つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

冬の津幡に咲く花。

2010年12月25日 09時41分35秒 | 草花
きのうの朝から降り始めた冷たい雨は夜更け過ぎに雪へと変わり、
津幡町はすっかりと冬の装い。
雪の白と暗い空が織りなす様子は、モノトーン。
水墨画を思わせる風景が広がっている。
これはこれで趣深いのだが、如何せん色彩に乏しい。
春から秋にかけて目を楽しませてくれた木々の緑や紅葉、
花々が見当たらないのだ。

一方、花屋に足を運べば、一年中、たとえ冬であっても、
沢山の花々が絶えることなく店頭に並んでいる。
しかし、これらは、気温や環境を人の手で調節して育てられていたり、
海外や遠方から運ばれてきたもの。
純粋に「冬の花」ではない。
北陸をはじめ雪が降る地域の冬は、花にとって厳しい条件だ。

それでも冬に咲く花がある。
例えば「今日の一枚」…3日ほど前、晴れた朝に撮影した「山茶花」である。

寒風の吹く中、山茶花は華やかに、そして凛として咲いてる。
野生の花の色は「白」になるそうだが、
園芸用として品種改良され、現在は「桃色」や「赤」など多種多様。
花の形は「椿」よく似た大輪だ。
椿との見分け方は、散り方。
椿が花ごとポトリと落ちるのに対し、山茶花は花びらが一枚一枚散る。
こんな具合に。



また、花に香りがあるのも特徴の一つ。
鼻を近づけてみると気持ちが安らぐ「和」の風情。
この季節しか愛でられない「山茶花」は、
冬の津幡を彩る貴重な存在である。
コメント
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