ロビンソン本を読む

本とデザイン。読んだ本、読んでいない本、素敵なデザインの本。

いとしの印刷ボーイズ

2018-11-06 19:35:54 | 読書
奈良裕己『いとしの印刷ボーイズ』





 漫画、でも参考になることがたくさんある本。

 フリーになる前、月刊誌を作っていたときは、たびたび出張校正で印刷会社へ行った。

 従業員の休憩室として使っている部屋で、校正紙が出るのを待っていると、たまたまそこに居合わせた人が、気を遣ってお茶を入れ替えてくれた。

 先方の仕事を急かすのに、こちらの作業は待ってもらう。

 仕事だからしかたがないとはいえ、迷惑だったはず。

 それだけに、お客様として丁重にもてなされるのを申し訳なく感じていた。

 でもさらに申し訳なかったのは、その段階になってなお、修正をたくさん入れてしまうこと。

 「ええ、こんなに。勘弁してくださいよ」営業の人の顔が忘れられない。


 そんな昔のことを思い出す、印刷会社を舞台にした漫画。

 たぶん、いまとてもお世話になっているのは、現場のDTPオペレーターの方々。

 直接のやりとりは基本的にはない。

 ぼくが送ったデータをチェックして、問題があれば直して出力してくれている。

 後でそのことに気づくこともあるし、まったく気づいていないミスも、きっとたくさんある。

 ありがとうございます。

 そんな感謝の気持ちが溢れ出す、印刷会社を舞台にした漫画。

 デザインは川名潤氏。(2018)


毎ページに用語説明がある


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