ヒマヒマノキ ~歩いて、見て、楽しんで~

庭園・街の花、まつり・名所。いろいろな出会いを,その時々の想いを交えて、皆様にお届けします。

日本の城 4 ~二本松城・二本松少年隊~

2014-08-21 | 旅行
二本松市には、室町時代、畠山氏によって1414年に築城されたという二本松城(霞が城)
があります。

          

明治維新時の戊辰戦争では、二本松藩は奥羽越列藩同盟に加わり、東軍(旧幕府軍)の一員として
薩摩や長州などの西軍(新政府軍)と戦いました。

この戦いが、会津藩の白虎隊と同じような悲劇を生むことになります。
白虎隊は、はるかに見える城が燃えて落城したと思った少年兵(数え年で16歳・17歳)が飯盛山で
自刃したのでしたが、二本松少年隊は、数え年13歳から17歳の少年兵が、実際に新政府軍との
激しい戦いを繰り広げ、戦死しています。白虎隊の悲劇の1月前のことでした。

戦死者は、14名の少年たちと、年長者の隊長・副隊長2名と伝えられています。
この史実は、あまり世に知られていないようです。

         
         

お城は、落城とともに火に包まれ灰燼に帰しましたが、その後修復が行われた結果、
往時の姿をしのばせるものとなっています。

         
         
                  

お城の中の池には、そんな歴史はなかったかのように暑い日差しの中で、ハスが静かに花を
咲かせていました。

         

天主台からは、二本松の市内が一望できます。それほど人口が大きな市では
ないのですが、毎年10月の菊人形祭り、よく知られているのではないでしょうか。

         

ちょうどこの秋の菊人形の準備のために、汗を流していたスタッフの方がこんな
話をしてくれました。

 「二本松の菊人形というと以前は大変な人出で、来場者の方は駐車するのも一苦労
  だったと思います。菊人形はどちらかというと高齢者の方向けの感じがするのか、
  最近はだいぶ来場者が減っています。」

 「でも、今年の菊人形は第60回の記念の年。二本松城の開城600年です。
  是非この秋に、また二本松に来てくださいね。」 

天主台の一角で、キアゲハが羽を休めていました。

         

幼虫時代を厳しい自然の中で生き抜き、そして可憐な羽を広げる営みは、おそらく
600年以前から繰り返し行われてきているのでしょう。      

二本松も3年前の震災以来苦しんでいるはず。
がんばれ二本松、がんばれ福島。



         

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 福島散歩 ~二本松市 鏡が池~ | トップ | 東京散歩 ~ひまわりフェステ... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

旅行」カテゴリの最新記事