「ホテル雅叙園東京」の「百段階段」のひな祭り企画を観たくて訪れました。目黒駅から行人坂を下って行きました。この百段階段は昭和10年に建てられた木造建築で、99段の階段廊下に7つの部屋があって、それぞれの部屋に趣向を凝らした展示がされていました。まずは正面玄関と百段階段への豪華なエレベーターです。
エレベーターホールに展示されていたのは百段階段の部屋を描いた絵と箱階段にミニチュアドールなど、それに山形の啓翁桜でした。
目黒雅叙園は昭和6年にここで開業したそうです。
百段階段はこのホテルに残る唯一の木造建築で、当時のお部屋も残っています。戦時中は海軍病院として使われていたので焼け残った建物だそうです。移動手段は階段のみで99段あります。
今年のひな祭り時期の展示はお雛様ばかりではありませんでしたが、まずはお雛様をじっくりと見学しました。やはりミニチュアのお雛様たちです。名店七澤屋(江戸時代後期に上野にあった玩具店)の雛道具を中心とした雛飾りです。
こちらの極小雛飾りは贅沢が戒められた江戸後期に出てきたそうです。和のミニチュアは江戸小物玩具と呼ばれるものです。
こちらは別の部屋に飾ってあったお雛様たち…それぞれ風情のあるお雛様たちでした。古そうなものも新しそうなものもありました。
展示はたくさんあったのですがまずはお雛様を載せました。この雅叙園の百段階段のお部屋は宴会場として昭和63年まで使われたそうです。私が雅叙園を訪れたのは若かりし日のこと…父が上京してここに泊まり夕食に呼んでくれたのでした。記憶が定かでありませんが当時も豪華な場所だった気がします。それに義兄夫婦はここで結婚式をしたそうです。別の義兄からの情報で、この日一番に訪れた「日本民藝館」の創立者「柳宗悦」の息子さんは実家を何度か訪問されたとのこと!義母の手打ちそばをいつも食べて行かれたそうです。園芸家の「柳宗民」さんです。NHK趣味の園芸のレギュラー講師を長年務められた方です。著書「雑草ノオト」は私も読みました。現日本民藝館の館長さんはみさと64さんの旦那様のご友人とのことですし、いろいろ繋がって思いを馳せたことでした…