上砂理佳のうぐいす日記

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ランビエールの「命賭けてます」

2006-02-20 | トリノ五輪
どんどん競技が進んで、もう女子のSP滑走順が出てる…。そして私はいーかげん、通常の仕事モードに戻らなきゃ。

銀メダルのランビエール、悔しいのかな。嬉しいのかな。
ソルトレイク五輪翌年の03年ワシントン世選で、17歳ながら最終グループで滑った時は、確かジャンプがボロボロで「4回転に挑もうとしたけど、全く歯が立たず」状態だったと記憶してます。でもスピンだけは★ほんっとうに★素晴しかった。あの時のフリーは、本人もう緊張でボロボロだったと思うけど、私には印象的でした。
その後、怪我・手術でGPシリーズに現れず、「あのスピン少年はどうしてるのだろう~」と思っていたら、04年欧州選手権でピョコッと現れた。
「げ、げんきー!?」と思わず凝視したら、また4回転に挑んでいる!(欧州では確かパンクしてしまってたが)あきらめてなかったんだ。ややややや。
おまけに「踊り」が素晴しく上手くなっている。振付のイメージも、彼の魅力を損なわないような「ヨーロッパの哀愁」的なもの。センス良い~と唸ってしまいました。この欧州選手権の演技自体の出来は悪かったけど、ランビエールの魅力再発見に私は驚愕。正直、15~6歳の頃は、芸術的センスは余り感じられなかったから。何だ?このいきなりの成長は何だ!?
その直後のドルトムント世界選手権で、最終グループ入り。この時18歳。そして、フリーで2度の4回転を跳んできた!この時は地元ドイツのステファン・リンデマンが、4回転は1度ながらも大歓声に助けられ、密度の濃い演技。ジャッジ1人差で銅メダルを獲りました。ランビは惜しくも4位(この時のリンデマンの嬉しそうな顔は一生忘れられません)。
でも「これは大変な事になったな~。おお~?おお~?」と思いました。この時点では、フランスのジュベールが「打倒プルシェンコ・若手筆頭」だったからです。実際、プルシェンコの不調もあり、若いジュベ(19歳)は、「俺が次期チャンピオン」というオーラでキラキラしてました。なんとなく、このままジュベールの天下になるかも…という雰囲気も匂っていたのですが、この欧州+世界選手権の連続活躍で、とにかく、ジュベより格下だったランビエール株はグッと上昇したのでした。来季はこれは…。

迎えた05年(04-05年)のシーズン。
ここから新採点法が正式実施となります。ランビはまたしてもGPシリーズに出てこない。怪我療養中と聞き、「こんなに故障が多くて大丈夫かなあ?」と不安モヤモヤ。余り期待しないまま、05年モスクワ世界選手権開幕。
ところがフタを開けてみると、ランビは予選トップ!なにーっ!?
いいとこまで行くとは思ってたけど、まさか1位でスタートとは。SPも1位。この時の世界選手権は、プルシェンコが病気+怪我でタイヘンなことに。SPも不本意な出来で、終了後、ついに棄権。
さあ、えらいことになった。玉座の王様がいなくなったので、新しい王様は誰だ?誰だ?男子のトップ選手達は、蜂の巣をつついたような騒ぎだったことでしょう。「もしかして王様になれるかも…ふっふっふ」と一番思っていたのは、実はジュベかも。SP2位と好位置につけ、充分に逆転可能。初優勝は目の前だ!
ところが男子最終グループは、やはり「もしかして優勝できるかも」の重圧が全員にかかったのか、ミス多発で大波乱に。ジュベールは冒頭の4回転が3回転になるミスから、ガタガタと総崩れになり6位に転落。ジェフは、転倒もありつつ美スピン+美ステップ+美芸術性を見せ、2位に浮上。思い切りのいい、若手バリバリなライサチェクが3位に。
ランビエールは、とにかく「4回転」に賭けていたと思います。私は昨年のファイナルの時、ナマであの4回転を見て確信しましたが(笑)、力強い「バンッ!」とした踏み切り。なんかこう「跳ぶ為の黄金の法則」みたいな独特のノリがあって、俺は死んでも4回転を跳ぶ!跳べる!…と世界中にアピールしているかのようでした。
この05年世選フリーで、他のジャンプは「○」「×」「○」「×」みたいな成功度だったのですが、お見事に2度跳んで来た4回転は強烈でした。特に後半になってから跳ぶ4回転は圧巻(後半はスタミナが落ちるので、大技を跳ぶのは極めて難しいとされる)。結局、この2度の4回転でランビは勝利をもぎ獲り、実にン年ぶりの「ロシア人以外の世界王者」が誕生したのでした。19歳だったので、立派なものでございます(この時の嬉しそうな顔も、わたしゃ一生忘れられません)。
ランビエールは、もともと得意だったスピンに加え、豊かな感受性あふれる踊り、個性的なステップ、振付、考えに考えられた「勝つ」ためのプログラム構成。ここに「せーのー!ばんっ!」と跳ぶ強い4回転があるのだから、やはりやはり優位に立つかなーと思います。
今回も、4-3-2を決めましたね。アザヤカ~に!ランビはきっと、あの3連続ジャンプに「命を賭けて」たのだと思います。それほどの気迫を感じたのでした。
あのボロボロだった03年のスピン少年、今、4-3-2を跳び、栄光の中にいる~(金ではないけど栄光だよね)。感慨深いです。泣いてしまいます。
国際ジャッジで解説者でもある日本スケート連盟の藤森さんが、「ランビエールは将来、絶対チャンピオンになりますよ。スケートがとにかく上手いから。」と、03年世選終了時に話しておられた事は、見事的中したのでした。ちゃん★
(でもそんなランビも、3アクセルが苦手…なんか可愛い^^;)
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プルさんのおばけ点はなぜ出るか

2006-02-19 | トリノ五輪
先日、「男子の上位10人位は実力は横一線」と書きましたが、結局終わってみればプルシェンコ圧勝でした。やはり、17歳の頃から世界トップで滑っていた「経験力」が大舞台で生きたように思います。彼はなぜあんなに点数が「おばけ」?そのナゾを、プロトコルを見ながらひも解く私(シロートの推測)。

★エレメンツ(TES)=昔で言うところの技術点
強い秘密はココにあり。彼は「苦手なエレメンツがひとっつも無い!」これに尽きます。そう思わん?
・ステップ速い…速ければいいというもんでもないが、確かにナイフみたいにシャープ。バリエーション豊富。サーキュラーは、SPとFSで逆回りもOK。
・スピン…もともと体が柔らかいので、ドーナツでもビールマンでも出来ちゃう。高速でなくてもきっちり変形させるワザあり。
・ジャンプ確実…4回転をフリーに2度入れて、なおかつ4-3-3もやってきたおヒト。とにかく安定度抜群。回転とひきつけの速さと…どんなジャンプでも苦手なし。コンビネーションでループやフリップをつける等、もともと「ジャンプ跳びたい派」のヒトだから、一時は(ヤグ&プル時代)探究心も旺盛でした。最近、軸が曲がり気味なのが気になりますが、そして以前ほどのシャープさにやや欠けますが。でも、本番での4回転の確率がやはりズバ抜けてる(時々、なんでもない3回転でポカもあるけど、あれはご愛嬌?)。「俺はジャンプに自信がある」という精神的な裏付けが大きいか。

全ての要素がレベルの高いところで出来るので、ジャンプは無理やり盛りだくさんにせず、8割くらいにおさえてスタミナに余裕を持たせる→余裕があるので、成功率はグッと高くなる(PG前半の体力のあるうちに、ヘビーなジャンプを跳んでおく)→成功率が高いので、加点がたくさんつく→ジャンプ以外の要素のレベルを高くする(4種のスピンのうち、2つがレベル4、2つがレベル3。ステップはレベル4とレベル3)→スピンとステップはまず失敗しないので、ここでも加点を稼ぐ=ミスなく高得点!

…もともとプルシェンコの演技スタイルが、この新採点法に良くマッチングしてるのも有利ではなかろうか。女子のスルツカヤとタイプが似てるっちゅうか。ビールマンのポジションでスパイラル、とかプルさんも昔やってましたもんね。
もちろん天才プルシェンコと言えども、すご~い努力の積み重ねでここに至る、とは思いますが。でもでも、デビューした時からスゴかったので「あ~よく成長したな~」と思いづらい(笑)。ずずず~っとスゴイままで今に至る…なんだもの。
怪我したりで、確かに全盛期の勢いには欠けるかもしれないけど、やっぱり新採点法に合わせてスピンなんかも研究してきてる。そして「失敗の確率が少ない演技構成」にしてきてるのも、ポイント?
普段のトレーニングというか、体作りも相当しっかりしてるのだと思います。昨年の怪我・手術からここまできっちり持ってくるのはサスガです。

★コンポーネンツ(PCS)=昔でいうところの芸術点
これが「おばけ」なんだけど。うう~ん。
ヤグディンの「Winter」には、一体いくらのPCSが出るんだろうか…ぜひ見てみたいよ~。そうでないと、プルシェンコのPCS8点台ってのが、正しいのか正しくないのか解らないではないか(笑)。
この5項目、私はジェフとランビ、ジョニーとプルさん、どっこいどっこいだと思うのですよ。「スケート技術」が高いってのは解るんだけど、「音楽の表現」が今回なら8.43。ジェフ8.00。ランビ7.82。ジョニー7.61。その差って一体なんやねん(笑)。
コンポーネンツを出すのは、人間(ジャッジ)の主観だから、どうしても「芸術に点数はつけられない」ってところに行き着いてしまう。
プルさんの演技から、「勝つぞー!」「どうだー!」ってのは伝わるんですが、「曲想を表現する」ってのはどうだろ?高度なエレメンツを並べてるだけで、フィギュアの本当の素晴しいところとはちょっと違うと思う。全体の流れといいますか、ひとつの完結した世界がどうしても見えてこない。滑りと音楽が溶け合ったあの独特のフィギュアの味~が…感じられないのは私だけだろうか。
でもこの「プルさん・PCSの謎」を解いてくれるジャッジ(解説者)には、まだ巡り会えない。
それはまるで…「ルイ・ヴィトンのバッグは素晴しいんだよー!素晴しいと思えないアンタが間違ってんだよ!」と言われて、「でも私、ヴィトン嫌いなんだもん…」と力なく答えるかのような。
世間一般では「ルイ・ヴィトンはイイ。価値高し」ということになっている。では、同意できない私は間違っているのだろうか。そんな感じ。だからもう好みの問題なのね…。
でもせっかくこれだけの技術を持つ人なのだから、花の五輪の舞台で、斬新なセンセーショナルなPGを作ってきて欲しかった。今回のPGは、SP、フリーとも芸術的印象が弱いような気がしました。ソルトレイク五輪でフリー逆転を狙った「カルメン」とか、その前年度、世界王者になった時のPGのほうがはるかに気迫に満ちていたというか。

なんだかんだ言ってますが、ロシア2強時代にヤグディンを強くしてくれたのはプルシェンコ。彼の存在が無かったら、ヤグの数々の名演は生まれなかったかもしれない。モロゾフは「グラディエーター」を作らなかったかもしれない。ジュベールも成長しなかったのかもしれない(?)ランビは4回転を習得しなかったかもしれない(??)
そう思うと、男子シングルにカツを入れる男=プルシェンコの存在は、マコトにありがたいと言えますか。
(有明では、「肉襦袢」久しぶりに見たい)
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ジョニーの戸惑い

2006-02-18 | トリノ五輪
新採点法になってから初めての五輪ですが、男子のトップはほぼ皆(プルさん以外)ミスが目立ちました。この前「今は過渡期だから致し方なし」と書きましたが、かなり悲しいは悲しいです。でもこれは、私のフィルター(目線)もいけないのね。
「今日のスピンは遅いな。これじゃレベル4取れないわ」とか「あ、最初でミスした分、どこで取り返すんだろう?」という視点で見てしまいがちで「プログラム=滑り」から受ける感動が後回しになってる。
ソルトレイクはそうじゃなかった。先に「感動」があった。ヤグディンの「仮面の男」も。本田君の「アランフェス」も。ストイコもトッドも。だからずっと泣きっぱなしでしたが、今回は「うう~ん」と唸ってばかりです。今後、この新採点法ずっと続くのかな…6月のISU総会で改正を望むなり。少なくとも、ザヤックルールはなんとかならんのか(女子のビールマンも)。

もう男子のTOP10くらいは皆、実力は横一線。大ちゃんもPCSが7点台定着してきたし、ジェフやランビ、ジョニーのPCSで、プルさんより高い点を出してるジャッジもゴロゴロいます。そして上位は皆、ステップやスピンで確実にレベル3は取る。なのであと明暗を分けるものは
・舞台度胸
・用意してきたエレメンツ構成がぬかりなし
・当日、冷静な試合巧者であること
これだと思います。今回、怪我の影響が懸念されたのはランビエールくらいなので(でもよく頑張ったねー)、コンディションは皆同じ。
フリーで実力を発揮できなかった選手は、やはり上の3要素が、上位陣に及ばなかったのだと思う。プルさんはやはり「ぬかりなし」でした。サスガです。一番苦労人(?)で経験値が豊富、ということもありますが。

ジョニーはSPが素晴しくて、まさしく「本領発揮」でした。これは私の「想定内」でしたが、80点出て2位とは…これは「想定外」(笑)。77点くらいで4位ぐらいにつけるかな、と思ってました。でもこれがかえって「戸惑い」の原因になったのかも。
金メダルは無理としても、スグ後ろにランビエールがいるので、「銀確実」とは言い難い。ランビは4回転2個持ってるから、たとえアクセルが抜けても、ジョニーを上回る点が出る可能性アリ…だとしたら、ジョニーは「不確実な4回転に賭けるか」「4回転なしで3回転をすべて完璧でおさめるか」。
4回転を持ってない人は、「3アクセル以下を絶対ミスれない」という逆プレッシャーがかかって、下位ならまだしも(ライサみたいに)、2位にいたら相当考えこむのではないか。どういう作戦でいくのか。

フリーの序盤、2回目のジャンプは、なぜ2アクセルなんか入れたのかなー。あそこを4回転にしようと思ってたけど、無理と感じて咄嗟に変更したのか。前半から2アクセルなんてまず入れないものね。男子は。そもそもジョニーは、4回転、今回はどうする気だったんでしょう?用意してたのか?
で、なぜ3回目ジャンプが基礎点の低いサルコウなのか。N杯の時の「Otonal」と比較してたら、ここはルッツのはず。このへんで「おかしいな~」と益々混乱する私。
スピンはいいけど、次の単独の3アクセルが、回転不足の上にオーバーターン。ここで「これは3回転と判定されたか?2回転か?どっちだ?」と微妙に気持ちが揺れたと思う。3回転なら、後半のジャンプで3-3をくっつける時、また「跳びすぎるとノーカウント」になってしまう(3回転は8回までしか跳べないし)。
どうする?と揺れた影響が出て、次のサーキュラーがいまいちに。もっと華麗なターンな筈が…。3ループ。これはOKでホッとするも、次のルッツは何もつけない。「ここで何かくっつけないとまずいよー。単調だよー」と唸る私。でも「最初にサルコウ跳んでしまったので、ここはルッツにしないとマズイ」と、予定変更ジャンプだったのではないでしょか。
プロトコル見たら、ジョニーは結局3回転を6個しか跳んでないので、ここで「3ルッツ+2トゥ」もしくは「3サルコゥ+2トゥ」を入れなきゃいかんのだけど、入らなくてさらに動揺。やっとフリップは入れましたが。
もうやはり、中盤の狂いあたりから「頭の中が大混乱」になっちゃったのだと思う。終盤の盛り上げのステップも、密度と気迫を欠いてしまった。それでも、観客はおおむね好意的だったので、有り難かったのですが。

全米フリーはカウントミスもあったけど、私は正直「Wonderland」のPGでジャンプのカウントさえ気をつければ、4回転を入れなくてもノーミス狙い、で大丈夫、と思っていたのでした。躍動感も出てきたし、スタミナもついてきた。調子は上向き。それに「SPで貯金」出来る人だから。逃げきれると。
でも「Otonal」に戻したでしょ。「あれあれあれー?」
戻すのなら、NHK杯時のフリーみたいな「完璧+α」のジャンプ構成でないと、勝てないよ…。それかスピン、ステップで上げてくるのか(限度がある)。「Otonal」は良いPGだけど、五輪でこの曲はちょっと地味に思えるのよ。新鮮味にも当然欠けるのだから、何かプラスアルファした新バージョンでないといけないよ…。と、あれこれ思っていたら、ズバリ「不安的中」になってしまいました。

でも「ジョニーらしさ」は見せてくれた。繊細で優美ではかなげな(でも、足元は良く滑ってるという)。私は本当に「五輪チャンピオンって難しいんだね~。おいそれとなれるもんちゃうんやね」と恐れ入った次第。
銀でもみどりちゃんは偉大だった。タラちゃんも。サラも。でも、女子に限っては「年少の天才少女が勢いで優勝する」という黄金のパターンも可能に思えるんだけど、男子にそれは当てはまりませんよね。16歳の新人男子が金メダルってないわ、ないわ、そりゃ。経験値が大きくモノを言うような。
ジョニーも、世界トップに躍り出て、まだ実質上2年半(?)くらいなので、今回の失敗が良い経験値になってくれたらいいなーと思います。なんか「いい子ちゃん」な言い方だけど。でも「重複ジャンプは2度まで」+「回転不足ととられるか否か」っていうルールは、混乱をきたしてますよね。全日本男子といい、今回の大ちゃんといい。ジョニーも明らかに「ジャンプへの戸惑い」が大きな要因だったと思う。バスに乗り遅れて…というのもわかりますが、それはある程度、想定しておかないといけないよね。アクシデントはつきもの。
(なんか、イタリアでせっせとお買物もしてたようで(笑)。またその成果も見せてほしいね。イタリアの靴はやっぱサイコーなのか!?)

スキー・モーグルの解説によれば、その日の天候による雪質の違いや、自分の前に滑った人によるコースの荒れ…などなど、「その時その場で、どういう作戦をたてるか」という選手本人の判断力が大きく明暗を分けるらしいです。+(プラス)実力ってことかいな。なるほどなあ。
フィギュアスケートにも、そういう「冷静な判断力」が大きく求められる時代になったということね。私はずっと、芸術的観点からフィギュアを見てきたけど、スポーツとしてそういう方向から楽しむと、また見る目が違ってくるなあ(男子モーグルがかなり面白かったので、感化されまくってます)。
「精神的な強さ」は必須要素とよく言われますが、それは「冷静でかしこい(試合運びが)」という事も含めてなのね。まあ今回は舞台が舞台なので、「冷静」がブっとんでも致し方ないんですが…。いろんな事を悟る私です。

うん。「強くて美しい」か。これだ!だんだんナットクしてきた…。
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あやまる必要なし

2006-02-18 | トリノ五輪
NHKや民放見てると、五輪のスタート時は「さあ!ニッポンのメダル第1号は?」って、かなり騒いでたと思うんですが、最近言いませんね…。岡崎選手の4位ぐらいから、なんとな~くムードが変わってきてて、スピードスケートの団体追い抜き女子で銅メダルが無くなった時にはもう、「頑張ってくれたら、それでいいよ」というモードになったと思いませんか…。
私はそれでいいと思います。だいたい、「上から3人がエライ」というのはいつ、どこで決まったんじゃ(笑)。金は銀より偉い。銀は銅より偉い。銅はあまり偉くないけど、4位以下よりはず~っと偉い。その区別っていったい。15位でも、感動させてくれたらそれは素晴しいことではないか。自己ベストだったらそれでいいではないか。
それと、大ちゃんも言ってたけど「日本の皆さんに申し訳ない」という言葉。スノボの童夢君も「すみませんでした」と、帰国一番言ってましたね。もっと昔は、伊藤みどりちゃんの「銀(メダルで)ごめんなさい」。あれは悲しゅうございました。
なぜ、謝る必要があるの?クサイけど「感動をありがとう!」ですよ。ほんま、どういう結果であれ、楽しませて頂いてますよ。運動神経の無い私なんぞからしたら、「なんであんな、人間離れしたこと出来るのじゃ!?」の連発。だいたい、五輪に出るための選抜からして、気の遠くなるよーな練習の積み重ねで、それでも出られない人が大半なのだから。
「税金ドロボー!」なんてまさか、この平成の世で言う人いるんでしょうか…。TVの前で寝っ転がって「メダル獲れねーなー。ちぇっ。しっかりしろよー日本選手。」なんて言う資格は…ないよ。おまえには(笑)。何かの道で精進したことのある人なら、一流になるまでのトホーもなく遠い道のりを知ってる人なら、「残念だなあ」とは言えても、悪態はつけないというもの。
金メダルと騒がれていた加藤条治選手も、今回はたまたま6位という位置ですが、だからと言って、これまでの努力が間違ってたわけでは決してない。むっちゃ頑張ってきたから、今に至ったのだし。
五輪にはいろんなドラマがあって、また「こういう競技があったんだね?」と、スポーツの面白さを再認識させてくれる。だからいいのだ。「前回の五輪より、ウチの国はメダルが少ない。誰の責任だ」なんて問うことがナンセンス。
だからやめましょうね。「なかなかメダルが獲れないニッポン。弱い原因はどこにアリ?」なんて番組作るの。大抵くだらないから。番組作ってる人間は、なんの責任も感じてないからね。
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大ちゃんはスタートを切ったぞ

2006-02-17 | トリノ五輪
トリノ五輪も中盤です。
男子フリー観戦、お疲れさまでした。生きてるかあ~死んでるかあ~。私はかなり立ち直って元気です。はははのは。悲喜こもごもです。
ジョニーに関しては…ちょっと、言葉にするのにまだ時間がかかります…。だもんでご容赦を。まだ今は無理。
先に御贔屓選手、大ちゃんのお話を書きます。特に去年秋くらいからこのブログ、「ジョニー・ウィアー」と「高橋大輔」検索で来られる方が多いのか、その話を書いた日はアクセスがむっちゃ多いのですね。で、需要もあるかと。全国ン万人(?)の大ちゃんファンに愛を込めて★

五輪初挑戦の大ちゃん、フリーは9位。SPの貯金が効いて総合8位。今日は朝から外まわりだったので、帰宅してから夕刊を読み…男子の順位を見て「ほよよ~」と思い(かなり滅入った)、早速録画で確認。それがね。大ちゃん、もっとボロボロかと思ってたら、意外に「ちゃんと」滑れてたので、ひと安心しました。
公式練習ではきれ~に入っていた4回転。紫の衣装のヒラヒラが回転して綺麗でした。しかしトリノ入りしてからの成功率は50%位だったのでは。やはり本番では緊張するって分を見越して、確率を上げておかないとねえ。早朝からの練習でもばっちしコンビネーションで跳べる、プルさんくらいの成功率でないと無理かもしれません(朝6時に4回転跳ぶ人間って一体なんなんだ…)。
回転不足で3回転カウントになってるけど、これって「4回転予定のうえでの3T」だから、3Tに入らないのでは?結局、3Tを2回、3アクセルを2回跳んだことになり、3ルッツも2回跳んでしまった。でこれがノーカウントになってしまい勿体なかったワケですが。でも、全日本の織田君のような「攻めのジャンプ」の末の判断ミスなので、これは致し方なし、かな。
今季は4回転の入り方を変えた、と(クーリックに習った?直線からカーブで入るやり方に変えたそうな)聞いたので、新しい跳び方がまだ身体に沁み込んでない感じです。でも今後を見据えたら、4回転はもう絶対必要なんで、ここで挑戦した事に意義がある。来季はもっと早い段階から4回転対策を練ることが必要。今季はちょっと、ギリギリでしたけんね。
サーキュラーでつまづいてしまった。スピンももっと速く出来たかも。ストレートラインも全日本のような「入魂ステップ」にはあとひとつ。
でも、NHK杯の時のような萎縮した演技にはならず、スケート自体は良く滑っていたなあ~と。やっぱり私は、大ちゃんの「酔っぱらいそうなディープエッジ」が大好きだな~と(笑)。
ですがですが、「滑りの技術」と「ジャンプの技術」は五十嵐さんによると別モノだそうなので、このままTOPを目指すのなら、どうしてもジャンプ技術を上げないといけないね。去年までに比べると格段に良くなってるけど、まだあともう少し。
モロゾフと長光コーチが「大輔、やっちゃったなあ~」と笑ってましたね。あれを見てホッとしましたよ。ああ、大丈夫だわ、と。大丈夫、大丈夫。
キス&クラや一連のインタビューやら、今回の五輪を見てて、「ああ、大ちゃんは本日今ここから、“本物の大人のアスリート”としてスタートしたんやわ」と痛切に思いました。
世界ジュニア優勝から高校生時代は、「物凄く上手いのだが何かが足りない」状態で、昨季はついに行き詰ってしまった。そして、今季は筋力を大幅にアップさせ、身体能力が向上。これで「スケート技術+体力」とここまで身につけた。
んであとはもう「練習で出来ている事をいかに大事な場面で発揮できるか」ここだと思う。何があってもビクともしない。そんな骨太なものを身につけられるか。
大ちゃんはBクラスで終わる人じゃない。ジョニーと同じく、チャンピオンになれる器の人だと思うので、あともう少し時間が要りそうです。
最初のミスでも大崩れせず、アクセルもきっちり2回入れて、どうにかまとめる事も出来ました。きっと、昨年までなら18位ぐらいに陥落してたと思う。大幅に成長したな、と思いました。今回紆余曲折を経て、五輪代表になって経験したことは、すごくすごく大きな収穫だった。だからやはり出ておいて良かったのですよ。
「もうイヤになっちゃった。スケートやめたくなった」とは思ってないでしょう。フリーが終わった直後に、「あーこりゃいかん。すぐ練習だ!」と、モチベーション上がりまくったと思います。良い事です!もしメダル獲ってたりしたら「勘違い」のまま行ってしまうと思うから。だから「あー。今から本物のアスリートになるんだ!」と自覚出来たと思う。
モロゾフとコーチも、その辺がおわかりなので笑ってたのでしょう。「コイツは子供から大人になったぞ。目覚めたぞ」と。欧米人(特にヤグ&プル)に比べれば遅いのかもしれませんが、丁度いい頃合?でしょう。才能は充分です。おつり来るくらいです(笑)。
本田君のほうが「スケート選手としてトータルの才能」は上なのかもしれません。でも「音楽を滑りで表現する才能」は大ちゃんが上。これだけは、鍛錬で身につける事が出来ないので、とてつもない武器です。モロゾフとの相性もバッチシなので、ほんま「モロゾフよ。頼むよ、ひとつ。」って感じです。今年、こんなに素敵なPGを作ってくれて有難う。感謝よ。もう、モロゾフにおまかせって感じだわ。

大ちゃんはバンクーバーに向けて、スタートを切りました。次の五輪でも23歳。充分です。男子シングルの充実期です!4年間…って、でもあっという間よ。大きな怪我だけはしないように。怪我すると1年はロスしてしまうから。カルロスさんに鍛えてもらって(?)健康に、万全にね。
きっと来季には、また新しい大きな魅力をひっさげて、スケートファンをビックリさせてくれるだろう、と確信しています。そして御本人も、今回の五輪の演技をビデオで見返して「あーオレ、何やってんねん~。ガキやでー」と大笑いする事でしょう。
大言壮語?いえ、わたしゃ本気よ(笑)。ということで、SPとフリーの演技を「あ~かわゆいな~。よしよし。」と、微笑みながら見ています★
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椅子取りゲーム★

2006-02-15 | トリノ五輪
はい。
皆様はどんな思いで男子SPを見られたのでしょうか…内臓に悪い。筋肉に悪い。奥歯をかみ締め、肩をいからし、夢にうなされ(誰でっか)…ままま。
それにしても、フィギュア会場けっこう空席目立ちますね。あの席を、うう、私にくれ!悔しい!やっぱりイタリアは、「氷」より「雪」に人気があるのかな。トンバの国やけんね。
やっと、夕方のショートバージョン(BS1)見ました。TBSの中居君バージョンはどうだったのでしょう。いやその前の「岡崎選手!1回目3位!」で興奮して床についてしまい、とてもとてもLIVEでは追えませんでした。
恥ずかしながら、ソルトレイク五輪の男子SPの折も、録画したままわざわざ外出して外から母に電話をかけ、「SP1位誰?」と聞くという、キモの小さい奴でした。
母曰く「あー。ロシアの金髪の人やでー」「ロシアの金髪は人は二人いるんよ!“ヤ”のつく人?“プ”のつく人?」「どっちやったかなー」「背が高いか低いかどっち」「えー、派手な衣装やったで」「わからんやん…」「とにかくどっちかの人が転倒して、何度も映ってたわー」「(手が震える)も、もう一人の人は?」「完璧やったよ。その人がトップやて」「・・・・・。」
結局、友達に電話してヤグが1位と知ったのでした。その後は気が楽に。

男子はどちら様もミスがあり、4年前に比べてレベルが下がったのかな?と見えるかもしれない。でもね。今はやはり、ジャンプ以外の要素が難しくなってるから、仕方ないのだと思う。過渡期だと思います。スピンやステップの練習で時間を割かれ、ジャンプばっか練習してる訳にいかなくなった。4年後はまたSPで4回転を入れたり、4回転2種類入れてくるて選手が増えるかも。
滑走順に感想を。
★大ちゃん
緊張してるなああああ~。五輪デビューで1番なら当たり前か。髪を切れ。ヒゲを剃れ。「きっと足の感覚が無いだろうなあ」と想像してたら、やはり図星。でも、その割にはN杯フリーみたいな萎縮した演技にならず、どうにか踏みとどまる。アクセルの着氷を片足で踏んばれたのは、筋トレの賜物か。「1番+ミス有り」の割には点が高いというか。よくやった!私的には5位は良い位置だと思います。点差も充分ひっくり返せる範囲内。…という意識を持たないほうが良いんだよね…。フリーはもう自分の好きなよーに滑って下さい。そして明日、選手村の美容室に行きましょう…。
★プルさん
「おばけ点」は結構予測できました(笑)。4Tの着氷がやや傾いたので、セカンドの3ループを3トゥにしたのでは(公式練習情報ではループ予定だったそうだが)。プルさんはやはり緩急のつけ方がプロっぽいよね。キレのあるステップとパフォーマンス。多少、軸が曲がっても降りてくるジャンプ。何よりも「勝つ!」という気迫が素晴しい。でもね。私には、ちょっと違う競技のように思える。やはり、ジェフやジョニーや大ちゃんの滑りの方が「これぞフィギュアスケート!」と思えるの。全体の流れといいますか。エッジさばきといいますか曲想表現といいますか。好みの問題とは思いますが。
★ジェフ
ジェフは調整不足ではなく、ジャンプミスはこれ、精神的なものだと思う。「やはりメダルが欲しい」という欲が…感覚を惑わせるのでは(でもそれは皆同じ)。転倒が無ければSP2、3位につけていたのだろうか。ジャンプ意外の滑りは、いつもの軽やかなジェフで素敵。笑顔も素敵。カート・ブラウニングなら解説席で「これがね~。フィギュアってものさ。北米の滑りってもんさ」と頷いていることでしょう。プルシェンコと別競技みたいでしょ。
今日はみんなスピンが良くないー。軸がしっかりしてるのは、プルさんと大ちゃんぐらいだと思うが。ジェフはフリーではもう「滑る喜び」100%で魅了してください。順位は考えないで!
★ランビ
新しいPGと衣装ですが、素敵な振付。痛めた膝の影響は感じられない。ランビエールはその濃い(?)面持ちを生かした、ドラマチックな曲想表現がイイ。やはり、かなり顔が濃くないと、リンクでは映えないのよ…欧米人はいいよな。「命賭けてます」4回転はやはり決まって、もうアクセルはダブルに徹したほうが、正解みたいね。ただ、スピンが前ほど「世界一」な印象が薄れてきたのは、他の選手が精進してグンと進化したからか。しかし、さすがのランビエールもSPは大緊張してたみたいね。
★ジョニー
今さっき、TV朝日の「ノルディック複合・ジャンプ」の中で強風で競技中断となり、フィギュア男子SPの映像が、急遽挿入。大ちゃんから順にプルさん、ジェフ、ランビ、ジョニー…ときて、ジョニーのキス&クラが突然、ブチ切られて再びジャンプに!!なんじゃこりゃ!今日はじめて見た人なら、激怒するよ。こら!
「いつものジョニー滑り」が出来ました!良く滑ってるな~。素晴しいテンション。やはり鬼門のフリップがやや危なかったけど、持ちこたえる。紆余曲折、いろいろ苦労して(?)ジョニーは底力がついたかな。実は余り(というか男子SPの中で最も)心配してなかったジョニーのSP。この「白鳥」は絶対大丈夫、という感じだったの。プログラムに自信を持つってのは大事だ。それがドンピシャリ★
(結局、ブチ切られたまんまで、時間切れで番組は終わった…)
★ジュベ
4T、惜しかった~。ほんのちょっとしたことなんだけどな…。でもやっぱ、力強くシャープなジュベールのジャンプは大好き。踊りは良く頑張ってるんだけど、他の強豪が勢揃いすると、やはり「足さばき」が物足りない感じがする。ランビとジュベはきっと、国境を楽々越えて、自国から大応援団が来てるのでしょう。いいなあ。ご近所で。日本は遠い!ハンデだ!
しかし今後、モロゾフが、ジュベールと大ちゃんの二人を同時に抱えるのは、かなりかなりマズイんではないか。振付師としては、やっぱどちらかに力を入れるではないですか。才能のある方に。どうなるのか。キス&クラのモロゾフを見てると、微妙な気持ちになります。
★ライサ
アクセルはもう踏み切った時から「あああ」と思ってしまいました。転倒後、ガラガラとリズムが狂って、あのいつものハツラツとしたライサとは別人のよう。ステップも精彩が無い。こんなに元気の無い闘牛士は初めてだ…(泣)。緊張してるようには見えなかったのに。若手だから気楽に~という姿勢とばかり思っていましたが、昨年の無欲の銅メダルの時とは、明らかに心の持ち方が変わってしまったのかもしれない。でもこれでかえって、フリーはハジけられるのでは?カルメンだしね。ジョニーとライサが対照的な演技になったのは、かなり意外でした…。
★エマさん
タンゴで始まりタンゴで終わる…男子SP(お気づきでしたかあ?)。大ちゃんのタンゴとは、かな~り違う。ブラックに踊るタンゴ。面白いのだ。
4-3が入った時点で私はいや~な予感した…次のアクセルは決まらないのでは、と。GPFの時みたいな感じで、エマさんはこーなると(ミスが最初にあると)緊張が解けてしまうのだ。
ステップ、スピンとも気合を欠いて、最後のストレートラインの終盤の振付も、ややはしょってたかな。最後のキメのポーズで大体、出来がわかるのです。「バシッ」と決まった時は最高の演技の時。「もったり」の時は駄目だった時。スグわかる。やっぱり気分屋さんなのか…でも、大ちゃんとジェフとはそんなに点が開いてない。逆転も可能でございますよ。
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及川選手、爽快やったわ

2006-02-14 | トリノ五輪
大本命の加藤選手も、2回目は良かったんだけどな~。1回目はあのアクシデント、やや可哀相な気が。結局「寝ては起き」「寝ては起き」でスピードスケート見てしまった。おかげでフィギュアのペアは結果をニュースで知るのみ。録画が楽しみだ。
ジャン&ジャンペアが4回転スローに挑戦したり、怜奈ちゃん達が頑張って7位に入ったり、いろいろとドラマがあったわけですね。なんだか、パラベラのお客さんは、あったか~いムードみたいで(ローカルというか)氷の状態もすこぶる良いそうで、その点は安心してます。ソルトレイクがとても緊迫感あふれてて、怖いくらいでしたからね…。確かにあの、蟻地獄っちゅうかスリ鉢の底みたいな会場に立ったら、足ガクガク震えますよな。

4位に入った及川選手は、ほんまに軽い「しゅぱーっ」とした滑りで、シロウト目にも素晴しいものでした。メダルでなくてもいいやんか!あの涙の会見を見てたらウルウルしてしまった。怜奈ちゃん達もそうだけど、自分に出来うる事を精一杯!出来たら、もし成績的にダメだったとしても胸張っていいのよ~。去り行く清水選手の後姿にも「敗者の美」が漂っていました。個人的には、加藤君とウォーザースプーンを応援してたんだけど、スピードスケートがあんなに難しいものだったとは。ほんの少しのミスでグーッと順位が下がってしまうのね。あれで優勝せい、と言われたらもう、運と実力と奇蹟とを総動員せんと無理かも…。いやこれまた奥深い競技なのでした。

トト&マリ組が予想通り金メダル。でもシェン&ツァオ達、中国勢が最後の最後に間に合って上位を占め、嬉しい。そして怜奈ちゃんのスロウ3アクセル!見事でした。あれはやはり、歴史の1ページに残ることでしょう。美しい軸と高さ、幅、着氷、パーフェクト。フリーでは惜しかったけど全米王者らしい素晴しい五輪だったのでは。大拍手です。
アルベールビル五輪の時の、小山君と組んでたペアを思い出しました。あの時は確か15歳くらいだったから、今の真央ちゃんってかんじ。でも、若いのに伸びやかで、なかなかに素晴しい出来だったと記憶してます。相変わらず、パートナーのジョンの「猫っ可愛がり」ぶりは相当なもんですが(笑)。
あーペアっていいねー。シングルにもドラマがあるんだけど、ペアはペアならではの「二人のドラマ」が、演技とオーバーラップして尚更泣けますのよ。

…さて男子SP。神様、仏様、キリスト様…どちら様も男子をよろしく。
怖がりの私は、たぶんナマではよう見ん。録画頼み★
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上村選手はサワヤカだった

2006-02-13 | トリノ五輪
モーグルとスノボHPを見てたら、フィギュアと似てるー。ジャッジの主観に左右される採点競技ってところが。いや五輪はありがたい。専門家の解説とスター総出演のおかげで「王者は、どこがどのよーに上手いのか」「伸び悩む人はどこがイカンのか」が段々わかってきました。
スノボのS・ホワイトはさしづめプルシェンコなのか。全てのワザが精度が高く、絶対に大ミスをしない&スケールがデカイ。ナットク。いや、美技の連続と見事な滑りを堪能させて頂きましたわ。
日本の男子4選手も、高さがあって素晴しいと思ったんだけどな。でもまだ若い。17、20、20、21歳って…これからだ!泣いてる童夢君がいじらしかった。寡黙な国母君も好き。頑張れ、応援しよ。

女子モーグルの上村愛子ちゃんのあの「コークスクリュー」ってんですか?アノ大技は、フィギュアの世界では、安藤美姫ちゃんの4回転サルコウに当たるのだろうか。「完璧に決めれば金メダル!」と、なんとな~く一般の人にはイメージされてるけど(報道はそこばっか言うものね)、実は「滑りの質」「技術」「スピード」「完成度」やらが大きく勝敗を分けるという。モーグル解説者の指示に従い「膝の動き」やらを凝視してると、やはりチャンピオンの方は早くて精密な気がする。はー。難しい競技なんですね。奥が深いっちゅうか。
でもやはり日本人の活躍のお陰で、それまで縁遠い存在だったモーグルやスノボって競技が「グッ」と興味深く面白いものになるので、選手の果たす功績は大きいぞ。上村選手の敗戦の弁は、爽やかで潔く、こちらも益々応援したくなりました★

原田選手の失格はほんまに残念。こちらも潔い会見でしたが。
200グラム体重が足りないって…朝、トイレに行く前と後くらいの差ではないですか(あ、ビロウな話ですか)。ということは、自分の体重を前もって、規定の体重より1~2㎏位は多めにして試合に臨まないといかんのね。あの激戦なら、1日で1㎏減ってもおかしくないもんね。でも体が重すぎても跳べないしね。なんと難しい競技なのでしょうか。

ノルディック複合のエース、高橋大斗選手がなぜ髪にパーマかけて伸ばしてるのか(?)とても不思議でしたが。こないだやってた特集によるとあれは「身長の申請をあと1cm高く出来たら、スキー板の長さを○○cm伸ばせる」そうな。そうすると飛距離も○mは伸びるそうな。なんだか、大相撲の新弟子検査みたいな話ですね。「エイ」と自分の頭を叩いてタンコブを作り、身長を3cmカサ上げして検査に合格した舞の海を思い出しますね。

スポーツの規定や採点もますます複雑化してきた…。そう考えたら、フィギュアの衣装って結構アバウトだ。「あと○g衣装を軽くしたら、4回転の成功率が○%上がるのに」って発想に誰もならない。あ、そういう問題とちゃうか。
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仕事もせねばならぬ

2006-02-12 | トリノ五輪
ほぼずっとNHKつけっぱなし。耳は五輪情報。手は納品のために動く。私はカレンダーにまったく関係ない職業なんで、仕事もせねばならぬ…。と、ノルディック複合見てたら(結構好きなの)高橋大斗選手、距離は棄権ではないですか。わーん。大ちゃんと一字違いの大斗くん、腰がやはり痛いのか。わーん。
クワンは欠場の可能性が。そして今、ジャンプNHの原田選手、なんと失格!?(スキー板の長さ違反?)モーグルは順調に決勝へ。ああ、現実はどんどん進んでゆく。
このコラムが今お気にいりです。いいな、いいな。私も現地でこんなレポ書きたいよ。公開練習の大ちゃん、えらい痩せすぎてないか?練習着までロクサーヌ的。
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誰も寝てはならぬ

2006-02-12 | トリノ五輪
三軒隣の奥さんが回覧板を持ってやってくる。大のオペラファン。
「んま~。パバロッティ出てたのに!NHK、最後までやれへんかったねーくやしいわー!」
そこへ左隣の奥さんも帰ってきて、また「開会式」評は続く。
あ、どうでもいいすが私、「決して寝てはならぬ」って↓書いてる(笑)。これもう頭モーローとしてたんかな。「誰も寝てはならぬ」では…。「決して」って無意識に書くところに、どうも15日未明の男子SPへのプレッシャーを感じるな…。決して…決して…寝てはならん…でも寝るよ。普通。

再放送は、パバロッティ・ノーカットでした♪
調子が良いのか悪いのかさっぱりわかりませんが、きっとコアなオペラファンの方から今頃、「高音が伸びてなかったわね~」とかツッコミが入るんでしょうな。
でも、ボッレさんは…ご近所さんには不評だった。世界的にはどうなんだ。多分、熊川君があの役を依頼されたとしても、ことわるんじゃなかろうか…振付があんましねえ。ボッレさん、感想はいかがですか。
「牛」「牛ドレスの舞踏会」「森の小人(北欧の妖精・ノームに見えた)、炎を背負って走る」「鬼太郎のパパがいっぱい」「ルネサンス」「デカ本」「やっぱ子供を使ったね」「巨大なオモチャのF1」「宙吊りサーカス」「未知との遭遇っぽい五つの輪」「突然ヨーコ・オノ」「突然P・ガブリエル」「まだお元気だったのね・S・ローレン」…と、なんだか盛り沢山すぎて、印象が散漫です。イタリアって、イメージカラーは「白」だったのか~。それだけは解りましたが。
入場行進の各国衣装評、きっと週明けに出ますね。
「ピーコのファッションチェック」入るね。日本の服は無難?
私は、イギリスの「黒一色でシルクハット」がシブくてお気に入りです。微妙にお洒落。さすが紳士の国。あとモンゴルですか。「朝青龍が贈った毛皮の帽子」をモコモコかぶる図がカワイイ。さすが横綱。
いろんな人のブログで開会式評を読むと、やっぱ入場行進で有名選手を見つける楽しみに、みんなハマってますね。閉会式はきっと全員出てくるわ。はずせない!
(どうでもいいいが、入場行進のBGMが80年代ヒットソングメドレーだったので、急に“気分は小林克也”になってしまった)
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決して寝てはならぬ

2006-02-11 | トリノ五輪
…で、NHKの開会式生中継はエンディングでしたね(あー、静香ちゃ~ん)。「寝てはならん」ちゅうても2時間しか寝てないから、寝かせてよ、私を。

結構目立つ役でした。ロベルト・ボッレさん。あの衣装というかいでたちというか…誰のデザインですか(アルマーニじゃないだろ)。ミラノ・スカラ座の貴公子がアレって…青と赤のラインは動脈と静脈を模しているのでしょうか。お疲れ様でした。バレリーナ達の黒のトゥシューズがキッチュでした。でも、振付・演出は、よ~く考えたらベジャールに依頼すべきだったのでは(ダンスパートだけでも)。
「とにかく何でもアリ」な開会式セレモニーでした。今晩見る方もおいででしょうから、詳しく書かないでおこ。
あ、旗手にコストナーはいいとして、ケビンとチッパーさんが。そして、こないだの欧州選手権女子で、私が騒いでいたグルジアの美少女・ゲデバニシビリは、ただ一人の国代表選手なんですね。16歳で送り出してくるとは~国の期待度がわかろうというもの。あとはフィギュア選手を探したけどわかりません。アメリカは…とここまで書いてTさんから電話が。そうか、あれはやはりジョニーだったんや!注目されているな(でも、ジュベやプルさん映ったー?)。私って動体視力が悪いんやろか。さっぱり行進組は顔がわからん。

花火良かったわ。技術はイタリアのものなのかしら。
それとも、また日本から花火師出張?眠い。
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8人のサムライ

2006-02-09 | トリノ五輪
さてさて。
「プルシェンコを追う7人」に、大ちゃんも入りましたか。そりゃそうか(笑)。「全日本での逆転の精神力」を買われた、というのはちょっと意外だが…アメリカでも注目されてるのは嬉しい。やっぱスケアメで優勝したのが大きいわ。
ぶっちゃけ、フィギュア男子はもう上位が固まってきましたよね。プルさん筆頭で2番手がランビ。ジェフ、ジュベ、サンデュ、ジョニー、ライサ、で大ちゃんか。今季までのスコアや表彰台を見るとそれが妥当な8人(ライサは今季のスコア見てると、やや「?」だけど昨年銅メダルの印象が大)。
五輪は予選が無いので、SPからいきなり始まりますが、ここでTOP6に入らないとフリーの最終グループで滑れない。最終組で滑れないと、どうしてもPCSが伸び悩む。新採点法ならSP8位でも逆転は可能だけど…やはり苦しい~。
6つしか無い椅子の周囲を8人のサムライがグルグルまわる…椅子取りゲームではじき出されるのは誰なのでしょうか。私の予想では(いや大方の予想もそうでしょうが)、フリー最終組入りのボーダーラインは、SP76~77点。4回転を持ってこない人は、ミスはもう「お手つき」か「両足着氷」どちらか1個で最低限とどめなくては…。「ステップアウト」「転倒」が許されるのは、プルさんとランビぐらいではないかな(プルさんは、たとえジャンプ1個抜けてもFS最終組に入れると思うが…甘いかしら)。以下は、わたくし的「SP・8人のサムライの展望」。
★プルさん
最近、FSの後半スタミナ切れが最も気になりますが、SPの2分40秒なら大丈夫ね(ね?)。えーと。あの「いつになったら盛り上がるのトスカ」で、やはり滑るのでしょうか。曲調が、ゆ~ったりも~ったりで、安全運転には最適だけど。衣装はもっともっと派手に、キテレツにしてくるかもしれません。
もちろん金メダル候補筆頭のプル大王ですが、なんといってもソルトレイク五輪の4回転転倒が脳裏に焼き付いてるだけに…「万全」とは言い切れないものが。あの時は、ヤグびいきな私でも心臓凍りました。でもま、今回は新婚パワーもあるし?
★ランビエール
Tさん、「顔の濃い~い人」ですよ。スピンが異常に上手いあの人ですよ。最新のWFSによると、スイスの銀行もスポンサーについてるらしいが…すごいですねえ。でも、スイスって冬の五輪競技、アルペンとか強いじゃない?他にもメダル候補の選手がうじゃうじゃいそうだから、ランビ一人に「スイス全国民の期待」がのしかからないような気が。その分、ノビノビ滑れるかもー。大方の予想通り、3アクセルが成功するか否か、そこが鍵。
★ジェフ
個人的に「今季男子SP・お気に入りBEST3」に入れたいジェフ。洗練された動きと軽快なフットワークは、はっきり言ってプルさんを越えてると思いますが。織田君と同じリンクで練習してる事もあり、ジェフは彼にジャンプ技術を色々アドバイスするそうな。しかししかし、それに対しての織田君のツッコミ→「有り難いけど…自分の事もっと考えたほうがいいんちゃいますか…」これは正しい!織田君!
ジェフ…その優しさが好きだけど、まだジャンプに不安あり(不安ありだけどやはり好き)。
★サンデュー
一番、予測不可能。五輪だからと言って、練習嫌いが急に治るような彼だろうか…。今季「劇的に向上」したとは言い難いけど、フライングキャメル→シットスピンの美しさは№1。でも、最新の印象があの東京GPFなんで、ちょっと私的には株価が下がってる。多分8人の中では最年長…演技の円熟味はプルさんとほぼ互角。エマさんがジャンプを完璧に滑ったSPって、優勝した03年GPFぐらいではないのかな。どうなんだ?どうなんだ?読めない~(でもそこが好き)。
★ジュベール
2年前ぐらいまでは「読める」人だったけど、ここんとこ「読めない」人に。新採点法対策に時間を取られ、ジャンプが「絶対確実」とは言い切れなくなったような。でも21歳で、年齢的には丁度良い頃。なんだかトリノが終わったら、マジでペアに転向しそうなんで、その辺りも気になります。スピードと迫力のあるSPは、FSのPGよりずっと好き。でも余りSPで良い位置につけると(2位とか)、逆プレッシャーかかって昨季の二の舞になってしまうかも。SP4、5位につけといて、FSは「どわりゃー」と弾ける戦法がいいかも。
★ジョニー
「今季男子SP・お気に入りBEST3」。もう一人はジョニーの「かみ~ゆ」です(今、スペルがわからん)。全米SPを見る限りでは、明らかに身体を絞ってきてるよね?相変わらず「スピーディだなあ~」と思う白鳥なんですが(笑)。ステップが絶品。スピンは、レベルアップを計ってかえって遅くなってしまったような(これは他の人にも言える)。でもこのSP、好き。やはりもう絶対(!?)4回転のバクチは打ってこないだろうから、3アクセルの安定感で優位。ステップからの3フリップがいつも心配なので、ここを集中して切り抜けて欲しい。プログラム構成が良いと、やっぱり本人も自信持って滑ってるな~、と、見てて思います。気持ちいいのですわ(ジョニー、演技直後にコーフンしてるのはわかんですが、一応「白鳥」なんだから、氷バンバン踏まないでね)。
★エヴァン
あのー。まさか4季連続「闘牛士」なんでしょうか…。絶対、4季連続だ。間違ってたら誰か言って。東京でKさん+Tさんと「ライサはもしかして一生、SPは『闘牛士』なのかもねー。あははははは…。」と話していた事が現実に。このプロが素晴しいのは、そして良く似合ってるのは、じゅうじゅう承知しておりますよ。素晴しゅうございますよ。ええ。でもね。でもね。もういくらなんでも新しいPGで滑りましょうよ…。それとも、全米では絶対に勝ちたかったから一時的に戻したのかなー。
3季連続同じFSで、アルベールビル五輪優勝したペトレンコもいますが。4季連続だと、ルール上マズイのでは?(どうだったっけ?でも、審判の印象は良くないって聞くよー)
★大ちゃん
「Dice」という、有り難いよーな有り難くないよーな愛称まで頂き。確かに「博打」ではあったな…昨季までは。でもまだその余韻残るわ…(てんてんてん)。
3位に入った昨季のエリック杯のSP「剣の舞」見返してたら、ちゃんと4回転入ってんですが。世選もちゃんと入ってんですが。でも今季はつなぎの要素が難しいので…もう3-3の安全路線でいきましょう。SPは絶対ミスしちゃダメなんだよ~。どうするつもりだろ。
しかしこのロクサーヌのタンゴ、「SPお気に入り・BEST3」ではあるんですが、伊のお客さんの目にはどないやねん。「なんか小柄で良く動く、アジアの少年が滑ってるよ~」って…どう考えても16歳位に見られるような。日本人はぜんたい、若く見られるもんね。
もともと「不思議くん」な要素はある人なんで(?)、もう五輪コンセプトはこれだ→「アジアの不思議少年、はじける!」

どうかな~。どうなんかな~。
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イタリア美男をチェック

2006-02-08 | トリノ五輪
JOLLYさんのブログにも詳細がありますが、トリノ五輪の開会式セレモニーに、イタリア人バレエダンサー「ロベルト・ボッレ」さんが出演しますね。私は「ダンスマガジン」で知ったのだけど、何を踊るのかな?超美男ですよ~人気者ですよ~(いやいや、踊りももちろんGOOD)。大阪公演の時、私もナマで拝見しましたが、スリムで顔がちっちゃ~くモデルさんみたいでした。余り「濃く」ない(?)。

イタリア人は美男美女が「ビジョビジョ~」と居るらしいけど、アイスダンスカップル、フェイエラ&スカリの男性のほう、マッシモ・スカリも良いですね。初めて見た時、「ああ、ジョニー的!」と思いました(どんなんや)。というか、ジョニーの方にイタリアの血が流れていらっしゃるのでは…と思いきや…違ったのよね…。
スカリ君は、アイスダンサーにしてはちょっと小柄で細くて頼りない色男って感じで「いかにもなイタリア」顔です。パートナーの女性、フェデリコ・フェイエラのほうがごつくって(笑)、かよわいスカリ君をリフトで持ち上げたりします(!)。すごいですね。バレエではまず考えられないですね。さすが「マンマ・ミーア~」の国。女性が肝太そう(笑)。
そういや「イタリア君」こと男子シングルのカレル・ゼレンカは、無事出れるのかな。この方はチェコ出身という事もあってか金髪。お顔がイタリア~ノしてないね。もう少し「濃いめ」の人が私は好みだわ…。
「イタリア美男」の定義ってナンやろか。目はパッチリでやや下がり気味。彫りが深くって鼻はイギリス人ほど高すぎずドイツ人ほどデカくなく。眉は「カモメ型」で太い黒。髪も漆黒でカールしてて…要するに「ヌケのいい顔」。
(でもボッレは仮面つけて踊ったりして…イタリアだしな。)
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「Number」を読む

2006-02-03 | トリノ五輪
ということで、本屋さんにはいろ~んな「五輪予想・ガイド」本が出揃いましたね(せっかくJ堂書店まで行ったのに、まだWFSは出ていなかった…フライング)。
私が今日買ったのは御存知「Number」最新号。 美姫ちゃんが表紙のせいか、平積みのコーナーからパッパカ売れていきます。フィギュアは代表4人+真央ちゃんの記事掲載。昔からNhmberはフィギュアに関しては誠実なアプローチで、気にいってました。ソルトレイクの時のヤグの優勝記事も良かったよね。八木沼嬢の執筆は、少々ドラマ仕立てオーバー気味な所はあるけど(笑)、説得力と誠意があります。TVや週刊誌だけ見てる人は、いっぺんこれ読んでみてほしい。
大ちゃん、そうか。「歴史を我が手に」か。もういい、何でも言っとけ(笑)。ぜひとも、日本男子フィギュアに新たなる歴史の1頁を~(写真が綺麗だよ)。
スピードスケートの清水選手の「不調も低迷もすべて計算づくし」…って独白が、ナントモ不気味でコワイです。いやもう期待が急に湧いてきました。やっぱ「加藤君かなー。メダルは。」って誰しも思うんだけど、それだと「当たり前」すぎるのだろうか。ひょっとして、とんでもない結果が!?「さすがは清水。求道者。」と思わせてくれる記事です。でも、スピードスケートも靴で苦労するらしいけど、清水選手の靴へのこだわりは、かなり「おたく」級(!?)
あと、スノボやジャンプ、モーグル、ショートトラック等の代表選手も、まんべんなく良くわかります。そうそう、「スケルトン・越」(!)も。最年長の41歳。年代的についつい応援してしまいます。「オヤジも頑張るぞー」と連呼されると正直つらいですが。「41歳がオヤジ」ならば…私もしっかりオバンではないですか。解ってはいた事ですが。がっくり。
しかし、スケルトンやリュージュって、どやって応援したらいいのでしょうか。いつも謎です。滑走中に「越、頑張れ!」「いけるぞ!」と声援を送っても、もうとにかく引力の法則で超高速で滑っていくのだから(だよね?)、選手に何をどう「頑張れ」というのでしょう。これがフィギュアなら、「ああ、声援が飛んでるから、次のジャンプは絶対決めるぞ!」とか「頑張りよう」もあるというものですが、スケルトンのあの腹這いの態勢でどう頑張ったらいいのか。そして、「さすがは王者!素晴しいテクニックの○○!」とか「○○は若手なので経験不足か」とか「○○は腰を痛めているようだ」とか、どやって見極めたら良いのでしょうか。そう、「感動のツボ」「鑑賞のツボ」がわからないのですよ。この機会に一度ぜひ、解説付きで「ソリ系」競技を勉強してみたいものです。

★巻末の「スポーツを数字で読む・メダルの行方」今回は女子フィギュアの得点ランキングの話ですが、ちょっと…現実味に欠けます。国内選の得点は比較対象にならんよね。なんだか話がヘンテコ。
★あと「ヴァーチャル大予想」って、「日本勢がメダル獲りまくり」のお話があるんですが、センスがいまいち。「スルツカヤ、まさかの転倒で4位に沈む」なんて怒られちゃうよ(笑)。でも今頃、どこの国のメディアでも似たよーな事やってるんだろね…。
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五輪前の妄想

2006-02-02 | トリノ五輪
五輪が近付き、フィギュアスケート一大ブームにも拍車が(?)
だいたい4年に一度、フィギュアブームが起こるものですが、今回は特に年末のTV放映、話題性もあり、どこのスケート教室も申込者殺到だそうな。リンクはお客さんが倍増だそうな。
こないだ「ハニカミ」という番組で「初めてのデートでスケートに行く」というシチュエーションがあったのですが、懐かしい!私の姉くらいの年代ですよ…「スケートデート」なんて。今ここにスケートブームは再燃するのね。結構な事でございます。日本はあと、男子とペアとダンスの層が厚くなってくれれば~。

今、私の手元には、四年前の丁度今頃発刊された「TVステーション別冊・ソルトレークシティ五輪完全予想」という雑誌があるのですが、モーグルの上村愛子ちゃんが、今現在と寸分変わらぬ爽やかな笑顔で表紙を飾っています。いや可愛い。天使のようだ。上村さんってほんと「ずっと可愛い」(!)。普通、四年も経てば20代女子はお肌が衰えてもおかしくはないのだが…この美貌キープ力は奇蹟的。がんばれ、モーグルも見よう。応援しよう。

さてこの「予想本」。けっこう面白かったのですよ。
フィギュアスケートのメダル予想は、「編集部」「担当記者」「佐藤有香さん(リレハンメル五輪代表・元世界女王)」の3人が◎○△…とか各選手につけてるのですが、これがなかなか。
ヤグディンとプルシェンコは◎(金メダル本命)の数が2対2で互角。有香さんは両者に◎だけど「卓越した演技力で味のあるスケートを見せてくれる。欧州のおばちゃま軍団に人気あり。」と、ややヤグびいき。編集部は「プルシェンコはジャンプ力世界一なので、4回転ルッツを決めれば金確実!」と騒いでいるのですが…サスガのプルさんも跳ばんでしょう、それは(笑)。
本田君は三者とも△=銀か銅メダルを獲る実力有り、との予想。実際SPで2位、FP4位、総合4位だったのだから、これは割と当たってる?あの時は、まさかSPで2位取れると思ってなかったから、皆、沸き立ちましたよね。新聞は「本田、金もいける!」とか、見出しも凄かった。惜しくもメダルは逃したけれど、私は「アランフェス」を滑る本田君を見ながら、立派だな~~~とジンとしてました。だってアナタ、世界最高の舞台で4番目ですよ!直前のファイナルや四大陸の様子からして「メダルはちょっと無理かも…」とモヤっていたので、私には嬉しい4位・大健闘の4位でした。でも例によってS田さんが「精神力が弱い」ってブイブイ文句言ってたのでね。ハラ立ちました(笑)。
ティムは「ゴーベル」と表記されてますが…(この時代はゴーベルだったなあ)五輪直前のこの時点では、同じアメリカの大先輩・エルドリッジのほうが「実質世界3位」と高く評価されてる。これは、年明けの全米選手権で優勝した方がエルドリッジだったからじゃないかな。で、私も期待してたんですが、フタを開けてみたら、ティムがFSで4回転を3度決めて(4トゥ2度+4サルコゥ)一躍メダリストとなりました。トッドは、SPで4トゥに挑むも決まらず。キス&クラで自分の頭を「バーン!」とピストルで打ち抜く仕草をしてましたよね。致命的な失敗なんだけど泣いたりせず、「茶目」を見せてくれた所にベテランの心意気が有りました。余談ですが、彼とストイコ(有香さんが△ひとつだけの予想)のソルトレイク演技は、泣かずにはおれなかった。この間の全日本の本田君とダブるものがありました。やはり長~く第一線でやってきた人には、万感の思いが。
他に、竹内洋輔君とイワン・ディネフが候補に(入賞候補?)。ディネフはファイナルに進出したので、急遽クローズアップされたのね。竹内君は、全日本で逆転優勝して五輪切符をもぎとった所が評価されたかな。でも確かにあのころ「はしり」のモロゾフ・プログラムは、独創的で彼に合ってて良かったです。
でも不思議なのは、アブトとかチェンジャンが、全然リストに上がってないんですよね…アブト、欧州銀メダルなのに。やはりこのテの「予想本」って自国びいきに書いてるのは仕方ないか~。
面白いのは女子予想で、有香さんが「スルツカヤ金」、編集部が「クワン金」って書いてるのに、フィギュア担当記者だけが「サラ・ヒューズ金」!
「若さ特有の勢いに乗って、大仕事をやってのける期待大」と書いてるの。いや~すごい、大当たり!私も含め、それを予想してた人って…たぶんあんまいなかったのでは。
サラは確か全米3位に終わって(1位クワン、2位コーエン)そこから「なんとかしなきゃー」ってことで、コーチのワグナーさんがフリープログラムの後半を曲・振付と大幅に手直しして、ダイナミックにゴージャスに本番で舞った!ということでしたよね。確かに「手直し後」の五輪のほうが、全米よりも圧倒的に良かった。そして「練習でも成功した事のない」3+3ジャンプを2度入れてきた度胸と集中力、地元の歓声の大後押し…とまあ、様々な要因が重なってあの奇蹟の大逆転が成り立ったのでしょうね。人間、あきらめてはいかんのだね…。Jさん、今頃どうしてますか?全米後にプログラム直しても大丈夫!大丈夫だ!?

今回も女子の「若さの勢いに乗って」現象は起きるのでは…コストナーでしょうか。「地元」「若いアイドル」「PG改善(これはするかどうか知らないが)」「思い切って大技・3-3-2(3?)を跳ぶパワーあり」…考えれば考える程、ソルトレイクのサラと重なるわ。そうそう「前年度のワールドで銅メダルだった」という状況も同じ。うーん。「コストナー金」。。。
(でも、私の本音の本音は「静香ちゃん金」^^;)
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