但馬のお寺・別名は

2018年11月26日 | 但馬の寺院
    養父市・よもぎうどんが美味しい「かぐや姫」

       
(但馬ふるさとづくり協会転載許可済)
平成30年 第13回但馬検定(2級)問題より

【15】寺院名と別名の組合せで誤っているのは、次のうちど
れでしょうか。

(a) 蓮華寺(養父市大屋町)- 夏梅の庭寺
(b) 大乗寺(香美町香住区)- 応挙寺
(c) 隆国寺(豊岡市日高町)- ボタン寺
(d) 金剛寺(豊岡市)- さつき寺

 但馬のお寺は、「花」に縁のあるところ、庭の素晴らしい
ところ、文化財級の壁画があるところなどそれぞれ特徴を競
います。

質問に出てくるお寺を調べてみました。

養父市大屋町夏梅(なつめ)の蓮華寺(れんげじ)は、有数
の紅梅の古木があることで有名です。
別名「夏梅(なつめ)の庭寺」と呼ばれる庭園は、亀島の阿
字池(あじいけ)と、渓谷風の滝の心字池(しんじいけ)か
らなる素晴らしいものなのです。

香美町香住区森の大乗寺は、円山応挙一門の手で描いた客殿
13室の障壁画がとても有名なお寺、別名・応挙寺と呼ばれ
るお寺です。

豊岡市日高町荒川の隆国寺は、山名四天王のひとり楽々前(さ
さのくま)城主・垣屋隆国の菩提寺で、境内に咲き乱れるいろ
いろな花で有名です。
特に、「牡丹の花」は素晴らしいもので、別名・ボタン寺とも
呼ばれています。

豊岡市金剛寺の金剛寺は、足利尊氏の「一寺一塔」の寄進状が
残っている宝筐印塔があり、「しゃくなげ寺」としても有名な
お寺です。
金剛寺は「さつき」ではなく「しゃくなげ」なのです。
なので、組み合わせが間違っています。
答えは、(d)の金剛寺(豊岡市)- さつき寺となります。


『とおから とおに とうの』

 店で、年末大感謝祭をしている時です。
「電気屋のおじさん、久しぶりです。僕、Y君と同級だったAち
ゃんです」とあいさつして、ご来店の好青年が現れます。

お客さんのOさんと一緒にやって来た、O・A君です。
うちの長男・Y平(店を継いでいるのは次男)と同級生で、仲良
し組のひとりだったのです。

「僕はいま、東京でIT関係の仕事やってます。会社やってます」
とあいさつなのです。
「へ~、会社やっとるの。偉いな~、何人位」と聞くと、「う~
ん200人位かな」と返事です。

人なつっこい可愛い子だったAちゃんは、都会でバリバリやって
るようです。

Aちゃんに話します。
「子供のころから久しぶりだね~。みんなで城崎のプールに連れ
て行ったり、帰りに来日岳に上がったりなつかしいね。とうの昔
のことだね」と話します。

「とおから見んうちに立派になって。うちの長男も2年ほど前ま
では東京だったんよ。言っておくよ。Aちゃんは立派になったっ
て」と会話です。

「とおから」って但馬弁なんだよ。「とおから」は、「昔から」
の但馬弁なの。

「とおに とうの」は、「ずっと前に ずっと以前のこと」の但
馬弁なんよ。

今日のAちゃんのご来店で、「とうの昔」の思い出がよみがえっ
てきましたね。