相変わらず猛暑が続いている。東京都23区では梅雨明けから1ヶ月の間に熱中症による死者は100人に達し、戦後最悪とのことだ。屋内での死者は96人、70歳以上の高齢者が83人、独り暮らしは7割を超えていたと言う。
さいたま市で76歳の男性が熱中症で死亡した。男性は無職の48歳の長男と同居していたが、暑いので氷がほしいと言って長男に買ってきてもらい、首筋に当てたりして暑さをしのいでいた。物音がしなくなったので見てみると倒れていて、その後死亡したとのことだ。さいたま市のこの日の最高気温は35.8度だったらしいが、実際は屋内ではもっと高かっただろう。
2人は2か月に1度受け取る男性の年金15~16万円だけで生活をしていたようで、クーラーはあったが、生活が苦しく、10年以上前から電気代もガス代も払えず切られれていた。水道は使えて水は飲めたという。
何とも痛ましい話だ。月額8万程度の収入で、電気もガスも使えないでは、食事のための煮炊きもできない。いったいどのような生活をしていたのだろうか。なぜ生活保護を受けなかったのだろう。無収入の長男はこれからどうして行くのか。あれこれ考え込んでしまった。この男性の死の原因は直接的には熱中症だろうが、その大元は貧困にある。熱中症で死亡した独居高齢者の内の少なからぬ人が似たような境遇にあったのかも知れない。
私も年金生活の独居高齢者だが、幸いなことに金持ちではないが、貧困ではない。しかし、我が身の境遇を有り難がっていたり満足するだけでなく、この国には豊かさの陰に、多くの苦しい生活を余儀なくされている高齢の人達がいることは忘れないようにしたいと思う。
さいたま市で76歳の男性が熱中症で死亡した。男性は無職の48歳の長男と同居していたが、暑いので氷がほしいと言って長男に買ってきてもらい、首筋に当てたりして暑さをしのいでいた。物音がしなくなったので見てみると倒れていて、その後死亡したとのことだ。さいたま市のこの日の最高気温は35.8度だったらしいが、実際は屋内ではもっと高かっただろう。
2人は2か月に1度受け取る男性の年金15~16万円だけで生活をしていたようで、クーラーはあったが、生活が苦しく、10年以上前から電気代もガス代も払えず切られれていた。水道は使えて水は飲めたという。
何とも痛ましい話だ。月額8万程度の収入で、電気もガスも使えないでは、食事のための煮炊きもできない。いったいどのような生活をしていたのだろうか。なぜ生活保護を受けなかったのだろう。無収入の長男はこれからどうして行くのか。あれこれ考え込んでしまった。この男性の死の原因は直接的には熱中症だろうが、その大元は貧困にある。熱中症で死亡した独居高齢者の内の少なからぬ人が似たような境遇にあったのかも知れない。
私も年金生活の独居高齢者だが、幸いなことに金持ちではないが、貧困ではない。しかし、我が身の境遇を有り難がっていたり満足するだけでなく、この国には豊かさの陰に、多くの苦しい生活を余儀なくされている高齢の人達がいることは忘れないようにしたいと思う。