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つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

津幡の竹林。

2011年02月11日 15時14分47秒 | 自然
真冬に比べて過ごしやすくなったとはいえ、朝晩はまだ冷える。
早く春にならないかなと考え、春のイメージを思い描いていたら、
爽やかな風が吹き抜ける「竹林」が浮かんだ。
「今日の一枚」は、そんな津幡町の竹林である。

僕は竹林に身を置くのが好きだ。
真っ直ぐに天へ伸びる直線的な造形美を持つ「竹」。
その林の中は調和のとれた美しい景観。
また、風にそよぐ竹の枝葉には趣きがあり、
青竹独特の清涼な香りも漂う。
とにかく、とても落ち着くのである。

竹は日本人と関わりが深い。
例えば、籠や竿などの道具として利用されてきた。
また、炭に加工され、燃料にもなる。
ちなみに「竹炭」は、津幡町の特産品。
町のHPにはこう紹介されている。

『健康増進や防虫に効果。
 ⇒倶利伽羅竹炭生産組合 TEL(076)288-0393
 飲料炊飯用、入浴用、清浄用、倶利伽羅夢まくら、
 倶利伽羅夢マット、竹酢液、竹ちく液など。』

更に、竹と日本人は精神的にも繋がりが深い。
昔から日本人のインスピレーションを刺激してきた。
日本画、水墨画、和歌、俳句など、
竹と竹林をモチーフにした作品は枚挙に暇がない。
例えば「永井荷風」はこんな一句を残している。

『夕風や吹くともなしに竹の秋』

「竹の秋」とは「春の季語」である。
竹のサイクルは一風変わっていて、秋に花を開き、春から夏にかけて落葉。
古い葉が黄ばんでくる四月頃の様子を指す言葉なのだが、
すぐに若葉へ入れ替わるため、常緑の印象が強い。

そして「竹の秋」は「筍」。
あの小気味いい食感、ほんのり漂う青い匂い。
まさに春の味だ。
次の季節を待ち遠しく感じる要因の中には、間違いなく筍の魅力が含まれている。
コメント
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