世界の中心で吉熊が叫ぶ

体長15センチの「吉熊くん」と同居する独身OLの日常生活

宿命

2011年05月31日 23時56分46秒 | Weblog
当社はチェーンストア展開をしている。

会社から近い某店には、帰りすがら、よく寄り道をしている。
その店に長らく在籍していたスタッフMさんが、明日からちょっと遠くの店に異動することになった。

Mさんは、私の後輩女子Cちゃんの新卒当時の先輩である。
MさんとCちゃん、二人の会話は漫才のようで聞いていて面白い。
芸妓と半玉のような姉妹愛を感じさせる。

人事異動の頻発は、チェーンストア展開する会社のいわば宿命みたいなものである。
しかし、今回は急な異動であるのと「あのMさんが。まさか…」という人選だったのでショックだった。

帰りにCちゃんと一緒に、店に寄り、Mさんに挨拶しに行くことにした。
行く前に商店街の花屋で花束を作ってもらった。
出来上がった花束はMさんらしい色合いのピンクのガーベラと薔薇。

「お疲れさまです」
と入店。

Mさんに花束を差し上げると「あ、もう、ど~しょうッ~」とタジタジしていた。
彼女のこんな面白い様子が私は好きだった。勿論仕事はきちんとこなすらしい。そのギャップが彼女の魅力だと思う。

今日はたくさんの彼女の顧客が店に来てMさんとの別れを惜しんだそうだ。

「まったく。箱入り娘が見合いをさせられて急に嫁に出される気分ですよ」
と、最初は笑っていたMさんだったが、話しているうちに、ぽろぽろと涙を流しはじめた。

ずっとこの店にいて初めての異動なんだそうだ。さぞかし不安に違いない。
なんだか切なくなって私とCちゃんまでもらい泣きしそうになってしまった。

「退職するわけじゃないんで!明日からも頑張ります」と、最後は笑顔になった。

雨空から晴天に変わる瞬間のような彼女の表情を見て、この子、強いなと思った。
大丈夫だろう、きっと。

今度一緒にご飯に行く約束をして別れた。

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操を守るため…頑張れ、JT!

2011年05月30日 23時08分04秒 | Weblog
やっべー…。
大切に吸ってきた煙草(ピアニッシモ)の在庫が切れそうで、かなり凹んでいる。
こんな焦燥感を味わうのは、小学校4年の学芸会以来…(木琴の演奏ができないのにできる振りをし、焦りながらも乗りきった件)。

買いだめした箱数を日にちで割ってみたら、やはり1日1箱半をきっちりと吸っていることが判明。
まあ判明したからといって節煙などをする気はさらさらないのだが。

ピアニッシモは6月6日に出荷予定らしい。
あと一週間、どうしよう。

DUOで代用するか…。
試しに購入して吸ってみたら、
…うまい!ティーレッテレー!(ねるねるねるねのCM)

浮気が本気になってしまいそう。

私の操を守るため、とにかく頑張って!JT!


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毎日がジェットコースター

2011年05月30日 23時04分18秒 | Weblog
残業中。部長に「どうしたんデスカ?」と言われた。
集中していたので「はあ…ちょっと」と返答。
これでは「火垂るの墓」の叔母さんに対する清太さんのような愛想の無さではないか、と自覚はあったのだが、上手く言葉にできなかった。

吉熊上司が「ちょっとやってもらっています。もうちょっとで終わります」とフォローしてくださった。
課長である吉熊上司のお墨付きをいただいて、無駄に残業をしていないことを証明できた。気が軽くなった。

いつも残業をしている私に部長は「どうしたんデスカ?」と尋ねてくる。

私、嫌われてるんかなあ…役立たずは早く帰れと思われてるのかなあ…とドキドキしてしまう。
しかし、如何せん、忙しい。
雑念を無理矢理振り払い、仕事に没頭する方を選んだ。

帰り際、部長に
「先日の株主総会のレポート、良かったよ。分かりやすかった」
とお褒めの言葉をいただいた。素直に嬉しく感じた。



振り回されてばっかりだな…。

毎日がジェットコースターみたいだ。

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忠犬ハチ公について思うこと

2011年05月29日 22時10分51秒 | Weblog
国立科学博物館にいる忠犬ハチ公の剥製。
利口そうな顔つきをしていた。



ハチ公で検索し、だいぶ前に見つけた動画。
Hachiko monogatari - Bittersweet (Akita dog)


なんだか人間の身勝手を感じてしまう。
そりゃ、時代背景などの事情もあるのであろうが。
ハチ公が「忠犬」だったことよりも、動物を飼うのならばどうして最期まで面倒を見ないのかということの方が気になって仕方がない(上野英三郎先生のご家族)。

ハチ公の目が悲しげで、切ない…。


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「日本のボタニカルアート 太田洋愛画伯の原画を中心として」

2011年05月29日 21時59分05秒 | Weblog
今日も雨。貴重な休みが二日とも雨だなんて、なんてこったい。布団も干せないし、傘差すのもウザイし、足冷たいし、もうね、雨の馬鹿!

本来ならば薔薇でも見に行きたいなあと思っていた。しかし、外は憎き雨。仕方がないので室内で植物を鑑賞しようと、今日は上野の国立科学博物館に出掛けた。




「日本のボタニカルアート 太田洋愛画伯の原画を中心として」




ボタニカルアートという分野があることを知ったのは数年前。
テレビで熊田千佳慕の特集がされていた。
ファーブル昆虫記の絵を手掛けた人である。
毎日ちょっとずつ筆を重ねていく様子などを見て、「すげー!」と思った。


今日は太田洋愛の作品を中心とした展覧会。
葉のリアルな光沢や透け具合、花弁のしなやかさ、茎の繊毛など、息を飲むほどの写実っぷりであった。
花が醸し出す芳醇な香りまで絵から漂ってきそう。
嗚呼、世の中にこんなに美しいものがあっただなんて。
雨にイラついて凝り固まった心が次第に解けていくのを感じた。

館内を散策。
洋館みたいな造りになっていて、うっとり!
螺旋階段とか、洋館フェチにはたまらん空間である。





常設展にはクマの剥製が数点あり、大興奮。
一番のお気に入りはこのクマ。勝手に「テディ」と命名。剥製というか、私には巨大なぬいぐるみにしか見えなかった。くりくりした目なんて超可愛い。ああ、このクマに抱かれたい。クマと三日三晩愛し合った伝説を持つムツゴロウさんの気持ちが今なら理解できる。


吉熊、ビビってる。


他のフロアにいたクマさん。
隣の鶴を狙ってる?



観終えたあと、喫茶店で一服。
雨の模様を纏ったガラス越しに行き交う人をぼんやりと眺めた。
こうして雨の休日は終了した。

明日から新たな一週間が始まる。
月末月初で忙しくなる予定だ。
先週暇だから引き受けた仕事もあるし…。

リフレッシュできたので、頑張るん!

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またまた「はやぶさ HAYABUSA-BACK TO THE EARTH- 帰還」

2011年05月28日 23時59分39秒 | Weblog
浦和美園のイオンにて。
「ブラック・スワン」の前に、また「はやぶさ HAYABUSA-BACK TO THE EARTH- 帰還」を観た。
プラネタリウム上映「HAYABUSA-BACK TO THE EARTH」を含めると通算6回目。
どんだけ好きなんだよ…はやぶさ。
6/12に参加予定の「はやぶさ地球帰還1周年記念講演会」でも上映されるらしいのだが。



今日は周囲に気を遣わなくて済むよう、前の方で観た。
目の前いっぱいに広がる宇宙と、その広い空間を進むはやぶさの様子を十分堪能できた。
そう、今日は頭で観るよりも「感じたかった」のである。


「…太陽だけじゃない
私も そして君も
すべては 星が作り出した物の中から生み出されてきた
宇宙は遠いところにあるのではなく
私達自身が 宇宙なんだ」

というナレーションが今日は特に心に響いた。

また、先日、獨協大学ではやぶさが持ち帰ったカプセルを観てきたので、今日は興奮度も高かった。

最後の「宙へ」の前奏で涙がダダ漏れ。お決まり。
今日は雨で、本作品の入場料が500円ということもあり、映画館は混んでいた。
いつもより嗚咽がたくさん聞こえてきた。

はやぶさが帰還して一年。
彼はまだまだ大人気のもよう。




そうそう。
上映前に銀だこでたこ焼きを食した。
これ、大好物である。
今日ははやぶさ君とのデート。
青のりを掛けることに躊躇したのだが、まあいいかと。美味しかった。吉熊もご満悦。



この一年。一日一回は再生している動画。

探査機「はやぶさ」の軌跡 舞-HaYABUSA ~Falcon of phoenix ~前編


探査機「はやぶさ」の軌跡 舞-HaYABUSA ~Falcon of phoenix ~後篇



嬉しいこんなニュースが!

小惑星イトカワ45億年前に誕生か はやぶさ微粒子分析(2011年5月26日21時50分 朝日新聞)


 イオンビームで切断された小惑星イトカワの微粒子。真ん中の「板」の断面を観察して内部構造を調べる=岡山大/宇宙機構提供
 小惑星探査機「はやぶさ」が地球に持ち帰った微粒子の分析結果から、小惑星イトカワは約45億年前にうまれたことがわかった。北海道大学などが26日、千葉県で開催中の日本地球惑星科学連合大会で報告した。
 北海道大学など複数の研究チームは、含まれる元素の組成や、X線CTを使って解析した3次元構造、風化の痕跡などについて分析。微粒子が確かにイトカワ起源で、同じタイプの隕石(いんせき)ができた年代から、うまれた時期を絞り込んだ。
 岡山大学・地球物質科学研究センターのチームは、イオンビームで微粒子の1粒を約10マイクロメートルの厚さに輪切りにする様子を写した画像を公表した。中村栄三教授(地球化学)は「粒子の中に極めて高い温度を経験した鉱物学的記録が残っていた。700~900度まで上がっていた」と述べた。(松尾一郎)


あのサンプルの価値って1粒1億円らしい。
それ以上の価値があると私は思う。
「夢」という付加価値をも、はやぶさは持ち帰ってきてくれた。

ありがとう。はやぶさ。
この一年、ずっとはやぶさの面影を追いかけてきた私は、あなたから勇気をもらったよ。


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映画「ブラック・スワン」

2011年05月28日 23時24分57秒 | Weblog
映画「ブラック・スワン」を観た。
感想を一言で言うならば「面白い!」である。こんなにハラハラしながら映画を観たのは久々だ。特に後半20分はずっと身構えて見入ってしまった。面白かったので、また観るかも。

あらすじ: ニューヨーク・シティ・バレエ団に所属するバレリーナ、ニナ(ナタリー・ポートマン)は、踊りは完ぺきで優等生のような女性。芸術監督のトーマス(ヴァンサン・カッセル)は、花形のベス(ウィノナ・ライダー)を降板させ、新しい振り付けで新シーズンの「白鳥の湖」公演を行うことを決定する。そしてニナが次のプリマ・バレリーナに抜てきされるが、気品あふれる白鳥は心配ないものの、狡猾で官能的な黒鳥を演じることに不安があり……。(シネマトゥディ)

競争相手のリリー、過保護で過干渉の母親エリカ、もと花形のベス。
そしてだれよりも、ニナはニナ自身に苦しめられる。白鳥は踊れても黒鳥を踊れないニナ。

…いるんだよな、ニナみたいな女って。
いないだろうか?下ネタの話題になると急に不機嫌になってしまうような真面目さを持ち、官能っていう単語とは対極にあるような女。
ニナもそんな潔癖で優秀な女性だったのに。
大役に抜擢され、エロい黒鳥を演じるため監督からの変な指導(自慰行為をしろとか)を受け、そしてプレッシャーに負けて精神を崩壊させてしまう。強迫性障害からか、身体を掻き毟ったりなんかして。
そして、怖い幻なんかを見たりする。
ホラー映画のようでもあるが、それは全てニナが創りだしているイメージに他ならない。
結局ひとり相撲。
どんだけプレッシャーに弱いんだよ?と突っ込みたくなったが、まあそんな時もあるよな。
一見、プレッシャーに弱い優等生の妄想話なのだが、それだけでは片付けられないぐらい魅力的な作品だった。


・舞台はニューヨーク。昨年、一人旅した街。あの街の喧騒とか地下鉄とか、超懐かしかった。
また行きたいな、ニューヨーク。

・監督役のヴァンサン・カッセル。
彼は私の大好きな映画「マレーナ」のマレーナ役であるモニカ・ベルッチの旦那様。
彼の演技を初めて観たのだが、良かった。あの監督役に適任だったと思う。

・ニナよ。怒りに委ねてぬいぐるみを捨てるのはやめれ。

・母親の過干渉がすごかった。自分もバレリーナだったらしく、娘のニナを身ごもったばかりにバレエの道を諦めた母親。その過去が屈折した我が子への愛になり、観ていて苦しくなってしまった。でも、最後、観衆に紛れて娘の晴れ舞台を笑顔で観る母親の笑顔は「この人、悪い人じゃなかったんだ」と思わせた。

・ずっと誰かに抓られているような断続的で軽い精神的苦痛というのだろうか。我慢できなくはないけれど、とにかく居心地の悪さがあり、でも病みつきになるという不思議な作品。ミナクル!


全体を通して、久々に文句なしの作品だった。
「白鳥の湖」を聴くと、「宇宙刑事シャイダー」の最終回を思い出す。
神官ポーがピアノでこの曲を弾いているあの名シーン。
この作品は私の新たな「白鳥の湖」トラウマになった。




映画『ブラック・スワン』予告編


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少年

2011年05月27日 23時37分55秒 | Weblog
プチ残業後、駅構内を歩いているとき。
前を歩いていた小学生男子がいきなりポスターの前で足を止めた。
何だろう?と、彼が見ているポスターを見てみると、それはご当地キャラが勢揃いした販促物であった。
奈良の「せんとくん」もいる。
私の親友わたはせんとくんをこよなく愛している。
そうだ。わたに写メを送って差し上げよう、と彼の隣で携帯を翳した。

するとその小学生男子が、
「こ、こういうの、好きなんですか?」
と尋ねてきた。
モジモジしてキョドっている様子が愛らしい。

「私の友達が、せんとくん、好きなんだ。あなたは?こういうの、好き?」
と尋ねると、
「見てると面白いから好き」
と。
笑った。可愛い。可愛いすぎるぜ。

子供嫌いだが、シャイで礼儀正しい小学生男子とは割と仲良くできる。
よく考えれば、私の年齢33歳って、この子ぐらいの子がいてもおかしくないんだよな。実感できないけど。

もしも私に子供(小学生男子・仮名…洸介)がいたら、一緒に動物園に行きたい。麦茶の入った水筒とおにぎり持って。
「あれはね、ヒグマ。こっちがツキノワグマ。洸ちゃんはどっちが好きかい?」とか尋ねるんである。私。

「お母ちゃんがヒグマが好きだから、僕もヒグマが好きだよ」
なんて言おうものならば、もう、洸介の頭を高速でナデナデしてしまうだろう。
で、甘やかしすぎて16歳になった洸介に
「金寄越せよ、糞ババア!」と罵倒され、横っ腹を蹴られながら吐血なんかしちゃっているんだろう、初老の私。
嗚呼。悲惨だわ。
やはり私は母親になってはいけないんだと思う。

今日会ったあの少年がそんな風にならないことを思わず祈ってしまった。てか、ならねーよ。あの子ならば。

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Davidoff

2011年05月27日 12時55分38秒 | Weblog
会社の喫煙所なう。
先輩紳士からDavidoffの煙草をいただきマンモス。
きついけれど、芳醇な香りがしてイイ!

さて、午後も頑張りマンモス!
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井の中の蛙

2011年05月26日 23時23分53秒 | Weblog
他社の株主総会に出席した。
初めての経験で、昨晩は緊張して眠れなかった。

受付の様子から会場の雰囲気など、見るもの聞くものすべてが新鮮であった。
当社の株主総会と比較したりして、けっこう勉強になった。
機会を与えてくれた部長に感謝である。

梅雨の時期。
総会運営の準備に入る。
他社から来た部長は、
「前にいた会社の総会では~」
とよく口にする。
「ウチはウチじゃね」
と思っていたのだが、なるほど。それは違う。
ウチはウチなんだから…という考え方は、一企業のやり方しか肯定できない、井の中の蛙的思考なんだ。

たしかに「今まで通り」にやっていれば簡単だし楽だし頭を遣わないで済む。
でもせっかく日本を代表するような大企業にいた人が自分の部長なのだから、彼の意見を素直にスポンジのように吸い取り、そして変化を拒んではいけないなあと思った。
会社を大きくしていくためには、そういった些事(社員一人一人のモチベーション)の集積が不可欠ではないのだろうか。


なんだか今日は愛社精神が炸裂してんぞ、自分。
やっぱり会社、好きなんかもなあ…。

そりゃ、今日行った株主総会の会社のように華美な会社ではないけれども。
地味だが堅実経営をウリとしているウチの会社の方が魅力的だと思ったりなんかしたり…。

…って、やっぱ井の中の蛙じゃん。私ってば。
まあ、されど井の中の暗さを知っているっていうことでOK?



株主総会というとドラマ「ハゲタカ」を思い出す。


第4回「激震!株主総会」あらすじとムービー



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波に乗り続けていれば

2011年05月25日 23時31分30秒 | Weblog
心療内科デー

待ち時間2時間半。まあまあの長さ。


斜め前に座っている殿方が落ち着きなくて待っている間、霹靂してしまった。ずっと鞄の中身を確認してるんである。落ち着くと携帯をいじり、また鞄の中身を確認。確認する度に鞄の中にあるビニール袋がガサガサ鳴ってうるさいし、挙げ句、書類らしき紙を一枚一枚びりびり破き出す始末。家でやれよ。
他に、頭掻いたり、顔をいじったり…落ち着いてくれ!

診察室に呼ばれた彼は意気揚々と自分語りを展開(声が大きいから筒抜け)。
「自分、てんかんと強迫性障害とうつと統合失調症だと思うんですけどー」と、すげー早口で語っていた。
クマ医師、次第に静かになっていく。文字通り閉口してるんだろうか。

はあ…。
早く終わらないかな。
ひたすらそう祈る。

暫くしてようやく私の順番が巡ってきた。

最近の状況(仕事やプライベート)についてを細かく聞かれた。
仕事は、その日、自分にできることを精一杯やれているんじゃなかろうか。

プライベートのことについては先日の合コンのことを話した。
クマ医師、びっくりしていた。
私にそこまで行動力が回復してきたことに。
そして人間関係を広めることはいいことだと言われた。

総合的に考えてもう大丈夫かなあと思う。
たまに来るこの波に乗り続けていれば、いずれ沖の大海に漕ぎ出せるんじゃないかな、と思う。
気が着いたら断薬できていた、なんていうことになっていれば良いんだけれども。

処方変更なし
パキシル、マイスリー、防風通聖散、ラベプラゾール



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働けば自由になる

2011年05月25日 23時27分24秒 | Weblog
朝、人身事故で電車が遅延した。
たしか月曜日もそうだった。
人身事故=自殺というわけでもないのだろうが、なんか朝からどんよりする。
ダイヤが乱れて電車も混んでいた。


同じく電車遅延に陥ったマイミクさんのつぶやきが秀逸すぎて感心してしまった。
彼は私よりもかなり若いのだが博識である。
今朝の電車の混雑を映画「シンドラーのリスト」の列車のシーンに喩えたのである。
私も満員電車に乗る度にいつも同じことを考えていた。
昼休み、こちらの電車も混んでいた旨を伝えた上で「会社という名のアウシュビッツなう」とコメントした。

すると、
「働けば自由になるって看板が会社におありのようですね。」
というコメント返しが!
彼の頭の回転っぷりに驚嘆。

人と言葉で繋がることの面白さを久々に強く実感した。
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レトロなミシン

2011年05月24日 23時47分06秒 | Weblog
会社帰りにクリーニング店に寄る。
ここの主人は栃木県出身。私は彼と話すと栃木弁に戻る。
主人が私のスーツをビニール袋に入れている間、店内を見渡す。ここはミシン店も兼ねている。
ふと棚に黒い物体を発見した。レトロなミシンだ。

主人曰く、これは戦時中の製品で、お客さんから譲り受けたらしい。そのお客さんはこのミシンを見ると苦労した思い出が蘇るから…と手放したそうだ。どんな思い出を縫ってきたのだろう。ミシンにはちゃんと日の丸のマークも入っていて当時の世相も窺い知ることができる。

「写真撮らせていただいていいですか?ミシンにあやかりたいので」
と言うと主人は快諾してくれた。
「あやかって長生きしてくれよな」
と言う彼に
「まあナントカ薄命っていいますので。ねぇ~?」
と答えた。
主人爆笑!
そこ、笑うところじゃねぇべ!


うちの実家にも祖母が使用していた足踏みミシンがある。私の家庭科の宿題をも完成させてくれた代物だ(by祖母)。
そういえば、私もミシンを持っていた。小学校2年生の時におもちゃのミシンを買ってもらった。ピンクの小さなミシンで、クリィミーマミのシールが貼付されていた。でも結局それで何かを完成させた記憶はない。今では恐らく物置にしまってあるのだと思う。
(画像検索したら出てきた)



その後、中学の家庭科の授業ではミシン針を4本折って伝説になったり、宿題が出る度に祖母や母にやらせていた。
高校の家庭科の授業は作品に触りもせず、ノータッチですぐに祖母に渡していた。面倒臭かったし興味がなかったからだ。
大学時代なんて、ミシンの存在を忘れていた。
考えてみれば私にはミシンで何かを作成した記憶がない。

高速で上下する針に指を近づけて布を前進させる行為を、私は恐らく今後もすることはないだろう。
そんなんでも生きていける今の時代。
私にはあのレトロなミシンは新鮮に映ったのだった。

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気分転換

2011年05月24日 23時44分00秒 | Weblog
場所を変えて今日は喫茶店。
…やはり煙草を吸いながらの方が捗る。



先日の合コンメンバー(殿方)からメールが来た。

「こんばんみ~!
 この前は楽しかった。
 ドラちゃん(私のことらしい)、アホやな。
 ○○(会社名)にこんな凄いのがいるとは知らんかった。
 またな!さみ~から風邪引くなよ!」

だって。
こんばんみ~!って…。
いったいいくつだよ?40歳だろ?

最後の一文。
「お風邪など召されませぬようご自愛下さい」
って添削したくなる気を抑えて、やや多めに見て…まあ、きっと悪い人ではないと思う(希望的観測)。


合コン中、寝たけどな。



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雨の、静かな夜に

2011年05月23日 23時08分47秒 | Weblog
溜まった納品書の整理をした。すっきり!
溜める、整理する、時期がくると経理に計上。また気づくと溜まっている納品書。賽の河原状態である。そんな仕事を10年やってきた。そうスキルが身に付いたとは思えない。きっと会社の数ほど納品書の処理の方法などは存在しているに違いない。
明日から別の会社に行くことになり、「あなたは何ができるんですか?」と訊かれたら私はきっと困惑してしまう。
嗚呼、私の仕事って何なんだろうなという考えが頭をちらつく。…てか、私って何なんだろう。

夕方、社長の決裁が下りたのでその処理をし、残業。
上記のことを感じつつも、稟議書の写しを各部の起案者に持っていくと「あ、下りたんだね!早い」と言われて、この仕事、やっぱり好きだなと思える。


そのまま図書館に寄る。今日のノルマが終わらない…。ブランク用紙に何度も何度も殴り書きをして頭に覚えさせようとするのだが、疲れた頭は何も吸収してはくれなかった。


まあそんな日もあるわな。

窓の外では雨が降っている。
こんな静かな夜は、映画「キッチン」のサントラなんて似合うんじゃなかろうか。
本格的な夏が来る前の、冷やかで静かな夜。
優しい音色で浄化されたい。

野力奏一/キッチン(満月)(映画「キッチン」より)



明日は頑張れますように。


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