世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

会社の大晦日

2011年03月31日 23時15分47秒 | Weblog
年度末&月末でバタバタ走り、バタコさん的状況を味わう。午前中は主に経理に提出する書類を作成。しかも、今朝、稟議決裁が下りた。社長がサインした稟議書を態々持ってきて下さった。

お昼休み。
少し暑いので窓を開ける吉熊上司。
会社に隣接する公園の桜の花が一つだけ咲いているのを窓から見た。
嬉しくなって小躍りしてしまう。
桜、大好き。


午後、決裁済み稟議書の処理を手掛ける。他部署の起案者に写しを持っていく。某係長に「いつもありがと。ご褒美だよ」と、お菓子をもらい、うはうは。

今日は入社式。夕方から新卒の制服の試着会に立ち会う。店舗に配属される子たちのサイズ申請をこの場で聞くんである。

来たぜ、平成生まれ!

強烈なナウなヤングを想像していたのだが、いたって普通の子ばかりだった。
「ジャケットは7号でスカートは9号なのですが、大丈夫ですか?」
「私、肩が張っているのですが、このサイズで大丈夫でしょうか?」
と不安そうに尋ねてくる子とか、本当に可愛い。
あと関西組の子たちのイントネーションに興味津々。
「このサイズだと、合わへんなあ」
という言葉に耳をそば立ててしまった。

礼儀正しいのも今年の新卒の特徴かもしれない。
退室するときなんか、頭を深々と下げ、「ありがとうございました。失礼いたします」と。
ここは宝塚音楽学校か?と思ってしまうほどの礼儀正しさだった。社是を「清く正しく美しく」にしてもいいんじゃね?みたいな。

良い子ばかりで安心した。人事部の採用チーム、GJ!

監査法人の切手出納のチェックに立ち会う予定だったのだが、試着会でバタバタしていたので吉熊上司にお願いした。

とにかく、会社の大晦日ということで、多忙な一日だった。
一気に駆け抜けたという感じがする。
顔、テカりまくり。

残業中、研修主催者である人事部の女子がやってきて、試着会の礼を言った。
「いやいや、私はただ立ち会っていただけだから。新卒さんに『何あの木偶の坊?』と言われてないか心配だよ…」
と答えた。

それを見ていた吉熊上司が、
「『何おばさん?』って言われちゃったりして」
と意地悪なことを言う。
むくれる私。
一同笑い。
あの新卒の子達だって、11年後にはこんな風になっちゃうんですからねっ!きぃー!!

明日から新しい期が始まる。
来期もたくさん仕事をして、たくさん笑えたら良い。




揺れ

2011年03月30日 22時33分46秒 | Weblog
心療内科デー。

今日は3時間半待ち。
通院し始めてもうすぐ5年。
待合室で待っている人の人数からおおよその待ち時間を導き出せるようになった。
…予想的中。

いつもは持参した本を読んで待ち時間を費やすのだが、今日は本棚にあった週刊誌を読んだ。
震災の被害を写した女性週刊誌の表紙が目に飛び込んできたのである。
思わず手を伸ばす。
中を見ると、被災者が体験した悪夢のような出来事が書いてあった。
患者さんを屋上に誘導している途中で津波に流されてしまい行方不明になってしまった看護婦さんなど、読んでいて胸が痛くなる。
私が東京国際フォーラムで揺れに驚いていた、あの日、あの時間まで…皆、生きていた。
そう思うと、なんだか切なすぎて、辛い。



週刊誌の後半には、世間のアラフォー女性の赤裸々なアンケート結果が…。
女性週刊誌のお決まりネタ。
「浮気をするならば?」
「イ・ビョンホン !(40代・主婦)」
という解答とか、平和すぎて安心してしまった。



さて今日の診察。
クマ医師は相変わらず新しい眼鏡(縁が太い)をかけていた。
私的に銀縁の神経質っぽい眼鏡が好きなんだけれども。

震災後の身の回りの変化、職場の人間関係について、彼は問うてきた。
地震による環境の変化には、自分自身がそれに沿うようにしていくことを、気づいたら、自分の口から話していた。
社内組織の変化は、とりあえず様子見。


患者さんの中には、揺れていないのに揺れている感に苛まれている人もいるらしい。
私もそう。
ちょっとでも「ゆらっ」っと感じると、「地震?」と焦って周囲を見渡す癖が身についてしまった。
これは度重なる余震で身に付いた地震に対する防御反応らしい。
そうか。私、反応してるのか。偉いぞ、自分。

帰宅後、パソコンを立ち上げながら、またゆらっと感じた。
「防御反応だもんね~」
と余裕をぶっかましていたら、リアル余震だった…。



処方変更なし。
パキシル、マイスリー、防風通聖散、ラベプラゾール


地震が起きてから、めっきり寝つきが悪くなった。
マイスリー(5ミリ)を2錠飲まないと眠れなくなってしまった。
また振り出しに戻ってしまった…。
余震がおさまるまで、暫くこの量で様子を見ることになった。
また徐々に減薬していければいいかなと楽観的に受け止めている。

さあ、明日は入社式。
制服の試着会、頑張っぞ!!!
新卒の若いエキスを吸い取るんだわさ…。うしし。


買い叩く!買い叩く!買い叩く!

2011年03月29日 22時49分27秒 | Weblog
「腐ったこの国を買い叩く!」
と、キックオフミーティングで宣言したのはハゲタカの鷲津政彦(超私好み☆)。
今日、残業後の私は鷲津モードになっていた。
如何せん、私の愛飲する煙草がこの国から暫く姿を消すのである。

値上げの時は「まあ金出せばなんとかなるし」と屁でもなかった。
しかし、今回は違う。
代用できないものが暫く手に入らなくなるんである。
33年生きてきて、一番の危機的状況だ。

今までの人生。
大学もなんとか入れたし、会社にもなんとか潜り込めた。
贅沢をしなければなんとか生計を立てられている。
平日は働き、休日は吉熊とクマクマ。
けっこう悠長に生きてきた。
ここへきて、煙草の出荷停止。
何それ。
てか、焦る。


NY旅行時、ヒルトンホテルで私に「煙草をくれ」とせがんだ屈強な殿方に、「今すぐあの一本を返してください!」と言いたい。
そのぐらい焦っている。

今、何カートンか在庫を持っている。
しかし、これだけでは不安はおさまらない。

残業後、個人商店を巡り、「その棚にあるピアニッシモ、全てください」と買い叩き行脚に出た。
もうね、気分はハゲタカ。
まさか自分がこんな台詞を吐くとは思わなかった。

ある店主は、「勘弁してくださいよ」と4つしか売ってくれず。
また、ある店主は、「…特別ね」と高倉健のように寡黙に1カートンを差し出した。
あまりの彼の優しさに私はひどく感動し、気が動転して「おじさん。す、好きです!」とコクってしまった。

それだけでは飽き足らず、自動販売機を発見しては、お金を入れて買いまくり。


これで暫くは生きていける。
当分の間、この在庫には手をつけず、今買える他の銘柄を吸って我慢しよう。
もう最後にゃ、煙が出ればいいかな、とも思う。

他の愛煙家の皆さんはこの状況をどうやって乗り越えるんだろう。



☆好きな銘柄
ピアニッシモ
→爽快感がいい。愛飲歴10年。


☆ペシェ
→ピアニッシモが売り切れの時に吸っている。
愛らしいピンク色がたまらない。
味も優しい味。



ハゲタカ 腐ったこの国を買い叩く!買い叩く!買い叩く!



エヴァンゲリオンバージョンも発見。
これ、うまい!!
ハゲタカMAD



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メビウスの環

2011年03月29日 22時12分25秒 | Weblog
産休に入る後輩女子Y子ちゃん。
彼女の仕事のいくつかを私が引き継ぐことになった。

だいぶ前、あれは誰の産休のときだっただろうか。
同じようなシチュエーションで、顔に不快な気持ちを表現してしまったことがある。
あのとき私は若かった…。
ナウなヤングだった。
その後深く反省をした。
だから今回は気をつけた。
快く引き受けようって、彼女の妊娠発覚時からずっと思っていた。
頭下げて頼む方がきっと辛いのだから。

人件費を抑えたい会社。
当然、人員補充なんてない。
「まだまだいけますよ!」
と言う部長。
仕事のやり方を変えたり、効率を上げる努力を今後もしていかないと、とても捌けない。


あなたの業務を挙げろ、と言われ、紙に書くとする。
でも実際は、社長や店を含む他部署の人から思わぬ依頼をされたりして、列挙したこと以上のことをしている気がする。
総務だから仕方がないのかもしれないが。

そういう業務を、上の人は見ているのだろうか。
評価してくれているのだろうか。

ふと考えると、とめどなく考え込んでしまう。
メビウスの環のように。


元気~!?

2011年03月28日 22時58分49秒 | Weblog
4日ぐらい前からのPMSの症状から考察し、今月の生理は重くなりそうだと思っていた。到来直前からナロンエースで痛みを防御し、到来してからは特別出血大サービスで大変貴重なロキソニンを服用。効果があったようで、仕事中、さほど痛みを感じなかった。30歳を過ぎたぐらいから、角が取れてめっきり優しくなった生理。歳を取るのも悪くはない。この勢いで閉経までいっきに辿り着けたらいいのに。子供を産まぬと決めている自分にとって、生理ほど無用の長物はない。毎年七夕やサンタに閉経を懇願しているのだが、願いは叶わず。一向に無駄に現役のままである。
余談だが、今、こちらのドラッグストアでは生理用品の品薄状態が続いている。今朝聞いた他部署の後輩女子の話によると、新宿のど真ん中の店では普通に売られているらしい。大量に買い込んだはいいが、大きな袋を抱えて電車に乗る羽目になり、大変恥ずかしかったと彼女は言っていた。


集中して片付けたい仕事があったのだが、ちょくちょく頼まれ事が入り、なかなか進まなかった。新卒の制服の試着会の取りまとめ、各種表の来期用枠作成など。年度末は何かと忙しい。再来月には本決算開示が控えている…。

残業後、会社近くの歯医者に寄った。前々回、虫歯を発見された。その治療だ。まだ小さな虫歯らしいのだが、麻酔を打たれた。麻酔を打った翌日は体がだるくなる。あまり好ましくはない。しかし、痛いのはもっと好ましくないので黙って打たれる。打たれながら、くだらないことを回想。どうせだったら、生理なうな腰付近に打ってもらいたい、とか。

掘削したあと、穴の開いた箇所を綺麗にデコレーションしていた真田先生。
ガンプラ作成に取り組む小学生男子のように嬉々として進めていた。
歯科衛生士さんに指示するとき、何を血迷ってか彼は、
「元気~?」
と…。
言ったんである!
何この場違いな挨拶!?
歯科衛生士さんも、
「え…?」
とフリーズ。
自分の珍発言に気づき照れる真田先生。
「この時間になると、疲れてくるんだよね」
と爽やかに言っていた。
その爽やかさ、もう遅い。もう無駄。


帰りにモスバーガーで食事。
麻酔のせいで煙草の煙が変な方から出る。コーヒーをこぼす。ハンバーガーもぼろぼろ落とす。
ちょっとした行儀の悪い子状態での食事。
しかもあろうことか、サラダのドレッシングをコーヒーに入れてしまったもよう。
なんかこのコーヒー、酸っぱくね?…あれ、サラダにドレッシングがかかっていない…あっ!と思ったときは後の祭り。アフターフェスティバル。


そんな自分に言ったさ。
嗚呼、言ったとも。


元気~!?って。


春の足音

2011年03月28日 22時58分29秒 | Weblog
吉熊上司と他の建物に行く際、会社に隣接する公園の桜の蕾が幾分ぷっくりとしているのを見た。
「もうすぐですね~」
と、仰ぎながら述べあった。

出勤時に見る木蓮の清らかな白さ、帰宅時に鼻孔をかすめる梅の良い香りに、春の足音を感じる。

春は必ずやってくる。
どんなに寒い日が続こうが、今まで春が来なかったことはないのだから。

ヴィジェ・ルブラン展

2011年03月27日 22時13分25秒 | Weblog
マリーアントワネットの画家「ヴィジェ・ルブラン展」に行ってきた。


三菱一号館美術館
建物自体が美術品といっても過言ではない。





マリーアントワネットは、女性画家ヴィジェ・ルブラン(1755-1842)と意気投合し、王妃の肖像画家として重用した。彼女が描く、華やかで最新流行のドレスをまとった肖像画は、王妃のみならず、ヴェルサイユの宮廷の女性たちをも瞬く間に魅了し、ヨーロッパ中にその名を馳せていった。ヴィジェ・ルブランは、フランス革命で断頭台の露と消えた王妃マリーアントワネットのイメージを決定づけた重要な画家でもある。その卓越した技量や作品数の多さにも拘らず、回顧展はかつて一度だけアメリカで開催されたのみで、我が国はおろか、祖国のフランスでさえ実現されたことがなかった。
本展は、我が国で初めて本格的にヴィジェ・ルブランの画業を展覧すると同時に、18世紀フランスで華々しく活躍した女性画家たちの創造の成果を広く概観する、極めて野心的な試みでもある、とのこと。


彼女の絵は、11年前、パリのルーブル美術館で観たことがある。
娘との自画像、「ヴィジェ=ルブラン夫人とその娘」だ。娘と抱き合うポーズに溢れる愛情がとても印象的で、いいなって思った。また実物を観たい。



現地の学芸員の話で彼女がマリーアントワネットの絵を描いていたと聞き、驚いた。
あの時代に女性の画家がいたことを私は知らなかったんである。きっと今よりも狭き門だったはずだ。



今日の展覧も大変素晴らしかった。

「自画像」(ヴィジェ・ルブラン)
こんなに美人だったら、そりゃ自画像を描きたくなるよな。
ノーブルな顔立ちがどことなく小学校時代に同じクラスだったリエちゃんを思い出させる。


「フランス王妃、マリー=アントワネット」



ドレスにふんだんにあしらわれたレースの繊細さやサテンの光沢の加減など、どの作品も精緻に描かれていて、ため息ものだった。あと、なんといっても肌の質感!みんな雪見だいふくみたいな肌なのである。思わず触りたくなるような柔らかさを秘めている。

音声ガイドで、マリーアントワネットが作曲した作品「ロマンス」を聴くことができた。ロココな心地よい音色だった。それにしても作曲もしていただなんて!すげーよ、マリーさん。


他にも18世紀に活躍した女流画家の作品が多く展示されていた。

「自画像」(マリー=ガブリエル・カペ)
大胆に開いた青いサテンのドレスは当時の流行の衣装らしい。
自信に満ちた表情がかっこいい。



「盗まれた接吻」(ジャン=オノレ・フラゴナールとマルグリット・ジェラール?)
可愛いと思った作品。女性の「きゃ!」という悲鳴が聞こえてきそう。
ドレスの質感の表現が素晴らしい。手を埋めて、そのひんやりとした感触を味わいたい。



「青い花瓶の花」(アンヌ・ヴァレイエ=コステル)
今日観た作品で一番気に入った作品。真ん中の薔薇がスポットライトを浴びているように描かれているのに対し、奥の花は陰のよう。そのコントラストが面白かった。様々な筆のタッチを取り入れているのなんとなくわかった。




帰りにドトールで一服。煙草と本とお茶。この黄金のトリプルコンビを楽しめるのもあと少し。ロココ時代、頭に小麦粉をまぶすお洒落が流行したとき、パンを作るための小麦粉が不足したらしい。私の愛飲している煙草の銘柄も近い日に争奪戦の対象になることが容易に予想できる。パンがなければお菓子を食べればいいんじゃな~いというわけにはいかぬからな、こればかりは…。

久々に吉熊と散歩ができて良かった。
最近、ずっと気分的に籠りっぱなしだったから、良いリフレッシュになった。
明日からも頑張ろう。


桜の香り

2011年03月27日 22時10分09秒 | Weblog
桜の香りに導かれ、シャンプーを「いち髪」に変えた。
シャンプー、コンディショナーについては特筆する事項がないのだが、トリートメントは劇的な良さを感じている。
さすがアットコスメでも高い評価を得ているだけある。
更に良い結果を得るため、トリートメントを塗った髪を蒸しタオルで包み込んで10分ぐらい放置している。
こうするとトリートメントがよく浸透し、しっとりさらさらになる。
ほのかに香る桜の香りも良い。

今年は、六義園の桜のライトアップがないらしい。
節電のために。毎年楽しみにしていたので残念だ。

せめて髪だけでも。
桜を感じようと思った次第。

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悲しくてやりきれない

2011年03月27日 20時25分52秒 | Weblog
連日、ガンバリズムで乗り切ってきたが、少々息切れ。
ニュースから流れてくる悲しい出来事が辛い。

今の気持ちと向き合い、とことん落ちてから、また前向きになろうか。

今夜はこの歌を聴いている。

悲しくてやりきれない フォーククルセイダーズ
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時代は変わる

2011年03月26日 23時25分06秒 | Weblog
土曜出勤。
しかも防災訓練のため、社内が早めに始動。

昼過ぎに、産休中の後輩女子Aちゃんがヤヤゴと旦那を連れてやってきた。久々に会う。彼女とは実家が近い。同じく栃木出身者の後輩女子Cちゃんと一緒に「睹馳惡妬女(とちおとめ)」レンジャーを結成していた。
他の後輩女子たちはヤヤゴを抱いていたが、私は幼子という生き物をこの手で抱いた経験が皆無なので不安だったし、何より爪が長いので遠慮した。
ヤヤゴは大変大人しくて良い子だった。泣きもせず、代わる代わる顔を見せる社員たちをきょとんとした眼差しで見つめていた。


世間は過渡期を迎えているが、当社もちょっとした過渡期を迎えている。
従来あった当社の文化がちょっとずつ変わっていくのを最近強く感じる。
良い意味でも悪い意味でも。

変わりゆく時代の中。
そのスピードに上手く順応できなければ淘汰されてしまう、…嗚呼、悲しき小さな労働者である自分よ。
非力を嘆くよりも、自分自身を磨かないとね…。

とりあえず明日は休み。
自分を解放してあげよう。


嗚呼、はやぶさよ。君を想う。

2011年03月25日 22時52分45秒 | Weblog
昨夜の「カンブリア宮殿」は非常に見ごたえがあった。
小惑星探査機はやぶさが地球に帰還してから、様々な特集番組が放映されたけれども、昨夜の番組もクオリティが高かったと思う。

昨年、初めてカプセルが展示されたJAXAの相模原キャンパスが出ていて、懐かしかった。
暑い中、3時間も並んだあの地。

…地震発生前のことは、何でも、ずいぶん昔のことのように思えてしまう。

はやぶさのカプセルが町工場で作られた軌跡を知ることができた。
他の部位もさまざまな町工場で作られたらしい。
日本人のものづくり魂っちゃー、本当にたまげたもんだわ。

はやぶさプロジェクトリーダーの川口淳一郎先生が「はやぶさは良い子に育ってくれた」と言っているのを見て胸が熱くなった。川口先生にとって、7年間の苦楽を共にしたはやぶさは子供のようだったんだろう。クールな川口先生の口から語られるはやぶさの擬人化は、それだけで説得力がある。

また、どんな指令にも健気に応えてくれたはやぶさを、「手を握ると握り返してくれるようだった」と表現していて、もうね、涙腺崩壊。目からキセノンガスが大放出。


今、日本は大変な時期にある。
はやぶさが希望の星になってくれることを祈っている。



はやぶさ関連のニュースを発見。

小惑星探査機はやぶさ、帰還までの7年をフルCGドキュメンタリーで描く映画が5月に劇場公開決定 文部科学大臣賞作品
(シネマトゥデイ)

 昨年7年間の運行を経て小惑星イトカワの微粒子を採取して地球に帰還した小惑星探査機はやぶさを描いたCGドキュメンタリー映画『はやぶさ HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-帰還』が5月14日より全国で公開されることが明らかになった。本作は第52回科学技術映像祭で、科学教養部門文部科学大臣賞を受賞している。
 本作は、映画『HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-』に、はやぶさ帰還までの最新映像を加えたフルCGドキュメンタリー作品。一部地域のプラネタリウムではすでに上映されていた本作が、いよいよ劇場公開される。3月16日に発表された第52回科学技術映画祭では科学教養部門文部科学大臣賞を受賞しており、科学考証の確かさは折り紙付きだ。
 本作では、2003年5月9日の出発から2010年6月13日の帰還までの約7年間のはやぶさの道のりを、フルCGで再現。地球重力圏外にある天体の固定表面に着陸してサンプルを持ち帰るという世界初の偉業を成し遂げた裏側では、度重なる燃料漏れや予期せぬ機体のダメージ、通信途絶、全エンジンの異常停止などのトラブルも確認されており、本作はそれらを臨場感ある映像で再現している。
 はやぶさはすでに3本の映画製作が発表されているが、それらに先駆けて、公開される本作。日本は現在未曾有の大災害の真っただ中にあるが、小惑星イトカワの微粒子という希望を持って帰ってきたはやぶさのニュースは、今の日本にも希望をもたらしてくれるはずだ。
映画『はやぶさ HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-帰還』は5月14日よりワーナー・マイカル・シネマズ、角川シネプレックスにて公開



これは観に行くしかない。
「HAYABUSA -BACK TO THE EARTH-」を3回観に行った私としては。
もうね、今すぐにでも観たい。



先日、マイミクさんに教えていただいたはやぶさの商品。



「はやぶさ」が「大人の超合金」に バンダイ、JAXA監修で忠実再現
> 
 バンダイは18日、実在する造形物をリアルに再現した「大人の超合金」シリーズの第3弾として、「小惑星探査機はやぶさ」を帰還1周年に当たる6月24日に発売すると発表した。画像や資料などから詳細に形状や彩色を解析したほか。宇宙航空研究開発機構(JAXA)のプロジェクトチームの監修も受け、実機を忠実に再現した。価格は2万4150円。
実機の24分の1スケールで全高は12.9センチ。太陽光パネルを広げたり、折りたたんだりでき、ロケットから宇宙に放出され、小惑星イトカワに着陸し、帰還するまでの軌跡が楽しめる。発光ダイオード(LED)の光でイオンエンジンの運転状態の変化も表現するなど細部にこだわった。


久々に「これ、欲しい!!!!!!!!!」と思えた商品。
はやぶさが「やめてくれないか」って嫌がるぐらい撫でまわしたい。

予感的中

2011年03月25日 22時52分32秒 | Weblog
予感はあった。
だから少しだけ買いだめをしていた。

食料の買いだめには全く興味が湧かなかった。
地震の翌日、最初にしたことは煙草の買いだめだった。
煙草は私の生きる源である。
バファリンの半分が優しさでできているのならば、私の半分はヤニでできているといっても過言ではない。
空腹は耐えられるが、ヤニ切れだけは狂おしいほど絶望的に耐えられない。

「風の又三郎」という作品がある。宮沢賢治の作品だ。
作中に、煙草畑が出てくる。
それで、東北→煙草畑というリンクが私の中で確立されていた。
地震の被災地が東北だと知り、煙草が入手困難になるかもしれぬと敏感に恐れた私は、あの日、さっそく煙草の買いだめに走ったのだった。
あれから2週間。
周囲にそんな人は皆無に等しく、「大丈夫かな」と思っていた矢先にコレである。


JT、たばこ出荷一時停止 30日から全銘柄 (日経新聞 2011/3/25 19:07)
 日本たばこ産業(JT)は25日、30日から4月10日まで全97銘柄のたばこの出荷を停止すると発表した。東日本大震災の影響で原材料の調達が滞っていることに加え、栃木県と福島県の工場の操業停止で安定供給が難しいと判断。銘柄を大幅に絞って集中生産し、4月11日から出荷を再開する。店頭では今後、たばこが品不足になる可能性がある。
 震災の影響でたばこの葉を加工する茨城県の自社工場などが操業停止しているほか、フィルターや包装材などを生産するメーカーも被災し、原材料や資材の調達が難しくなっている。最終製品を生産する国内6工場中、郡山工場(福島県郡山市)と北関東工場(宇都宮市)が設備の破損などで操業を停止しており、同社の生産能力は通常の7割弱にとどまっている。
 稼働中の東海工場(静岡県磐田市)など4工場で「マイルドセブン」や「セブンスター」など主力銘柄に絞り生産を続けるが、販売計画などを見直すため、出荷はいったん止める。4月11日にまず6~7銘柄の出荷を再開。5月中旬までに25銘柄まで出荷できるようにする。
 JTが全銘柄の出荷を停止するのは初めてで、震災に伴う品薄状態が一段と広がる可能性がある。郡山、北関東の両工場は復旧のメドが立っておらず、製品の供給量が通常時まで戻るのは6月以降になる見通しだ。
 セブン―イレブン・ジャパンはたばこの出荷停止を受け、たばこを扱う加盟店1万1800店に対して買い物客に購入制限を告知する表示を配った。制限するかどうかは加盟店の判断に任せるが、一部では25日から実施しているという。ローソンは「ある程度在庫があるため通常通りの販売を続ける」(同社)としている。






今月30日から来月の10日まで、煙草の出荷がストップされる。
この魔の10日間は買いだめした煙草で乗りきり、以後は銘柄変更で乗りきるしかないだろう(私の愛飲している煙草はしばらく生産されないらしい)。

この際だから、エコー、わかばにしてしまおうか。
それとも原点回帰でマルボロ?

そんなことを考えながら、ほらまた、煙草に手が伸びた。

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終わりなき旅

2011年03月24日 23時50分54秒 | Weblog
ニュースを観る度に心が痛む。地震発生から時間が経つにつれ、被害者個人の事柄がクローズアップされるものが多くなった。
今朝のニュースでは、被災して家を失った女子児童が小学校卒業を迎える様子が放送されていた。「今の生活は辛いけど、守ってくれている地域の人々に、毎日感謝です」みたいなことを言うのである。ぽろぽろと大粒の涙を流しながら。若干12歳の女の子が。健気すぎる。


福島第1原発3号機のタービン建屋にいた3人が40~50分の作業で170ミリシーベルト以上被ばくした。うち2人の両足の皮膚に放射性物質が付着していたため、福島市の福島県立医大病院に搬送。
ついに被ばく者が出た。出てしまった…。ショックだ。
程度は違うにせよ、大分前に読んだ「朽ちていった命―被曝治療83日間の記録―」(NHK「東海村臨界事故」取材班)を思い返して背筋が凍った。
感想:2008年12月05日

今回被ばくをした、命がけの作業をしてくれていた人たち。
どうかどうか、彼らが元気になりますように。
お願いしますと祈りながら、涙が止まらない。


水騒動だが、相変わらず水道水で沸かしたお湯で紅茶やコーヒーを楽しんでいる。
これだけ騒がれているのに。
でも歯磨きのうがいの時に、放射能を思い出し、急に吐き気をもよおすことが無きにしも非ず。
頭では「心配ない」って理解しているのに…。


先日、地震被害に対して瀬戸内寂聴先生がコメントを出した。


「無常」とは、同じ状態はつづかないことと、私は法話のたび、話してきました。その通りです。
 今、生き地獄のどん底の状態の日本も東北の被災地の方々も、このどん底から、気がつけば、変化していたと気づく日が必ず訪れるはずです。これだけ国民のすべてが心を一つにしてがんばっている努力が報われないことはないと、希望を忘れないでいてください。私は体がきくようになれば、何でもして少しでも役に立ちたいと今、切実に思っています。待っていてください。

昨年十一月から背骨の圧迫骨折で入院したり、自宅で治療をつづけていて、自分の足で歩けなくなっていた先生。
これまでのように、すぐ現地に飛んでいって被災者を慰問することも励ますこともできずにやきもきなさっていたらしい。
88歳の先生。
力強い言葉だ。



あの日、あの時間まで確実に生きていた命。
一瞬で絶望に飲み込まれた。
連日放送されている死者何人…という数字に隠れている、その数字の分の悲しみを思うと切なくて苦しくなる。

あの地震で被害に遭われた人に比べれば、私の悩みなんて本当取るに足りないもんなんだと思う。
健康で、毎日食べて仕事して笑っていられる。
これが幸せでなくてなんだろう。

6年近く前。
私もどん底を味わった。
初めて死にたいと口にした。
今回の地震とは比べられないほど、超個人的なミクロな事柄なのだが。

でも、今、ようやくこうして笑えるようになった。

いずれ私にも訪れるだろう人生の終焉に。
中学2年生の時に偏差値を20ほど上げたことと、この這い上がれた根性だけは誇りに思えると確信している。

瀬戸内先生の仰るように、悪い状態はずっと続かない。
良いこと、悪いことの繰り返しなのだろう。

Mr.Children 終わりなき旅 (PV)
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久々に、はやぶさ

2011年03月24日 12時40分35秒 | Weblog
今夜の「カンブリア宮殿」(テレビ東京 夜9時54分から)は、小惑星探査機はやぶさのプロジェクトマネージャー川口淳一郎教授の特集らしい☆

挑み続けた2592日…感動のドラマの裏側
「あきらめなければ未来は拓ける!」


マッハで帰宅して観よう。
楽しみ。

クマに愚痴を聞いてもらう

2011年03月23日 22時52分18秒 | Weblog
計画停電により、仕事中、電気を止められた。
パソコンを使用しないでもできる業務、例えば什器備品の数を数えたり、新卒の制服試着会の準備を行う。
それらを終えて席に着き、書類整理をしていたのだが、後ろのオッサン4人がうるさくて気が狂いそうだった。

停電でパソコンが使用できぬからといって、大声でだべってんじゃねーよ!ゴルァ!
あなた方が若かった頃を思い出して、パソコンを使用しなくてもできるアナログな仕事を見つけてそれをやればいいのに。
4人のうち1人は停電時にいつも爆睡をする。
腕組みをしてふんぞり反ってイナバウアーな姿勢で寝ている彼を見ると、みっともなくてこちらが恥ずかしくなる。
大の大人が分別もつけることができず、仕事中に堂々と本能の赴くままに居眠りをしているのである。これは見ていて決して良いものではない。
でも、うるさいのより100倍ぐらいマシ。
「今の乾パンは美味いんですよ」とか、本当、どうでもいいし。
聞きたくないし、そんな無駄な情報。
イライラ度倍増。

昨夜、自宅の最寄りの駅で取っ組み合いの喧嘩があったそうだ。
みんな、余震、節電や停電、物資不足、電車の本数減などでイライラしてるんだろうか。

私のイライラはホルモンの変調によるものなんだが。
まあ地震による環境の変化も要因の一つなんだろう。
なんだか今日は疲れた。
今日はさっさとマイスリーを飲んで早めに強制終了しちゃおう。


帰りに、4月からの手帳の中身を購入。
毎年、これを買うと気分が引き締まる。
新年度はどんな一年になるのだろうか。



隣のゲームセンターでワニワニパニックに興じた。
人を小馬鹿にしたような素っ頓狂な声を発しながら出現するワニをひたすら殴る。
嗚呼、すっきり!!





どんなにココロが廃れていても、吉熊の粒羅な瞳を見ると気持ちが安らぐ。
くだらない愚痴に彼は耳を傾けてくれる。
優しいクマである。

明日も、頑張るよ。