | こちら発行人です

戦争の記述って、あんまり興味はなかったのですが、
東アジアの近代の歴史を俯瞰するうちに、
日清日露の戦争の記録をあちこちとネットで検索してしまいました。
近代の歴史って、あんまりロマンを感じない、
むしろ、今のナマな権力に繋がってくるニオイがプンプンして、
ちょっと辟易してしまう部分があるんですよね、本当は。
主に、Wikipediaで見ていたのですが、
やはりネットがこれからは情報収集の基本になるでしょうね。
非常に手軽に、いろいろな情報に接することが出来る。
さまざまな事実が豊富にかいま見えるので、こういうのは確かに便利です。

明白な国家間の剥き出しの利権争奪が、これらの時代の基調トーンですね。
司馬遼太郎さんが書いた、坂の上の雲を追った時代。
明白な欧米キャッチアップのために、
北東アジアで、帝国主義戦争の渦中に飲み込まれていく時代。
日本海海戦などで、奇跡のような快勝を納めてしまったことが、
かえって、日本を後戻りできない窮地に至らせてしまう歴史のパラドックス。
読み進むうちに、書かれていることの主観の位置などで、
はたしてこれはWikipediaに、ふさわしい内容なのか、疑問が膨らみました。
インターネットの世界で書かれていることは、
バイアスが掛かっていないように思われていますが、
こういう記載は、やはり相当に愛国的というか、
戦争翼賛のトーンに満ちていると思います。
戦争の事実関係が、書き連ねられているけれど、
基本的には、「わが国」の立場を肯定的に描いている部分が強いと思います。

印刷物や、リアルメディアについては
著者の責任とか、出版元の姿勢などが明記されていると思いますが、
こういうWikipediaなどの場合、そういうジャーナリズム精神は感じない。
でも、こういう無料の百科辞典的なものはそのままに受け入れる場合も多い。
どうもいろいろ考えさせられる内容が大手を振っているな、というのが実感。
情緒的「嫌中」なども散見される傾向の中に、
こういうインターネットの現状ってのも、相当に預かっていると感じます。
みなさん、どう考えられるでしょうかね。
<写真は本文と無関係>
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仏式地鎮祭

2007年05月13日 17時59分25秒 | 住宅取材&ウラ話

写真を整理していたら、わが社の社屋地鎮祭の様子の写真発見。
わたしとわが家は、もう二十年以上も前に父母とも
他界しているものですから、わが家でも会社事務所新築でも
神社というよりは、仏さん・お寺さんの方が縁が深くなっていまして、
たまたま、宗派が真言宗なものですから、
加持祈祷のたぐいが得意、ということもあって、
こういう地鎮祭などは、お寺さんにお願いしています。
たいていは、建築業者さん、こういうときにお坊さんが来るというのは初めてのようで、
「え、どうやるんですか?」と一様に聞かれます。
「だいたいは神道と同じようにやるんですが、ねぇ・・・」と
説明するよりも、見ていればわかりますから、とその場対応でお願いします。

弘法大師・空海の開いた密教・真言宗は、
さまざまな加持祈祷の秘技のような呪文とか、気合いとかが
なかなかに多くて、とくに四方に清めを行うときなど、
お坊さんの裂帛の気合い~れっぱくのきあい~がとどろいて、
一同が、「お、おっ・・・」と静かに盛り上がるのが、これがいいんですね。
真言宗は、日本古来の在地の自然崇拝とか、を取り入れることに熱心だったことが
こういう融通性の高さに繋がっているのか、
まぁ、わが家はこういう宗旨なので、
ごく自然とお願いしている次第です。
建ててから、一度も大きな事故や火災などもなく平穏に推移してきていますので、
やはり、御利益の霊験、あらたかなものがあります。
ということで、めずらしい、地鎮祭の様子を。

さて、わたしのブログ、ずっと朝一番更新を継続してきましたが、
今後は、夕方とか、夜とか、時間は不定期に更新したいと思います。
あんまり朝早くと決めていると、ワーカホリックじゃないですけど、
ちょっと、きゅうくつな気持ちがしてくるものなんですよね。
そんなことで、更新の時間は、変わりますけれど、
今後も更新自体はがんばりますので、ご愛読どうぞよろしく。
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昔の社会のニュースを考える

2007年05月12日 18時02分31秒 | Weblog

写真は鎌倉期に成立したと言われる
「男衾三郎絵詞」(東京博物館所蔵)に描かれた一場面。
日本史について、独特の史観で知られる網野善彦さんの著作でも触れられているもの。
この絵詞、という形式は巻物の長大な横長スペースを
ストーリー展開に合わせて、絵や文章でわかりやすく伝えています。

で、これは、鎌倉期に関東の武士の一団が、
京都御所警護の大番役を命じられて、上京する途中、
遠江、というから、静岡から愛知県のあたりで、
山賊に出会ったときの様子をニュースとして記録したくだり。
山賊の中に、金髪・異形の人物がいた、という部分なのです。
テレビもラジオも新聞もない時代、
もっといえば、情報社会という今日の基本条件のない時代、
こういうニュースは、たぶん、街道を往来したり、湊湊で宿泊する人々の会話、
というような「うわさ話」として、まず伝播したのだと思います。
その後、そうした人々の感じ入る部分などをある程度、誇張させて、
面白おかしく、あるいは感動的に、説話譚になっていくか、したのでしょう。
江戸期、元禄の世を揺るがせた赤穂浪士の討ち入りなどは、
こういうネットワークで盛り上がり、
その後、時代背景を室町に置き換えて舞台芸術という手段で
わかりやすいストーリー展開に仕上げて、
多くの民衆に、ニュースとも芸能とも未分明な表現として
提供されていったものと思われます。

で、この写真の部分からは、
いくつかの情景や興味が浮かび上がってきます。
なぜ、鎌倉の時代のこの地に、金髪異形の人物が存在したのか。
彼はどのような運命で、山賊の一味に加わったのか?
彼を雇っていた(?)組織とは、どのようなものだったのか?
こういう人物を雇用するに足るだけの経済力はなにに源泉するのか?
京都御所警護の大番役というのは、それほど
金目のものを大量に保持していたから、狙われたのか?
逆に、そういう金目の一団の通過は、どのように情報キャッチしたのか?
こういう事件は、そもそも日常茶飯であったのか?
絵詞として成立して、このようにわかりやすいイラスト表現が
こんにちに遺されているのだけれど、
こういう絵師や文士は、誰が雇い、出版までにこぎ着けたのか?
そして、そうしてつくられた作品は、どのように流通していたのか、いなかったのか?

などなど、仕事上、コミュニケーションに関係しているので、
そういう部分も含めて、興味は限りなく広がっていきます。
前段にも書きましたが、今日の社会は
大衆消費社会で情報も大量に消費される社会ですが、
じつはこういう社会は、ほんのごく近い歴史時間のなかで
急速に広がってきていることなんですよね。
歴史を考えるときに、情報というものが、いかに閉ざされていたんだろうと、
心底から思い至る気がするのですが、
しかし、この絵師のように表現活写力というようなもの、
その迫力のようなものは、まさに強烈に胸に迫ってくるものがあります。
情報の量は、圧倒的に違うけれど、
その説得力のようなものは、圧倒的に迫ってきますね。
結局、歴史の中でも、その主体として
人間が、人間くさく生き抜いてきたことが、歴史として遺されているのだ、
という当たり前のことに、大きく気づかされるのです。
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