つばた徒然@つれづれ津幡

いつか、失われた風景の標となれば本望。
私的津幡町見聞録と旅の記録。
時々イラスト、度々ボート。

津幡町と鳥の話。

2011年02月04日 08時38分23秒 | 日記
津幡町の「町の鳥」は白鳥だ。
平成21年より「ハクチョウ飛来促進事業」を行っている。
毎年11月から翌年2月まで、
河北潟周辺の一部の水田を冬の間も水を張った「湛水田」にし、
ハクチョウたちの休息地・滞在地として提供。
まずまずの成果を上げているらしい。

そんな背景もあって、津幡町内には「白鳥モニュメント」が多い。
例えば「今日の一枚」。
津幡川に架かる橋の欄干ではハクチョウが串刺しになっている。
橋の名前は「白鳥橋(しらとりばし)」だ。
橋の街灯はハクチョウをイメージしたデザイン。

ちなみに道路標識もハクチョウ。

去年5月17日に投稿したとおり、マンホールにもハクチョウ。何かと目につく。

白鳥は渡り鳥…北から越冬のため移動してくる「冬鳥」だ。
シベリア辺りから1000キロを飛翔してやって来るそうだが、
鳥の中にはもっと凄いヤツもいる。
毎年、北極に近いグリーンランドと南極の間を往復する
「キョクアジサシ(極鯵刺)」だ。
小型発信機を取り付けて追跡したところ、
一部の個体では総移動距離は8万キロに到達。
地球の円周がおよそ4万キロだから…倍の距離を飛んでいる計算になる。
キョクアジサシの体重は、僅か100グラム余り。
小さな鳥は、すごい能力の持ち主なのだ。

また、鳥について思いを馳せる時…
「メーテルリンク」の童話「青い鳥」を思い浮かべる。
物語の主人公は、貧しい家に生まれた兄妹、
兄の「チルチル」と妹の「ミチル」。
2人は幸せをもたらすという「青い鳥」を探して各地を旅するが、
捕まえることが出来ないまま帰宅。
疲れ果てて眠り、夢から覚めると、
家の鳥かごに捜し求めていた「青い鳥」を発見。

そして、ラスト…「青い鳥」は、どこかへ飛び去ってしまい、
「チルチル」が読者へ向かってこう呼びかけます。
『どなたか、もし鳥を見つけたら、僕達に返していただけませんか?
 幸せになるには、青い鳥が必要なんですよ。』
 
ノーベル文学賞を受賞した名作童話は、幸せを自由に飛ぶ鳥に例え、
幸福は「身近にあり儚いもの」だと教えてくれる一冊だ。
コメント
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