以下の記事: 新型コロナウィルス感染拡大の中で考える を読みました。抜粋です。
神奈川大学名誉教授 常石 敬一氏
異なる致死率には理由が
4月8日に米国科学アカデミーの研究誌のその手掛かりが出た。
新型コロナウィルスはABCの3種類に分類可能で、
基本型のAタイプは武漢市や広州市。Bタイプは武漢市や東アジアの国々。
Cタイプはヨーロッパ諸国や米国で多く見つかっているという。
BとCとではウィルスの感染力や病状を左右する毒性が違う、
Cの方がより手強いように見える。
日本にとって、これまではBタイプが中心だったのが、欧米から持ち込まれるCタイプの
感染が広がることだ。Cタイプへの備えを急ぐべきだ。
日本はICUだけでなく、人工呼吸器、さらに高度な人工心肺装置(ECMO)
そのものも不十分で、さらにその運用には看護師だけでなく何人もの医師を
必要とする。現在の日本はこうした機器、そのためのマンパワーも不足している。
後手の対応が増加の一因に
感染経路不明、市中感染の増加は、PCR検査を制限してきた結果だ。
この方式は2月末に韓国が始め、その後、欧米各国に広がっている。
本来なら感染爆発の兆しが現れた3月25日、遅くとも4月7日には
従来の方針を転換し大規模PCR検査を実施すべきだったが、
その段階になって、やっと導入の検討が始まった。
政府の対応は新型肺炎流行の初めから後手に回り続けているが、
これもその一例だ。
流行の戦場で戦う組織も
今回の流行が落ち着いたらICUや人工呼吸器それに人工心肺などのハードの整備、
そのためのマンパワーの育成を進める必要がある。
もうひとつ、米国のCDC(疾病対策センター)のような機関創設が必要だ。
日本の国立感染研究所は病気の流行という戦場で戦う組織ではない。
そういう組織としてCDCがある。
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日本と韓国の致死率は2.2%で、イタリアは13.2%、米国は5.4%。
なぜ欧米との差があるのかと思っていました。
日本はBタイプということだったのですね。
横須賀市は今日:24日、新型コロナウイルスの検体を採取するため、
市救急医療センター駐車場にウォークスルー式の専門施設「PCRセンター」を開設する。
看護師らが透明な板付きのボックスから腕を出し、手袋をつけて検体を採取する。
約10分で終わるといい、市は当面、1日60人程度を目指す。
それぞれの地域でも行われれば良いと思いました。
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今朝、NHKで、布マスクの扱い方を説明していました。
マスクは洗剤で洗って乾かし、アイロンをかけると良いと言っていました。
ウイルスは高熱で死ぬ。
布は目が粗いので、マスクの間にティッシュなどを挟むと良いそうです。