上砂理佳のうぐいす日記

巨匠漫画家、楳図かずおさん逝去。あべのハルカスで私も見た「楳図展」は金沢21世紀美術館で9月に開催されていました★

「でんすた」無念…だけど良かったよ

2006-02-21 | トリノ五輪
こないだの毎日新聞に、田村岳斗君の男子フリー解説が掲載されてましたが、「高橋選手の重複ジャンプのミス」に関しての説明は、おかしいな~と思ってました。専門家のヤマト君でもそう言うのかな?と。と、すかさずやまとくんのブログに、訂正補足が載ってました。やっぱ、新聞ってアテになんないね(笑)。
このブログ、大好きです。現役選手にもっとも近い位置にいる田村君だけあって目線が暖かい。一般の人にも解りやすいし。ホンマに良い先輩です。自分もサンザ苦労したもんね…やまとくん、あなたにスタミナさえあれば…いやいや。

アイスダンス、フリーも終わりました。ODで激しく腰を打ちつけたデュブリュイユ組は棄権。泣きたい。あの素敵なフリー…正直、メダル獲れるかも、と期待してました。最後の五輪であのようなことになって残念です。世界選手権は地元カナダ(来月)ですが、回復が間に合うのでしょうか?今から大声援が聞こえてきそうです。
なんだか、ODの大波乱のあとは意外とすんなりと(?)大きな変動もなく最終順位が決まりました。3位→嬉しい。4位→悔しい。うーん。これなんとかならんのかな。4位のフランス組と、3位のウクライナ組の差って言われても…。ショーエンフェルダーが「4位」の掲示板を見て、怒ったようにキス&クラを立ち去ったのが印象的でした。うーーーん。
個人的には、「どうにか五輪に間に合った」デンコワ&スタビスキーが好き。欧州を休んで正解?復調してくれて有り難いです。モダンダンスみたいな独特の味は、健在。スタビスキー踊りまくり!ああ、ODのスピンのミスさえなければ…もったいない。ところで、女子のエレーナ・ソコロワちゃんと、このスタビスキーは「親戚みたいに似ている」ともっぱらの噂です。確かめてみましょう。
コストマロフの「ずぼん」のルミナリエ紋様は、ひときわ映えましたね(東京的にはミレナリオだっけ?)。ナフカも女王様にふさわしい貫禄でした。でも、あと1年猶予があったら、ベルビン組が抜いていたかも…。それほど迫ってきてます。ロシア組も「…追いつかれなかった…セーフ」と、アメリカ組の猛追に戦々恐々だった事と思います。
渡辺&木戸組は、今までで一番素晴しいダンスでした。リフトやツイヅル、昔と比べて格段に上手くなってるのが解る。この調子であと2年くらい続けていけばもう、10位以内に入れるのでは?30歳を過ぎて競技生活を続行するのは大変でしょうが、ぜひ頑張って頂きたいです。二人への応援の声も嬉しかった。
私が今回、気に入ったナンバーは、ウィング&ロウの「タンゴ・バリエーション」(「コッペリア」でいく筈が変更したのか?)。これです!これぞ「タンゴ」っちゅうもんです!大人の、ブラックなセクシ~な味わいがムンムンで、流石はベテラン、と唸りました(これ見ちゃうと、やっぱ大ちゃんのタンゴは「若すぎる~」と痛切に感じるのだった)。
もう一組、イギリスのカー兄弟。注目してましたが、これフリーは「スコティッシュ・メドレー」というのですか。素晴しい。これぞ「ダンス」!パワフルで切れ味良く、決める所はバシッと決まりかつ緻密。姉弟のせいか、女性と男性の力量と音楽的感性がぴったんこと合ってる。そして斬新な振付。もーたまりません。この組にぜひ今後、上に上がって欲しい。なんだかデュシネイ兄妹を思い出しますね。
10~15位の選手(組)のほうが、メダル争いと無縁でいられるせいか、思い切った芸術性豊かなナンバーが多かったような気がします。無条件に楽しい。ロシアの若手の組の「ボレロ・フラメンコバージョン」も面白かったわ。実に創造的でした。ダンス全般の総括はまた後日かこかな(疲れた~)。
コメント (3)
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凍りつくOD

2006-02-21 | トリノ五輪
ここで「やっこらしょ」と目覚ましで起き上がり、アイスダンスのフリーを…と思いきや、ジャンプ団体をまだやってます(日本は今6位だが)。
男子でもう死にそうになったので、ダンスで休憩…と思ったら、とんでもない。一昨日のコンパルソリで、御贔屓のチャイトが転倒した時も「ひえー」でしたが(泣)、昨日のOD(オリジナルダンス)も「ひえー」「きゃー」「ぎゃっ」「とあー」の連続。心臓凍る…。
他の種目と比べたら、滅多に転倒しないアイスダンス。なのになんですか。ありゃ。
マッシモ・スカリ(伊)は相変わらずの(ジョニー似の)オトコマエなのに、悲しいODになってしまった。まさかあそこで転ぶとは。それにしても、女性のフェイエラには全然目が行かず、単体のスカリばっか堪能してしまう私。いいわあ。素敵やわあ。持って帰りたいわあ。
デュブリュイユ&ローソン(加)、最後が…痛かったでしょうね。フリーへの影響はどうなのか。あれは、女性の手が離れてしまったのかなあ?ショック、ショックです…。
ドロビアツコ&バナガス(リトアニア…って漢字でどう現すの?)、前回五輪5位で引退。そこから復帰してきたナイスカップル。マルガリータの粘着力のある美貌は、以前と全く変わらない?NHK杯で毎年のように来日してたので、日本にもファンが多いですよね。★長野の世界選手権での一連の事件は、正直言って後味が悪かったけど…。良く滑ってたのに、意外なところで何故に転倒。氷が悪いのか?
さて、コンパルソリで大喝采を浴びたフザール=ポリ&マルガリオ組。地元、1位発進…、これ以上無い至福の状況です。私は実はソルトレイクのあたり、余りこのカップル注目してなかった。でも改めてこう見ると、女性の表情がイキイキしていて、体のキレも良く、なんとも素晴しいねえ。「これぞダンスだ!」って感じです。…と堪能していたら、最後が(!)しばらく二人で睨みあってたじゃないですか。あれは「アンタが悪いのよ」「いや、お前だろ」っていう、怒りの睨みあいなのでしょうか…かなり見物ではありましたが。この二人は夫婦でなく他人同士ってことで、フリーに向けて精神的な影響ってどうなんでしょう。

御贔屓カップル、チャイト組は素晴しかった!スタート前のサフさんの顔がおかしくてたまらん(笑)。本当に「ダンス」が上手いなあ~。チャイトのあのフワフワのスカート(=ドナルドダックみたいなやつ)も好きなんよね。でも、挽回しても11位という位置はツライ。あとはベルビン&アゴスト組が、プレッシャーにめげず頑張っていたね。素晴しいテンションでした。しかし、ベルビンの美貌ってどうよ、いったい。上位グループでアメリカは、完全アウェイって感じなので、是非とも頑張ってほしいです。
怖かった…転倒怖かった…。フリーも転倒ありそな予感。。。

★02年長野の世界選手権で、ドロビアツコ&バナガスの組は、フリー演技でイスラエルのチャイト&サフノスキー組に逆転を許し、総合4位。メダルが取れませんでした。「この判定はおかしい、ドロビアツコ組の方が優れた演技をしたのに…」ということで、選手(今回も五輪に出ているプルガリアのデンコワ&スタビスキーなど多数)やコーチなどから署名運動が起こりました。「チャイト組が審判を買収してメダルを取った」という、真偽の定かでない噂が流れましたが、チャイト側は激怒。「我々はメダルに相応しい演技をした」と反論。ドロビアツコ組は「我々リトアニアは小国で損をしている。大国のような後ろ盾が無く、採点で不利をこうむっている」という意味の発言もしていたようですが…。結局、判定はくつがえる事なく、ドロビアツコ組は現役の最後の舞台を、笑顔で去ることが出来ませんでした。
私はこの事件は良~く覚えてますが、個人的にチャイト組の方が好きなので、忸怩たるものがありました。この時のフリー、ドロビアツコ組も情熱的な演技で良かったけど、ちょいと荒い+一本調子なPGに思えました。でもどちらが上でも別におかしくはなかった。微妙でした。判定に不服…なのはある程度、どの選手にもある事で、どうしてこの時、署名運動まで起こる程の騒動になったのか。よっぽどハラに据えかねる事が、以前からの蓄積であったのかなあと思いますが。でも、私的にはチャイト組が可哀相に思えました。実際、良い演技だったので。
今回、ドロビアツコ組とチャイト組は、4年ぶりに顔を合わせる事と思いますが、互いにどういう感情が渦巻いているのでしょうね・・・。
コメント (2)
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