goo blog サービス終了のお知らせ 

三木奎吾の住宅探訪記 2nd

北海道の住宅メディア人が住まいの過去・現在・未来を探索します。
(旧タイトル:性能とデザイン いい家大研究)

省電力へのアプローチ

2010年03月11日 06時38分09秒 | Weblog




きのうは建材商社・キムラさんの年に1度の展示会で講演。
集まるのはすべて建築関係者ということで、
北海道の住宅の歴史ネタと、北海道R住宅の情報について。
まぁ、ちょうど雑誌をやっているので
いろいろな写真が見られて、住宅もたくさん見ているだろうという
推定でお話しが持ち込まれるのですね。
私の方としては、終始一貫、「性能とデザインいい家大研究」
というこのブログで表現しているようなスタンスで
お話しし続けております。
そうやっていると、話を聞きたいなどという方も現れる。
まぁ、ありがたいというところであります。
なんにせよ、ひとと知り合う機縁をいただけるのは幸せ。
わたしの「北海道の住宅の歴史ネタ」では、
このブログで触れるような、歴史的な住宅、遺跡などを題材に
時空を超えて人間の居住環境を考えております。
たまたま歴史物が好きなので
勢い、こういうようなところに興味が至った、というところ。
まぁ、あんまり聞いたことがない視点なので、
逆に現代の住宅というモノを考えるきっかけにはなる。
そんな思いでいろいろ調査し続けている次第であります。
ただまぁ、牛歩の歩みでの研究ですので、すこしづつの展開(笑)。
ただ、歴史人口的なものも縦糸にして、
客観的なスタンスを心がけている次第です。

っていうようなことですが、
最新住宅設備・建材情報、
しかも、寒冷地北海道での開催ということで、
毎年、これを機会に北海道の視察、という本州地域のみなさんも多い。
省エネルギー関係では、毎年ユニークな商品が展示されていまして
楽しいものがあります。
写真は、蛍光灯の明るさをもっと引き立てるための「反射板」装置。
夏期の室内環境では、基本的には窓からの日射取得熱の制御が必要。
同時に、高断熱になっていくと、
室内発熱源からの発生熱も大きい。
そういう意味から、こういう装置的な工夫も面白い。
基本は省エネルギーですが、エネルギーの効率のいい利用、
っていうようなアプローチも大いに進んで欲しい分野だと思いますね。







北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
北海道・東北の住宅雑誌[Replan(リプラン)]|家づくり・住まいの相談・会社選び
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

馬産の歴史記録

2010年03月10日 06時34分37秒 | Weblog



大阪で国内最古の馬の歯の化石が発見された。
魏志倭人伝では、日本には馬は存在しないとされていたそうです。
日本の馬の歴史は5世紀頃、朝鮮半島から馬と乗馬の風習が伝わったとされる。
そういうなかで、
「日本書紀」に「河内馬飼(かわちのうまかい)」と記された集団が、国内で初めて馬を本格的に飼った牧場とされ、府教委は「朝鮮半島から子馬を船に乗せて連れてきたか、生まれた子馬を飼育し、軍馬として増産したとみられ、国内最初期の馬生産の実態がわかる」としている。

というような報道がありました。
馬の生産活動というのは、古代における最先端産業だったと思われるのですが
記録に乏しい歴史部分ではないかと思います。
馬というのは輸入からはじまった様子がかすかに確かめられた。
で、輸入したということはどのようにしたのかという疑問が湧く。
たぶん、筏を組んで朝鮮海峡を渡ってきただろうと思うのですが
そういう航海がその当時になってはじめて可能になったということなのか。
そういった「航海史」という部分でも興味が湧くけれど、
一方で、そういう運搬方法の確立までに至った需要の方にも興味は湧く。
まぁ、普通に考えて戦時における軍馬として、
あるいは平時には農耕用のトラクター機能として、ということでしょう。
この記事に記された「河内馬飼」という集団は、
どういう勢力とビジネス関係を成立させたのか、興味は尽きません。
また、歴史年代的にはヤマト朝廷の成立時期とも重なっている。
たぶん、後の世の鉄砲と同じように、
日本の戦争方式を一変させたには違いないのですが、
このあたりの歴史記述が極めて乏しいのですね。
こういう時代から、ちょっと下った時代には
陸奥の国、青森県地方で馬産経済地域として、「戸」~へ~という
律令体制の変形的な地域呼称までが成立するようになっている。

日本の歴史の中で、馬産が占めている位置って
けっして小さくはないと思うのですが、
そういう馬産の歴史研究をやっても評価されないということなのか、
あんまり見たことがないのですね。
後世の人が現代社会を見るときに、道路とか駐車場とか、
そういうものだけを見て、自動車の歴史を重ね合わせないで論じるみたいな
欠落感が、どうも大きい感じがいたします。
400年代にこうやって馬産が日本国内で成立し、
その後、馬を駆って戦争を行うのに、そう時日はかかっていない。
というか、「河内馬飼」たちは武器商人として
いろいろな勢力に対して、「これを使うと戦争に勝てまっせぇ」と
セールスに努めたものなのでしょう。
いろいろなロマンが沸き起こってくるテーマなんですが、
もっと知りたいなぁと思っておる昨今であります。
<写真は南部氏岩手の岩手山>





北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
北海道・東北の住宅雑誌[Replan(リプラン)]|家づくり・住まいの相談・会社選び
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

iPadと電子出版

2010年03月09日 06時30分56秒 | Weblog

アップルからiPadが発表されてから2ヶ月ほどが経って、
アメリカでの発売に続いて、日本でも4月には市場投入が発表された。
ところが、不思議なことにアメリカでは盛んにいわれていた
「電子ブック」閲覧機能について日本でのアナウンスはきれいに消えていた。

アップルのiPadについては、さまざまな機能が仕掛けられています。
出張時などの携帯用パソコンとしての簡易性。
ゲーム機としての大型サイズ液晶画面の迫力。
そして、もっともわたしたち出版界にとって大きなポイントは
「電子ブック」閲覧機能という側面なのですね。
アメリカでは出版、雑誌業界から非常に大きな期待が寄せられています。
既存のAmazonのKindle端末が、電子書籍にフォーカスして
広告を除外して表示されているのに対して
アップルのiPadでは、まことに雑誌に適した表示方法が示されているのです。
ビジネスのシステムでも、AmazonのKindle端末と比較して
はるかに出版社側にメリットがあるようで、
非常に期待感が高まっているのですね。
まもなく開始されるアメリカでのサービス開始の様子が伝わってくれば、
こういう側面も大きく伝わってくるものと思われます。
ところが、つい最近表示されたアップルのサイトでも
電子書籍ダウンロード購読閲覧機能については、表現されていません。
これは、どのようなことを表すものでしょうか?
まぁ、残念ながら、日本市場の閉鎖性を端的に示しているのでしょうね。

アメリカなどでは、日本の出版流通システムのような機構は存在せず、
簡易な流通システムになっていますが
たぶん、このようなシステムの違いが現れているものと思います。
アップルのサイトから、iTunesのような電子出版物ダウンロードサイトが
アナウンスされて、ユーザーは電子上の「書店」で
出版物を購入する。
そうなると、流通は大変シンプルになって
読みたいときに、好きなようにダウンロード購入ができるようになる。
で、課金はアップルしか介在しないことになる。
これでは既存の流通システムはたまったものではない。
たぶん、こういう事情が大きな障害物になって
さすがのアップルでも、日本市場では時期尚早と判断したものでしょう。

当面の間は、こういう状況で推移せざるを得ないのでしょうね。
ただ、やがてこういうことは必然的に変化が起こっていくでしょう。
そういうときのために、わたしたち出版側は
電子出版という形式について考えていかなければならないと思っています。
どのような変化が起こっていくのか、
注意深く観察していかなければなりません。
<写真は皇居のいくつもある門のひとつ。重々しく狭き門ですね(笑)。>






北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
北海道・東北の住宅雑誌[Replan(リプラン)]|家づくり・住まいの相談・会社選び
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

生涯非婚率って

2010年03月08日 05時38分06秒 | Weblog




最近、歴史人口とか、結婚の推移とか
そういうことに関するデータを集め続けています。
日本の今後のキーワードとして、
高齢化という大問題があるのですが、
これはこれまでの社会規範とかが通用しなくなる時代ということでしょう。
そういうなかで、この「生涯非婚率」という指標が論じられてきています。

わたしたち年代では、
結婚は、まぁ当然のようにするのが当たり前であって
そしてそれを社会的に宣言する「結婚式」というのが
大人社会への通過儀礼の最後に位置していたように思います。
このグラフを見ると、現在の結婚適齢期といわれる
右側の2つの年代で、うなぎ上りのようになっているのが見て取れる。
歴史的に見ると、江戸時代の都市、典型的には江戸ですが、
その状況がいまは全国に拡大してきている。
江戸という町は、地方から出てきた農家の次男、3男という
結婚できない男性たちが出稼ぎの果てに住み着いた町という側面があって
非婚者の割合が異常に高い社会だったそうです。
そういう背景があって、地方で人口が増え、それを受け入れた江戸では
人口調整的に機能してきたのだそうです。
どうも、現代もそういう局面になってきたのか。

住宅で考えても江戸の庶民にとっては、木造賃貸の長屋というものが
町家建築の主流だったのでしょう。
地方から出てきて、江戸で所帯を持てるなんていうのは
ごくごく稀なケースだったのでしょう。
一方で、高齢化というものの進展も有史以来のペース。
結婚の期間というものも、歴史の平均的には15年間程度が相当だったものが
いまや、50年から60年間の結婚期間になろうとしている。
これまでの社会の規範の多くが間尺に会わなくなるのも道理。
結婚の宣言形式も、家の存続という側面が大きかった時代とは
大きく変化せざるを得なくなってくるのですね。

社会保障としての年金などというシステムも
人口が増え続けていく社会でしか機能し得ないシステムとも考えられます。
まぁ、そんなことをまじまじと示すような
こんなデータを見続けていると、
こういう先にどんな社会がふさわしいのかと、
なかなか明確なイメージを持ちにくいことになってきますね。





北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
北海道・東北の住宅雑誌[Replan(リプラン)]|家づくり・住まいの相談・会社選び
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

皇室子女教育と宮内庁

2010年03月07日 10時00分29秒 | Weblog


これはいったいどういうことなんでしょうね。
皇太子家の娘さんがまだ小学生で
学校に通っているけれど、登校拒否なんだそうで、
それに対して、宮内庁が記者会見を開き、また学習院でも対応会見を開いた。

これを公的な問題にしたい、というのは誰の考えなのでしょうか?
どうにもワケがわからない。
宮内庁という組織がそうしたのか、あるいは
子を持つ親としての自然な感情をそのままに宮内庁にぶつけ、
その反応として宮内庁はこういう会見に及んだのか。
どうにも、事態がわからないのですが、
結果としては、宮内庁発表が出てその影響は一人歩きせざるを得ない。
ひとりの個人の問題から、あるいは個人の内面の問題から
ことはあまりにも大きすぎる社会的問題に広がらざるを得ない。

こういう事にはならざるを得ないけれど
そのことを少なくとも宮内庁は理解しているのだろうか?
今後、子どもが育っていくプロセスでは
さまざまなことがらが考え得るけれど、
そのたびにこのような公権力的な対応をすると決断したのだろうか?
こういう発表の後、
こどもはまともに登校できるのだろうか?
どうにも不安な気持ちにさせられる報道です。
本来、まだ成長過程の子育てに属する問題なのに、
一家庭の問題が、宮内庁という国家組織の関与問題になってしまう。
しかし、象徴天皇制である以上、また現代的個人主義と
法人としての皇室という問題とが複雑にからむ問題ですね。
皇室という、まことに大変な環境が今後とも永続していけるものかどうか
英国では例の不幸な皇太子妃の死があったけれど
現代で皇室という存在がどうなっていくのか、
難しい問題をはらんでいると思いますね。

さて、カミさんがきょうまで出張で東京に行っていまして
息子とその父・男2人で、仲良く週末を過ごしておりますが、
炊事と洗濯もしっかりこなしております。
そのうえ、こどもの教育問題とも時々刻々と接しております(笑)。
ふとしたことで、携帯ゲーム機をわたしが落としてしまって
蓋が閉まらなくなったと、怒られて往生しています。
どんな対応をして良いか、なかなか迷うところでありますね。
破損はしたわけで、そのことは謝罪したのですが、
肌身離さず、みたいにゲーム機を持っていて
寝床ベッドでまで持っていて、
それでふとんをかけ直して、整理してやったら落としてしまったという状況。
そういう意味では親としては、いいたいことも多い。
まぁ、考えはじめるときりがないのですが、
子育ては、自分にも返ってくる話なので、なるようにしかならないでしょうね。
こういう気楽なことでいられる幸せを、
このような皇室の様子と考え合わせてかみしめています。






北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
北海道・東北の住宅雑誌[Replan(リプラン)]|家づくり・住まいの相談・会社選び
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

雪かきの社会性認識効果

2010年03月06日 06時07分00秒 | Weblog




写真はわが家の前の様子であります。
今年の冬もだいぶん、峠を越えてきて
もう一息といった頃合いになって参りました。

わたしが家を建ててからもう20年になるのですが、
戸建て住宅を自分で建てるということは
それにともなうさまざまなことを引き受けることだと感じます。
それは地べたに住む、という感覚をいやおうなく呼び覚まされ、
そしてその地域に暮らす、ということを自然に思い知らされることです。
戸建て住宅を持つまでは、マンションに住んでいたのですが
そういうときには、やはり仮の家という感覚から抜け出せない。
たとえば、その典型が雪かきの問題。
マンションでも、やらねばならないことはあるでしょうが、
戸建ての持ち主の感覚とは全然違いがあると思います。

現在、わたしは札幌市西区山の手という地域に住んでいますが、
目の前に中学校のグランドが広がっていて
比較的に空地に恵まれている。
写真左側に雪山が見えますが、これは
中学校のグランドにそって歩道部分があり、そこが
冬になると堆雪場所になってくれるのですね。
で、こちらがわから雪を移動させるわけです。
わたしの家の間口は16mほどなので、
その前面から雪を排除して、雪山に持っていくのが除雪作業。
両隣や近隣の方たちはみんな一生懸命に除雪作業にあたっている。
中学校の生徒さんたちの通学路にもなっているので、
そういう利便も考えての、半分は公的な作業でもあると感じています。
私と、公的な部分の境界が、この雪かき作業では明確ではない。
まぁ、お隣さんとのあいだでは、なんとなく作業分担の境界認識はある。
パブリックという概念がわかりやすく見えてくる部分。
戸建て住宅生活には、こういう道義的な自然法的な概念共有がある。
お隣がマンションという場合では、
そのマンション居住者集合体と、わたしとが責任範囲的にはつりあっている。
そして場合によっては、集合体的である部分で、
より個に近いこちら側が
社会的な共同責任について、より受忍的にならねばならないことすらある。
私の事務所では、マンションが隣なんですが、
人数的には比較にならないほどの違いがあるけれど、
こういう公的な責任範囲では、
個人がそういう対等性を負担しなければならない。
まぁ、こういうパブリックというものの概念を
知らず知らずに知覚できるというのは、
たとえば子どもの教育では有意義かも知れませんね。

最近、コミュニケーションの問題で
他者とのコミュニケーションはひたすらメールだけ、
というようなひとのことを見聞きいたします。
で、こういうパブリック概念教育、というようなことが不足しすぎていると
感じさせられることが多くなっています。
自分のためと同時に、他者のためにもなっている、
というような体験教育を、現代社会は必要にしてきていると思うのです。
いかがなものでしょうか。





北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
北海道・東北の住宅雑誌[Replan(リプラン)]|家づくり・住まいの相談・会社選び
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

住宅エコポイント申請か?

2010年03月05日 05時37分12秒 | Weblog




住宅版のエコポイント、どうも発生しそうであります(笑)。
実は兄から、空き家になっているマンションのリフォームを頼まれまして
その見積もりを取っていて、
業者さんからいわれました次第であります。
マンションのリフォームなので、結露対策というか、
寒さ対策として、昨年頼まれた別の案件でも採用したのですが
内窓を木製のものから樹脂製の「プラストサッシ」に入れ替えるのが
大変効果が高い、ということを聞いていまして
それならばと、再度採用しようとなったのであります。
で、プラストサッシにもガラスが2枚入っているものがあり、
こちらの方を採用すると、断熱性能がきわめて良くなるということで、
住宅エコポイントの適格要件を満たす工事になるのだそうです。
比較的大きなマンションで、大きいものが2セットと小さい方が2セットです。

プラストサッシペアガラス  
2x66、000=132、000
2x130、000=260、000
計 392、000
エコポイント 
2x18、000=36、000
2x12、000=24、000
計   60、000
18,000とか12,000というのは窓面積で
こういうポイント制がある、ということ。
要するに、60000円の住宅エコポイント対象工事になるのだそうです。
その旨、兄に伝えたところ、
「それはありがたいね、よろしく」ということで、
大変好評であります。
まぁ、それは当たり前でしょうかね。

ということで、工事は発注いたしまして、
あとは申請の手順で、電化製品のエコポイント同様、
申請書類に記載して、後日、現金相当のものと交換できるのだと思います。
って、よくわからない(笑)。
家電の場合には、あとで商品券のようなものが送られてくるらしいのですが、
それと大体同じような事になるものと思われます。
ちなみに、この住宅エコポイントの申請に関わる事務引き受け団体が
国交省ほかから応募受付がこの1月くらいに発表され、
実質1週間くらいの、「応募期間」を経て、
電通などが出資する団体が1団体のみの応募で受注していました(笑)。
まぁきっと、いろいろのからくりがあって
メリットをしっかり見据えて電通さん、権利を落札したのでしょうね。
国の制度をしっかりウォッチしているといろいろ面白いことが見えてきますね(笑)。
まぁ、情報は相当事前にわかっていて、
そのための「受け皿」が準備され、
予定調和的に「執行されていく」のが、こういうシステムなのでしょう。

なにはともあれ、
庶民にもメリットはあるわけで、
どうなっていくのか、住宅エコポイントの申請方法とかわかりましたら、
また実況していきたいと思います。
(写真はわが家の窓、記事とは無関係です)






北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
北海道・東北の住宅雑誌[Replan(リプラン)]|家づくり・住まいの相談・会社選び
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

山盛りそば

2010年03月04日 06時21分20秒 | Weblog




Replan北海道版、次号の作業進行も大詰め。
カラーページなどの下阪もおおむね終了しまして、一段落。
同時進行で2冊の企画も進行していたので
作業は大盛り状態でしたが、
そんなスタッフたちと、ひと息入れるためにお昼ご飯へ。

最近ハマっている銭函のおそば屋さんであります。
各自、好きなように注文しておりましたが、
女性たち、わたしのススメにもかかわらず、「もり」を注文しない。
やむなく、わたしが挑戦することにしました。
「大もりそば」の「大盛り」というヤツであります。
写真のような盛りの状態であります。
左手にネギやわさびも付いてきていますが、こちらもこってり気味。
注文してから、すぐには出てこない。
お昼時は、だいたい常連客というか、引きも切らずに客の切れ目がないので
やや時間は掛かりますね。
ややあって、ようやく出てきた次第であります。
「むむむ・・・」
と、一息入れてから、箸を進めて参ります。
ここのそばは、味わいがまず、いいんですね。
ゆで具合も、腰の感じられるいい加減具合です。
はじめのひとハシは、ゆったりと味わってのどを通っていくわけです。
で、そこからは徐々に、スピードが上がって、
次第に味わいとハラ分量との兼ね合い、対話がはじまる感じでしょうか。
一呼吸、ふた呼吸、と中継ぎに息を整えるようになっていく。
普通の盛り具合のおそばを注文したスタッフたちも
ほぼ同じようなプロセスで休憩を取りながら、箸を進めております。
まぁ、だんだん慣れてきて、
この食べるプロセスも、呼吸が合ってきたという感じでしょうか。
8分目、6分目、半分、4分目、
っていうように順調に減って参りますが、
まぁ、このあたりで本来の満腹感という関所でしょうか。
そこからもまだ、半分近くはあるので、
もう一山、登ろうか、というような心境で立ち向かいます。

ようやくにして、スタッフたちも食べ終わるころ、
遅れてスタートしたわたしも、最後のひとハシ、というところにたどりつきます。
「ふ~やれやれ、ここまでよくぞきたなぁ」
というような感慨が胸に迫って参ります・・・。
余韻を楽しみながら、最後のひとハシを口に運んで、
一気に、動きにくくなっている体を意識しはじめます(笑)。
ちょっとね、いくらなんでも、多いですね。
でも、おいしいから、しょがない。
食べ終わったというよりも、山登りした、というような心境でした(笑)。
どうもそばの病気にかかったような心境でありました。
帰りには、お土産のそばを購入。
夕飯で、坊主にも食べさせてみたところであります。
「うまいね、これ」っていうことでした。ふ~~~。





北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
北海道・東北の住宅雑誌[Replan(リプラン)]|家づくり・住まいの相談・会社選び
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

建築設計業務は「請負」か?

2010年03月03日 07時15分22秒 | Weblog




面識もある東京の設計者のことが
本日の日経のメールマガジンで記事になっていましてびっくり。
http://kenplatz.nikkeibp.co.jp/article/building/news/20100224/539578/

なんですが、もっとびっくりしたのはその内容です。
わたしは建築の専門技術者とか有資格者ではないので、
その職務を巡っての裁判事例というのは、立ち入ったところでは
よく見えない部分もあるのですが、
通常、建築設計という業務とは当然のように親しい部分があります。
今回争われたのは、住宅設計において
「工事予定金額」というものが契約書に書き込まれていて、
それに対して実際に上がってきた見積金額とが大きく乖離していて、
その結果、
「一般に設計契約は請負契約」「予算を大幅に上回る設計を行うことは債務不履行に当たる」「既に支払われた設計料まで含めて全額返還せよ」
というような判決が出たということなのですね。
詳しく読んでいくと、
太陽光発電などエコロジカルな設備機器の占めている見積もり割合が多く、
大きく減額修正可能と思われるのですが、
そういう部分を含めて、
裁判官の設計業務への理解不足と思わざるを得ない部分が大きい。
建て主がいろいろな希望条件を述べて、それに対して
見積金額が過大になること自体は日常茶飯の出来事。
その間で、このケースの場合は、「工事予定金額」という数字を書き込んでいる。
この数字が、設計者の考えとはまったく違う形で
建て主側主張を後押しする結果になって、判決に及んだようだと思われます。

ことは裁判に関することなので
詳細な検討が必要と思いますが、
この問題の根底には、設計業務の法的解釈が
請負契約なのか、委任契約なのか、という点がある。
「一般に設計契約は請負契約」という断定はいかがなものかと思われるのと、
流動する見積金額を根拠に判決に至るというのもちょっと飛躍が感じられる。
で、設計者の弁明を見ていると、
今日的なテーマがどんどん出てきて、さもありなんという部分が多い。
とくに太陽光発電装置など、これまでの積み上げ型の建築工事の積算からは
かなり飛躍した単価のものが扱われるようになっている。
こういうものが「工事予定金額」総額を大きく押し上げてきている。
しかしそれは建築本体に対してはあくまでも装置的な
副次的なものであり、金額が大きく占めているとはいっても
「減額可能」という設計者の主張はきわめてわかりやすいと思います。

4割近く、本体に付加したオプション的なものが含まれています。太陽光発電装置や大型の雨水利用システム、木製の電動ルーバーシャッターなど、特注部材の費用を把握することも狙って、多めに盛り込んで積算してもらったもの

という記述がありましたが、それもその通りでしょう。
こういう流動的な金額が争われて、一方的な判断に至るというのは疑問。
判例としては確定したのだそうですが、
このような判例が及ぼす影響というのも計り知れない部分がある。
JIAと、建築行政の対話の様子も知っている立場としては
やはり現状の国家機関の「設計業務」への認識を改めて知らされる思いがしました。
<写真は横浜の様子、無関係です>





北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
北海道・東北の住宅雑誌[Replan(リプラン)]|家づくり・住まいの相談・会社選び
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

住宅性能の表示努力

2010年03月02日 10時05分24秒 | Weblog




先日、EU圏内での「エネルギーパス」の表示ラベルのことを書きました。
あちらのほうでは、国が住宅建築で消費するエネルギー総量を表示させることを
義務づけし、ゼロエネルギーまで視野に入れて
国家としての枠で、そういう意識教育に取り組んでいます。
それに対して、日本では個別的な
たとえば自立循環型建築についてのCASBEE評価などがありますが、
国の側でのプッシュがイマイチなということからか、
どうにもわかりにくくて、浸透しているとは言い難い。

そういうなかで、住宅雑誌として、
住宅の断熱や気密、CO2削減の表記として、
写真のような表記をしていこうと考えています。
とりあえず、3月17日に全国発売開始の
「エコ住宅Q1.0_2010年版」の誌面で、こういう表記を始めたいと思っています。
エネルギーパスで、すべてのエネルギーを表示するのとは
だいぶ、差があるのは否めないのですが、
しかし、住宅分野での省エネルギー、省CO2という取り組みを考えれば
こういう地道な表現浸透努力が必要と考えるわけです。
もちろん、国レベルでの取り組みではないので
わかりやすさは望むべくもないのが現実なのですが・・・。
EU圏ではどんな建築物にもこのような表示ラベルが掲示を義務づけられているそうで
ずっと前に建築された建物でも公衆にわかるように見せられているのだとか。
森みわさんの講演では、ドイツの空港施設のそれが紹介されていまして、
相当以前の建築なので、エネルギーパスで見たら、
とんでもない劣悪施設、ということなんだそうです。
このあたり、日本で導入するのがむずかしいポイントであるかも知れませんね。
いい性能のものはいいけれど、そうでないものについて
どのように「配慮」するかが、延々と論議されて
結局、玉虫色なんだかどうなんだか、っていうような
意味不明の代物になるのが、まぁ一般的というところでしょうか。

表記したこれらの数値は設計プロセスで使用する
「QPEX」という熱計算ソフトから導き出されるモノです。
次世代省エネ基準相当の建物と比較したときのレベルでの
相対比較を試みているモノなのです。
日本では、平成11年に定められた次世代省エネ基準すら
義務化されていないのが現実。
建物の断熱気密性能の向上よりも、エコキュートやヒートポンプでの
省CO2が優先されているのが、この国の方向性なのです。
まぁ、そういうなかでは、こんな表現がどれほどの意味合いがあるかどうか、
だとは思っているのですが、
何らかの意味合いはあるのではないかと思っている次第であります。






北のくらしデザインセンター
NPO住宅クレーム110番|イザというときに役立つ 住まいのQ&A
北海道・東北の住宅雑誌[Replan(リプラン)]|家づくり・住まいの相談・会社選び
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする