上砂理佳のうぐいす日記

3月31日(月)から4月6日(日)まで銀座中央ギャラリーの「10×10版画展」に銅版画小品を出品します★

ベテランの意義★

2012-04-03 | 11-12コンペとショー
今回は女子で鈴木あっこちゃんが銅メダルを獲りましたね。やっとやっと!
世界の表彰台に到達しました。3/28がお誕生日ということで、素晴らしいプレゼントとなりました。
ミスもあったけれど、そして前日の公式練習は良くなかったそうですが、朝日新聞の
「これまで何100回も練習してきたのに、たった35分間の1回の練習でうまくいかなかったからって、気にしない」
というFS直前の心境を語った記事は印象的でした。その強さがメダルにつながったのだと思います。
「こうもり」は衣装も新しい鮮やかなブルーに変えて、一層華やかさを加えてました。あっこちゃんの望む「お客さんと一体になって盛り上がる」ストレートラインがまさに体現出来ていたという。
でも、本当のところは金メダルを狙っていたと思うので、「破顔一笑」とまではいきませんでしたが、私の予測では、ソチ五輪まで続けてくれると思います。

女子優勝のコストナー25歳、銀メダルだったレオノワも20代。今回は10代の「天才少女」でなくベテラン選手が活躍しました。4位まで上がったワグナーも嬉しかった。。。SPのミスさえなかったらなあ。でも気迫溢れるブラック・スワンでしたよね(あの、スパイラルで腕を「クックックッ」と変化させていくところが素晴らしい)。
若い才能あふれる選手がめざましい活躍を見せるのも、それはそれでこちらも元気が出て素晴らしいのですが。かなこちゃんも生き生きハツラツだし。トゥクタミシェワとかロシアっ娘達も、新鮮な驚きを与えてくれます。
でも私は最近、自分もトシとったせいか(笑)、ベテランさんの年齢の選手・人を贔屓しちゃってます。
若い選手が素晴らしいのは当たり前。いや、素晴らしいからこそ「台頭」して「注目」されるわけですから。素晴らしくなければ出てこれない。
でも、年をとった選手は、第一線で続けているだけでも奇蹟に思えます。ましてメダルを獲るとなったら。。。確かに試合運びや調整能力は上手くなってるかもしれないけれど、故障や体力の衰えなど「もう若くない自分」と、否が応でも向き合わねばならないのですから。
コストナーは16歳の頃から見てますが、ジャンプをとにかくビュンビュン跳ぶ人でした。美しい容姿にも恵まれ、「全てを持った天才」と言われながら、どうしても頂点に立つ事が出来なかった。
その間に怪我もしてジャンプ難度も落とし、もうこのままではBクラスの選手になってしまう…でも昨年あたりから復活の兆しが見え、「失ったものの代わりに、自分の持ち味を最大限に発揮する」方向性をとりました。
少しずつ少しずつ、スケート自体が美しくなり全体がグレードアップ♪音楽表現がやはり素晴らしいです。10回目のワールドで、地元イタリアに程近いこのニースで栄冠を勝ち取ったことで、全ての苦労は報われた。。。と、泣きそうになってきます。

男子も、ジュベールの復活が嬉しかったですねえ~~~~(感慨にふける=「~~~~~」)。
もう、旧採点法時代の選手と言えば、ジュベとケビン(バンデルペレン)、大ちゃん位しか残ってない!(年齢的にはアボットもこのグループですが、彼はが世界で活躍しだした時は、既に新採点になっていた)
ジュベ、頑張れ!いつも地元では駄目だった。。。そして「ここ一番!」の五輪では駄目だった。豪胆に見えて実はヘタレなジュベ(笑)。
今回もどうかなあ、とハラハラしてたんですが、27歳にしてやりました。ほぼ完壁な2本のプログラム。独特の入り方の4回転!そして何より「やりきった!」笑顔で、大声援に応える事が出来ました。「氷にキス」も、絶対やるやろ、思ってました(笑)。
スピンやステップのレベルとか、サルコゥ2本では勝てないなあ~とか、んなこたあもうどうでもいい!
ジュベが「マトリックス」を滑るということは、大ちゃんが「ラフマニノフ」を滑るということぐらい、「懐かしの1本をもう一度」なのですが^^;それでもいいのです。長く頑張って、ファンを楽しませてきた、アスリート魂を見せてくれたことが、意義ある素晴らしい事なんすから。

大会直前に友達と「ワールド予想」をしていた時、「パトちゃんと大ちゃんとジュベールの3人で表彰台希望!」と言っていた私。あくまで「願望」ですよ(笑)。ニースなのだもの。地元選手にご祝儀あげたい気持ちはありますよ。やっぱ。
結果、ジュベは、新採点法に万全に対応してきた若い羽生君にメダルを譲りましたが、PCSが8点台まで回復してきたので、「これは~~~?まだまだいける!?」と思っちゃうのですよ。7点台とか6点台とか出てた時は、「さすがのジュベも“肩叩き”かなあ。。。」と悲しくなりましたから。

プルシェンコも復活しそうだし、ジョニーも復帰して(?)、ライサも(!?)
大ちゃんも26歳になって、体力的にどうなんだろーと不安もありますが、膝のボルトを抜いて本格的に動けるようになって、精神的に若々しい感じがします。
見てる方は本当に楽ちんしてるだけですが(笑)、「下りのエスカレーターを駆け上がる」かのようなベテラン組の活躍は、私に大きな喜びを与えてくれるし、いろんなことを教えてくれるのです★
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2 コメント

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Unknown (ducky)
2012-04-08 22:22:01
こんばんは!お久しぶりです。
オールドスケートファンの私も、今回の世界選手権は大ちゃんの4回転と、ジュべの復活に涙しました。若者が台頭する昨今のスケート界で、なかなか2本をそろえることができなかったジュべが久しぶりにほぼ完璧な出来上がり。大ちゃんと一緒にソチまで頑張って欲しいと思います!
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おっさんズ(?)頑張って~ (うぐいす)
2012-04-11 23:04:16
duckyさん、こんにちは。以前にコメント頂いてたのですね。。。すみません、記憶が曖昧でm(__)m
ジュベール、ホント久々に二本そろえましたね!
アモディオと2人、地元選手が続けて素晴らしかったので、お客さん大興奮でしたね~。ジュベにはメダルあげたかったなあ。
大ちゃんもだけど、旧採点でずっと育ってきた選手は、新採点に馴染むのが大変だったのではないでしょうか。感覚がつかめないというか。
ジュベって、細かい計算が出来ないというイメージがあります(笑)。そんなところが好きなんですが(^^ゞ
女子も、結構年齢が高くなっても続ける人が増えましたね。その方が競技として面白いと思います。
あっこちゃんもぜひ!ソチまで大ちゃんと一緒に行って欲しいです!
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