「その女ジルバ」は、冬のドラマでは、私は一番面白く見ている。
草笛光子さんのインタビューを読みました。
明るさと華やかさ、そして、そこはかとない品の良さを併せもつ
草笛光子さんが、バーの2代目ママ・通称くじらママを演じている。
戦前・戦中・戦後を生き抜いてきた苦労人ならではの存在感を見せている。
ホステス採用条件は40歳以上 のバー。
おいしい料理と軽快なトークで客をもてなすのは
自称50~80代のホステスだ。
そこへ、40歳を迎えて人生に絶望していたヒロイン
笛吹新:あらた(池脇千鶴)が訪れる。
彼女は元気なホステスたちに励まされたことを機に店で働くことに。
「人生半ばまで生きてきた女性には、恋もしたけれど上手く
いかなかったなど、辛いことはたくさんあったはず。
生活のために働き、
一生懸命に生きる彼女たちは品も良いしチャーミングなんです」
くじらママは、そんな女性たちを冷静にさりげなく見守っている。
「私自身、愛嬌を振りまくようなママにはなれないし、
そうはしたくない。私が実際にママだとしても、
同じように振る舞うと思いますね」
「性格的に、私に女優は向いていない。よくぞ、この世界で
生き抜いてきたなと思います」
自粛生活で、「食事をおいしく食べて、ちゃんと動かないと、
体はすぐに駄目になる」と痛感。
週に1度、自宅でトレーナーのレッスンを受けるなど、
体調管理に気を配っている。
いつまでも変わらない、その凜とした佇まいは、女優としての
風格と矜持という芳香を漂わせる。
草笛光子さんは、きれいな銀髪をアップに結って、
頼りがいのあるママです。魅力的です。
ここのバーは、気楽で仕事の疲れも飛ぶようなバーです。
ホステスさんたちが熟年なのでホッとできるのかも。
クリスマス・パーティーには、常連さんの奥さんも一緒に来て、
楽しく歌ったり踊ったりしている。
あらたの友人:演じる江口のりこのスミレは、不愛想で意固地、
新と友情を深めるうちに徐々に変化し、BAR「OLD JACK&ROSE」で
偶然出会った石動:いするぎ と恋に落ちる。
スミレが幸せになり良かったとネットの声が多い。人ごととは思えない。
江口のりこは、仏頂面が似合うみたいなことを、どこかで読んだ。
スミレ役は彼女しかいないかも。
それは貴重な女優さんかもしれない。