七飯町仁山の道々96号と仁山駅通りとの交差点にある「おにぎりや」が今日で閉店するということを、昨日初めて知った。
おにぎり好きの妻が「最後のおにぎり食べたい」というので、慌てて買いに行ってきた。
1986(昭和61)年に始めて34年経つが、90歳と87歳の元気な姉妹が切り盛りしている名物人気店だった。
閉店理由は、2人とも高齢で身体が思うように動かなくなったことらしい。確かに、今日見た感じでは歩くのも大変なようだった。
人気の秘密は、元気なおばあちゃん姉妹が切り盛りしていることと、リーズナブルなメニュー、そして、朝6時の開店である。朝の早いトラックドライバーや釣り人やゴルファーに大人気だったという。
このおにぎりやを始める前には、冬場に、20年ほど仁山スキー場の食堂で働いていたという。当時良く通っていたスキー場なので、お世話になっていたはずだ。
左が90歳の姉さんで、おにぎり専門。右が87歳の妹さんで、麺のゆでやスープ専門。その右後ろがお手伝いの娘さん?が、麺の上の具を盛り付けてカウンターに出して、洗い物もしていた。
メニューは、おにぎり(鮭、おかか、梅)のほか、ラーメン、うどん、そばなど。以前はカレーライスがあったはずだがなくなっていた。
これまで、おにぎり以外は食べたことはないが、450円の塩ラーメンは、人気メニューだったという。そこで、今日は、この塩ラーメンを食べて、鮭おにぎり3個を持ち帰った。
塩ラーメンは、日の出製麺のちぢれ麺にあっさりスープが馴染んで、飽きの来ない味であった。
家で、妻と一緒に食べた美味しいおにぎり。手作りのたくあんも絶妙な美味しさである。
店内に張り出されていた寄せ書き
入店した時は客は自分も入れて2名しかいなかったが、帰りには8名ほどになっていて、立って待っている人もいた。
おばあちゃんたちの対応を見ていたら、ほとんどが馴染み客のようだった。しかし、閉店のことは玄関に張り出されていないので、知らない人が多かった。おばあちゃんから「お客さんに迷惑かけるから、今日で店止めることにしたよ。今までどうもね」と言われてびっくりしていた。