中国迷爺爺の日記

中国好き独居老人の折々の思い

中秋名月

2010-09-23 09:40:20 | 身辺雑記
 昨日9月22日は旧暦8月15日、中秋名月の日だった。月の出はこのあたりで17時5分頃だ。あいにく雲が多かったので雲に隠されていることが多かったが時折顔を出した。

     

     

 8月15日の名月は、「芋名月」という呼び名もある。秋は収穫の時期でもあったのでその年の収穫物を月に供える風習が各地に残っていて、「芋名月」などの呼び名はここから生まれたものだと考えられている。現在、月見団子を供えるのも、里芋を供えた風習の変形だということだ。

 月見団子は月見の様子のイラストなどでは、丸い団子を三方にピラミッド状に盛り上げているように描かれているが、関西では細長い団子に餡を巻いたもので、これは里芋の子の小芋を皮付きのまま蒸した「衣被(きぬかつぎ)」を模したものだそうだ。私の母も関西人だったから、月見団子は細長い形だった。



 「名月」にはもう一つ旧暦9月13日(十三夜)の月があり、「豆名月」とか「栗名月」と呼ばれている。8月15日の月見は中国から伝わった風習だが、十三夜の月(後の月)を祝うのは日本独自の風習。昔は祝ったのだろうが今では廃れているようだ。今でも農村部には残っているのか。

 旧暦8月15日は中国では中秋節と言い、中国の大きな祝日の一つで、今年は9月22日から24日までの3日間は休みとなる。続いて10月1日から7日までは国慶節の休みがあるから、もしこの間(9月25日から30日までの間に年休をとった場合、休みは最長16日間にもなるのだそうだ。

 中秋節と言えば思い浮かべられるのは「月餅」で、この日の前後には人々は月餅を贈り合い、食べる習慣がある。西安の旅行社に勤めている李真は、この日にはあちこちから月餅が届けられるので食傷気味になるようだ。今年も西安の謝俊麗からはたくさん送られてきた。月餅の中の餡にはさまざまなものがあり、どれも美味しいものだ。