友人のOさんのからリンデン(西洋菩提樹)のお茶をいただきました。
~~あの、菩提樹のお茶に浸したプッチットマドレーヌに憧れ・・・
3本の菩提樹の苗木を植えて・・・・16年。今では径50センチ、10メートルもの高さに・・・・。
そして、・・・・ついに今年初めて、花を収穫したのだそうです。プルーストを、若き日に知ってから36年目ですって!
これこそが、あのお茶に浸されたプッチットマドレーヌから立ちのぼるOさんの遥かな時の物語。その夢が完結したのですね。
~「ぜひプルーストのまねをして、まずお茶を一口飲んで、ティースプーンにプッチットマドレーヌを浸し、召し上がってくださいね」
お手紙の通りに口に含めば、なんだか西洋の名画にある菩提樹の梢を渡ってきた風の香り(・・・たぶん・・・)の金色のお茶。口中でもろもろとほどけていくマドレーヌのほの甘い味わい~~
飲み終えた後も、水中花にしておきたいような美しい花でした。
~マドレーヌは女性名詞だから プチット になります。
おお、そうだった。遥か昔のまったくわからないままに終わった仏語の授業・・・・、
プロペラのような淡い黄緑色の苞の中ほどから出ている柄の先の花は、銀座の並木通りで見たボダイジュの記憶をも呼び戻してくれました。
ありがとうございました、Oさん!☆” なが~い長ーい夢のうれしいお福分けを。
菩提樹は、シナノキ科。ちなみに 釈迦が悟りを開いたというのはこの木ではなく、クワ科のインド菩提樹なのですって。
☆銀座のボダイジュの花