「今日の一枚」は、津幡町内のある民家を写したスナップ。
かつて僕は、この家の前で、労働争議を目撃した。
あれは、小学校3~4年生の頃だったろうか。
津幡小学校からの帰り道、時ならぬ喧噪を耳にして、
僕は駆け足に近づいた。
すると、同じ鉢巻をした大人たちが、
一定のリズムで怒りの声を上げているではないか!!
「賃上げ要求を受諾せよーっ!」
「労働環境を改善せよーっ!」
…当時は理解できなかったが、声を枯らし、玄関先へ向って
そんな事を叫びながら拳を突き上げていたのだろう。
小学生にとっては、立派な異変である。
…ワクワクした。
平和な時間の中に、突如出現した争い事だ。
興奮した僕は、シュプレヒコールの揚げ足を取って、叫び始めた。
「○×△□せよーっ!」
「※●▼?せよーっ!」
すると、怒られた。
「坊主っ!ふざけるなっっっ!!」
真剣な大人の凄みを見せつけられ、すごすごと退散。
そろそろ春。
春闘が近づくと、彼らの血走った眼を思い出すのである。
かつて僕は、この家の前で、労働争議を目撃した。
あれは、小学校3~4年生の頃だったろうか。
津幡小学校からの帰り道、時ならぬ喧噪を耳にして、
僕は駆け足に近づいた。
すると、同じ鉢巻をした大人たちが、
一定のリズムで怒りの声を上げているではないか!!
「賃上げ要求を受諾せよーっ!」
「労働環境を改善せよーっ!」
…当時は理解できなかったが、声を枯らし、玄関先へ向って
そんな事を叫びながら拳を突き上げていたのだろう。
小学生にとっては、立派な異変である。
…ワクワクした。
平和な時間の中に、突如出現した争い事だ。
興奮した僕は、シュプレヒコールの揚げ足を取って、叫び始めた。
「○×△□せよーっ!」
「※●▼?せよーっ!」
すると、怒られた。
「坊主っ!ふざけるなっっっ!!」
真剣な大人の凄みを見せつけられ、すごすごと退散。
そろそろ春。
春闘が近づくと、彼らの血走った眼を思い出すのである。