教室・自然いろいろブログ

グループ彩雲の創作活動と身近な自然の観察記録

冬虫夏草にカエンタケ奇妙なきのこ3種

2019年10月02日 | 自然

久しぶりのお休みに大好きな西の森へ。
いろいろな苔があるものだな~と石の上の植物を眺めていると


ふたまたに別れたマッチ棒のようなものが目に飛び込んできました。


これって冬虫夏草?
以前きのこ好きさんに教えてもらった形に似ているけれど
これはさすまた状だし。。


数枚写真をとってその場を離れましたが、どうしても気になる!

申し訳ないけれど、確かめさせてください。
その植物に謝ってから茎のところを持ってみると


土からスポッと簡単に抜けました。やはり冬虫夏草だったようです!
埋まっていたところは丸い塊に見えたので土を軽く払うと


カメムシだ!
洗ったりすればカメムシの種類がわかるのでしょうが何もせず
写真を撮らせてもらった後また元の場所に戻しました。

有名な漢方薬の冬虫夏草はコウモリガ科の幼虫に寄生する虫草菌
のみをさすということです。広義に用いられる冬虫夏草はクモや昆虫に
とりつき成長する菌類で日本では300種ほどとか。
私が見たのはカメムシタケ、他にもセミタケ、アリタケ、ハチタケ等
宿主となった生き物によって菌種が異なり姿形や名称も異なるようです。

この日はいろいろなキノコが生えていて


カエンタケもありました。
猛毒で食べるのはもちろん触れるのも厳禁の恐ろしいキノコ。


古くなると赤い色が抜けるのですね。


細かい木くずが大木の周りを覆っている。。
この森ではこんな木が何本も見られました。これはナラ枯れ病の症状。
ナラ枯れはカシノナガキクイムシが媒介する菌による伝染性の病気。
カエンタケの発生はナラ枯れ病と関連があるそうです。

思い出深い森の木々が枯死していく。。胸が痛くなりました。


ホウキタケの仲間も出ていました。


先端だけふたまたにわかれている面白い形。

どの生き物も森の循環には欠かせない、大切な役割をもっている。
ここの腐葉土を踏みしめている私だけが何もせず自然破壊をしている、
そんな気持ちになった森散策でした。

コメント (2)
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