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つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

津幡町のなごり雪とスカールの思い出。

2011年02月26日 10時22分39秒 | 日記
ゆうべ遅く、久しぶりに雪が降り、津幡町はうっすらと雪化粧。
「今日の一枚」…山茶花の花の上にも綿帽子が出来ていた。

春近く、まるで別れを惜しむかのように空から降りてきて、
後で振り返れば、シーズン最後の雪だったと思う「なごり雪」。
「伊勢正三」の名曲でも知られる自然の営みである。
…ところで、こんな替え歌をご存じだろうか?
タイトルは『なごり寿司~なごり雪~』。

『寿司を待つ君の横で僕は 値段を気にしてる
 季節はずれのブリが光ってる
 東京で食う寿司は銀座が最高ねと
 刺身盛り食べて君がつぶやく
 握り寿司を たらふく食べて
 同伴、アフター 貢がされてる
 今ウニがきて 君はホタテも食った
 ボタンエビ、ホッキ、ホタテも食った
 
 (中略)

 君が去った カウンターに残り
 ムラサキに溶けた ワサビ見ていた
 今おあいそで 僕は大枚切った
 ごちそうさまと君は 帰っていった
 寿司おごり 財布身軽になった』
(原典:作詞・作曲-伊勢正三、脚色・歌-嘉門達夫/一部抜粋)

この昭和っぽい詞作…好きだなぁ。
『なごり寿司~なごり雪~』は、大人限定の作品だ。何故なら…
①オリジナルの歌を知っている。
②バブル期のネオン街の空気を知っている。
③回転していない寿司屋で食事をしたことがある。
…主に、この3点を理解していないと、面白みは半減以下になるだろう。

去年、金沢でのライブ前、
FMのラジオ番組で「嘉門達夫さん」のインタビューを聞き、
この曲を聞いて、笑ってしまった。
そして、過去にも嘉門作品で笑ってしまった事を思い出した。
あれは、もう20数年前の夏。
当時、津幡町にあったショッピングセンター「スカール」の
「スガイ書店」で雑誌を立ち読みしていた時。
頭上のスピーカーから流れる有線放送で彼の曲がかかった。
タイトルは『あったらコワイセレナーデ』。

『この世にそんな恐ろしいものがあったらコワイよ
 あったらコワイ あったらコワイ あったらコワイセレナーデ

 包丁のつかみ取り もぞもぞ動くタラコ
 脱毛に悩むケムシ タコのまゆ毛
 角刈りのライオン 座禅を組むダックスフンド
 カエルのクロール スキップする象
 ノックすると「入ってます」と答えるシャーペンの芯
 あったらコワイ あったらコワイ 耳に息を吹きかけてくる受話器

 毛の生えたミートボール 炭酸入りの味噌汁
 七三に分けたお尻 朝立ちするすね毛
 ピースサインをする心霊写真
 「こんにちは赤ちゃん」が流れてくるラブホテル
 舌を入れてくる缶コーラ 先の四角いソフトタンポン
 あったらコワイ あったらコワイ オブラートで出来たコンドーム』
(原典:作詞・作曲・歌-嘉門達夫/一部抜粋)

聞いているうちに可笑しさが込み上げてきて、
耐えられなくなった僕は、声を出して笑ってしまった。
ツボにハマったのだ。
周りの人達の視線に気づき、そそくさと雑誌を戻して歩き始めたのだが、
当然、スピーカーの音は館内一斉。
どこへ行っても『あったらコワイセレナーデ』が追いかけてくる。
そこで、トイレに避難し声を殺して笑った。
有線が終わっても、頭の中で曲が反芻してしまい、
可笑しさがなかなか収まらなかった。
帰り際、「まつむら商会スカール店 SOUND Live」で
「嘉門達夫さん」のLPを購入。
自宅へ帰ってから、思う存分笑った。
コメント
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