昔は教師の仕事は聖職と言われていた。今ではそのように言う人もないだろうし、そのように自覚している教師もほとんどないだろう。それはそれでいいと思う。教師も喜怒哀楽のある普通の人間だから、ことさらに特別視することは要らない。しかし、あまりにも普通すぎるのも困る。少なくとも教育と言う大切な仕事に携わっているという自覚と、自分のあり方について自戒はなくてはならないだろう。ところが近頃は普通どころか、いったい何だと呆れ返るような行為をする教師のことを新聞などの記事で見かける。
愛知県岡崎市の3年生の担任の45歳の男性教諭は、算数の割り算の授業で「18人の子どもを1日に3人ずつ殺すと、何日で全員を殺せるでしょう」と口頭で出題したという。市教委の聴き取りに対してこの教諭は「指導に自信がなく、子ども達の興味や関心をひこうとついやってしまった。二度としない」と言ったそうだが、何ともお粗末な教師だ。この程度のことで指導に自信がなく、子どもを殺すなどという例を持ち出すとは、よほど能力の乏しい教師なのだろう。9月15日に学級担任を外されている。45歳と言うと小学校の教師をしている私の次男より1歳年下だ。感想を聞いてみると、返ってきた返事は「アホやな」の一言だった。
埼玉県所沢市立小学校の6年生担任の29歳の男性教諭は、女子児童5人を学級活動の際に図書準備室に別々に連れ込んでアイマスクをかけさせた上、手を頭の上に掲げるなどのポーズをとらせたという。前にも同様な行為があったそうだ。この教師は学校側に「家庭学習などをがんばっている子に1対1で親愛の情を示したかった」などと話したという。いったいどういう意図でこのようなことをしたのかまったく理解できないが、アイマスクをかけさせたり「1対1で親愛の情を示したかった」と言うのには何か異常性、変質性を感じさせる。事実関係を認めて現在は病気休暇中だそうだが、処分もあり得るようだ。
少し前のことになるが、前学期末に青森県の県立高校の1年生担任の40代の男性教諭が、球技大会の成績を間違って伝えたとして、生徒会役員に対して土下座を強要したという記事を見た。校内球技大会の予選の際、生徒会役員が成績を集計し、この1年生のクラスが決勝に進めると発表したが、集計ミスで実際は決勝には進めないことがわかった。3名の生徒会役員がその日のうちにこのクラスの担任の男性教諭に謝罪したが、この教師は1時間以上にわたってこの役員達を罵倒し、翌日にはこの役員達を担任クラスの教室に呼び出し、クラスの生徒の前で謝罪を要求した。役員達が立ったまま謝罪すると「それが誠意か」と言って土下座させた。これは非常に卑劣で悪質な行為だ。私は土下座という行為が大嫌いで、それを強要する者に対してはたとえその者が正しくても憎悪に近い嫌悪を感じる。土下座した生徒の屈辱感はどれほど大きかったか、誰にでもありうる集計ミスに対してこれほどまでのことをするこの男は異常性格ではないか。教師失格で、退職するべきとさえ思う。
最近はモンスターペアレントとやらが横行し、教師に対して理不尽な要求をする親が増えているようだが、数多くの教師の大部分は、たとえ聖職者意識はなくてもまじめでまともだ。私は教育員会の事務局にいた時に多くの教師に接する機会があったが、どうにも問題と思われる教師よりも、研究熱心で頑張っている教師がずっと多かった。しかし多くのまじめな教師がいても、問題のある教師がいると教師全体の評価を下げてしまい、あたかも教師全体の質に問題があるかのように言われてしまうのは残念なことだ。
愛知県岡崎市の3年生の担任の45歳の男性教諭は、算数の割り算の授業で「18人の子どもを1日に3人ずつ殺すと、何日で全員を殺せるでしょう」と口頭で出題したという。市教委の聴き取りに対してこの教諭は「指導に自信がなく、子ども達の興味や関心をひこうとついやってしまった。二度としない」と言ったそうだが、何ともお粗末な教師だ。この程度のことで指導に自信がなく、子どもを殺すなどという例を持ち出すとは、よほど能力の乏しい教師なのだろう。9月15日に学級担任を外されている。45歳と言うと小学校の教師をしている私の次男より1歳年下だ。感想を聞いてみると、返ってきた返事は「アホやな」の一言だった。
埼玉県所沢市立小学校の6年生担任の29歳の男性教諭は、女子児童5人を学級活動の際に図書準備室に別々に連れ込んでアイマスクをかけさせた上、手を頭の上に掲げるなどのポーズをとらせたという。前にも同様な行為があったそうだ。この教師は学校側に「家庭学習などをがんばっている子に1対1で親愛の情を示したかった」などと話したという。いったいどういう意図でこのようなことをしたのかまったく理解できないが、アイマスクをかけさせたり「1対1で親愛の情を示したかった」と言うのには何か異常性、変質性を感じさせる。事実関係を認めて現在は病気休暇中だそうだが、処分もあり得るようだ。
少し前のことになるが、前学期末に青森県の県立高校の1年生担任の40代の男性教諭が、球技大会の成績を間違って伝えたとして、生徒会役員に対して土下座を強要したという記事を見た。校内球技大会の予選の際、生徒会役員が成績を集計し、この1年生のクラスが決勝に進めると発表したが、集計ミスで実際は決勝には進めないことがわかった。3名の生徒会役員がその日のうちにこのクラスの担任の男性教諭に謝罪したが、この教師は1時間以上にわたってこの役員達を罵倒し、翌日にはこの役員達を担任クラスの教室に呼び出し、クラスの生徒の前で謝罪を要求した。役員達が立ったまま謝罪すると「それが誠意か」と言って土下座させた。これは非常に卑劣で悪質な行為だ。私は土下座という行為が大嫌いで、それを強要する者に対してはたとえその者が正しくても憎悪に近い嫌悪を感じる。土下座した生徒の屈辱感はどれほど大きかったか、誰にでもありうる集計ミスに対してこれほどまでのことをするこの男は異常性格ではないか。教師失格で、退職するべきとさえ思う。
最近はモンスターペアレントとやらが横行し、教師に対して理不尽な要求をする親が増えているようだが、数多くの教師の大部分は、たとえ聖職者意識はなくてもまじめでまともだ。私は教育員会の事務局にいた時に多くの教師に接する機会があったが、どうにも問題と思われる教師よりも、研究熱心で頑張っている教師がずっと多かった。しかし多くのまじめな教師がいても、問題のある教師がいると教師全体の評価を下げてしまい、あたかも教師全体の質に問題があるかのように言われてしまうのは残念なことだ。