月初めから2週間にわたる民主党の代表選、コップの中の嵐と一部で揶揄されながら、連日のマスコミの報道にいささか辟易しながらも、菅首相が再任されて決着がついた。僅か3ヶ月前に退いた小沢氏が代表選に打って出たり、首相を退任したら次の選挙には出ない、政界から引退するとも言っていた鳩山前首相がトロイカ方式を言い出して菅・小沢の間を取り持とうとしたり騒がしいことだった。
代表選の前や最中に、どちらが勝っても「挙党一致」で行くと言われたりしたが、改造内閣の顔ぶれは、やはり小沢支持グループを遠ざけたものになったようだ。おそらく小沢支持グループではこれから何かにつけて反発の動きがあるだろうから、内閣や党の運営は難しいものがあるだろう。
政権党はもちろんのこと、政党として党是に沿って何かを遂行していこうとするなら、「挙党一致」は当然のことだろう。それを殊更に言おうとするところに今の民主党の問題があるのではないか。現に代表選が終わった後で、東京・赤坂の路上で小沢氏を支持するある衆議院議員はたまたま通りかかった菅首相支持の同期の1回生議員らに、「勝ち組が来た。おれらを下に見て…。覚えておけよ。おまえらとは一生口をきかんわ!」といきなり罵声を浴びせたという記事をインタネットで見た。アルコールでも入っていたのか、何とも幼稚で粗野、下品なことだ。1回生議員でこれだから、いくら上層部が「挙党一致」と言っても所詮はきれいごとに過ぎないだろう。このような品性の低い議員に国政を任すのかと思うと暗い気持ちになる。こんな輩は、国会の場でもやかましくヤジを飛ばすしか能がないのではないか。
敗れた直後は殊勝に「一兵卒として協力する」と言っていた小沢氏は、改造内閣を信任する両院議員総会には出席しなかった。「一兵卒」なら出席すべきだと思うが、やはり「将」の気分なのだろう。とかく言の軽い政治家は少なくない。
改造内閣の顔ぶれが発表された夜、駅の売店の前を通りかかると、ある夕刊紙Gの大きな見出しが目に入った。「菅内閣短命」というようなものだった。この新聞は代表選の間、小沢氏支持のようで、菅氏をあげつらう見出しを見ていたから、こういう見出しになるのだろう。わざわざ買ってみるほどもないから、何を根拠に発足したばかりの内閣を「短命」と決め付けているのかは分からない。この夕刊紙はイェロウ・ペーパーのようなもので、とかく読者を煽るような記事を書くことは知っていたが、一定の人気はあるようだ。男性衣料の店をやっている卒業生のI君も電車で自宅に帰るときによく買っているらしい。
このような自身の言論にあまり責任を持たないような新聞でもジャーナリズムの端くれだろうが、そうでなくても最近のマスメディアから冷静な判断の材料になるような報道が得られにくいのは、私自身の姿勢にも問題があるのだろうが、残念に思っている。
代表選の前や最中に、どちらが勝っても「挙党一致」で行くと言われたりしたが、改造内閣の顔ぶれは、やはり小沢支持グループを遠ざけたものになったようだ。おそらく小沢支持グループではこれから何かにつけて反発の動きがあるだろうから、内閣や党の運営は難しいものがあるだろう。
政権党はもちろんのこと、政党として党是に沿って何かを遂行していこうとするなら、「挙党一致」は当然のことだろう。それを殊更に言おうとするところに今の民主党の問題があるのではないか。現に代表選が終わった後で、東京・赤坂の路上で小沢氏を支持するある衆議院議員はたまたま通りかかった菅首相支持の同期の1回生議員らに、「勝ち組が来た。おれらを下に見て…。覚えておけよ。おまえらとは一生口をきかんわ!」といきなり罵声を浴びせたという記事をインタネットで見た。アルコールでも入っていたのか、何とも幼稚で粗野、下品なことだ。1回生議員でこれだから、いくら上層部が「挙党一致」と言っても所詮はきれいごとに過ぎないだろう。このような品性の低い議員に国政を任すのかと思うと暗い気持ちになる。こんな輩は、国会の場でもやかましくヤジを飛ばすしか能がないのではないか。
敗れた直後は殊勝に「一兵卒として協力する」と言っていた小沢氏は、改造内閣を信任する両院議員総会には出席しなかった。「一兵卒」なら出席すべきだと思うが、やはり「将」の気分なのだろう。とかく言の軽い政治家は少なくない。
改造内閣の顔ぶれが発表された夜、駅の売店の前を通りかかると、ある夕刊紙Gの大きな見出しが目に入った。「菅内閣短命」というようなものだった。この新聞は代表選の間、小沢氏支持のようで、菅氏をあげつらう見出しを見ていたから、こういう見出しになるのだろう。わざわざ買ってみるほどもないから、何を根拠に発足したばかりの内閣を「短命」と決め付けているのかは分からない。この夕刊紙はイェロウ・ペーパーのようなもので、とかく読者を煽るような記事を書くことは知っていたが、一定の人気はあるようだ。男性衣料の店をやっている卒業生のI君も電車で自宅に帰るときによく買っているらしい。
このような自身の言論にあまり責任を持たないような新聞でもジャーナリズムの端くれだろうが、そうでなくても最近のマスメディアから冷静な判断の材料になるような報道が得られにくいのは、私自身の姿勢にも問題があるのだろうが、残念に思っている。