
左から2004年発刊の初版、2008年発刊の増補版、このたび発刊の最新版
このたび、自分が創設にかかわって15年目を迎える北海道山のメーリングリスト(略称HYML)編集の3版目となった最新版『北海道スノーハイキング』が北海道新聞社から発刊され、全国の書店に並び、ネットでも購入できるようになっている。
この本の特色は、冬の北海道の山野をスノーシューやスキーを使って楽しく散策。スマホのGPS活用術や低体温症の予防、対策など安全に楽しむための「技術編」と道内37コースを分かりやすく紹介した「ガイド編」の初心者にも分かりやすい入門書である。
今回の改訂では、自分が新しく執筆した「庄司山」など8コースが追加された。そのほかに、スマホGPSの活用法なども追加されている。
ちなみに、自分の執筆分は、初版以来の「じゅんさい沼・日暮山」「函館山」、増補版以来の「歩くスキーの基礎」に、今回の「庄司山」である。
これまでの発刊の歩みは、初版1刷が2004年2月29日(163ページ)、増補版が2008年1月19日(207ページ)、今回の3版となる最新版は2014年12月22日(239ページ)と改訂のたびにページ数が増えている。
さらに、姉妹編である『北海道雪山ガイド』の方も、3版回目の改訂作業に入っていて、来年の冬までには発刊される運びとなっている。
最初は、1回の発刊で終わるものと思っていたが、意外と売れ行きが良く、北海道新聞社から、次々と改訂版の要請を受けて今日を迎えている。これまでも、取材・執筆の経費はすべて自己負担で、印税は山の環境や自然保護の団体に寄付している。著者には1冊だけ進呈されるだけである。
今から15年前に、北海道の山の愛好者の横のつながりができ、ネット上の交流の場になればと思って開設したこのメーリングリストである。しかし、今では700名を超える会員を抱える巨大MLになり、このような冬山のガイド本まで発行することになるなんて思っても見なかった。
このような機会を得たのは、『北海道夏山ガイド』の編集・著者である菅原靖彦氏が、このMLの会員で、編集長を引き受けてくださったことが大きい。今回はその後継者も育ってきている。