南海ビルディング

　昭和5年、昭和7年築。久野節。施工はやっぱり大林組。

　数えていませんが、アーチは連続14あるそうです。この辺りも目まぐるしく景観が変わりますが、この建物は残ってますね。

―――参考文献紹介　その１―――

○近代建築総覧　日本各地に残された近代建築の一覧です。基礎資料。今となっては出版が古いので、喪失物件多数ですが、ストリートビューで今もあるかなと探す楽しみにはもって来いかも。（便利になったもんです。）

日本近代建築総覧―各地に遺る明治大正昭和の建物
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○近代建築ガイドブック　上記の書物を基礎に、主だった近代建築を写真、場所ともに紹介し、建築めぐりの文字通りガイドブックです。この本も出版が古いので、喪失物件が多く、コースによっては全滅に近いものもありますが、無い無いととぼとぼ歩くのも、また一興。

近代建築ガイドブック (関西編)
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○近代大阪の建築　大阪の建築の基礎資料。主だった建物を写真等で紹介しています。

近代大阪の建築―明治・大正・昭和初期 (1984年)
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○近代名建築浪花写真館　20年前の主要建築はこれで網羅しているのではと思います。リーズナブル。

近代名建築浪花写真館―福島明博写真集
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○建築MAP大阪／神戸　地図付きで分かりやすい。コピー取ってうろうろには最適。

建築MAP大阪/神戸
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○モダン・シティふたたび―1920年代の大阪へ　大阪の近代建築めぐりの元祖バイブル。古書店で見かけたら絶対買いです。

モダン・シティふたたび―1920年代の大阪へ
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旧鴻池組本店

　明治43年、1919年築。先に書いた、アールヌーボーの装飾が使われている建物ですね。

　一度、拝見したいものです。この先に良い銭湯があったんですが、廃業されたようですね。

中山製鋼所ビル

　大正初期築。

　阪神高速の脇に建ってましたね。と、いえばかつては堀沿いの一等地だったはずです。木骨煉瓦造りだったそうです。

　何時の間にか、無くなりました。もっと、よく見ておけば良かったです。

大阪市立工芸高等学校

　大正14年、1925年築。良い環境の学校ですよね。

　ワイマール工芸学校がモデルとあるんですが、モデル先の学校がどのような建物だったのか知らないですね。
　近代建築ファンは、アール・デコやアール・ヌーボーと言葉にも、おーーーってなります。

　

旧川崎貯蓄銀行福島出張所

　昭和9年、1934年築。

　グーグルマップで確認すると、すごく綺麗に化粧直しをされていました。小規模な銀行建築は良いですね。

住友倉庫

　昭和3年。1928年築。あるいは29年。

　住友さん関連で、続き。川岸にある巨大なビルですね。大阪繁盛を願います。

住友銀行船場支店

　昭和5年、1930年築。長谷部鋭吉。

　尖塔アーチが教会風でもありますね。外観は竜山石が使われているとのことです。銀行建築も見ておける時に見ておかないといけませぬ。

　

済生会中津病院

　昭和10年。

　建て替え前の済生会病院ですね。今はデザインを踏襲した建物が建っています。

　ウォーキングをされる方なら、梅田から中津を通って、淀川べりを散策も良いコースですよ。元気があれば十三大橋を渡って、十三でいっぱいもまた格別ですね。