つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

津幡町、冬の用心。

2010年12月26日 14時14分31秒 | 日記
消防団は、本業を持ちながら、在住地域の防火・防災にあたる方々である。
日本では、およそ全ての市町村に設置されているが、その歴史は古い。

江戸時代、火災の多かった江戸の町を護るために設置された
「町火消し」がルーツ。
時代劇などで、「め組」とか「い組」など
お揃いの法被を着た火消しを見かける、アレだ。
町火消は町奉行の監督下にあったが、完全な自治組織。
その経費は、各町の負担であり、しかも火災現場で命をかける火消し衆は、
基本的に無報酬。
いわば名誉職だったと聞く。

現代の消防団の方々も、これを生業にしているわけではない。
「自分たちのまちは自分たちで守る」
…この高潔な精神は、脈々と受け継がれているのだ。

「今日の一枚」は、今年の初夏に、津幡町・井上の住宅街で撮影した。
この地域の消防団の備品が収められた倉庫である。
中を覗いてみると…半鐘、太鼓、放水ポンプ、ホースなどが見て取れる。



津幡町内には、他の地域にも消防団があり、
散歩をしていると、こうした倉庫の前を通るのは珍しくない。
ま、おそらく大きな火事になれば、不十分な装備だろう。
しかし、町には消防署が控えているから、
初期消火の対抗措置としては有効だ。
いざという時には頼りになる心強い存在である。

冬は、他の季節に比べ、火を扱う機会が増えるだろう。
まずは出火しないよう気をつける事が肝要。
火の用心は、自分の家だけでなく地域全体への配慮でもあるのだ。
コメント
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