その日は、
いつものように自主トレのストレッチも終盤にさしかかったころのこと
フラ~と軽い
めまい のようなものを感じた。
また地震かい?と勘違いする程度のものだが、
瞬間イヤ~な感じがした。
脳内出血に倒れる数時間まえにグラリッと頭が揺れたっけ。
5年前のあの時のことがよみがえる。
倒れた時の・・
頭痛は無い。
いつものように滝のような汗が流れていたが、
いつものことだ、そう思っていた。
たまたまつけてたテレビは「こころ旅」が始まっていた。
トイレを済ませておこうと立ち上がった瞬間っ!
ズルズルと身体が崩れていく。
立てないのだ!
足腰に全然力が入らない。
仙骨 腸骨筋 腸腰筋 縫工筋 内転筋 鼠蹊部(腰回り)
常連の悪者たちの大反乱が襲いかかってくる。
あっ!!
これは いつものケイレンと違うっ!
何倍もの強さで襲ってきたのだ。
愛用の あずき豆カイロ をレンジに放り込む。
必死でカイロを取り出し
とにかく横にならなければ!
立ってはダメ!!
トイレなど行ってる場合ではない!
これまでの経験で必需品は、いつもベッド周りに装備している。
テーブル上には マグカップ・ストロ~タイプ・ペットボトル・タンブラ~
ゼリ~タイプetc・・・水分補給材。
横になってても飲める環境だ。
これらの備えがあったからこそ 軽症で済んだのだろう。
横になり首に携帯電話をぶら下げる。
万が一のときは救急車か?
そんな思いも
・・・イヤイヤ この身体で助かっても後遺症は更に重くなるだろう。
運ばれてしまったら
「
命を・助・け・ら・れ・て・しまうではないかっ 」
今現在でさえ、精いっぱいの暮らしなのに・・・
これ以上は・・・と覚悟を決めた・・・。
ジワリジワリと忍び寄る脳梗塞ってこうなるのだろうか?
急いで左半身を動かしてみる。
だんだん硬くなっていく気がするけれども絶えず動かせ動かせ!!
そうだ ロレツも・・・と、
とにかく 声を出し続けた。
「大丈夫だいじょうぶ、脳系統じゃないぞ!意識もあるしね 」
と、自分に言い聞かせる。
どうやら 脳系統ではないな!と自己判断(マネしないでください)
だんだん冷静を取り戻していく。
手をのばし体温計を手にすると
36.0-36.8-37.3・・5・・7・・37.8℃とだんだん上がっていく。
喉が渇くので水分補給を、当然トイレが必要になってくる。
手当たり次第にタオルケットなどを股に挟み込む(苦笑)
最悪の場合はと思うも
漏らしてしまったら・・・その後の精神力がズタズタになっちゃうだろうな・・・
ギリギリまで耐えるぞっと決めこむ。
眠るな!眠ったらダメだぞっ!と、言い聞かす。
意識は シッカリしているっ!、
そうだっ!歌っ 歌を歌おう と、
声は控えめ お口は大きく開いて口ずさむ。
♬ 海はひろいな~おおきいな~
とっさに出てきたこの歌詞
どうしてこの歌なのかは 解らない・・・。
とにかくトイレから意識をそらさなければ、と必死。
アレ?
いま気づいたがコレって水に関係してるよね(笑)
その夜は耐えに耐えた なが~いなが~い夜となった。つづく
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