ナチュラルな暮らし

穏やかな日常の一コマ

直島~地中美術館と家プロジェクト~

2018-12-11 | ミュージアム

今回の旅行の目的地、最後は「直島」です。瀬戸内海に浮かぶこの小さな島はアートの島とも言われ、注目されています。まず「地中美術館」に行きました。娘が行って来て勧められた美術館です。日時指定の予約チケットを確保しての訪問…島の景観を損なわぬよう地中に埋められた建物は安藤忠雄の設計です。まずチケットセンターへ…

ベネッセアートサイト直島のポスターから…この美術館は株式会社ベネッセがこの島で展開するアート活動の一つです。

 

チケットセンターから美術館までは、「地中の庭」…モネが描こうとした風景がモネの好んだ植物と共に出迎えてくれます。

 

睡蓮の池に落ち葉が…睡蓮の花が咲いているようでした。

 

柳と睡蓮の池もモネの描く世界です。

 

花々もきれいに咲いていました。

 

 

 

 

入口から先は写真撮影禁止です。

 

ここには3人の作家さん…クロード・モネ、ウォルター・デ・マリア、ジェームズ・タレルの作品が展示されています。それに安藤忠雄の建物も作品です。

 

 

 

どれも見ごたえある作品ばかりで、じっくりと時間をかけて鑑賞しました。一回りして地中カフェで一休み…瀬戸内オリーブサイダーとソライロコーラをいただきました。カフェにはテラスもあって外にも出られます。瀬戸内海の風景も眺められました。

 

 

 

 

「モネ」の作品は晩年のものだそうですが、自然光の中で生き生きとして見えました。「マリア」の作品は大きな球体と彫刻が光によって表情が変化して魅力的でした。「タレル」の作品は光のマジックに驚かされ感動しました。それに「安藤忠雄」の建物は、作品が最高の状態で鑑賞できる空間の工夫が素晴らしかったです。素材を生かした建物には「ステンレスのトイレ空間」など驚きも!どれも見ごたえある作品で、観ることができて良かったです!

 

この直島でもう一つじっくり見たのは「家プロジェクト」…これは6人の作家さんの作品で、古い家屋を改修したり建てたりして家の空間自体を作品化しています。島の生活空間に溶け込んだアートです。

「角屋」は「宮島達男」の作品…築200年の家屋を改修してその中にたくさんのデジタルカウンターを配置しています。

 

 

「南寺」は「ジェームス・タレル」の作品…この作家さんは地中美術館で作品が展示されていて、ここでも光のマジックに驚かされました!建物は安藤忠雄の設計です。

 

 

 

 

「護王神社」は「杉本博司」の作品…地上の社殿と地下の石室がガラスの階段で結ばれています。このガラスの階段が光の具合で変化します。

 

 

 

「石橋」は「千住博」の作品…製塩業を営んでいた石橋邸(築160年)が千住博の作品空間となっています。素晴らしい襖絵と蔵の中で自然光で鑑賞する作品がありました。ベネッセの福武社長がこの家を買い取って、ここで千住博が作品を描いたそうで「福武方 千住」の表札も…案内の方と軽井沢千住博美術館の話もできました。

 

 

 

 

 

「碁会所」は「須田悦弘」の作品…ここではかつて若者が集まって碁を楽しんだそうです。その空間の一つには木彫りの花を沢山あしらい、もう一つの空間には一点のみ置かれて、対比させています。建物の焼杉板が美しかったです。

 

 

 

「はいしゃ」は「大竹伸朗」の作品…かつて歯科医院だった建物を丸ごと作品化しています。あちこちから廃品を集めて作ったそうです。

 

 

なかなかユニークな作品や千住作品のような落ち着く作品まで幅広いアートを楽しむことができました…

もう一つおまけは「ANDO MUSEUM」…築100年の古民家の内部に安藤建築の粋を集約しています。(内部はポスターから)

 

 

 

 

 

直島では地中美術館をはじめアートの島を実感できて、充実の一日が過ごせました…

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