癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

入院25日目(術後10日)

2008年03月08日 | 大腸癌日記
           (玄関ロビーに設置されている大理石モニュメント・安田侃作「妙夢」)

 昨夜は、一気に気持ちが軽くなって、消灯まもなくすぐに寝付くことができた。しかし、0:00過ぎに猛烈な傷口の痛さで目が覚める。生半可な痛さでなく、ついに我慢できなくて痛み止めの注射を打ってもらう。おかげで、また朝方まで熟睡。朝になったら痛みがまったく引いたまま。あれは、イタチの最後っ屁のような痛みだったのか・・・?副看護師長に話したら、「最後のひと絞りだったのでしょうかね」と笑っていた。幸い、このあと今まで、痛みが出ることはなく、一日中、これまでで最も快調な一日だった。

 回診時の傷の処置時に覗いたら、まだ口は開いたままではあるが、赤味がなくなっている。どうやら下から肉が盛り上がって来て口が塞がるのを待つ処置らしい。針のない注射器で傷を洗い流し、消毒し、びっくりしたことに、傷口に幅1cm長さ10cmほどのビニールのテープ状のものをピンセットでくねくねと曲げながら入れれて、その上から厚いガーゼで覆った。これは、傷の中の液がそれを伝わってガーゼに染み込みやすくするためのものらしい。

 あと2日で傷が塞がるのは無理なようである。痛みがまったくなくなったら外来通院でもいいが、強い痛みがあるようだったら退院を引き伸ばすか・・・?いずれにしても、痛み止めの注射はきつ過ぎるので、我慢できない痛みのときに飲む薬を出しておくとのこと。今晩は、その世話にならないことを祈るのみ。

 XC-KID'Sの母体である函館トライアスロンクラブメンバーの当院のKa医師が顔を出してくれた。彼の話では、「心配だったので担当医から経過を聞いていた。リンパ節は腫れていたし、かなり奥の3群辺りまで46個も取ったので、正直かなりやばいと思っていた。しかし、一個も転移していなかったというのは奇跡に近い」と話されていた。うれしいことだ。

 覚悟した化学療法(臨床治験は別として)の必要もなくなり、最高の状態で5年後の無罪確定獲得を目指して、第3章へ移行することができそうである。こうなれば、余計な病巣を取り去っただけのより健康的な生活が待ってはずである。

 これからは、いろいろな資料や本、経験談などを基に、過去の反省も踏まえて退院後の日常生活の仕方をいろいろ考える日々である。

<食生活について>(妻は、すでに大腸癌術後の食生活やレシピに関する本を購入)
○当分は下痢状態が続くと思われるので、2ヶ月間は消化の悪いものを控える。(イカ、タコ、きのこ類、海藻類など・・・全部好きなもの)
○よく噛んで食べ、腹8分目を心がける。(これまで早食いで、食いすぎの感あり)
○体調が完全に戻ったら、発芽玄米を中心とした「朝食抜き一日二食主義」の勉強もし、実践してみようかと思っている。

<安静、運動について>
○傷の痛みが完全になくなるまでは歩くことを中心の運動にし、休養を十分とりながら無理せずに少しずつ体力回復に心がける。(山は、早春の花を愛でる里山から再スタート)
○免疫力を高めるための勉強をし、実践する。
○当分、家から歩いて5分の亀田温泉の岩盤浴に週何度か通う?(癌術後治療に効果的らしい)

 あとは、体力が回復したら、あまり神経質にならず、極端な負荷を掛けて疲れを残さないように心がけ、これまで通りの生活をしようと思う。

 昨日から読み始めている本~見舞いの方が貸してくれた『俳句武者修行』(小沢昭一)
 お見舞いに、多くの方々から、多くの本をいただいたり貸していただいたりした・・・感謝・感謝!入院中に全部読むのは至難の業だったので、自宅療養中の楽しみにする。

~今日の見舞い
若い頃の職場の先輩Saさん(4回目)。山仲間のyamaさん(2回目)。札幌の山仲間(HYML)のSuご夫妻。元同職の後輩Oさん。最初の教え子のAさんご夫妻。当病院のトライアスリートKa医師(2回目)。