職場の先輩紳士が所属なさっている
(劇)レインボウ城!の芝居を観に行く。
この劇団の芝居を観たのはたしか2003年の夏の公演が初めてで、以来、ずっと観続けている。
初めて観た時の衝撃は忘れられない。散々笑って痛い腹をさすりながら「何この爽快感!!」と、心を奪われ、魂を抜かれ、帰らぬ人になってしまったのである。
どの作品も好きだが、今日はこの劇団さんの作品で一番大好きな「LOVE TANK」を6年ぶりに観られるというので嬉しかった。
今日は久々に後輩女子Cちゃんも一緒である。
吉熊も一緒!
第8回東大宮演劇祭
「こども落語 寿限無」
「夢見るシャララ」
「LOVE TANK」
豪華三本立てである。
子供の役者さんによる立派な落語、
夢という難しいテーマを上手く調理した「夢見るシャララ」
縦に並んだヒグマ30匹という台詞に「うほ!」と身を乗り出す私…。
三作品とも全て良かったのだが、最後の「LOVE TANK」の感動で私のハートは全て持っていかれてしまった。
第一次大戦下のBARを舞台に繰り広げる、オカマのイタリアン達のラヴコメディ。
初っ端からイタリアンオカマさんたちの歌とダンス。
フニクリ・フニクラ~♪
そこにやってきた軍曹さんと兵隊さん。
肉食オカマたちにあんなことされたり、こんなことをされたりする…!
「母をたずねて三千里」のマルコも登場。
だがしかし話に溶け込んでいる。そこのところの脚本の力量は本当に秀逸。
(ここの劇団さんの脚本はオリジナル←すげー)
やがてオカマたちの元に赤紙が来る。
悲壮感で締めくくるのかと思いきや、まさかの展開。
しかも納得できるエンディング。
今日の「LOVE TANK」は恥ずかしいぐらいに泣いてしまった。
育ての母ペピーナ(オカマ)と義理の息子に当たるマルコの絡みが良かった。
「愛する人には一番難しいことをしてあげなさい」みたいな台詞があり、ハッとした。
前の方の席で観たからだろうか。役者さんたちの迫力が半端なかった。
6年前に観た時の感想はこちら
↓
2007年2月25日第2回 東大宮演劇祭
私とCちゃんはこの劇団員さんの前野ハトゥーン姫のファンで、いつも憧れている(役者さんたちの名前には「姫」「王子」が付いている)。
今日もハト姫はしなやかな動きと透き通る声、妖艶な動き、キレのある演技で我々を圧倒させた。
帰る時に挨拶できて感動する私とCちゃん。
舞台から下りても、ハト姫の眩さは変らなかった。
あと軍曹のエリオ役の役者さんが超格好良かった!
全力で胸キュンしてしまった。
東大宮コミュニティセンターを出て、飲みに行こうという話になった。
Cちゃんの旦那さんは今日は飲みに行って留守らしい。
東口の「千年の宴」へGO!
居酒屋に到着するまで、テンションが高くなった私とCちゃんは
フニクリ・フニクラ~♪
とジャイアンの如く熱唱。
既に酔っ払っている?
「かんぱ~い!」
って、先週も一緒に飲んだよね?
てか先々週も一緒に飲んだよね?
フニクリ・フニクラ~♪
どんだけ仲が良いんだ?我々。
フニクリ・フニクラ~♪
会社が過渡期なので、情報交換が盛んになるのは無理もない。
芝居の感想など、話すこと4時間。
ストレス発散!!
フニクリ・フニクラ~♪
劇中にあった台詞で「人には人の数の分だけ事情がある」というものがあった。
Cちゃんはその台詞が印象的だったらしく、「そんな心持を忘れなければもっと人に寛容に対峙できるのかもしれませんね」と言った。
私のワインクーラーとCちゃんのカルピスなんちゃら。
「冷静と情熱のあいだ」っぽい!
素敵な土曜日だった。
明日はそれぞれの休日を楽しみ、月曜日はきっと笑顔で「おはようございます」と挨拶できそう。
フニクリ・フニクラ~♪
フニクリ・フニクラ Funicul�・ Funicul�・ (in Japanese)
「フニクリ・フニクラ」はイタリアのベスビオ火山にあった登山鉄道会社。この曲は世界最古のコマーシャルソングらしい。