南北朝期の但馬の城

2018年11月22日 | 但馬の城跡
   養父市養父市場・養父神社の素晴らしい紅葉

        
(但馬ふるさとづくり協会転載許可済)
平成30年 第13回但馬検定(2級)問題より

【9】山頂部にある主郭を中心に、多くの曲くる輪わや畝状う
ねじょう竪たて堀ほりを持つ、南北朝時代の山名時氏の本拠が
置かれていた城跡は、次のうちどれでしょうか。

(a) 豊岡城跡        (b) 三開山城跡
(c) 此隅山城跡       (d) 有子山城跡

 山名氏はさかのぼること、足利尊氏に従った山名時氏を
祖に、その長男・師義(もろよし)が丹後・伯耆の守護と
なり、5男時義(ときよし)が但馬・美作、備後の守護を
勤めます。

このころが山名一族の最盛期で、全国66ヵ国のうち11
ヵ国を山名氏が守護領国とし、「六分の一殿」とよばれま
した。

惣領の師義を継いだのが時義、そのあとを山名時煕(とき
ひろ)が継ぎ、但馬の守護職として続きます。

さて、山陰地方の守護大名として大勢力を張った山名時氏
は、南北朝時代に豊岡盆地の中央部にそびえる、三開山に
本拠を置いていました。

山頂部に主郭を持つ三開山城です。
但馬富士ともよばれる眺望の良い立地、豊岡盆地を制する
戦略的位置に、多くの曲輪や畝状竪堀をもつ三開山城をつ
くりました。
豊岡市駄坂にある、山名時氏の本拠が三開山城跡なのです。

答えは(b)の三開山城跡となります。


『ひっつけ~』

 「しつこい」、「執拗なこと」の但馬弁は、「ひつこい」
と言うんよ。

「しつこい」は、「しっつけ~」とも言いますが標準語。
「ひつこい」は、「ひっつけ~」とも言って但馬弁なんよ。

風邪がなかなか治らない時にも、
「こんどの風邪はなかなか治らんな~。ひっつけ~わ。こん
なひっつけ~のかなわんわ」、なんて「しつこい」ことを、
「ひっつけ~、ひっつけ~」と悔やみます。

但馬弁て、なかなかユニークな言葉があります。
「ひっつけ~」なんて発音は、その一つです。