癌春(がんばる)日記 by 花sakag

2008年と2011年の2回の大腸癌手術
   ・・・克服の先に広がる新たな春を生きがいに・・・

江差・天然記念物「ヒノキアスナロ・アオトドマツ自生地」探勝会

2019年10月14日 | 登山・旅行

古事の森駐車場でのスタート前の開会のあいさつと自己紹介

過去2回下見に行った江差の天然記念物「ヒノキアスナロ・アオトドマツ自生地」だが、今日はその本番だった。

20年前に北海道新聞社江差支局長だった札幌の黒川さんが企画して、函館の自分が地元の方々をガイドするという、
ちょっと変わった探勝会となった。
参加者は、15年振りにこのコースを歩いたという超健脚84歳の北のひば山倶楽部会長の坂野さん(旧江差営林署OB)を初め、
江差高校OBの山岳会(船橋・札幌・七飯から参加された4名)、町役場職員OBや現職の方々、檜山振興局職員などなど、
20代までの14名という大所帯となった。

登山の経験のほとんどない方もいて少し心配だったが、ほぼ藪漕ぎ状態のコースをなんとか無事に踏破することができた。
Saさんの随所での詳しい解説をいただき、非常に中身の濃い探索会となった。


コースは、2回目の下見と同じコースだったが、スタート前に「檜山古事の森」へ寄って、坂野さんから説明をしていただいた。

8:00古事の森駐車場スタート~9:10九曲りへの下り口~10:15稜線分岐~11:45沢への下り口~12:30竜巻沢~14:35ゴール。
所要時間6時間35分。人数が多いので、自分が一人で下見に行ったときより2時間多く掛った。
沢へ降りる急斜面で岩に躓いて空中前転をした方もいたが、なんとか全員無事に下山することができて、大きな役目を果たすことができた。


檜山古事の森の案内板~歴史的建造物の修復に備えヒバを4百年かけて育成する「檜山古事の森」を江差町内の国有林に設定した。
古事の森は作家・立松和平氏の提唱により林野庁が全国展開しており、檜山古事の森は、全国3番目、ヒバ初のものである。


古事の森の中のヒバ(ヒノキアスナロ)の大木について説明する坂野さん


廃道化して藪に覆われた椴川林道を1時間以上歩き、沢に降りる。


沢を渡り、ヒバ林の中の九曲りを登る


稜線分岐で休憩


稜線分岐の上で坂野さんから教えていただいた300年前の山火事で焼けたヒバの痕跡。
上ノ国の方から燃え広がった山火事はここでストップしたそうだ。


これも同じく山火事の痕跡。


自生するここが南限のアオトドマツ。ちなみにヒバは北限。それが一緒に生えていることも天然記念物に指定された一つの要素である。


竜巻沢へ下りる地点で昼食タイム


竜巻沢へ下りる急斜面。下の右の方がここで空中前転をされた方。


竜巻沢へ下りた地点に生える逞しい根元曲がりヒバ


倒木が多く、跨いだり、潜ったり、迂回したりとすんなり歩けない竜巻沢。しかし、キノコをたくさん採った方もいた。


前の2回で目にできなかった奇怪な幹のブナの古木


椴川林道へ出た地点の天然記念物指定の記念碑。指定は大正11年だが、建設は昭和41年。

林道を400mほど歩いて、古事の森駐車場へゴールして、解散。

過去2回の下見の様子は、下記でどうぞ!
9月2日の下見の様子
9月26日の下見の様子

前泊させていただき、帰りもお邪魔した「漆塗工房やまも」さんの建物と江差では超有名人のご主人のことは、明日アップ予定。