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つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

津幡町に響く春の音。

2011年02月06日 18時29分47秒 | 自然
久しぶりに10℃を超え、暖かい一日となった津幡町。
お陰で雪がかなり溶けた。
「今日の一枚」は、その様子を撮影したスナップ…屋根雪から滴る水である。
タパタパタパタパタパタパタパタパ。
間断なく勢いよく流れ、地面に落ちた時の音が辺りに響く。
春の音だ。

季節が変わるに従って、冬にはなかった音が聞こえてくる。
例えば「ポタポタ」…雨だれだ。
雪も雨も天からの「降水」に変わりはないのだが、
形状・状態が変わると、発するサウンドも違う。

他には「サワサワ」…風に揺れる若葉のそよぎ。
まだ街路樹に芽吹きの気配は感じられないが、
心地良く響くあのハーモニーを耳するのはそう遠くないだろう。

そして「チュンチュン」「ピピピピピ」…鳥の声。
人家の周りでは雀たち、草むらからは雲雀の声。
喧しい囀りは、命の存在を感じさせる。
…ところで去年の今時分だっただろうか?
ラジオ番組で「1960年ごろと比べ、雀の数が10分の1に激減している」
という話題を耳にした記憶がある。
北陸の田舎…津幡町ではまだまだ健在な雀であるが、
都市部は住みにくい環境になってしまったのだろうか?

そうそう、人間が立てる「春の音」もある。
それは「ガヤガヤ」「キャッキャッ」…新一年生達のノイズだ。
新しい学校への期待にあふれ、楽しげに道を歩く子供達。
通学路は目新しさが多いからか、会話も多い。

しかし彼等が向かうのは大西山ではない。
間もなく新校舎が落成する。
僕が子供の頃から続いてきた坂道の風景は、
この3月をもって失われる事になるのだ。
コメント
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