ここ10日間以上にわたって、TVのワイドショーでは、アメリカ大統領選挙を取り扱っている。日本の首相を決めるときよりも、ずっと関心を寄せている感じで、盛り上がっている。
国を2分する大接戦ということもあるが、これだけ盛り上がるのは、自国のリーダーの選挙に国民一人一人が投票できるというシステムだからであろう。わが国では考えられない羨ましい制度である。
結果は、バイデン氏が勝利を確実にしているが、トランプ氏はそれを認めようとしないで、ゴタゴタ言っていて、今後の成り行きが注目されている。日本人的な発想からしたら、潔く負けを認めようとしない態度はとても受け入れらることはできないし、見苦しい感さえある。
個人的には、あまりにも個性的で、攻撃的な発言が多く、物議を醸してきたトランプ大統領は好きになれなかったが、あの個性が、熱狂的な支持者を生んできたというのも、アメリカという国ならではであろう。
今後、バイデン大統領になって、分断が進んできたアメリカという国をどのようにまとめて行くのか興味津々である。トランプ大統領の言っていた「偉大な国・アメリカ」よりも、バイデン氏の言っている「尊敬される国・アメリカ」を期待したい。また、女性初の副大統領となるハリス氏もなかなか魅力的な方である。次期大統領候補として、今後の活躍を大いに期待したいところである。
日本と比べて羨ましいのは、大統領選挙に国民が参加できることもあるが、選挙のたびに政権交代の可能な拮抗した2大政党の存在である。日本もこうだったら、現在の自民党政府のような横暴な政権運営はできないだろうし、もっと洗練された政治が展開されるのではないかと思われる。
あと、凄いと思うのは、バイデン氏とトランプ氏の年齢である。ご両人とも、自分とほぼ同じ年齢である。この年齢で、一国のリーダーを務めようとするエネルギーには頭の下がる思いである・・・。いくつかあった公職等から一切身を引いて、毎日、好き放題に遊び呆けて、ボケを心配して暮らしている自分がちょっと恥ずかしい・・・。