喫煙所での会話で、「なのはな体操」の話になった。
千葉県民には親しみがある体操らしく、ラジオ体操のように普通に行われているらしい。
「先輩、『なのはな運動』再現してみてください」
と言ったら
「『なのはな運動』じゃないよ。『なのはな体操』ね」
と訂正された。
そしてこっそり再現してくれた。
素敵!!!!
話は流れて、盆踊りの話に。
各地域ごと、違っていて面白い。
栃木出身の私は勿論「日光和楽踊り」
盆踊りったら日本全国アレで踊っているのだと思っていた。
鷲宮の伯母さん家に行き、彼女の近所で行われている盆踊りに連れて行かれたとき、アレじゃなくてビックリした。
嗚呼、盆踊り・・・懐かしい。
通っている小学校にやぐらが組まれ、夕暮れ時、我々児童は紙の花をあしらった彩り豊かな笠を持って集合し、やぐらの軌道に沿って踊った。花の根本に母が縫いつけた鈴が振る度にシャンシャン鳴るのが幼心に嬉しかった。非日常的な浴衣着用にも興奮した。
お囃子を背後に町内会のおばちゃんが歌う。
時々酷く音痴な人がいて笑いの種になった。
ハアーハエー 日光名所は (ハ ヨーイヨイ)
朱塗りの橋よ 下を流るる ヤレサヨー 大谷川 (ハ ヨイヨイ ヨイトナ)
ハアーハエー日光街道の 並木を行けば
風がそよそよ ヤレサヨ 夏知らず
高学年のお姉さんが圧倒的に巧くて、下級生はそれを真似するのに必死だった。
夏休み中なので友達に会えるのも嬉しい。
「○組の△△ちゃんも来ているよ。あっち!」
と情報を交換するのである。
あの年の盆踊りは、祖父の新盆のとき。
盆踊りからの帰り道。さっきまでのやぐらの煌きに慣れた目は、湿気を含んだねっとりとした闇に浮かぶ電柱の蛍光灯さえも不気味に捉えた。
私、妹、そしてまだ乳児だった弟と、いとこのアッコと彼女の兄の直ちゃんを引率していた母が「怖い話をしよう」と言い出し、自らの心霊体験を語った。
母は、舅(私の祖父)が亡くなる(亡くなった?)朝、窓を横切る、サッ・・・サッ・・・という白くて速いものを見たのだそうだ。
それを聞いていた直ちゃんが
「僕もそれ、家で見たよ。庭を見てたら白くて速いものが、サッ・・・サッ・・・って横切ったんだ」
と発言したときは、マジで失禁寸前だった。
素直で寡黙な直ちゃんが嘘を吐くわけがない。あの白い物体は、亡くなったおじちゃんだったんだ・・・その説は法事の度に語り継がれ、やがて親族限定のレジェンドになった。
夏は不思議話が似合う。
千葉県民には親しみがある体操らしく、ラジオ体操のように普通に行われているらしい。
「先輩、『なのはな運動』再現してみてください」
と言ったら
「『なのはな運動』じゃないよ。『なのはな体操』ね」
と訂正された。
そしてこっそり再現してくれた。
素敵!!!!
話は流れて、盆踊りの話に。
各地域ごと、違っていて面白い。
栃木出身の私は勿論「日光和楽踊り」
盆踊りったら日本全国アレで踊っているのだと思っていた。
鷲宮の伯母さん家に行き、彼女の近所で行われている盆踊りに連れて行かれたとき、アレじゃなくてビックリした。
嗚呼、盆踊り・・・懐かしい。
通っている小学校にやぐらが組まれ、夕暮れ時、我々児童は紙の花をあしらった彩り豊かな笠を持って集合し、やぐらの軌道に沿って踊った。花の根本に母が縫いつけた鈴が振る度にシャンシャン鳴るのが幼心に嬉しかった。非日常的な浴衣着用にも興奮した。
お囃子を背後に町内会のおばちゃんが歌う。
時々酷く音痴な人がいて笑いの種になった。
ハアーハエー 日光名所は (ハ ヨーイヨイ)
朱塗りの橋よ 下を流るる ヤレサヨー 大谷川 (ハ ヨイヨイ ヨイトナ)
ハアーハエー日光街道の 並木を行けば
風がそよそよ ヤレサヨ 夏知らず
高学年のお姉さんが圧倒的に巧くて、下級生はそれを真似するのに必死だった。
夏休み中なので友達に会えるのも嬉しい。
「○組の△△ちゃんも来ているよ。あっち!」
と情報を交換するのである。
あの年の盆踊りは、祖父の新盆のとき。
盆踊りからの帰り道。さっきまでのやぐらの煌きに慣れた目は、湿気を含んだねっとりとした闇に浮かぶ電柱の蛍光灯さえも不気味に捉えた。
私、妹、そしてまだ乳児だった弟と、いとこのアッコと彼女の兄の直ちゃんを引率していた母が「怖い話をしよう」と言い出し、自らの心霊体験を語った。
母は、舅(私の祖父)が亡くなる(亡くなった?)朝、窓を横切る、サッ・・・サッ・・・という白くて速いものを見たのだそうだ。
それを聞いていた直ちゃんが
「僕もそれ、家で見たよ。庭を見てたら白くて速いものが、サッ・・・サッ・・・って横切ったんだ」
と発言したときは、マジで失禁寸前だった。
素直で寡黙な直ちゃんが嘘を吐くわけがない。あの白い物体は、亡くなったおじちゃんだったんだ・・・その説は法事の度に語り継がれ、やがて親族限定のレジェンドになった。
夏は不思議話が似合う。