世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

2005年 47点(?)

2005年11月30日 22時35分07秒 | Weblog
上司から来年の手帳をもらった。
毎年、仕事用の手帳は会計監査法人からのいただきものを使用している。

11月も今日でおしまい。
カレンダーを見ながら「今年はいったい何だったんだろう」と思う。
正直、100点満点中、47点ぐらいだった。
自分に降りかかってきたものや自分の行いを客観的に見つめると、
このぐらいの点数が妥当なのではないだろうか。

今年は体力の衰えを如実に感じた年であった。
この一言に尽きる。
まさか胃薬と眠剤を常用するとは思わなかった。
大好物のマックのフライドポテトも、ミスドのオールドファッションも久しく口にしていない。大好きなものなのに、食べるのを躊躇してしまうなんて悲しいことだ。

あと、今年一番の変化はこのブログをつけ始めたこと。
気まぐれで開始したこのブログ。「世界の中心で、愛をさけぶ」なんて好きではないのに、語感が良くてブログタイトルに拝借してしまった。
こんなにも続くとは思わなかった。
今では生活の一部になりつつある。
毎日一時間。「何を書こうかなぁ」と自分を見つめる癖ができた。
また、ここで多くの方々に会えた。再会もできた。
開設して良かったと思っている。

あと一ヶ月で2005年のカレンダーはゴミ箱に弔われる。
47点の点数をせめて半分以上、いや満点に少しでも近付けられたらな…と思う。

コメント (7)

枯れ葉の教え

2005年11月29日 23時19分15秒 | Weblog
喫煙所仲間の他部署の上司に、
「髪、パサパサだね」と突っ込まれた。

やっべー。
気付かれた!

秋が深まり、空気が乾燥してくると、
元々様々な意味で乾いている私は、
他人からもしっかり確認できるくらい、干物と化すらしい。

指先や髪などの見える箇所は勿論、心も…。

最近、特に平日はあまり感動しなくなった。
更年期障害真っ盛りの母が、「歳を取ると無感動になるよ」と言っていたが、分かるような気がする。
毎日の忙しさに埋もれ、指や髪どころか、私は心の手入れまで怠っていた。

いつも通りの通勤電車。
いつも通りの通勤路。
ルーチンワークを淡々とこなしながら、無感動な自分を感じた。

別の建物に移動する際、気配を感じたので、ふと前を見た。

紅葉した葉が一枚一枚舞いながら落ちていた。
青空を背景に、落ちるのを躊躇いながら、はらはら…はらはら。
舗装道路に、秋が散る音が柔らかく響く。
「きれい」
忙しいのを忘れて、書類を握りながら暫し見とれてしまった。

来年、枯れ葉のダンスを見る頃、私はどんな私になっているんだろう。
今、培っているものが一年後に腐葉土になるって信じたい。

四季から教えてもらうことって、たくさんある。
四季が溢れる日本に於いて、
感動なんて、ふと視線を広げれば自然と得られるものなのかもしれない。

枯れ葉の潤沢な教えを、胸に刻む。

もうすぐ、冬。


コメント (4)

2005年11月29日 01時31分16秒 | Weblog
寄り道して一人立ち飲み。
色々考えることがあって、ふいに飲みたくなった。
お酒は弱いんだけど。いや、マジで。

体中の血管でアルコールが循環するのを感じながら、全てを忘れるのは気持良い。
耳の後ろがぼんやりして。
頭がずきずきして。

忘れちゃいけないこと、
忘れたくないこと、
何もかもがぼやけて見えて、
自分のことなのに
あっち側の他人事になる。

自分が、自分と離れ、自分を見つめる。
自分は自分と離れたいのか、離れたくないのか。
よく分からなくなってくる。

もうちょっと。
あと少し。
酔わせて。
コメント (2)

密会前の愛人

2005年11月27日 22時43分29秒 | Weblog
シャワーブースにて髪と体を洗う。
化粧して髪を乾かし、ヒルトンホテルのティールームで軽食とお茶をした。
吉熊はバッグで寝ていたので、私一人である。
女性一人、夜のホテルのティールームで軽食。

なんか。
なんか、なんか。
インビではないか?そう思うのは私だけ?

密会前の愛人みたいではないか。

ホテルって、ゴージャスな非日常を孕んでいるよなあ。
嗚呼、妄想が止まらない…。
コメント (2)

秋は夕暮れ

2005年11月27日 22時39分58秒 | Weblog
ヒルトン小田原スパ&リゾート。
元々第三セクターが経営していたが、この不況で経営権をヒルトンに売った云々ということを以前経済番組でやっていた。

ヒルトンホテルでは、お日柄が良かったのだろうか、結婚式が何件か開催されていたもよう。綺麗に着飾った老若男女が行き交う。

スパは水着着用。
身長153センチの私はSサイズの水着をレンタル。
しか~し、腰骨が張っているため、なかなか入らない。
更衣室でモゾモゾしてしまった。
腰骨…?
いや、もしかして尻が垂れたのだろうか。
他の部分はパカパカゆとりがあるというのに…(特に胸…欝)。

館内には温水が張られたプールが多く点在していた。
大きい窓から降り注ぐ太陽の光が気持ち良い。
屋外に出ると、円形の温水プールがあった。
真ん中に噴水があり、極楽浄土という言葉がぴったり。

前方には海・海・海!
海無し県で生まれ育ったせいか、海を見ると激しく萌えてしまう。
右手には山。

少しの間に、山入端が一層刻々と濃くなる。
清少納言の「秋は夕暮れ」のフレーズが頭を回る。
彼女と季節を共感できた気がして嬉しい。
あっちは十二単、私は水着だけども。
夕暮れになると山って黒くなるんだね。
空は茜色に染まり、山と空は絶妙の色彩対比を奏で始めた。
流れに身を委ねながら、ぼんやり眺める。

円形プールの水中は微妙に流れがあり、縁につかまっていないと「ドンブラコッコ」と流されてしまう。箇所によっては、濁流がある。
縁につかまりながら、地元の「黒川の里 ふれあいプール」を思い出す。
下都賀郡及び宇都宮市南部で育った私と同世代の人は、夏休みに一回はあそこで泳いだはず。「流れるプール」の出現は、あの地域では画期的な出来事であった。

額に冷たい空気、首下は生温かい水。

ぷっは~。
極楽じゃ~。
ぬはははは…。

心地良い疲労は、明日目覚めるときっと活力になっているに違いない。
コメント (5)

海を見下ろせる駅

2005年11月27日 22時30分06秒 | Weblog
根府川駅からの眺め。
海を見下ろせる駅。素敵!

潮風と蜜柑の香り

2005年11月27日 22時26分52秒 | Weblog
行き先は「ヒルトン小田原スパ&リゾート」
え?温泉じゃないの?
…いいんです。
スパも温泉もきっと同じ。気持次第である。

小田原で新幹線を降り、根府川駅上陸。
…これがまた、田舎風情満載の駅なんである。
駅前は海。背面は山。
潮風が髪を揺らす。

NHK「小さな旅」に出てきそうな様子。
あのテーマ曲が頭を掠める。

改札に駅員さんがいない。取りつけられたポストに乗車券を投入。
スパまでの送迎バスの待ち時間が少〃あった。
周囲を見渡す。

蜜柑を販売しているテント発見。
赤いネットにくるまれた蜜柑たちが、オレンジ色に輝いている。
ピンキーとキラーズのピンキーみたいなショートカットのご婦人が販売していた。

「食べたいなあ。」
自分が喉が渇いていたことに気付く。

「あの、バラ売りってしてませんか?」とピンキーに尋ねた。
「ごめんなさいね。していないのよ。見てて食べたくなったのね。ふふふ。これ、試食用なの、どうぞ。今度来たらたくさん買ってね。ふふふ。」
にこやかなピンキーに蜜柑を一個もらう。

「ありがとうございます」
ラッキー!タダより安いものはない。
目の前に広がる海を眺めながら蜜柑を剥く。
剥いた刹那、蜜柑の香りが鼻に触れる。
筋を取って一個、口に入れる。
「初物を食べる時は西を見ながら食べるんだよ…」母の教えを忠実に守りたかったが、どっちが西かわからない。

おいしいなあ。
潮風と蜜柑の香りが秋の冷たい風と一緒に、私を満たしていく。

行きは粋に…

2005年11月27日 22時15分51秒 | Weblog
行きは粋に新幹線で!
新幹線を恒常的に利用しない者にとって、あの乗り物は体内の興奮物質増加を促すものである。
ホームに止まっている広島行きの「のぞみ」を見ると「嗚呼、これに乗れば尾道に行けるのね」と、切なくなる。

今回は勿論ひかり。
青い新幹線。
元来の新幹線らしい姿をしている。

吉熊、おおはしゃぎ。
やっぱり君は男の子なんだね。

コメント (8)

おめでとうございます!! 小室哲哉さま。

2005年11月27日 22時10分56秒 | Weblog
11月27日は小室哲哉氏の誕生日である。
おめでとうございます!
47歳。
あなたが白髪頭になり、曲を創らなくなったとしても、私は貴方を愛し続けることでしょう。大好きです。これからも。

彼の作品に「WOW WAR TONIGHT~時には起こせよムーヴメント~」という曲がある。

♪温泉でも行こうなんて いつも話してる
 落ち着いたら仲間で行こうなんて でも
 全然暇にならずに時代が追い掛けてくる
 走ることから逃げたくなってる…


そうだよなー。
たまには温泉にでも行きたいわ。
…赤羽の河童天国ぢゃないところがいいな。

今朝、たまたま早く起きたので、そんな気分になった。
日帰り温泉が特集された本を取り出す。
替えのパンツとメイク道具を揃え、お出掛け!

いざ小田原へ!

女の一代記シリーズ3 「悪女の一生~芝居と結婚した女優・杉村春子の生涯」

2005年11月27日 22時02分39秒 | Weblog
杉村春子は、はたして悪女だったのか?
事実婚、不倫、結婚で得たそれぞれのパートナーがたまたま結核で死に、彼女が彼等の死に目よりも仕事を優先したことが、彼女を簡単に「悪女」と位置づけてしまうことに、私は疑問を呈す。
臨終の際だけでなく、結婚生活を犠牲にして仕事を優先することを「悪」とするならば、毎日残業して平日、家族と顔を合わせたことがなかったうちの父は「悪」になってしまうのか。
…違う。
きっと「仕事>恋愛・結婚」という不等式を生きたのが杉村春子…、すなわち女性であったことから、彼女の生き様が伝説になったのであろう。
「女性はどんな時も感情に溺れて流される生物である」という世間に一般流布する常識が、ここで浮彫りになる。それから外れた生き方をした杉村春子は異端児と見なされ、「悪女」になるらしい。きっとそうした方が「世間一般的な常識を持つ視聴者」には分かりやすい→高視聴率、という番組製作サイドの意図も感じる。

杉村さん本人でも「自分は悪女」と悪ぶっていた。それが自らのアイデンティティを心地良いものにしていたかは分からない。
でも、自虐的に自ら悪人ぶらなくては、やってらんない時ってある。
親に対して、恋人に対して。

傷付かないために行う、私特有の防衛手段・威嚇だと思っていたが、杉村さんもそうだったのね…。

杉村春子を熱演した米倉涼子。
着飾るとやはり「黒革の手帖」の元子を彷彿とさせた。
撮影後にお父さんを亡くされたらしい。
天国でお父さんがこのドラマを観ていてほしいと祈りながら観た。
JJモデル時代から比べ、彼女は物凄く洗練されたと思う。

女の一代記シリーズ2 「越路吹雪 愛の生涯~この命燃えつきるまで私は歌う~」

2005年11月26日 19時24分15秒 | Weblog
第二夜は越路吹雪。
私はこのドラマを観るまでこの人のことを知らなかった。全く。
「愛の讃歌」の曲は知っていたが。

ストーリーは宝塚音楽学校を卒業した越路吹雪が「自分の歌で皆を夢の世界へ誘いたい…」と歌手として上を目指し続けるものだった。
フランスで本場のシャンソンを聴いて「自分には才能がない」と凹んだこともあった。

キラキラしたステージ。その影には煙草と睡眠薬が手放せず、連日徹マンしないと眠れない体になってしまい、挙げ句十二指腸潰瘍を患う痛々しい姿の越路吹雪がいた。
ステージに出る前、緊張して震える越路吹雪。そんな彼女の背中に指で「虎」と書き「あなたは虎。お客様は仔猫よ。」といつも励ます岩谷時子。
きらびやかなステージの陰にある、スポットライトにも負けないような友情に心打たれた。

天海祐希が吹雪を熱演。天海祐希といえば、「女王の教室」で「いいかげん目覚めなさい」と冷たく言い放っていた演技が印象的だ。笑顔なんて最終回の最後でニヒルに笑うシーンしかなかったのだが、今回の役では笑顔炸裂。可愛かった。
「おおシャンゼリゼ」を歌う姿は楽しんで歌っているように見えた。

今宵は杉村春子を米倉涼子を熱演。「黒革の手帖」の悪女っぷりの米倉涼子がどう化けるか楽しみである。

コメント (4)

女の一代記シリーズ1 「瀬戸内寂聴  出家とは生きながら死ぬこと」

2005年11月25日 00時50分01秒 | Weblog
今宵から3夜連続でドラマ「女の一代記シリーズ」がスタート。
1ヶ月前から番宣を観る度に胸が高まっていた。

今夜は瀬戸内寂聴。
出家する前は瀬戸内晴美。
宮沢りえが瀬戸内氏を熱演していた。

私が瀬戸内氏ファンになったのは小説「夏の終り」を読んだのが切欠である。
その後、宇都宮文化会館で行われた講演会で聞いた瀬戸内氏のサバサバした語り口調で虜になった。

ドラマの内容は
①北京で夫と娘と暮らしていたが、夫の教え子凉太とプラトニックな不倫が始まる。
②離婚後、妻子ある慎吾と半同棲。文学賞ゲット、晴れて作家へ。
③数年後凉太と再会。三角関係開始。
④ ③の状態に「疲れた」ので慎吾と別れる。
⑤凉太と同棲。晴美の稼いだ資金で会社を興す凉太。会社の女性と結婚したいと切り出す凉太に晴美ブチ切れ。馬乗りになって殴る殴る。凉太夫婦が住むボロアパートを見下ろせる高層マンションに住み、監視。
⑥出家

オオマカに言うとこんな感じである。
すっげ~。
濃いよ。濃すぎ。

★「夏の終わり」★
③のシーンを観ていて、自伝的小説「夏の終わり」の冒頭が蘇り、思わず「キター」と呟いてしまった。
女が若い殿方に会いに、銭湯に行くのを装って走っていく。
洗面器に石鹸を入れて、走るとコトコト音がしてしまうから、タオルでしっかりくるんで走るんである。それで殿方の部屋へ行って、走っていったから汚くなった足を、ただ洗って拭いてすぐ帰る。この間1分。
瀬戸内氏の小説で、私が一番好きな部分である。それを実写で再現するとこんな風になるんだなぁと感慨深かった。

★人生★
人其々の人生。誰の人生だって、撮り方や書き方次第では「作品」にできると思う。
瀬戸内氏のように「作家」や「出家」というフレーズがなくても、きっと誰かに共鳴されたり、絶賛される筈だ。
要はそれを人に露出できるか、うまく表現できるか、それによって食っていけるか…なのだと思った。

★恋★
「いくつになっても恋をしてなくっちゃ!それも命がけの恋ですよ。恋というものは、ある日突然雷みたいに落ちてくるんです。」
瀬戸内氏はそう言う。

「恋っていったら『マイアヒ』しか思い浮かばない…」
「なんか、面倒臭そう」
「捨てるものが多い重い恋愛は嫌」

毎日淡白なOL人生を送っている私の方が、むしろ出家した尼みたいである。
そうなのかもしれない。
私の肩書きは「会社員」でも「OL」でもない、…きっと尼なのかも…。なむ~。

★キャスティングについて★
今回のドラマ
夫役は佐野史郎。
ん?
佐野史郎と宮沢りえ…
「♪SEVEN DAYS WAR 戦うよ」って流れてくるではないか!
そう、「僕らの7日間戦争」ですね。
懐かしい。

明日も楽しみ。
コメント (3)

クマクマ

2005年11月23日 23時19分59秒 | Weblog
昨日、熊モチーフのシルバーネックレスをゲットしたことを思いだし、
さっそく吉熊に着けてみた。

気に入ってくれたようだ。
少し早いクリスマスプレゼントになった。

「熊 ネックレス」や「クマ ジュエリー」でネット検索するとたくさんヒットする。
熊をモチーフにした宝飾品が多く存在することを知った。

きっと世界には私みたいな熊ファンがたくさんいるのだろう。
コメント (4)

優しさと気遣いを交代に使い分け 顔つきは一体どっちだい?

2005年11月22日 23時34分13秒 | Weblog
気を遣っているのを気付かせないのも、気遣いのうちなのかなぁ。

私は偉い人と話すと挙動不審になるらしい。
直すようにとの勅令を承ったんだが、どうしたら良いんだろ。
「人様の前では絶対に粗相がないようにしなくてはならない」…そんな風に育てられたから、いざ偉い人の前に出ると頭が真っ白になってしまうんだろう。
五年前、就職活動でよく面接をクリアできたよなあ。
あの頃の方が、若気の至りとも言える「怖いもの知らずの無邪気さ」があったから、胆が座っていたかもしれない。

経験の増加に比例して、恐怖へのアンテナが過敏に動くと共に、
プレッシャーがいつも肩にのしかかってくるようになった。

学習の一環なのかもしれないが、私の場合、しなくても良い予習もした挙げ句、本来求められる解答とズレたものを提出してしまうようだ。

駄目だなあ…。最近。何をやっても駄目だ。

そう悲観的になるのは簡単だけど、でもそれらの日常のハードルを越えなければいけないこと、そして越えた時の爽快感もこの五年間で学習した筈だ。

「吉熊との生活がかかっているんだから!」

この、一見ふざけているようでいて、実は厳しい、そして私の心根に強力な養分を与えてくれるプレッシャーをいつもハートにしまっておこう。

吉熊の為なら、何とかできそうな気がする。
コメント (2)

眺め

2005年11月22日 05時02分30秒 | Weblog
仕事で丸の内へ。

ビルからの眺めは、ぼんやり霞んでいた。
年に数回の社外への外出。
色々な意味で刺激になる。

「私の人生にも、ここで働くという選択肢って、あったんだろうか」

忙しなく行き交うビジネスマンを見ながら、そんなことをぼんやり考えた。




コメント (4)