つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

A Shadow On The 津幡。

2010年12月15日 23時40分28秒 | 日記
分かっていたことだが、やはり北陸の冬は散歩に不向きだ。
12月も半ばを過ぎて、すっかり霙混じりの冷たい雨ばかり。
気温も上がらず、気の滅入る日々が続いている。

また、この辺り独特の冬の風物詩としては「雷」だ。
ぶ厚い雲が空を覆い、強い風が吹き始めれば、轟く雷鳴。走る稲光。

本来、雷は夏の季語なのだが、北陸は季節を超えて現れる。
以前、ラジオで『冬の雷が見られるのは、世界的に珍しい』
…と聞いたことがある。
北陸を含む日本列島の日本海側、北欧の一部、北米の五大湖の周辺くらいらしい。
ポジティブに考えれば、ここは貴重な土地なのかもしれない。

北陸では、雷のピークと冬の魚…ブリ漁のピークが重なることから、
この時期の雷を「鰤起こし」と呼ぶ。
また、大陸から南下してきた寒気の影響で鳴るため、
「雪起こし」とも呼ばれる。

騒がしい音と光が静まれば、次は白い雪の出番である。
しんしんと降る雪は、下界の音を吸収し、文字通りの静寂をもたらす。
こうなっては出歩く事は叶わない。
天気とケンカをしても勝ち目はないのだ。

早く晴れ間が訪れて欲しい。
「今日の一枚」のような、長い影を眺めながら散歩がしたい。
僕も犬も、そう祈るばかりである。
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献花・献歌、津幡より天へ。

2010年12月15日 01時09分00秒 | 追悼。
現在、前回の投稿の際と同じシチュエーション。
深夜である。
やはり安酒をたしなみつつキーボードを叩いているところだ。

…さて、きのうはある女性の誕生日だった。
もし彼女が生きていれば33歳になる。
だが「今日の一枚」…大輪の百合のような笑顔は、
もう二度と目にする事はできない。

彼女は、若くしてガンに侵された。
体の変調を自覚した時は、すでに手遅れだった。
若い身空で命を散らした。

周囲に愛され、音楽を愛した彼女が好きだった歌詞を記し、
天国の彼女へ献じたい。

『お前はライオンの子、そのタテガミなびかせて
 大海原を駆け抜けろ。
 お前はライオンの子、時に牙むき出して
 自分の正義を知らしめろ。
 海の涙があふれ、大地を満たす前に、
 やみくもな不条理に大きな目を光らせ吠えるんだ!
 
 立ち上がったライオン
 噛み付けバビロン
 探し出せザイオン
 辿り着くから。』

(スピナビル&ザ・ケイブマンズ-「ライオンの子」)
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