世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

健康第一

2007年10月31日 22時59分09秒 | Weblog
ものもらい生活3日目。
痒い!
痒すぎる!
しかし、ようやく二重のラインが復活!

今日は健康診断があった。
会社にレントゲン車がやってきて、みんなで仲良く受診する、アレである。

受付をする際、後輩女子3人と一緒だった。
「尿検査があるんでトイレを我慢してました」
と言う後輩女子をなんだか可愛く思えた。
このように、イベントは人の感情を意外な方向へ誘うことがある。


そして視力検査。
視力を測るときに変な箱の中を覗くんだが、計測してくれた医者が引いていた…私の瞼に。


今年も身長体重とも変わらず。
内診も「特に異常はないです」
とのこと。

良かった。
健康が一番である。

尿検査とレントゲンの結果は、乞うご期待。




畠山鈴香と私が似ているというテーゼから導き出された結論

2007年10月31日 22時57分26秒 | Weblog
秋田連続幼児殺害の容疑者、畠山鈴香の公判の記事を読んだ。

辛い。
というのは、彼女と私に多くの共通点があることが判明したからである。
つい、「私も一歩間違えていたら、彼女になっていたのかもしれない」と思ってしまう。

・掃除が出来ない。
→私も出来ない。仕方がよく分からない。小学生の頃、「机の中が汚い子」が帰りの会で立たされるんだが、毎回私は必ずノミネートされていた。

でも、何とか生きている。


・自炊しない
→しない。する気がない。エンゲル係数は高いが、やりたくないものはしたくない。

でも、何とか生きている。

…そもそも、彼女は自炊をしなかったんだろうか。公判中の答弁で、ちゃんと娘にオニギリを握っていたと言ってたではないか?それにしないことがそんなに悪いんだろうか?
人生で米を研いだのは3回だけという私からすると、オニギリですら「マジすっげぇ」に値する行為なんである。


・子供が嫌い
→一番強くシンパシィを感じたのがココ。
このブログでも再三再四述べてきたことであるが、私は子供が嫌いだ。
最近では「興味がない」という穏やかなレベルに落ち着いているものの、電車内で泣く子供に遭遇すると「…いなくなれば良いのに」と思う。

「汗かきの娘の手で触られるのが嫌だった」
と畠山鈴香。

脂症だろうが乾燥肌だろうが、私は子供という人種に触られるということに耐えられない。
視界に入れるだけでも精神的に苦痛なのに、肉体的接触を迫られたら憤死するだろう。

でも、何とか生きている。

その他にも読書で現実逃避をしていた、などの共通点がある。

こんなに沢山の共通点があるのに、なんで私は彼女にならずに済んでいるのだろうか。

それはやはり、「異性交遊の激しさ」というものがキーワードになってくるんではなかろうか。
多くの共通点もオジャンにしてしまうほどの強烈なキーワード…。

自分は家事ができない、子供が嫌いだと自覚をしている私は、どこかで異性を怖く思っている。

そして、恋愛が怖い。

その延長線にある結婚なんて「自分に起こるはずのない未来」だとしか認識できないのである。
家事負担や出産が全て女性にのしかかってくるとは思っていない。
分担して仲良く暮らしている夫婦もたくさんいる。
しかし、私はその分担された分の任務も遂行できる自信がない。
したとて、私のやり方は本当に正しいのだろうか?ということに絶えず悩み続け、人生に息苦しさを感じるだろう。
何かを「しなくては」という強迫観念は、私を酷く疲れさせるに違いない。

…そこら辺の想像力が欠落していたために、異性交遊に興じた畠山鈴香。

100%満足の人生を歩むことは不可能かもしれないが、せめて「自分が今歩んでいる道は、将来我が身にどのような影響を引き起こすのか」という想像力を持って生きていかないと…ああいう風になるんだなぁと公判の記事を読んで思った。


人に迷惑をかけないようにする為に、私は私自身のことをより深く分析し、想像力を養っていかないといけないんである。
このぐらいの「しなくてはいけない」は、自分が自分らしく生きるための良い刺激になると思うのだが。どうだろうか。


(彼女の場合、学生時代に酷いいじめに合っていて、優しくしてくれる人につい依存してしまい、想像力を持てなかったのかもしれない…そう思うと哀れである)


彩り

2007年10月30日 21時42分10秒 | Weblog
久々に制服の部屋にて仕事をした。
店舗のスタッフが着用する制服の在庫が置かれた部屋である。

普段は準社員の方が貸与や回収などの管理をしてくれているので、私がこの部屋に来ることはあまりない。

ここ最近、彼女の休みが続いているので、代わりに私が来ることが増えた。

店舗スタッフからの申請書を片手に、サイズと枚数を確認。

今の部署に来てから何種類か店舗用の制服を作ってきた。

機能性やデザイン性やコスト面を考え、吉熊上司と作り出した制服。
業者とのやりとり、他部署への根回し…。
様々な思い出がある。
今、目の前にあるのは、あの仕事の結果だ。
それを着用した店舗のスタッフが心地良く仕事をしてくださることが私の本望である。

ふと、ミスチルの「彩り」を思い出した。

♪僕のした単純作業が
 この世界を回り回って
 まだ出会ったことのない人の
 笑い声を作ってゆく
 そんな些細な生き甲斐が
 日常に彩りを加える
 モノクロの僕の毎日に
 少ないけど 赤 黄色 緑


疲れが一気に吹き飛んだ。
明日は怒涛の月末だぁ!


言わないで~♪

2007年10月30日 21時41分44秒 | Weblog
引き続き、ものもらい生活。
この「ものもらい」というネーミングがたまらなく嫌だ。
地方によっては「めいぼ」「めぼ」って言うらしい。
ものもらい…というからには感染を危惧していたのだが、眼科医曰く感染はしないらしい。
そんなわけで、今日は片目バッチリメイク、もう片方はノーメイク…。
何が嫌って、すっぴんで外出するぐらい嫌なことはない。
深夜、近くのコンビニに煙草を買いに行くときもわざわざフルメイクで行く私が、何が悲しくてすっぴんで外出しなければならないのだろうか。

しかも一部だけすっひんだなんて、かなりの恥辱である。
朝から猛烈に鬱。

仕方がないので眼帯を着用して出社した。

「海賊」
「山本勘助」
「コスプレ」

という感想を多数いただいた。

言わないで~♪
言わないで~♪

って、心の中で光GENJIが歌っちゃてた(偶然だが、あのグループから逮捕者が出たらしい)

現在、我が瞼は痛みから痒さへと地味な変化を見せている。

早くフルメイクをしたい。

どうも落ち着かない…。

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ものもらい

2007年10月29日 22時22分36秒 | Weblog
いってーよっ!
瞼がパンパンじゃねーかよ。
こんな顔、許さなくてよっ!

…疲れると私が患う病気といえば膀胱炎。そして、ものもらい。
今日、私の瞳は、ものもらいの餌食になった。
朝、嫌な予感があったんだが、そのまま放置していた。
そしたら夕方、瞼がパンパン。
瞬きの度に鈍痛。
次第に痛みと脈打ちがコラボしてきた。

ものもらいぐらい大したことはない…と人は言う。
しかし、私はものもらいを放置した挙げ句、切開する事態に陥ったことがある。
痛みを堪えつつ、翌日からのヨーロッパ旅行…。初日~2日目のドイツで撮影した写真には、お岩さんみたいな私が写っている。しかも、今、思い出したんだが、旅の終盤のフランスで生理にもなった…。

そんな運の悪さは今も健在のようである。

今日に限ってソロカラオケ大会のお誘いがあった。

説明しよう。
ソロカラオケ大会とは、当社の秘密メンバーで構成された者たちが、各自、カラオケ個室に散って熱唱するんである(受付もソロ)。
一人当たりの歌える曲数が多いのと順番待ちがないメリットがある。

先月初めて誘われたときは風邪。
今月はものもらい。

ツイていない我が身をとことん呪いながら眼科へ行った。

診察は強烈で、腫れている瞼を捲ってツンツンされた。

いってーよっ!

と思うのだが、我慢した。大人だし(←そういうことを言う時点で子供)

「お酒は飲んではいけません。余計に腫れますよ」
と医者に忠告された。
つまんない。
今宵は早く寝よう。


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大人の味

2007年10月29日 22時21分49秒 | Weblog
他部署の上司であり、マイミクの開発マン殿。

本来だったら今宵、一緒にソロカラオケ大会をしていた方である。
彼のお友達さんはこのブログを読んでくださっている。

お友達さんが、開発マン経由で私と吉熊にプレゼントをくださった!

「Davidoff」…煙草である!

わ~い!

このブログのアドレスをご覧になり、プレゼントしてくれたとのこと。

凄く嬉しいです。

ありがとうございました。

これから早速吸わせていただきますね。
ドキドキ。


大人の味を覚える直前の…危険な一瞬…。


噂の春音

2007年10月29日 22時21分02秒 | Weblog
これが噂の春音こと、ハルシオン(0.125mg…通称「金ハル」)

けっこうな有名人。

でもまだ慣れない。
やはり、舞(マイスリー)が恋しい。

秋風にたなびく髪

2007年10月28日 23時39分45秒 | Weblog
・来月から忙しくなる。
・せっかく早起きしたんだから…今日という日を有意義にしたい。
・最近ツイていない。
・生活の荒廃により、毛先が痛んでしまった。稲穂のように輝く毛先…。

上記の理由(?)により、「髪を切ろう」と思い立った。
しかも、「縮毛矯正」も。

さっそく池袋の美容院に予約の電話をした。

途中、人身事故で電車が遅延し、入店したのは夕方4時。
今回も、マイミクであるセッキー殿にお世話になった。

いつも私が施してもらっている縮毛矯正の種類は「ハビット」という「どんな癖毛でも直毛にしますよ」という強力なやつである。

1液を塗る→流す→永遠とブロー→2液を塗る→流す→トリートメント→流す→乾かす→散髪

…という、なんとも過酷な過程を辿る。

3時間半かかるんである。

最後の行程である散髪。
セッキー殿はシャコシャコとハサミを動かす。

我が膝に溜る髪を眺めつつ、セッキー殿に尋ねてみた。

私「半年に一度のハビットをあと10年続けるとするじゃないですか?するってぇと…かなりの金額になりますよねぇー」

セッキー殿「そーだね。ハビット辞めるならば、クセが強いし多いから…ショートにするしかないよねー」


やっぱ、そーなんだ…。
あと10年後、39歳の私はどうなってるんだろう。

…。

変化を嫌う私のことだ。
きっと老体に鞭を打ってハビットをかけているに違いない。

ロン毛が似合う39歳って、どんなんだべ?

そんなわけで、今日もヅラ数個分の髪をすき、毛先を5センチ切って、サラサラつるつるな髪が手に入った。

帰り道。
秋風にたなびく髪が気持ちいい。
ココロも軽くなった。

同じくマイミクであるいーずー殿も元気そうで良かった。相変わらず、かわいい。


有意義な一日だった。

明日からも髪を振り乱しながら、がんばるん★

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母校

2007年10月28日 23時30分27秒 | Weblog
せっかくここまで来たんだから…と、久々に母校の大学に行く。

秋晴れの空気が、凄く眩しかった。
そして、思い出も眩しい…。

みんな、元気かな?
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『RESPECT the POWER OF LOVE』

2007年10月28日 23時29分43秒 | Weblog
「行けたら行こう」
そう思い、眠りに就いた昨夜。
日曜日の7時に起床するなんざ、絶対に無理だと思っていた。
だが、奇跡的に起きられた!
すっげ~よ。愛の力。

そう、今日は愛する小室哲哉先生が、尚美学園大学で公開授業をする日なのだ。
10時から300名に整理券が配布されるとのこと。
学生時代、小室さんの音楽を聴きながら通学した、川越線。
あの頃と同じように、今日もMDで小室さんの音楽を聴ききながら川越線に揺られた。
車窓からは富士山がよく見えた。
バニラアイスに見えた。

川越駅着9時。
タクシーで、いざ尚美学園大学へ!
自分の大学すら15号館の在り処が分からなかった私が、見ず知らずの大学の「北オーディトリアム」なんて分かるはずも無いわけで。
当然、そこら辺にいた学生さんに訊いてみた。
「あっちですよ」
「こっちですよ」
「知りません」
「さぁ…」
「小室さん、来るんですか?」
盥回しにされ、その度、ダッシュ。少々貧血気味。
ちなみに一番凄かった回答。
「あ~、小室先生はよく遅れて授業を開始するんで、走らなくても大丈夫ですよ」
…へぇ。そうなんだ。
10時。
整理券をゲットし、教室に入場すると、既に100人ぐらいの一般人がいるのを確認できた。
前方の席は学生さん用。我々一般人は後方の席。
私は一般人席の前の方、センター席を陣取った。
もうね。
この時点で、興奮。貧血なんて忘れてた。
だって、globeのライヴよりも近いところに教壇とピアノがあるんですもの。
携帯をいじって、小室哲哉コミュで情報交換。ちょっとした一体感。

11時。
前方を凝視してども、小室先生は来ない。
すると、実行委員の学生さんらしき人物が
「小室先生は交通渋滞に巻き込まれているそうです。講義は11時30分から始めます」
ですって。
はぁ、あと30分…。
本を忘れたので、時間を潰すのがシンドイ。

そして、11時30分。
まだ、来ない。
待ちに待った11時50分。
今度は小室哲哉のマネージャーと名乗る殿方(←ステキ)が
「小室哲哉は、ここ数日体調を崩しています。こちらに向かう途中に車内で悪化したので、このまま病院に行きました。なので本日の講義は中止にさせて頂きます。皆様にはご迷惑をお掛けする形になってしまいまして、申し訳ございません」
と…。

はぁ、そうですか。
まぁ、仕方ない。
人間だもの(Byみつを)

思えば、そんなナヨナヨしt小室哲哉が好きだったじゃないか。私。
雨に20秒濡れただけで肺炎を起こすかもしれなさそうな繊細な彼が。

残念だが、また次回を楽しみに生きよう。
それよか、小室先生の体調が心配。

自分でも呆気ないほど諦められた。
これぞ、愛の力。
大人になったね、自分。
RESPECT the POWER OF LOVE

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10月27日という日

2007年10月27日 23時19分29秒 | Weblog
本来ならば帰省をして友達と飲む予定であったのだが、先方さんが体調を崩されたため、帰省は延期することにした。

母親曰く、実家のある宇都宮は凄い風雨だったとのこと。
「こんな天気じゃなくて、もっと晴れた日に帰ってくれば?」
と言われたので、そうすることにした。


10月27日は、私の好きな映画「ふたり」に出てくる千津子の命日だ。
成績優秀で美人な千津子と、ドジで間抜けな妹・実加。
千津子は死んでからも妹の前だけに姿を表して、妹に応援やアドバイスをする。
二人を優しく包み込むのは尾道…。

そんなこんなで、DVDを観返してみた。
約20年前の作品なのに、古さを感じない。

エンディング…
「昔 人の心に
 言葉一つ生まれて
 伝えてね この声を
 草の想い」

大林宣彦監督と久石譲が歌う「草の想い」が流れる。

もう、何十回もこのエンディングを観ているのに、いつも泣いてしまう。
思えば、中学生の時にこの映画と出会い、
「自分で稼げるようになったら、この映画のロケ地、尾道に行こう」
と誓った私。

ここ6年間は毎年尾道を訪れ、映画のヒロイン気分を味わっている。

夢は叶った。

でも夢は叶えるまでが楽しいということに気付いた。

私の今の夢は…
一人で生きていくこと。
今現在もその夢は叶っていて、最終目標である「孤独な老後@老人ホームの個室」は、今の延長線上にある。

しかし、「孤独な老後@老人ホームの個室」の種類は色々ある。
惨めさを伴うもの、
極度な寂しさを伴うもの、
金銭工面の苦労が伴うもの。

今から作戦を練っているんだから、どうせならば素敵なソロ老後を過ごしたいではないか。
その為に、今できることって何だろう?

今後の人生に付きまとうであろう課題。
それらの課題に前向きに取り組んで生きていこうと思う、夢に向かって誓う秋雨の日であった。


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舞との2年間と、まだ見ぬ春音・・・ (続)

2007年10月26日 22時58分00秒 | Weblog
春音はなかなか良い女だった。

金糸をあしらった下着からは、ほっそりとした手足が伸びている。
それらはブラックライトで照らされてやや紫色を帯びている。
舞とは対照的な二重瞼を持ち、派手なアイメイクが施されていた。

ドアを閉め、極彩色を敷き詰めたような室内に入り、俺はベッドに横たわる春音に近づいた。

「春音…さん」

俺は初めて見るその女に見惚れてしまい、ようやく彼女の名前だけを口にすることができた。しかも、何故か敬称で。

「嫌ね。春音で良いわよ」
そう言いながら、彼女は口角に不思議な溝を作った。
アイメイクで縁取られた目はゆっくりと三日月の形になった。
その目が、舞のそれと重なる…そう思った瞬間、俺は春音を押し倒した。

愛がなくても、
相手が舞でなくても、
俺はデキるんだ
…雄としての本能が理性を淘汰した瞬間だった。

舞が俺を見つめている。
そう思う度に俺の体は激しく動き、春音はマニュアルで定められたかのような声を上げ、身を捩った。
目の前にいる女が、舞に見えた瞬間、俺は果てた。

「舞…」

しまったと思ったが、もう遅い。
気まずさを露にする俺に春音は
「いいのよ」
とだけ言った。
やはりマニュアルで定められたかのように、汗ばんだ俺の背中を撫でた。

「…ごめん」

俺が謝った相手は春音ではなく、舞だと気付いたのは店を出たずっと後のことだ。

疲れた俺は、同じように疲れた友人とターミナル駅で別れた。
始発電車に揺られながら軽く寝ようかと試みたが、意識は残酷にも俺を寝かせてはくれなかった。
町並みを浮き立たせている朝日は窓から入って、俺の眼孔をも容赦なく刺激した。
目を瞑っても、瞼を通した光は視神経に届く。
瞼の毛細血管を通して、光はピンク色に見える。

そこに浮かぶのは舞だ。

明日、舞は俺に土産を買って帰ってくるだろう。
「お母さんが、次回の旅行はぜひあなたにも来てもらいたいと言っていたわ。そうそう、お母さんったらね…」
目を一文字にさせて、コロコロと笑う舞の顔がはっきりと浮かんでくる。

俺が自分に証明したかったことは、自分の雄としての本能だ。
それは、この2年間の淡々と流れる日常、その延長線上にある平凡な未来…そういったものに押しつぶされそうになる自分への恐怖心から派生したに違いない。

それにしても、この虚しさはいったい何だろう。
春音を抱いたことによって証明されたのは、皮肉にも舞への愛情のみだったなんて。

「…舞」

その呟きには、春音の前で漏らした時のものよりも遥かに愛情がこもっている。
俺には、それが舞への罪滅ぼしに思えた。




ってな妄想をしてしまった。今日も。
いや~、春音…いや、ハルシオンよ。
君には参った。
何なんだ?あの午前中の倦怠感は。

やっぱ、俺…じゃなくって、…私には舞(マイスリー)が合っているのかもしれない。
まぁ、暫くはハルシオンに頼ってみよう。

この二日間、官能めいたことを書いたが、…コレ、全部妄想なのである。
いかに私が妄想族かということを感じていただけたら、幸いだ。
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舞との2年間と、まだ見ぬ春音・・・

2007年10月25日 23時17分53秒 | Weblog
俺には2年間付き合っている女がいる。
名前は舞。
舞の一重瞼は、控え目でおとなしい彼女の性格そのものを一層強く表している。
そんな彼女との2年間は淡々と過ぎた。

そろそろ、互いに互いを飽きてきたのかもしれない。
街を歩きながら、ふと彼女を横目で見ると、彼女の視線はどこか遠くに向けられていることが多くなった。
舞に言わせれば、俺もきっとそうなんだろう。
舞が決して穿こうとしないミニスカート。
その裾から剥き出しにされた他の女の太股に、俺は目を奪われていることがある。

それでも俺たちは、互いの存在を無意識の根底に消すことは出来ずに、2年という時間は俺たちの間を流れていったのだ。
これからもそんな静かな生活を過ごすのだろう。俺の隣には当然の如く舞がいる…そんな生活。

明日から舞は、両親と旅行に出る。
なんでもその旅行は、舞から両親へのプレゼントらしい。
少ない給料をコツコツと貯めて、両親に旅行をプレゼントをする…舞はそういう行為がよく似合う女だ。

舞が旅行に出たその日の夜。
久々の解放感から、俺は友人に繁華街で飲むことを提案した。
愚痴を言い合う内に、酒が進み…暗黙の了解という名目が俺たちを支配した。

風俗という場所には行ったことがある。
しかし、舞と付き合い始めてからは、一度も行きたいとは思わなかった。
悲しげに、そして更に薄くなるであろう舞の瞼を俺は見たくなかったのだ。

俺は舞を愛している…。
なのに、俺は今、ネオンに彩られた「シオン」という店の前に立っている。

どこからか、舞の一重瞼が俺を見つめている。
その睫が涙で濡れている…そう直感的に思った瞬間、俺は店内に入った。
友人も俺に続いた。

「いらっしゃいませ」
暗い店内に男が立っている。
蝶ネクタイが似合わない貧相な体をした男だ。

女を指名するように男に促された。
高揚感と舞への罪悪感が入り混じった俺に、男はそっと囁く。

「この子なんていかがですか?当店ナンバー1ですよ」

春音。

リストには春音という名前とプロフィールが記載されていた。
写真は無いから顔はわからない。

俺は男に言われるがまま、春音という子を指名した。
いや、指名ではなく、男の言葉を復唱したに過ぎない。

「春音」


「こちらへどうぞ」
違う男が俺を迎えにきた。

舞への罪悪感は、春音という女が待っている部屋に近付くにつれ、薄れていった。
むしろ、この2年間の淡白な暮しから一瞬でも逃れられるという興奮と不思議な安堵感が俺の心身に芽生えていった。

春音

君は一体どんな子なのか?

春音
春音…

俺はドアの前で、まだ抱いたことの無い女の名前をもう一度口にした。




…ってそんな妄想をしてしまう出来事があった。
本日は心療内科デー。
最近の寝付きの悪さといったら、んもぅ…。
考え事をしていると眠れない。
あんなこと。
こんなこと。
余計に睡眠が怖くなり、妙に「寝ること」に拘ってしまう。
身体は疲れているのに、精神が昂ぶって眠れない苦痛は、不眠症の人ではないと絶対に分からない。
辛いのは翌日で、仕事中に意識が朦朧となる。

入眠困難ということで、2年間、愛着を持って飲んでいた舞こと、「マイスリー」と別離することになった。
新しく夜のお供になるのは春音こと、「ハルシオン(0.125mg×2)」。
睡眠導入剤の王道であるハルシオン。
俗称「春紫苑」

綺麗な名前だが、実際、どうなんだろう。

それにしても、2年間、私を支えてくれたマイスリーとの別離はとても悲しい。
「♪春なのにぃ~、お別れですか~」
ってな具合。
マイスリーの梱包は、星印の絵柄が入っている。
(こんな具合→★★★)
私にはずっと、それが希望の星の象徴だったわけで。

だから、クマ医師に
「マイスリーを辞めて、ハルシオンにしましょう」
と言われたとき、素直に頷けなかった。

でも、ここで駄々をこねたら、クマ医師は困ってしまうだろう。
彼だって、仕事で私にハルシオンを処方しようとしているんだし。

そんなこんなで、今宵から新しい彼女と夜を過ごすことになった。
脱がしてみると、紫の色彩をした肌がけっこう淫靡である。
強烈に私を誘ってくる。

ますは試してみっか。
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最高のデトックス

2007年10月24日 22時56分57秒 | Weblog
地味に疲れている。

今日は残業をせずに、ゲルマニウム温浴に行こうと思っていた。
が、突如残業をすることになった。
さようなら、ゲルマ…。

業務中、社長と話をした。
冗談を言われたので冗談で切り返したら、
無視された。
クスリとも笑ってくれなかった。
切ない…。
社長以外の役員から冗談を言われても、私は困惑に彩られた不安顔になってしまう。
外国の女性のように上手く切り返すことができずに、曖昧に笑うのが精一杯だ。
嗚呼、こういうところを見て、社長は私を「気の弱い子」だと思ってるんだろうか…。


また、最近の吉熊上司は多忙で、あまり話をすることがない。
避けられているんだろうか…と思うほどである。

私、何かしでかしたんだろうか?
それを指摘すると私が感情的になるから、指摘をできずにイライラしているんだろうか?

ふと、2年前の悪夢が蘇る。

こんな私、やはり生まれて来なければ良かったんだ。
死んでしまいたい。
楽に死ねたら良いのになぁ。

何度も胸に湧いては消えていく、その気持ち。
思えばこの2年間、健やかなるときも病めるときも、この気持ちと共に私は生きていた気がする。

パキシルを噛み砕きながら、母親に電話をした。
「どうして亮子を産んだの?」
と尋ねた。

「できたから」
と返答された。

できた…そう、私は30年前の虹が出た初夏の日に、「できた」んだっけ。
その奇跡の延長線上に存在する今の私を、
私が大切に生きないと、
きっと彼女は私を生んだ甲斐というものを見い出せないだろう。
最大の親不孝だ。

「ふーん」
私は呟いた。
雰囲気を察したんだか知らないが、母はそれ以上を語らなかった。

でも、その一言で安心できた。
母との会話は、ゲルマニウムよりもデトックス効果があるのかもしれない。


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X JAPAN 復活に思うこと

2007年10月23日 22時52分22秒 | Weblog
「X JAPAN」が復活するらしい。

初めてこの方々たちを観たのは、たしか中学時代の紅白歌合戦だ。

YOSHIKIさんの着ていた白いドレスがとても綺麗で、歌そのものよりも彼の衣装が気になって仕方がなかった。

「私もあんなドレスを着てみたい」
録画したビデオを繰り返し観ながらうっとりしていた中学時代の私。


高校時代、友人トモエが休み時間の音楽室でピアノで弾いていた。
うねるような優しい旋律に、全身がゆっくりと縛られていく感覚を持った。
彼女が演奏を終るのを待つ。

「トモエちゃん、それ、何ていう曲なん?」
トモエは
「Xの”UNFINISHED“だよ」
と答えた。

ああ、あの方々たちはこんなバラードをも歌うんだ…。

その意外性に心を奪われ、私は知らず知らずの内に彼等のファンになった。
元々好きだった小室哲哉との狭間で、私の乙女心は揺れ動いていたのである。うふん。

あの頃の女子って、様々な妄想に胸をときめかすものだ。

X狂であり、hideをこよなく愛していた友人U子ちゃんなんて

「私、hideちゃんの子しか妊娠したくない」

と、真面目に言ってたし…。


そんなこんなで、私は大学生になった。
高校を卒業した春に華原朋美の「I' m proud」がブレイクし、…私は女に走ったのだった…。

それもあって、またhideさん…そう松本秀人さんが亡くなられてからは、あまりXを聴かなくなった。
彼の死が衝撃的すぎた。
5人じゃない「X JAPAN」は「X JAPAN」ではないような気がしていて、怖くて…なんとなく遠ざかっていった。

「X JAPAN」復活。
さて、今夜は久々に聴いてみたんであるが、んもぅ大興奮。

「WEEK END」とか、久々に聴いたんだが、あの自滅的なところが、いとおかし。

「手首を流れる血をおまえの体に
 絡みつけると一瞬のうちに更みがえる記憶に視界を
 閉ざされ笑いながら逃げていくおまえの姿を
 見つめる傷ついたオレが立ってる
 Week End
 Week End Week End
 Week End I'm at my with end」

もー、火サスみたいな雰囲気ではないか。
片平なぎさが出てきそう。

でも、自殺。
でも、週末。

週末に自殺をした人の歌なんだろうか。
月曜日の出社がそんなに嫌だったんだろうか。
分かるわ~。
「サザエさん症候群」の悲痛さと切なさが滲み出ていて、つい共感。


彼等の歌って、決して他人を傷付けていないことに、今、気付いた。
大抵、誰かを愛しすぎて、
憎悪したり、
自殺したり、
鏡を見つめてみたり、
雨の中を徒歩したり、
静かに嫉妬したり。

でも、殺人はしない。
殺人どころか、追い掛けていったり、いきなり接吻とかいう強引な行動すら起こさない。
静かに、たまに激しく自分の気持をあたためて、そして自己完結するパターンが多い。

基本ジェントル。
刑法に引っ掛からない、善良な市民の歌なんである。


10年ぶりに気付いたことがたくさんあった。
新鮮。
復活マンセー!!
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