癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

知床・硫黄山

2011年07月07日 | 登山・旅行

 これ以上は望めない最高の天候に恵まれ、17数年ぶりの硫黄山再訪で、念願のシリトコスミレとも対面ができた。

 中標津の岳友のMiさんもMoさんも5回ほど登っているが、シリトコスミレは見たことがないとのことで、同行してくれることになった。

 実は、シレトコスミレねらいの硫黄山は数年前から目論んでいたが、ずっと登山口のカムイワッカの滝までの自家用車が通行禁止になっていた。今年の7月末まで限定で解禁になったのですかさず実行に移した次第。

 詳しい山行記録は、帰宅後、ホームページにアップするが、950mから沢詰めとなり、1000~1300mは緩やかな雪渓歩きだった。自分はスパイク長靴にピッケル持参だったが、二人はダブルストックと登山靴だったが、アイゼンを使うほどではなかった。

       
        (沢の中に咲いていたエゾコザクラ)
        
        (沢を埋める雪渓を登る) 

 シレトコスミレは、ちょうど見頃なのが源頭付近の1360付近で10株ほど。稜線に出たところの5株ほどは、すでに花が終わりかけていた。
       
        (ひと株だけの健気なシレトコスミレ) 

 ロッククライミングもどきの末の一番乗りの頂上からは、斜里岳から連なる知床の山々はもちろん国後島もくっきりと見えた。この山の付近の荒々しい地形の眺めは、羅臼岳からの展望よりはるかに勝る。
       
         (羅臼岳方面をバックに集合写真・・・はるか斜里岳まで見える)

        
         (頂上から望む知床岳)

 1時間ものんびりして下山したが、雪渓の下の方で熊に遭遇のハプニング。雪渓で体を擦り付けて涼んでいて、声を掛けても知らんぷり。近づいて笛を吹き、声を掛けたら、漸く動いたが、雪渓の岸に上がっただけで、こちらは全く無視で草を食み始める。

 こうなったら、襲っては来ないだろうと12m程の幅の雪渓の端を静かに通過。その間ずっとこちらを見詰めていたが、これまで近くで見た熊の中で最大だった。顔がでかかった。一人だったらびびっていなくなるまで通過はできなかっただろう。カメラでは撮ったが、携帯で撮る余裕はなかった。帰宅後が楽しみ。
       
         (こちらの通過をジッと見つめる人馴れした?大きなクマ)

 5:05カムイワッカの滝ゲート発。登山者の車は300mほど手前に停めさせられた。登り3時間25分、下り2時間40分。12:10ゴール。

 知床五湖の入口で中標津の二人と別れ、高架木道で整備された一湖までピストン。二湖~五湖を巡るガイドツアーは一人5000円という非常識が料金なので、文句を付けただけで止めた。
       
         (知床一湖越しに眺める知床硫黄山(左の鋭峰))       

 その後、知床峠を越えて、羅臼温泉のホテル峰の湯で入浴し、羅臼の道の駅に落ち着いた。明日の予定は天気次第。

 詳しい山行記録と28枚の写真は、下記からどうぞ!
 http://sakag.web.fc2.com/siretokoiou11.htm