世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

晴れのち台風

2012年09月30日 22時56分57秒 | Weblog
起きたら正午を過ぎていた。二日酔い…。

今日は台風が来るというので天気に期待をしていなかったのだが、窓の外には太陽の光が燦々と降り注いでいるではないか。
それを見ていたら、いても立ってもいられず、布団を干した。

母ヨーコたんには病がある。
「布団干し病」
彼女はちょっとでも晴れていると布団を干したがる。出掛ける前の20分でも。ふかふかの布団が大好きなんだそうだ。
その病は遺伝性があるらしく、私も最近では晴れている休日に布団を干さないと!と思ってしまう。

夕方から天気は下り坂。
布団を取り込み、テレビを見ながら化粧。
ニュースではしきりに「外出は控えてください」とか言っている。
でも、出掛ける!!


今日は秘書検定の勉強後、プチ衣替えをした。
クリーニング店に衣類を持ち込む。5点で1,850円のセールをやっているのである。

今日初めて人と話した。その際、自分の声がダミ声で驚いた。そして、昨日飲み過ぎたことを改めて知った。


その後、隣町のショッピングセンターに向かった。
昨日のデートではI江姐さんがご馳走してくれた。そのお礼として、彼女の大好物・ゴディバのチョコレートを贈りたかったのである。
あと、使い捨てのコンタクトレンズの購入もしたかった。眼科で検診をしてもらうのだが、この眼科の入り口には大きなクマが鎮座している。来る度にいつも目を細めてしまう。可愛い。



ショッピングセンターの喫茶店で御飯。
ロコモコ。お腹いっぱい。大満足。



電車は間引き運転がなされていた。
普段の70%の稼働率。しかもノロノロ運転。
ホームで待っている際も、しきりに雨と風が舞いこんできた。
こりゃ…来るな…。

明日の朝もきっと電車が遅延するだろう。
当社は震災以降、電車遅延による遅刻分は、残業代から引かれるようになった。
シビアというか、なんちゅうか。


T.M.Revolutionごっこなんてやってないで、早めに寝なくっちゃ。





やる気の出るBGM

2012年09月30日 21時24分09秒 | Weblog
[サマーウォーズ]みんなの勇気+The Summer Wars.mp4


最近の勉強中のBGM。
映画「サマーウォーズ」のサントラ。


女子デート

2012年09月30日 00時55分21秒 | Weblog
他部署のI江姐さんとデート。
I江姐さんは、私が本社に異動してきたときから私の面倒を見ている姐さんのような人だ。
仕事に対してはエキセントリックで近寄りがたい彼女。しかし、図々しい私は彼女の領域に潜入し、猫のようにじゃれついている。「しょうがないわねえ」と言いながら、渋々と私の面倒を見るI江姐さん…という構図。

10年前には一緒に京都へ紅葉を観に行ったり、鬼怒川温泉に行ったり、なんだかちょっとしたカップルである。メールも毎晩しているし…。

今日は、池袋サンシャインのプラネタリウム→新宿のワインバー…というこれまたカップルっぽいデートを計画した。

コブクロの音楽を聴きながら星を眺めると言う、これまた本当にカップル仕様のものを観賞しようとしたのだが、満席で断念。仕方がないので、展望台観賞に変更。



スカイツリー、高いっ!!


下を走る車がミニカーに見えた。


景色を見ながら、ティータイム。



展望台にあったプリクラで撮影。
「いやよ。恥ずかしいよ」
と言うI江姐さんを説き伏せ、撮影。



写真への落書きをI江姐さんに頼んだ。
なぜ血液型を明記したのだかは不明。


今日の池袋は凄い人ごみだった。
新宿までの山手線でもみくちゃにされ、ぜいぜい言いながら、新宿西口のザ・ワインバーへ。

今回のデートはI江姐さんの「ワインとパスタが食べたい」という発言が発端。


チーズリゾットはその場でチーズを削って乗せてくれる。
私の大好物。


ワインはベリンジャーを一本入れた。


久々のデートだったので、話題が尽きない。
90%は仕事の話。あとの10%は…ふふふ。
自分の存在意義や「もし異動になったら」という話、将来の会社の展望について熱くリベート。


私とI江姐さんの話を聴いて時々頷く吉熊。わかってるのか?吉熊。


I江姐さんは最初猫好きだったのに、私のせいでクマ好きになってしまった。
吉熊のことも可愛がってくれる。
「久々ね、クマちゃん」
と撫で撫でしてくれた。


20時半になると、ジャネット・ジャクソンの「Every Time」が流れる。
同時に窓に取り付けてあるブラインドが上がる。
この演出に、連れてくる友達は必ず感動する。I江姐さんも「わぁ」と喜んでくれた。
Janet Jackson - Every Time


この店の目玉・夜景。
最高の肴。二人でじっくりと味わう。


22時を過ぎたあたりから、目をしばしばさせるI江姐さん。
無理もない。
彼女の就寝時間は23時。
ということで、御開き。

秘書検定準一級の合格祝いにL'OCCITANEのハンド&ネイルジェルをもらった。
こんな高級品、自分じゃ買えない。ありがとうございますっ!!



先日の女子会の時も実感したのだが、この会社に入って本当に良かったと思う。
そりゃ辛いこともたくさんあったが、我慢した分、神様は素晴らしい仲間や仕事を私に与えてくれた。
I江姐さんもその一人。
今日は彼女を一人占めできて嬉しかった。


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それはきっと私

2012年09月28日 21時55分08秒 | Weblog
道を歩いている時、真顔でいるべきなのに、つい鼻の穴をフガフガさせて笑ってしまうことがある。
私の天敵・思い出し笑いである。
いきなり、何の脈略もなく溢れてくる笑い話が、私を不審者にさせる。困ったものである。

その1
当社の会長が海外出張に行った時の話。
全面ガラス張りの建物内を話しながら歩いている時、ガラスの壁にぶつかり、勢いよく跳ね返ってしまったそうだ。
会長、バウンド。
しかもそのガラスには会長の痕跡がくっきりと…。

それだけではない。
「危ないから、女性社員が会長の前を歩き、『こちらですよ』とアテンドしたらどうだ」
という話になり、女性の先輩がその通りにした。

が、

会長は、女性社員を社員だと認識していなかったらしく、彼女らに向かって

「センキュー」

と言ったとか。


「私、社員なんですが」
と先輩は切なくなってしまったそうだ。




その2
昨年5月に合コンをした殿方からメールが来た。
42歳の事業主でノリが良い、ちょい悪オヤジである。
久々のメールだったので、彼のことをありったけの言葉で褒めた。

そしたら、
「俺を褒めてくれる女性は亮子ちゃんだけだよ。
褒められたなんて、25年前にケニア行った時のニキマさん以来だよ。
ガングロで前歯がとっても白い女性だったなあ!」

と。
誰だよ?ニキマさんって。

そんなことを思い出し、今日もクスクス。

鼻の穴をおっぴろげてニヤニヤしている30代女性がいたら、それはきっと私である可能性が高い。
そんな時は
「世界の中心で」
と呟いてくださいな。

カバンから出されたクマが
「吉熊が叫ぶ」
と言ったら、それはきっと私。


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「アスクレピオスの愛人」を購入

2012年09月28日 20時31分24秒 | Weblog
ホルモンのせいか、季節の変わり目のせいか、一昨日ぐらいから火照りの症状に悩まされている。
手足、首筋、脇の下がぼんやりと熱を持っている。
微熱もあり、37℃なう。

昨日は寝苦しく、結局眠れたのが明け方。
しかも寝汗も酷い。
生理前だからだろうか。
いや、まさか、更年期!?((((;゜Д゜)))ガクブル


東京は初秋。
巷では寒がり女子が流行っている。
何かを羽織って小動物のようにプルプルと寒さに耐えている女子こそがモテるのだそうだ。
そんな状況の下、半袖で元気いっぱい闊歩する私。

一人熱帯雨林気候。
急に起こる機嫌の悪さはスコールのせい~。
うっそうとしたジャングルは剃り残したすね毛~。


火照りに堪え、やっとこさ迎えた金曜日。
しかも給料日。
ひゃっほう!!

林真理子先生の「アスクレピオスの愛人」を購入。


昼は崇高な使命に身を捧げる女医。しかし白衣を脱いだ夜の彼女は、どこまでも罪深き女……WHOのメディカル・オフィサーとして感染症の最前線で働く志帆子。命を賭してウイルスと戦う彼女が本当に求め続けているものとは? 純粋であるがゆえに残酷で、ひたむきさゆえに奔放――。男たちを翻弄してやまない、マリコ文学史上最強のヒロイン誕生!東京、ジュネーブ、アンゴラ、バンコクを舞台に、さまざまな問題を抱える現代医療の世界を鮮烈に生き抜く女を描く、衝撃のメディカル・ロマン。

…とのこと。
なんともそそる内容である。



風呂上がりに読もうっと。

火照り、早く治まらないかな。




旅と恋

2012年09月27日 23時01分33秒 | Weblog
小室哲哉氏の音楽が好きである。
メジャーなものから、マニアックなものまで。

小室氏が手掛けた歌で「TOO SOON」という歌がある。
小林幸恵が歌っていた。

破綻寸前の恋人との関係を歌った切ない作品である。
作曲は小室哲哉、作詞は小室みつ子。神コンビ。


小林幸恵は、「ASAYAN」というオーディション番組でデビューした。
この歌をニューヨークのアポロシアターで歌ったと、番組内で放送されていた。
そのせいだろうか、この歌を聴くとニューヨークを思い出す。

2年前の夏休み、あの街を一人でさ迷った。
アポロシアターには行かなかったのだが。

ビルの谷間で迷子になり、絶望しつつも、なんだか心のどこかでは自分が置かれた状況を楽しんでいた。
仕方がないのでファーストフード店にたむろする若い少年たちに道を訊ね、なんとかホテルに帰れたというスリリングな経験をした。
帰国して、家に着いたとき、この上なくほっとしたことを覚えている。





旅から帰ってきた時と、ひとつの恋が終わった時。
唐突だが、それらの安堵感は非常に似ている。

両方とも終わった時はとても寂しいのであるが、やっと家に、やっと本来の自由な自分に、戻れたのだ…という単純な安堵感が酷似していると思う。
旅行中、恋愛中、それらの時間はあっという間に過ぎていくという共通点もある。


摩天楼の谷間で、恋の終焉を感じつつも強く生きる一人の女性。
「TOO SOON」の中の彼女は、あの街の雑踏の中で、人知れず小さな安堵のため息を吐くのだろう。



小林幸恵 yukie kobayashi -TOO SOON-


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湧き出でる欲望

2012年09月27日 22時45分05秒 | Weblog
帰りに喫茶店で、納豆スパサラダを食した。
ピザ屋なのだが、いつもこればかりを注文してしまう。
野菜も取れて身体に良さげ。さっぱりしていて美味しい。





後輩女子が、旦那さんにネックレスを買ってもらったもよう。
いいなあ。
吉熊上司におねだりしてみた。
「私もネックレスが欲しいです」
と。難の脈略もなく言ってみた。
「何で俺が!?」
とニヤニヤする吉熊上司。

ここのところ、アクセサリーを買っていない。
そろそろ新しいイヤリングが欲しい。


最近、欲しいものが増えた。困る。
髪がサラサラになるイオンドライヤー、デパートで見たパンプス、マキアージュのアイシャドー。
やれやれ…金がかかる女だぜ。





来年の夏に予定しているロンドン旅行やそろそろ考えなければいけないマンション購入計画、…貯蓄を意識すると途端に欲しいものが出てくる。これはどういうことなんだ。抑圧された中での方が、欲望はイキイキと輝くのだろうか。

明日は給料日。
欲望とうまく折り合いをつけませう。


限りない欲望 - 井上陽水 《歌詞付き》 アルバム「断絶」より




水瓶座 2

2012年09月26日 23時33分22秒 | Weblog
水瓶座について興味深い記事を発見した。


性格
無鉄砲、反世間的、ブッツンタイプは、まさに水瓶座に代表される。人生はこうあるべきだと決めつけない自由至上主義者だが、育ちのいい人の場合、まれに保守的な考え方をする人もいる。 また我が強く、個入主義なので、自分のやりたいことは絶対にやり通す。ひとつのことをする場合でも、みんなより先走る傾向があり、しかも飽きっぼい。人に対しての好き嫌いが激しいけれど、顔に出さないクールさも。 物おじしない性格で、ひとつのところにジッとしていないクリエイティブ派。

→人生はこうあるべきだと決めつけない自由至上主義者…激しく同意。



仕事
この星座の人ぼど、非生産的な仕事運を持つ人はいない。つまり、オートメーション式の退屈極まりない職業より、自由で楽しい創造的な仕事が向いている。 みんなと同じことをするのがイヤな、組織には向かない個人主義者だから、大企業に入ったりすると才能が活かせない。事務職は無理で、デザイナー、医者、スポーツ選手、音楽家、天文学者、何かの研究家、芸術家、レーサーのような、オリジナリティを要求されるものがいい。 仕事に飽きたらそれに固執せずに、次の仕事を見つけること。

→「非生産的な仕事運」…ひどいなあ。「事務職は無理で…」って。今の仕事、向いていないのかしら。



恋愛・結婚
平凡な男性よりも、インバクトのある個性的な男性を求める。だから、その相手の人柄が多少悪くても、一向に気にしない。若いうちは特にその傾向が強く、年をとってもあまり変わらないけれど、少しずつ男性の好みが変化してきて、人間の幅が広く、理想を追求している男性に魅力を感じる。
恋愛においては、精神面を重視するタイブなので、行為自体は重要に思わない。 結婚は、すごく早いか遅いかのどちらか。結婚そのものに興味を持つというより、人生のパートナーを求める人が多い。

→どうでもいいです。興味ない。私の幸せはそこにはない。



人間関係
変化を求めるあまり、多くの人と親しくするのが水瓶座。とっぴなことやハブニングを好むこの星の人の人間関係は、はっきりいって変わっている。 ひとりの人とじっくり語し合うというより、とにかくインパクトの強い方にあちこち飛ぴ回っているという感じ。でも、長時間、多人数の中にいるのは苦手。 人に話を合わせる術はまさに職人的な凄さがあるけれど、自分の意見はしっかり持っている。調子よく見えるけど、本当は人間関係に関しては不器用。 もともとマイペースなので、無理して上手くやろうとせずに、自分の好きな方に流れたらいい。

→「長時間、多人数の中にいるのは苦手」…これも同意。疲れるんだよね。



相性
○...魚座、蟹座、蠍座(頭脳派なので、共鳴してくれる感覚派が合う)
×...牡牛座(金銭に固執するようになる)

→やっべー。吉熊上司、牡羊座だYO!
後輩女子Cちゃんは蟹座。



交際方法
理想を理論で語れる人に興味を持つ。

→理論は苦手なんだが。


占いってあまり信じないのだが、水瓶座の特性について書かれたものを読むと、けっこう納得してしまう。
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城壁を前に

2012年09月26日 23時07分30秒 | Weblog
午前中、業者さんと打ち合わせ。
デザイナー含む4人VS私一人。
超緊張した。

やっぱり、社外の人間と意見を擦り合わせたり、駆け引きしたり、この仕事は面白い。
反面、責任重大なんだが。


これまで何種類かの店舗用制服の作成を担ってきた。
社内の人間と業者との間に入り、霹靂することも多々してあるのだが、店舗スタッフが自分の手掛けた制服を着ているのを遠目で見ると嬉しくなる。巣立って行った我が子の様子を物陰から見守る母親の気分である。

今日のデザイナーは、かなり実績がある人らしい。
一見普通の初老の女性なのだが、靴やパンツの形が洒落ていた。

どんな制服が出来上がるのだろう。
今ある在庫の兼ね合いや、スケジュールなど、考えることは盛りだくさんなのだが、満足のいく結果を出したい。


定時に上がり、図書館へ。超久々!
勉強の仕方、忘れちゃったよ。てへっ。
てかさー、準がなくなったら、超難しくなっちゃって、びっくりしたぜ…秘書検定一級。
来年1月までにテキストを一通りまとめ、春先までに問題を解きまくり、6月までに暗記しまくるという壮大な計画に基づき、こつこつとやろう。

仕事、勉強…目の前に立ち墓だる巨大な城壁を前に吐いたため息が、そっと秋の冷えた空気に溶けていった。


城壁というとこの歌を思い出す。
In The Forest~Carol (Carol's Theme II)




喫茶店で夕ご飯兼一服。


明日も頑張ろう。





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「対岸の彼女」(角田光代)

2012年09月25日 22時45分00秒 | Weblog
「ふたりならば、負ける気がしねえ!」とは、ヤンキーとロリータの少女の友情を描いた嶽本野ばら先生の「下妻物語」のコピーだが、この角田光代の「対岸の彼女」の中盤で、あのキラキラとした青春期の友情への、祈りのような感覚が蘇ってきた。

さばさばした旅行会社の女社長・葵。
その下で働くことのなった内気な主婦・小夜子。
働く女と主婦の対立みたいなことが描いてあるのだろうという先入観があったのだが、あまりそういう感想を持たなかった。

本作品は、現在の葵と高校時代の葵が交互に出てくる。
高校時代の葵はどちらかというと小夜子のような内気な少女で、神奈川で酷いいじめにあい、群馬に引っ越してきた。
そこで魚の子と書いて「ナナコ」と呼ぶ、不思議な少女と友達になる。
一人でもへっちゃら、いじめに遭っても「私の大切なものはここにはないから」と気にしないナナコ。

放課後、二人で川辺でおしゃべりをしたり、友情を深めていく。
夏休みに二人で伊豆のペンションにアルバイトに行くのだが、それが葵とナナコの運命を揺るがす。

家がひどく荒んでいて、そこには「帰りたくない」と伊豆の駅のホームで泣くナナコ。
葵はそんなナナコの気持ちを汲んで、「二人でどこかに行こう」と逃避行に出る。
二人でならば、きっといい未来が待っている、そこへ向かうのだ…と。
精いっぱいの変装とアルバイト料だけで横浜のラブホテルを渡り歩き、二人は、後に世間を賑わせる事件を起こす。
結果、二人は離ればなれになった。

ナナコに会いたいのに会えない、部屋に閉じこもりっきりの葵。
「レズビアン女子高生。自殺未遂」という週刊誌の見出しとこの二人の尊い友情とのギャップが切なかった。

角田光代は「八日目の蝉」でも「三面記事小説」でも、世間一般で流れる週刊誌ネタと実際とのギャップを描くのが本当に上手い。「本当は違うんだよ」と言いたいけれど言えない辛さとか、秀逸。

いつしか葵はナナコのようなさばさばとした性格になり、社長になり、小夜子と出会う。
仕事が軌道に乗り、ノリで熱海に行く葵と小夜子と娘のあかり。
かつて高校生だった葵とナナコに似た眩しい友情が海に反射する光のように横たわっていた。
しかし、ちょっとした立場の違いから出た言葉や感覚のずれで歯車が一気に狂う。

高校時代の葵:ナナコ=小夜子:社長になった葵…という方程式がずっと脳裏にあったのだが、最後、上手い具合に裏切られる。希望が見える清々しい終りだったので、読了したときの爽快感が半端ない。

あの事件の後、葵はナナコと会っていない。
しかし、それでいいのだと思う。
孤独だった高校時代の葵を救ってくれたナナコは、大人になった葵の血となり肉になって、やがて小夜子を救ったのだから。

嗚呼、本当に良い作品だった。暫くは思い出すだけで涙が目を潤すだろう。



私にも、ナナコや葵のような「この子とならば、なんだってできるような気がする」という友達がいる。
そんな彼女たちの面々を思い浮かべて読んだ。


Tommy Heavenly6 - Hey My Friend (lyrics)



私の中の女友達のテーマソング。
映画「下妻物語」のエンディング。









思い出への導入剤

2012年09月25日 22時14分54秒 | Weblog
睡眠導入剤マイスリーを飲んだあとの健忘状態ったら本当に酷い。
秘書検定の前に気安く2倍にしてしまったもんだから、その効果は覿面である。
他人のblogに二重書き込みとか。しかも書いた内容を覚えていないのだから恐ろしい。
他にも、服用後に眉が伸びまくっていることに気付いたが最後、殆ど剃り落としてしまったり…。翌朝、どこのヤンキーかよ?!と鏡に問い掛ける。嗚呼、恐ろしい。

昨夜は、知らぬ間に変なアプリをダウンロードしていた。
「らくらく睡眠アプリ」
とういうアプリだ。
六法が読めたり、「学問のすすめ」などの文学が読める。
昨日、「風の又三郎」の冒頭を読んだまでは記憶しているのだが、今朝起きたらどの部分で寝落ちしたのかさっぱり…。どっどど…。
自らの作品が睡眠への導入に使われていることを知ったら、宮沢賢治はきっとがっかりするだろう。




先日、「五瓣の椿」というドラマの再放送を観ていた。何気なく観ていたのだが、エンディングで聞きなれた声が聞こえてきた。華原朋美の「あなたのかけら」だった。
小室作品ではなく、あまり興味がなかった歌だったが、久々に聞いたらいいじゃないか。
「あはたのかけらをください」…悲痛な繰り返し。
あれは失恋を体験しなければ理解できないし歌えない。

朋ちゃん、可愛い~。超大好き。


そう言えば、globeが活動を再開するらしい。
当面はKEIKO抜きでの活動らしいが、嬉しい。
昔、ファンクラブに入っていた。今も好き。
小室さんの曲は、青春時代を思い出すとき、導入剤になる。
globe、華原朋美、篠原涼子、大賀埜々、鈴木あみ、観月ありさ、トーコ…彼女たちの歌声は、思い出を脳裏にくっきりと彩る。

大人とは悲しいもので、思い出に浸れる時間は限られている。
眠りを中断する目覚ましのように、仕事や家事が自らの存在を主張する。
思い出に浸ることを一時中断し、「よっこいしょ」と今いる現実に目を向ける。

そんな毎日。

思い出からの励ましは、明日への導入剤。

globe - SWEET PAIN (Live)




クライマックス

2012年09月24日 23時29分31秒 | Weblog
定時に上がり、喫茶店で「対岸の彼女」のクライマックスに向かう。
ダメだ…。
ページが残り僅かになるに連れて、涙がにじみ出てくる。
まさか喫茶店で涙を流すわけにはいかず、一旦、ページを閉じた。
飛び立つ前に助走を止められてもどかしい気分と、楽しみが延びた安ど感が混じった気分。
でも感情を解き放つ時は、思いっきり、したい。だから我慢した。

父もそうらしい。
小説の最後の部分を読むとき、殊更、感情を解放してなだれ込む時は、自宅の自室でこっそり、でも大々的に行うらしい。
我々父子の間では、それを「寸留め」と読んでいる。

「この前、亮子、寸留めしちゃったよ」
「あ、パパも。諸田玲子で寸留め」
「諸田さんの何の作品で?」
という謎めいた会話を展開している。

で、さっき、読了。

感情は水滴になり、化粧を流していった。
ゴールを家で迎えて正解。

小説で泣くなんて、嶽本野ばら先生の「十四歳の遠距離恋愛」以来かもしれない。

遅くなってしまったので、感想は後日。


Hallelujah

2012年09月23日 23時37分56秒 | Weblog
マイミクあやみちゃんのカキコミを見て、中学時代を懐古。

我々の担任はB型水瓶座の、陽気で自由主義な男性教師だった。
名前はツネヲ。
しかも、彼、ずっと1年から3年まで私の担任だった。

チョークを片手で弄びながら、「…な、…ね、…な?」と生徒の反応を見るという特技を持っていた。
ちなみに教科は理科。私は理科が大の苦手で、3年生の夏の実力テストで44点を取り、彼をがっかりさせた。
(だってイオンとか分からないんだもの)


彼にはサラリーマン時代があったそうだ。東京で毎朝満員電車に揺られていたとかなんとか。入社試験の面接で「特技は木登りです」と言ったとか。
兎に角、変な人だった。

普段は軟式なツネヲだったが、進路相談は、かなりクールだった。
「○○高校なんてどうでしょうか?」
とちょっと上の学校を言おうものならば、
「あ、無理ですね」
と、きっぱり。

彼はそんなにガミガミ言うタイプの人間ではなかった。
風紀検査とか、やらされている感がアリアリだった。
それに、校則を犯してまで何かをやらかすっていう生徒は皆無だった。


私たちの意見を第一に考えていたツネヲだったが、唯一、譲らなかったものがある。
合唱コンクールの自由曲の選曲だ。
頑として「『ハレルヤ』にしような、ね?な?」と、ツネヲの一存で決めてしまったのである。女子の大半は「遠い日の歌」が良いと言っていたのに。当然、女子の間ではブーイングが起こった。しかし、我々は放課後も練習を重ね、時には朝練までした。
結果は11クラス中、3位に入れなかった。

でも、「ハレルヤ」で良かったのだと、今になって思う。
まだソプラノの部分、歌える。
たまに、高校時代、アルトを歌った母とカラオケで一緒に歌える。

Handel - Messiah - Hallelujah Chorus



卒業式のあと。
最後のホームルームで、
「こんなに良いクラスは初めてだった~」
と泣いたツネヲ。

「ハレルヤ」を聞きながら、あの春の日を思い出した。

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追いかけてくる時代の合間で

2012年09月23日 22時42分22秒 | Weblog
上尾にある天然温泉「花咲の湯」に行く。
口コミ評価が高くて、前々からずっと行きたかったスパだ。

大宮駅から、ニューシャトルに乗車。
これ、ずっと乗りたかった。ニューシャトルの存在を知って早16年。やっと念願が叶った。
素敵な乗りものだった。


原市駅で下車。
雨の中、4分ほど歩き、「花咲の湯」に到着。
ベトナムを意識した内装に心がほっとする。


フロントで説明を受け、受付。
さっそく2階へ。
脱衣場で素っ裸になり、身体と顔を洗って、露天風呂へGO!

「源泉かけ流し」

(画像はHPから拝借)

ちょっとぬるっとした、温い風呂。
あ~、極楽じゃ~。
幸せ。
肩から上が冷っとするのに、身体がぽかぽか…露天風呂の醍醐味を十分に味わう。


室内のジェットバスもよかった。
高圧水流で全身のつぼを刺激。
コリが酷い肩甲骨の内側や仙骨あたりを意図的にぐりぐりと。
悶絶の境地。
ジェットが強すぎて、鉄棒を握っていないと、たまに水中で飛ばされそうになる。

(画像はHPから拝借)


体を拭いて、岩盤着を着用。
シートを持って、1階の岩盤房へ。


「彩の部屋」へ。

パワーストーンを床一面に敷き詰めている岩盤房。
平たい御影石のような石に寝っ転がる。床からじんわりと熱が伝わってきて、汗が噴き出る。皮膚が湿ってきたと思っているうちにあれよあれよという間にそれは水滴となり、やがて流れていくのである。それが、見ていて飽きない。
身体は辛いのに「あともう少し…もう少し」と、気付けば30分ほどいた。腰の奥の方にじんわりと熱が届き、腰痛が軽くなったような気がする。何より静かなのが良い。熱さに耐えながら、無になれる。修行僧の心境である。
結局、岩盤着が搾れるぐらい汗が出た。


お腹が空いたので食堂へ。
ちゃんと喫煙席があったので助かった。
きつねうどんを食した。油揚げの甘しょっぱい味、美味しい!!



ここの従業員の接客は素晴らしい。
どの人も笑顔できびきびとしていた。


再び岩盤浴へ。
ゴロゴロした岩塩が敷き詰めてある「華の部屋」で寝転んでひたすらまったり。ちょっと痛いのだが。
ここには大型のテレビがある。普段NHKしか観ない私にはCMなどとても刺激的であった。


少し休んで、また風呂へ。
もう外は真っ暗だった。


つぼ湯に浸かる。
胴体だけをつぼの中に浸し、手足はつぼの外へ。自然と空を仰ぐ形になる。不格好な自分の足の指の先には、湿り気を帯びた曇天の夜が広がっている。横には百日紅の花が闇夜にぼんやりと浮かんでいた。

丸いつぼの中で体を丸め、ふと自分が生まれる前の胎児だったころは、きっとこんなんだったのだろうと思った。世の中の汚れを知らない無垢で、安らかだったあの頃。胎児だった頃の私は、母が興じるパチンコの音に反応し、よく動いていたのだそうだ。「よく動いていたから、きっと男の子だろうと思った」と母ヨーコたん談。つぼ湯に浸かりながら、ふと軍艦マーチが聞こえたような気がした。


(画像はHPから拝借)

他の風呂も一通り堪能し、ロウリュサウナでミントのアロマの蒸気を浴び、高級そうなシャンプー・コンディショナーで髪を洗った。

嗚呼、もう極楽の境地。
すっかりリフレッシュできた。


H Jungle with tの「WOW WAR TONIGHT~時には起こせよムーヴメント~」で、

「温泉でも行こうなんて いつも話している
 落ちついたら仲間で行こうなんて でも
 全然 暇にならずに時代が追いかけてくる
 走ることから 逃げたくなってる」

ってある。


一人でも十分楽しめた。
追いかけてくる時代の合間に、ちょろっと行ける郊外のスパの存在に感謝。
「花咲の湯」、とても気に入った。また来ようと思う。

来週もちょこし忙しい。
頑張りましょう。


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水瓶座

2012年09月23日 11時32分20秒 | Weblog
こんな記事を発見。

結婚するより1人が楽しい!? 「おひとりさま」がエンジョイできる女性の特徴


 以前は、女性が1人でバーやレストランを訪れると、店員に、「おひとりさまですか?」と少々怪訝そうな顔をされたものです。未婚、晩婚化は確実に進んでいます。国勢調査では、30歳以上の女性の未婚率は年々上がっていて、30〜35歳の女性のうち、3人に1人が独身だということが明らかになりました。しかし、今は、ひとり客専用のカラオケ店、ひとり客用のプランがある温泉旅館、ひとり客大歓迎の焼き肉店などもたくさんできています。これまで2人以上でしか楽しめなかったことが、1人でも気がねなく楽しめるようになってきているのです。

 無理をして結婚をする必要はない。最高のパートナーが見つかるまでは、「おひとりさま」生活を思う存分楽しもうと思う人が、増えてきているのではないのでしょうか?

 そこで今回は、ひとりの時間を自然に楽しめる「おひとりさま」が似合う星座ベスト3をご紹介します。

■第3位……山羊座
 キャリア志向が強く、仕事をバリバリがんばる山羊座女性。結婚したら仕事を辞めてほしいなどと言われたら、結婚を断ってしまう可能性大です。だから、誰に気がねすることもなく、仕事に打ち込める「おひとりさま」生活は、結構合っているでしょう。夜遅くまで残業をした帰りに、1人で高級レストランに入り、ワイングラスを片手においしい料理を味わって食べる。きっと、そんな優雅な1人の時間を楽しめるはずです。

■第2位……牡羊座
 「これをやりたい!」と思ったら、すぐさまやらなくては気がすまない牡羊座女性。誰かを誘っている時間はもったいないと思うため、どんな場所へもサッと1人で行ってしまいたいはず。だから、身軽な「おひとりさま」生活はきっと心地よいでしょう。突然旅がしたくなったら、1人で新幹線や飛行機に飛び乗り、目的地へ。そして、目についた旅館にチェックイン。旅館で働く人や、同じ旅人に積極的に声をかけて、コミュニケーションを楽しむ。そんなことを平気でできてしまうでしょう。

■第1位……水瓶座
 1人の時間が必要不可欠なのは水瓶座女性。例えば、友達と飲んだ後は、ひとりでもう一度じっくりお酒を味わい直したい、などと思うのではないでしょうか。帰宅途中、1人でバーに立ち寄ったり、自宅で高級ワインを自分だけのために開けたりするこおtも。カラオケも、下手な歌に拍手を贈ったり、好みではない歌を延々と聞かされるのは苦手。無理をして誰かとカラオケで盛り上がろうとするよりも、1人で好きな曲を熱唱するのがきっと好きなはず。まさに「おひとりさま」生活がぴったりです。




水瓶座、堂々の一位!!
昔から、本当、自由を愛していた。
一人、大好き!
一人ディズニーランド、一人吉牛、一人カラオケ、一人海外旅行・国内旅行、一人温泉、へっちゃら。チャラヘッチャラ。

幼少時代、私は「こえだちゃん 木のおうち」を与えておけば、一人で2時間でも3時間でも遊んでいたそうだ。
あとは庭でアリと戯れたり。
一人が好きすぎて、中学高校時代は帰宅部を選択。
担任ツネヲには心配されたけれど(非行に走らないかとか)。
非行に走るどころか、夕方のドラマの再放送を観たり、ファミコンをしていた。
放課後まで人といたくなかった。

そう言えば、担任ツネヲも水瓶座。
「あのクラス、変ってるよね」
と他のクラスの子が囁くほど変ったクラスだった。
文化祭の出し物が「人体神秘の世界」と題した、口から肛門までの段ボール製の巨大迷路だったり、合唱コンクールの自由曲が「ハレルヤ」(英語)だったり。卒業写真を校庭で、しかも机を並べて教室を再現した様子で撮影とか。まったくもってフリーダム!!


当社の会長、副社長も水瓶座(←有価証券報告書で調べた)。
会社で気が合う同僚も水瓶座。
友達もほとんど水瓶座。
ビバ・水瓶座。

しかも血液型も自由を愛するB型の私。
もうね、なんつーのかな。フリーダムの塊。

そこに
3位の山羊座→母
2位の牡羊座→父
の血が混ざってるもんだから、もうちょっとしたサラブレット級。優駿。
客観的に観ると、母はともかく父は結婚には向いていないと思う。


人はこうあるべきだ、常識ではこうだ、だからあなたもこうしなさい…って言われるのが昔から苦手。
自分で目標を決めて達成することは好きだし、自由って言っても他人に迷惑を掛けないように一応は心がけている。
でも本当、集団行動とか無理。疲れる…。

さて、早く起きた日曜日。
気ままに何をしましょうか。





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