真実を追うジャーナリストのもうひとつの闘いを、
実話に基づいて描いた感動作
『ニュースの真相』を見ました。コメント欄はとじておきます。
『大統領の陰謀』や『スポットライト 世紀のスクープ』など、ジャーナリストを主人公にした傑作は少なくないが、
本作はそこに連なる一作でありながら、「ジャーナリズムの陰の部分」を描く異色の感動作でもある。
04年9月8日、アメリカ大統領選の真っ只中、再選を目指すブッシュ大統領を脅かす一大スクープが報じられた。
ベトナム戦争中、大物政治家だった父親の力を使って兵役を怠ったという疑惑の決定的証拠を入手した、
と一大センセーションを巻き起こしたのは、CBSの看板番組「60ミニッツⅡ」。
だが、渾身のスクープのはずが、「新証拠」に「偽造」の疑いをもたれたことから、
CBSは激しく糾弾され、ついに上層部は内部調査委員会を設置する…
この<21世紀最大のメディア不祥事>と言われる事件の一部始終を、
当事者の目線で克明に描いたのが、『ニュースの真相』である。
スクープから一転、激しい非難の的となる主人公たち。
それでもなお、信念と矜持を失わずに、圧倒的に不利な闘いに臨む彼らの姿に
心揺さぶられると同時に、ジャーナリズムが抱える「失敗の恐ろしさ」に震撼せずにはいられないだろう。
本作は、米国最大のネットワークを誇る放送局CBSのニュース番組を
プロデューサーとして長年手がけたメアリー・メイプスの自伝に基づく実話である。
クリックで拡大
市内のシネコンで “Art Cinema Selection2016秋” で
8本が選ばれて1,100円で2週間ほど上映されています。
私は『団地』:日本映画 と『ニュースの真相』の2本を見ました。
主演のケイト・ブランシェット、ローバート・レッドフォードが良かった。
K.ブランシェットは知的な雰囲気があり、ジャーナリスト役が似合う。
R.レッドフォード@ダンは驚くほど年取っていましたが、存在感のありました。
ダンはニュースのアンカーマンで、最後に勇気@courageと言う。
ラストシーンではメアリーが
「私は私だから、私なんだ」 “I am what I am and that’s all that I am.”
ポパイの決め台詞 を言います。
アメリカでは、このような映画がいくつかありますが、日本ではあまり作られませんね。
私が知らないだけかもしれませんけれど・・・
その後、メアリーはジャーナリストにもどることはなかった。