「もう、出ているはず」と、探していたカラスビシャクに、会えました。
マムシグサに似た仏炎苞をもつ植物ですが、遙かに細く小さいです。
なにしろカラスが使うくらいの(!?)大きさのヒシャクですからね。
画像は黒紫っぽい仏炎苞ですが、緑色のものもあります。
というより、緑色のほうが普通だそうです。
ここでは、紫色の仏炎苞のものしかお目にかかれません。ムラサキハンゲと
呼ばれる品種とのこと。でも紫色の方が、いかにもカラスビシャクという感じが
するのですが・・・。
畑や草地など、日当たりの良いところにはえる雑草ですが、都会地でも、造成
地や植栽の根元などで見かけることもあります。
カラカラに乾いたモミジアオイの近くにも、ツツジの植え込みの下にも、悪環境
にめげず咲いていました。どこぞの地から、土と一緒に球根が旅をしてきたも
のでしょう。
根茎は半夏(はんげ)とよばれる生薬です。サトイモ科。
さて、半夏といえば、茶花などにも使われる半夏生(はんげしょう)は、ドクダミ科
の多年草です。夏至から数えて11日目の頃に葉が白くなる事からの命名。
(他の節もあり。)
花の近くの葉を白くすることで、蜜のありかを虫たちに知らせています。真夏
には、葉は緑色に戻ります。