倉敷から電車で岡山まで行って来ました。日本三名園の一つ「後楽園」の散策です。金沢の「兼六園」、水戸の「偕楽園」はすでに見ているので、「後楽園」を見れば日本三名園を制覇…と考えて計画しました。
「後楽園」は岡山藩主池田綱政公が作った、江戸時代の池泉回遊式の大名庭園です。国の名勝に指定されています。旭川の中州に作られていて、橋を渡って入っていきます。
ここでもボランティアガイドさんのお話を聞きながら散策しました。大きな池を配して素晴らしい眺めの庭園です。
「慈眼堂」は観音様を祀っていた場所です。仁王門が残っています。
池の端では鯉に餌をやる親子が…たくさんの鯉が集まって来てびっくりでした。
紅葉がきれいで庭園の眺めも一段と素晴らしかったです。
岡山城が見られる場所は絶好の撮影スッポトだと教えていただきました。
中の島には茶室があります。池に舟を浮かべて楽しむこともあったそうで、舟もありました。
お日柄もよく、婚礼姿のカップルに3組も会いました。(後姿を撮らせていただきました) 七五三の着物姿のお子さんたちにも会いました。
ちょうど紅葉が見頃…「いい時に来られましたね」とガイドさんにも言われました。
園内には茶畑もありました。毎年5月には茶摘み行事があるそうです。
白いサザンカの木とたわわに実を付けた柿の木です。
この「流店」はこの亭の中、足元に水が流れて1階は壁がなく、風が通って涼しい工夫がされています。休憩所として使われたそうです。
庭の中心にある「唯心山」です。広大な芝生は草紅葉…きれいに色づいていました。
築山「唯心山」からの眺め…池を配した庭、田んぼと茶畑の風景です。。
ツワブキが咲き、蘇鉄畑もありました。奥には桜林と梅林、花菖蒲畑もあります
南門(烏城口)から出て岡山城を見てきました。黒塗りの堂々としたお城です(空襲で焼かれ再建ですが)。黒塗りのお城は信州にも…松本城も烏城とよばれています!でも、同じ烏城と書いて松本城は「からすじょう」、岡山城は「うじょう」と読むのだそうです!
後楽園に戻って、能舞台を垣間見ました。
「延養亭」は藩主の居間として使われた建物…その庭も落ち着いた雰囲気です。
能舞台の前の池には大きな石が配してあります。「大立石」…この巨岩は九十数個に割って運び入れ、元の形に組み上げたそうです。
ここでは江戸時代から鶴が飼育されていたそうです。今はタンチョウヅルが飼育されています。
広い園内、休憩しながらゆっくり見て回ることができ、解説も聞くことができて良かったです。後楽園の入り口を出た所の広場でもモミジとイチョウが美しく、思わず足を止めました。
もう一つ足を止めたのは、ここに「清水多嘉示」の彫刻があったこと…信州の原村出身の作家さんの作品にここで出会うとは!この「みどりのリズム」は地元で見慣れた作品…ブロンズは本物がいくつも、どこにあっても不思議ではないのですが…
「後楽園」から駅に戻りました。駅前にはこの地ならではの「桃太郎」の像がありました!郵便ポストにも「桃太郎」が…しかもさすが郵便、ちゃんと筆を持っています!
そして岡山ではマンホールの蓋も「桃太郎」でした!