ロビンソン本を読む

本とデザイン。読んだ本、読んでいない本、素敵なデザインの本。

ブッチャーズ・クロッシング

2018-11-30 19:14:01 | 読書
ジョン・ウィリアムズ『ブッチャーズ・クロッシング』





 同じ著者の『ストーナー』の隣りに並べると、似た表紙だが、どことなく印象が違う。

 よく見ると、タイトルや著者名などの書体は同じ。

 しかし、一番大きい英語タイトルの『BUTCHER’S CROSSING』の書体が『STONER』とは異なっていて、その差が印象を変えているのかもしれない。

 違う本なので、もちろんタイトルは異なるし、訳者も変わり、使われている画像も別で配置も同じではない。

 『ストーナー』が静かな物語を表しているとしたら、この本は猛々しさ。

 表紙の、乾いた木の画像は、読後、焚き火を連想させ、パッと燃え上がる瞬間を待っているかのようだ。



 武骨な男たちの、バッファロー狩りの話。

 残酷で過酷、その丁寧な描写に圧倒される。

 『ストーナー』に続き、この読書も忘れられない大切な時間になった。

 装丁は水崎真奈美氏。(2018)


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