世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

シューベルトの誕生日

2011年01月31日 21時56分27秒 | Weblog
後輩男子タイスケくんと後輩女子の話によると本日はシューベルトの誕生日らしい。
今日が誕生日ということは、シューベルトは水瓶座だったらしい。
私と同じ。ちょっこし親近感。

シューベルトという人の名前を初めて意識したのは、小学校5年生の時。
音楽の時間で「ます」のレーザーディスクを聴いたときだ。
なんて心地よい曲なのだろうと思った。
マスという魚を見たことがなかったので、鬼怒川で泳ぐオイカワに勝手に重ね合わせて、うっとりしていた。けっこう夢見がちな小学生だったなあ、自分。

のち、中学1年生で「魔王」を学ぶわけだが、「ます」を作った人と同じだとは信じられなかった。なんてったって、あの物々しさである。物騒極まりないサウンド。歌詞も少年が魔王(病)にとりつかれて亡くなるストーリー。初めて聴いたときはショックだった。
男子は掃除の時間、あの歌を歌うオペラ歌手の物真似をして周囲を笑わせていた。
そういう男子ってクラスに必ず存在する。クラスだけではない。会社にも。

中学3年生のピアノの発表会では「軍隊行進曲」を連弾で弾いた。
ファミコン「チャレンジャー」の曲である。
大好きな曲だったので、先生に楽譜をもらった時は物凄く嬉しかった。


高校時代の音楽の時間では「野ばら」を歌うテストがあった。ドイツ語で。
未だに、旧古河庭園の薔薇園で薔薇を観賞するときはあの歌を心の中で熱唱する。
「わらべは見たり」の「わらべ」は当然、吉熊である。

大学時代は父クマパパのCDラックから未完成交響曲を拝借し、通学時間のお伴にしていた。

そんなこんなで、シューベルトにはお世話になっていた。
お誕生日おめでとうございます。


もう少し

2011年01月31日 21時35分02秒 | Weblog


月末業務、予算作成、明日から他部署へ1ヶ月お手伝いに行く後輩女子Cちゃんの引き継ぎ業務、あと謎のミッション(?)でバタバタしている。明日は稟議書の決裁も下りるようだし、そろそろ新卒の制服試着会のこともつめなければならない。
やることいっぱい。

寒さも一段と増し、「忍耐」という言葉が頭をチラつく。

もう少し。
もう少し。

桜の季節まで。
もう少し。



爆笑!星のお兄さんプラネタリウムショー

2011年01月30日 23時18分29秒 | Weblog
10年前、当時付き合っていた人とよくプラネタリウムに行った。彼氏とたまたま行った池袋のプラネタリウムで、私は笑撃的な、いや衝撃的な出会いをしたのである。

「爆笑!星のお兄さんプラネタリウムショー」
今までのプラネタリウム解説の常識を覆すような、とにかく笑える星空解説であった。
当時、たしか星のお兄さんは池袋のプラネタリウムに月イチぐらいで解説をしていた。「面白いね」と、毎月、彼氏と通った。星のお兄さんはミュージシャンで、CDの販売もしていた。サイン入り「ミルキーウェイ」は我が家の家宝である。

昨年のはやぶさ帰還で再びプラネタリウムに通い始めた私。
星のお兄さんのことについてこのブログに書いた際、ご本人からコメントを頂いたのは去年の夏だ。その時からずっとこの日を待ち望んでいた。

大宮宇宙劇場。
15時30分開演。

女性の係員の後、拍手で迎えられた星のお兄さん。10年前同様、かっこよかった。そして相変わらず、バリバリの関西弁。彼はホテル・ラフォーレ琵琶湖のホテルマンだと今日知った。ミュージシャンでホテルマンでプラネタリウム解説者…多才である。

10年ぶりに聞く星空解説は、やはり面白くて腸が捩れるかと思った。主に星座のイラストや列びに対する突っ込みで、目の付け所と話術は天文学では計れないぐらいのスケールのでかさである。

私の隣は後から来た3人の男の子たちが座った。お母さんが通路を挟んだ所に座ろうとしたので「席を変わりますか」と私は提案したのだが、「大丈夫です」とのこと。星空解説のときもこの三兄弟はお利口さんに聞いていて感心してしまった。それに引き換え、後ろの席の小学生女子の私語が激しくてびっくりした。生意気ざかりでいちいち大きな声で自らの主張を述べるんである。基本的に他人の話を聞くと言う能力が欠如しているらしい。
教師をしている友達の話で学級崩壊の話を聞く度に「オーバーな」と思っていたが、今日ようやく納得した。
星のお兄さんのぼけに突っ込むのはほほえましいし、良いと思う。だけど真面目な解説中に騒ぐのはいかがなものか。星のお兄さん、やりずらかったと思う。
終了後、三人兄弟のお母さんと話した。「後ろの子たち、うるさかったですよね」と。彼女も注意しようと思っていたらしい。「この三人兄弟さんはおとなしく聞いていてお利口さんですね。優秀です」と言ったら、お母さんは恐縮していた。

まあでも楽しかったから良いか。

お見送りに出ていた星のお兄さんに「ブログにカキコミをしていただき、ありがとうございました」と挨拶もできた。

また聞きたい。そして爆笑したい。

爆笑!星のお兄さんプラネタリウムショー・名場面集その1



a walk in the park

2011年01月30日 23時06分02秒 | Weblog
大宮公園小動物園にツキノワグマが2匹いることは、昨日知った。
寄居町で捕獲されたヨリー。もう一匹はクマ吉というらしい。
クマ吉…やけに胸騒ぎを覚える名前であるが。気のせいか?

大宮に用事があったので、その前にツキノワグマに会いにいってきた。
大宮駅で乗り換えて東武線で大宮公園駅で下車。
入口を間違えたらしく、公園内を少々歩くことに。
池には氷が張っていた。
安室奈美恵の「a walk in the park」を心の中で歌いながら歩く。
歌いながら、リップクリームの貸借は不衛生だと思う。

ようやく小動物園入口。
なんとも愛らしい。


看板を見てコーフン。


さぁて。
目指すはクマ舎!


いたー!




今日はクマ吉はいなくてヨリーだけだった。漆黒の毛は艶やかで、小さく引き締まった体は生命力に満ちていた。時々強く光る瞳がビー玉のように美しかった。
森でこんなに素敵な動物に遭遇したら間違いなく私は「愛してる!」と抱き締めるに違いない。クマが「なんだこいつ。きめぇ~」と逃げても、追い続ける。私、けっこう恋に一途なの。うふ。
ヨリーは木を食べていた。フガフガ言いながら。美味しいのか?謎。

吉熊もびっくり。



他の動物。






このサルの表情、可愛い。



ニホンザルがいきなり私の前で交尾を開始した。
若いなあ。
撮影したかったけど、変質者に思われたら嫌なので自粛した。


クマが好きな私だけど、最近、他に気になる動物ができた。
さっき、一途だと自ら宣言していたのに。
浮気?

丹頂鶴である。
この麗美な佇まい。


そしてこの愛らしい目。


たまらん。
たまらんぞう。
暫く見続けてしまった。

小動物園を出て少し歩いたら春の匂いがした。
梅が咲いている。
可憐な花は寒さに負けじと一生懸命に咲いていた。


公園の出入口に大宮駅行きのバスがあったのでそれに飛び乗った。
10分で到着。

面白かったので、また来よう。

「逮捕されるまで 空白の2年7カ月の記録 」(市橋達也)

2011年01月29日 23時19分34秒 | Weblog
「逮捕されるまで 空白の2年7カ月の記録 」(市橋達也)を読んだ。

言い回しや表現に工夫がされていなく、「~だった」の連続で、小説を好んで読む自分には最初、馴染めなかった。
しかし、それをこの本に求めるのが間違いで、「これは報告書なのだ」と思いなおしてからは一気に読破してしまった。

市橋達也は千葉県市川市で2007年、英会話講師の英国人女性リンゼイ・アン・ホーカーさんを殺害し、逃走。2009年11月に沖縄へ出航するフェリーに乗るため、大阪のフェリーターミナルの待合所にいたところを逮捕された。それまでの彼の軌跡がこの本には書かれてある。

働くこともせず、趣味の英語を勉強しながら優雅に暮らしていた青年が罪を犯し、全国各地を逃げ回りながら、食うために初めて仕事をした。逞しいなと思いつつ、リンゼイさんの家族を思うと、やはりそれは不謹慎なことだと感じ、何度も脳内で理性の手綱を引き締めた。いっそ、これがフィクションだったらいいのにとも思った。意図的に一歩引いて読んだ。

彼が潜伏していたオーハ島のことはネットで調べた。
地形や様子。
私はこうやってネットを使えるけれども、彼は主に図書館で島や食べられる動植物を調べていたらしい。頭が良い人なのだろう。
都会で働いてお金が入ると、彼はこの島へ来て、自給自足の生活をしていた。
2度目の渡航のとき。
隣の島からオーハ島へ渡る際、着いてくるネコを見捨てることができず、肩の背中側に引っかけて渡ったと書いてあった。島での潜伏中、このネコがヘビを見つけた。ヘビを殺してぶつ切りにし、焼いてネコと食べたとのこと…。サバイバルだ。この生きる執着心を別のところで使えば良かったのにという意見は多いが、本当にそう思う。

園芸学部出身とのことなので、やはり植物については詳しく書かれていた。ツルアサガオ、ハマユリ、タコ。どれも観たことがないので、ネットで確認しつつ、読んだ。
彼の卒論は「ディズニーランドの植栽」で、逃走中、ディズニーランドにも行ったと書かれてあった。

淡々と書かれている文章の中で、唯一、興奮している内容があった。
逃走中に観た自分に関する番組に対し、物凄く否定している部分だ。
女装している、ゲイの街で体を売っていた、という放送で彼は動揺した。

>いったい、こいつらは何を言ってるんだ!?
 僕はそんなことしていない!
 そんな所に行っていない!
 たとえ生きるためだって、そんなことをするぐらいなら僕はもうとっくに死んでる!
 テレビが放送したことはうそだ。僕はそんなことしていないって言いたかった。でも逃げている僕が電話できるわけがない。やっぱり犯罪者には人権などないんだと思った。逮捕された自分を想像した。こんなデタラメを全国に放送されて、逮捕されれば、人は僕を奇異の目で眺め、さらしものにするだろう。刑務所でどんな目にあわされるかわからない。



どこまで自意識の高い人なのだろうか。
逃走中でもこれである。
焦った中で思いついた病院での整形手術。
これが逮捕のきっかけになった。


本書の最後にはこう記されている。

>本書の出版で印税を得ることがあっても、僕にそれを受け取る気持ちはありません。リンゼイさんの御家族へ。それができなければ、公益のために使っていただければ幸いです。

読了後。
自分はこの本をどう捉えているのか。
私の中ではまだ纏められていない。

お遍路をしてもアスベスト塗れになって働いても、「ひどいことをした」と呟いても、彼が犯した罪は消えない。
リンゼイさんは戻ってこない。

それだけが深く印象に残った。
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2011年01月28日 23時30分46秒 | Weblog
帰宅後、デジカメで撮影した写真を整理していた私は、思わず「ぎょっ!!」となった。
昨年の「世界らん展」での写真。
吉熊の顔が笑っているように見えたのである。
吉熊と同居を始めて8年。
いつも一緒にいて、彼の様々な顔を見てきたつもりだが、このように如実に笑顔を向けてくることは珍しい。

余程楽しかったのだろう、吉熊。

会社に、いつも笑顔の殿方がいる。
寡黙が故、弄られキャラだ。
反面、当社では珍しいハイパーな某検定試験をパスしているので一目置かれている。
でも、とにかく弄られキャラ。
どんなにきつい冗談を言われてもニコニコ(たまにニタニタ)顔で、ボソっと反論している。
本当に強い人ってああいう人なのではないだろうか。
ああいうふうに生きたいなと、たまに思う。

あと、もう一人。
後輩女子Cちゃん。
彼女の笑顔は、凄い。
吉熊上司や後輩男子タイスケくんに「や~い!や~い!」と弄ばれる私をあの笑顔が救ってくれる。まるで天使のようだ。
そんな彼女が今日は不在だったので、一日中、寂しかった。
彼女から引き継いでいるルーチンワークを進めながら、笑顔の持つパワーについて考えてしまった。

ブログを書くときはなるべく笑顔で書くようにしている。
読み返したときに、思わず笑ってしまいたくなるようなブログにしたいからだ。
日常生活でも、思いだしたときに笑ってしまいたくなるような思い出をできるだけ作りたい。

吉熊と一緒に。


笑顔と聞いて真っ先にこの歌が思い浮かんだ。
笹川美和「笑」

"Warai" - Live performance by Sasagawa Miwa




想定外の誕生日プレゼント

2011年01月27日 23時09分01秒 | Weblog
一日、外出。
都内をあちらこちら巡回。
以前、行ったことがある場所なのに、なかなか到着できずに心細くなったり…まるで「はじめてのおつかい」状態だった。

それでも、普段、内勤なのでシャバの空気は新鮮に感じられた。
お昼は銀座で摂ることにした。
前々から気になっていた「回転展望レストラン 銀座スカイラウンジ
私の父・クマパパは酔っ払って銀座の話になると、必ずここを話題に出す。
若い時、ここで飲んだことがあるらしい。
それに、何でも、円状の室内がゆっくりと回転すると言うのだ。
何それ?
どういうこと?
行ってみたい!
…でも、ディナーの値段はそこそこするし、ここでソロ活動@ディナーをするのは少しばかり気が引ける。
誕生日に一人ディズニーランドを謳歌できても、一人スカイラウンジディナーは躊躇してしまう。
でもランチだったらいくね?
…ということで、決行。

交通会館の地下の喫煙所で一服後、14階まではエレベーターで上がり15階へは階段で上がった。
案内係の人に席まで誘導された。
その際、回転床への注意を促された。
おお、これが!!!
けっこう早いスピードで回転している!

メニューを出しながら、案内係の人は
「良いお天気ですね」
と微笑んだ。
「ええ」
と言いながら、自分が緊張しているのを感じた。

メニューの案内を聞き、パスタランチを注文した。
水を飲んで、改めて窓の外に目をやると、景色がゆっくりと移ろいでいるのが見えた。

★サラダとスープ


★パスタ
肉を噛みしめると甘い汁が出てきた。美味しかった。


★コーヒー
今まで飲んだコーヒーの中でベスト5位に入るかも。




窓の外の移ろい





東京スカイツリーも見えてきた。





「回っているから何?」っていう意見が多いそうなのだが、私はこういうの、けっこう好きかもしれない。
ただでさえも高所での食事が好きなのに、回るんだぜ?室内が。
中島みゆきの「時代」みたいに。
(ただ、乗り物酔いが激しい私は少々酔った…。)


少々早めの、想定外の自分への誕生日プレゼントだった。

栄養をつけ、午後もまた都内を行脚するのだった。

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逃走

2011年01月26日 23時23分54秒 | Weblog
今日も一日がとても早く過ぎ去った。1月の経費の支払い業務を優先させ、夕方から予算作成。昨夜は眠れず、今日一日、きちんと働けるか不安だったのだが、気力で乗りきった。

残業後、閉店間際の本屋さんへダッシュ!市橋達也の本「逮捕されるまで 空白の2年7カ月の記録」が気になって気になって…。更級日記の姫状態であった。
市橋達也は人を殺害して逃走した犯罪者だ。
私の残業代1時間分弱に相当する値段がついたこの本。その一部の印税が市橋達也の懐に入ることは果たして許されることなのだろうか。私は葛藤した。長い自問の末に、やはり私は市橋達也の逃走中の心理や軌跡を知りたくて、購入を決めた。



一応、電話では在庫があるということだったが、買いに行ったときには残り僅かだった。帰宅前の喫茶店で少しだけ読んだが、ダメだ…全部読んでしまいそう。明日も仕事なのに。

市橋達也がリンゼイさんを殺害して逃亡し、200万円の懸賞金がかけられた時、某巨大掲示板で「俺たちの力で、市橋をタイーホしようぜ」という書き込みがあった。それを読んで「市橋達也は捕まるのだろうか。もう自殺しちゃってるんじゃないのだろうか」と思ったのを覚えている。また、何度もニュースで放送された、防犯カメラに映っていた市橋達也のナルシストっぷりが印象的で忘れられなかった。自分(の顔?)大好きだったろうに、逃亡する為に整形を迫られる心境とはいかに…。

世間の目を避け、彼は生きていた。
逃走初期には、自分で針と糸を使って鼻を整形をしたと書いてあった。けっこうリアルな表現で、読んでいて鼻がムズムズしてしまった…。

逃走物は読んだり観たりすると切なくなる。脱獄を何度も繰り返した白鳥由栄の単発ドラマを幼少期に家族で観たことがあった。田畑の草をむしって食べつつ逃亡した白鳥由栄の様子を観て、私はなんだが無性に切なくなってしまった。
逃走とはなんて深い孤独感を伴うものなのだろうか。
また、「捕まるかもしれない」という恐怖心を抱いて見知らぬ土地を彷徨うことの心理的圧迫を思うと気が遠くなる。
家族の前で涙を流すのは恥ずかしいと思っていたので、幼き私は掘り炬燵にもぐっては滲み出る涙をぬぐったっけ。


この本を読了したとき。私はどんな感想を持つのか。

それすら想像できない。

クマたちのお母さん、お父さんへ

2011年01月26日 22時39分38秒 | Weblog
帰宅したら、クマたちがネットで動画を観賞していた。
クマの母子が互いにベロベロと舐めあうシーン。

不思議そうに見入る我が家のクマたち。
この子たちを作った人はどんな人なのだろう。
時々、そんなことを考える。

吉熊は中国製だから、きっと、中国の縫製工場の人がせっせと産んだに違いない。

クマたちのお母さん、お父さんへ。
大切に育てていますよ~。


奇跡、更新。

2011年01月25日 23時09分09秒 | Weblog
予算を本格的に作成し始めて、時間のスピードを速く感じるようになった。
今日なんてあっという間に定時1時間前でびっくりした。まさにSFちっくな時空の中にいるようである。
今日までに警備料と福利厚生費と車両費を終了。一番大変な雑費と消耗品費、プチ大変な事務用品費と会議費、諸会費が残っている。

他に、店舗からゴミの回収の件や制服の件で問い合わせがあったり、他の部署からA5のコピー用紙の納品はまだですか?と連絡を受けたり、もうね、自分がいる部署はやっぱり総務なんだなあと実感した。


2001年の冬から春にかけるこの時期。私はまだ店舗で勤務をしていた。人間関係や販売という職種に不協和音を感じつつ悶々と生きていた。公休日が合う同期と会い、愚痴を言い合って慰め合う…それだけが唯一の楽しみであった。それでも、私が選んだ商品を「あなたが言うんならばそれにするわ」と買ってくれる顧客ができたりなんかして。逆にクレームを勃発させてしまったりもして。まあ、本当、もやもやと日々を過ごしていたんである。

そんな日々が嫌になり、人生初の「とらばーゆ」を購入した日。
ちょうど今ぐらいの時期。
たしか池袋西口公園で、私の携帯電話は本社からの着信を捕らえた。

「店舗から本社に来ない?」
という内容であった。

「本当に自分に本社の仕事が務まるのだろうか。秘書検定2級しか持っていない私が」
という不安しかなかった。でも断る気持ちは微塵もなく、3月には本社・総務部に異動になった。
当然、店長や先輩には引き留められた。
「本社に行ってもつまらないよ」
「あなたに務まるわけない」
「販売の仕事は最低3年やらないと楽しさを味わえない。勿体ない」
と。

あれから10年間、色々あった。
このブログに書いていないこともたくさんあるし、記憶から抹消したいことも多々あった。
あとどれくらいこの場にいるのだろうか。

店舗から本社に来たのも奇跡だが、10年間、この仕事を続けられたのも奇跡だ。
今までの奇跡を信じつつ、今日できることを精一杯やることが、明日からの奇跡を構築するのだと信じている。

奇跡、更新。

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たまには緊張感

2011年01月24日 23時10分15秒 | Weblog
来月から後輩女子Cちゃんは他部署に1ヶ月間、出向する。
寂しい。
今日は彼女のプチ引き継ぎをした。
できるかな~と、ちょっこし緊張した。
彼女の教え方が上手だったので、すんなりと理解できた。


今日は真珠のネックレスを着けて出勤。
なんとなく、そうしたかったから。
ニットと合うんである。


真珠はとてもデリケートな宝石だ。
使用後は、変色を避けるべく、専用のクロスで汗や埃(あとヤニ)を拭き去り、桐の箱で保管をする。
箱入り娘ならぬ、箱入りネックレスである。



でもそのぐらいの価値ある宝石だと思う。
七色に輝く照りを見ていると、古来から愛されている理由がわかる。



たまにはこんな緊張感もよい。

妄想で照れる

2011年01月24日 23時02分59秒 | Weblog
後輩男子タイスケくんと後輩女子Cちゃんは各々新婚さんである。

先日、タイスケくんがお嫁さんのことを言う際に「彼女」という単語を使用していることが話題になった。
ちなみに吉熊上司が奥さまのことを示すときは「うちのがさぁ…」と言う。
Cちゃんは「旦那さま」「旦那さん」と言う。

こういった話題に入れないのは独身者ならでは。
気を利かせた優しいCちゃんは「〇〇さん(私)はなんて呼ばれたいですか?」と訊いてきた。我々が得意とする妄想話である。


「姫」

即答。

…嘘。

「連日飲み会で、うちの姫が、コレ(鬼の角のジェスチャー)でさあ…」
など、同僚に言い放つような軽薄な殿方をやはり私は好きになれない…。
しかし、照れるな、この類いの妄想。

では逆になんと呼びたいか?

「あの人」か「相方」でいいんじゃね?
ぎゃー!
嗚呼、本当、照れるな、こういう質問。

妄想でこんなに赤面するんだから、実生活でそんなシチュエーションに遭遇したら、私は茹で蛸になってしまうだろうよ。

一人で顔を赤らめる私。

気付けば、周囲の話題はもう違うものになっていた…。

春を探しに

2011年01月23日 22時05分10秒 | Weblog
昼過ぎにむっくりと起き、朝風呂に入り、お出掛けをした。最近、あまり吉熊をかまってあげられない。このままだとグレてしまうかもしれない。クマ暴走族「孤愚魔連合(こぐまれんごう)」などを結束され、暴れられた日にゃ、私が迷惑を被ってしまうではないか。そんなの、いやだわ、いやだわ。

冬は花が少なくて寂しい。今、咲いている花といえば、水仙。
今日は、吉熊と葛西臨海公園で開催されている水仙まつりへGO!

水仙から放たれる甘い香りに、うっとり。
優しいクリーム色の花々を見て、うっとり。








冬の公園で、小さな春を発見できた。
吉熊も満足できたっぽい。

やはり花は良い。
あと2ヶ月もすれば、桜が咲く。
楽しみ。

池ではカルガモさんが毛づくろい。


公園のシンボル・観覧車に乗車。
去年、来たときはメンテナンス中だった。
いつか吉熊を乗せたいと思っていた。
日本一大きな観覧車である。
この観覧車の「ダイヤと花の大観覧車」という名前について考えた。
優れたカッティングを施されたダイヤモンドは特殊なスコープで見るとハートと矢が見える(ハートアンドキューピット)。


この観覧車のイルミネーションは、その様子に似ている。
だからダイヤなのかな、と。


私と吉熊を乗せ、ゴンドラはのろのろと上っていく。
たまに隣のゴンドラのいちゃいちゃカップルと目があってしまい、気まずい…。


夕暮れ時の東京湾景。
東京ディズニーリゾートも見える。



スカイツリー。



ちょっとニューヨークのマンハッタンを思い出す。



吉熊、大コーフン。
私も、大コーフン。


葛西臨海公園駅から新木場駅で乗り換えて、銀座一丁目駅で下車。
久々の銀ブラ。
先月オープンした銀座テディベア・ミュージアム カドリーブラウンに行く。
伊豆や那須にあるテディベアミュージアムと同様、サンアローが経営する施設だ。
石坂浩二さんがテープカットをしたのをニュースで見てから気になっていた。
銀座にテディベアショップ開店、石坂浩二も参加(銀座新聞ニュース12月1日)



ウィンドーを覗くクマさん。いきなりヤラれた。


館内は他の人を写さなければ撮影しても良いとのこと。
クマがいっぱい!
嗚呼、至福~。
販売されていた大きなクマさんと目が合う。しかし、これ以上クマが増えると我が家はクマ飽和状態になってしまうので諦めた。
スタッフも気さくな方が多く、テディベアミュージアムについて話をしてくれた。作家物のクマさんはあっという間に売れてしまうらしい。







クマ医師?




華原朋美さんのお母様からプレゼントされたテディベア。




朋ちゃんのお母様は、実業家の下河原朋子社長だ。
たしか朋ちゃんから「マメオ」と呼ばれている。
こんなところで朋ちゃんの面影を見るとは思わなかった。


銀座を徘徊。
4℃の店頭にもクマさん。
巨大で愛らしい。



和光のウインドーはいつ見ても面白い。



銀座の夜、好き。


プランタン銀座で買いものをし、駅まで向かう途中、アンケートを乞うお嬢さん二人に遭遇。なんともおぼこい子である。こういった類いのものは悉く断る私。またドラマ「江~姫たちの戦国~」を観たかったので無視をしようとしたのだが、寒い中、必死に頼む彼女たちの願いを断ることができなかった。
話を聞くと、彼女たちは某宗教関係者とのこと。
「何か信じているものはありますか」
と訊かれた。

そりゃ、あなた、クマだべ。
私がいかにクマに助けられているか、
クマを中心に生きているか、
クマの為に労働しているか、
そしてクマがいかに尊い生き物なのかを力説。
クマを愛する人は心清き人~♪という胸の内を熱烈に話した。

「なんだったら、一緒にクマにお祈りをしましょう」と逆勧誘までしてしまい、彼女たちを困惑させてしまった。ごめんよ。大人げなかったね…。


48時間の自由な休日がもうすぐ終わる。
また予算作成と月末業務に追われる一週間が始まる。
来週の土日は何しよう?という楽しみを胸に秘めつつ、頑張ろう!

カドリーブラウンで購入したクマクッキー、美味しい。



芋子鍋

2011年01月22日 23時53分25秒 | Weblog
宮前平から幾度か乗り換えをし、芋子邸に到着。
メゾネット式の素敵な部屋である。
そして何より片付いている!同じ親から生まれたとは思えない。

芋子邸に着く前に、駅前のスーパーで食材を購入したんだが、カートを押しながら颯爽と買うべき品物を篭に入れる芋子を見て、マジで尊敬してしまった。しかも上手に50%の商品を選び出す。すげー。スーパーで惣菜以外の野菜やら肉なんかを買うなんて私の人生では有り得ないシーンである。とても新鮮な光景に見えた。
ぼーっと彼女に付いていたのだが、
「亮ちゃんは、入口の喫煙所で煙草でも吸ってて」
と言われた。木偶の坊以下である、自分。

部屋に着いて、芋子はキッチンで鍋の準備を始めた。
私は部屋でまったりんこ。芋子部屋を散策。


ぬいぐるみの皆さま。



このクマを私にくれるらしい。スージーズー。
ちょっとした養子縁組。



鎌倉のオルゴール堂で買った誕生日プレゼント。
愛用してくれているらしい。



私の部屋には見られない専門雑誌。そして料理本。



手前のオルゴールは、昔、近所のファンシーハウス・アイアイで、芋子が籤で当てたもの。



10分後、下ごしらえを終えた芋子がやってきた。
かんぱーい!


鍋奉行芋子にすべてを委ね、鍋を堪能。
美味しい!


ミスチルのDVD(シフクノヲトツアー)を観ながら、また語る。
亮子は中2病だという結論が導き出された。
かっこいい男子を見てキャーキャー言うだけで満足し、交際やデートや同棲、結婚という段階を面倒臭がるからとのこと。うん、中学2年生のときの私のまんまだ。芋子、鋭い。


IKEAで購入したという間接照明。
何このセレブっぷりは。



お腹一杯。



23時すぎに、帰宅することにした。
芋子が駅まで送ってくれた。
「泊まってくかい?」と言われたが、断った。
彼女が忙しいことを知っているから。

バイバイ!


毎日明け方まで仕事をし、ヘトヘトになりながら生きている芋子。
「この部屋を守るために、頑張る」
と言っていた。
その言葉に頷けるほど、本当に素敵な部屋だった。
そして、小さい頃は喧嘩ばかりしていたのに、今、こうして仲良くなれたのが不思議。

1時に帰宅。
そのままバタンQ~。
コメント (6)

実践!のんきの国

2011年01月22日 23時40分18秒 | Weblog
金曜日、妹・芋子からメールが来た。
「ねーちゃん、明日何してんの?」
暇な私を見透かしている内容。さすがは妹。
…ということで、会うことになった。
宮前平にある温泉と岩盤浴の施設・「湯けむりの庄」→芋子邸で鍋というプランで。

芋子は既にこの施設を体験済みで、物凄く良かったと言っていた。2010年温泉口コミランキングで1位になった施設とのこと。
「次回はねーちゃんと来たいと思ってたんだ」
…嗚呼、優しい妹を持って私は幸せだ。そして、どんだけ仲良しなんだ、うちら。

渋谷駅で乗り換えて、田園都市線で宮前平駅で下車。
妹・芋子は相変わらずであった。
駅から4分ぐらい歩き、到着。
外観からしてどっかの温泉宿といった風情。
脱衣場で衣服を脱ぎ、体を洗い、メイクを落とし、裸一貫で露天風呂へ。
たくさんの種類の風呂があり、何から入ろうか迷ってしまう。
源泉かけ流し風呂・岩風呂で芋子と語らいながら、肩から上は寒い、下は温かいを楽しんだ。今日は晴れていたので、青空が高く澄んでいた。気持ちいい~。極楽じゃ~。
あと、日本初の炭酸琥珀湯が良かった。「中空糸膜」を通して炭酸ガスを溶かしこんだものらしい。

巨大盛り塩を囲んでひたすら汗を出すスチーム塩サウナもグー。
肌がつるつるになった。
蒸気が塩辛くて美味しかった。

一番ウケたのが直立しながら入る風呂。
プールみたい。
「面白いね~」
と、はしゃぎまくり。
ここでおばちゃんに話しかけられた。
「お二人はお友だち同士なのかしら?」
だって。
やはり全然似てないんだな、我々姉妹…。

続いて岩盤浴着を着用して岩盤浴へ。
関東最大級の岩盤浴施設で6種類の岩盤浴を楽しめる。
まずは芋子おすすめの岩塩岩盤浴。
人気があり、順番待ち。
数分間並び、いよいよ我々の番。
小石上の岩塩にマットを敷いて転た寝。
体の芯まで温まる感じ。次第に汗がじんわりと滲む。でも真夏にかくようなべとべとした汗ではなく、水のようなさらさらとした汗。不思議。

途中、暑くて
「もう限界かもしれぬ」
と断念しそうになったが、せっかく並んで得たこの場所をそう易々と他人に譲ってたまるか、頑張れ自分…と励まして20分。
やはり限界に近づいたと思しき芋子と出た。
互いに汗まみれ。

水分補給をし、「薬宝玉石」の岩盤浴へ。
円状の個室に、10人ぐらいの人が熱と、そして自分と戦っていた。難しい顔をして互いに向かい合うこの形式って、「10代しゃべり場」みたいである。出たあと、芋子にそのことを告げ、二人で爆笑。

芋子が予約してくれていた「天」という岩盤浴へ。天井に現れるイルミネーションを見ながら、そして耳元に流れる小川のせせらぎを聞きながらの岩盤浴を堪能。
BGMは、心療内科の待合室で流れるような「ふわわ~ん」「ぽよよ~ん」としたα波大放出みたいなもの。
日常で蓄積した毒素が汗と一緒に一気に出た。
汗をかきまくったので、もう一度温泉に戻り、洗髪をして、また露天風呂へ。
夜空には多数の星が浮かんでいた。
芋子とまた語る語る…。

出たあとは、髪を乾かし、化粧をし、会計。
2千円ちょっとで十分に癒された。肌なんてもちもちつるつる。こりゃたまらんな。

館内の内装も素敵だった。
全体に木目調で、廊下や部屋の端々に敷石や花が点在しており、居心地がよかった。
喫煙所もあるので安心。



昔、一色紗英が出ていたポカリスエットのCM。
「のんきの国」
あの世界観をずっと味わいたかった。
宮前平で、ちょっこし、念願が叶った。
ポカリスエット 一色紗英『のんきの国篇』